咥え煙草の若奥様


01: 名前:無名作家 投稿日:2018/07/24(火) 20:22

 「タスポ ヲ タッチ シテクダサイ」

 スーパーの片隅の自動販売機から、合成音声が聞こえてきた。それにつづいて、

 ガタンッ!

 と音が響いたのを確かめて、俺はその場に足を踏み出した。

 抱っこヒモに赤ちゃん……タツマくんを眠らせて 販売機の前にしゃがみ、煙草の箱を手にした 団地のお隣さんの若奥様ナナノさんがいた。ナナノさんは俺に気づいて

 「あら、ネヤミさん…… ウチのダンナに頼まれてね」と言った。

 俺はそんなナナノさんに、スマホの画面をソッと示した。ナナノさんの顔が陰気に曇っ
<省略されました>
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