乱れた職場 (一) |
- 01: 名前:無名作家投稿日:2014/04/19(土) 20:12
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私の勤めている会社は従業員200人くらいの中部地方の中小企業である。
ご多分に漏れず、昨今の不景気で四苦八苦している。そこで私は総務課長をしていた。
ある日、私は、会社の地下の二十坪ほどの広さの書庫の奥の方で業務の精算書を捜していたら、人が入って来た。
最初は一人かなと思っていたら、二人だった。
ひそひそと話をしていたが、こちらには全然気付いていない。
「ここなら、大丈夫だよ。入り口からは見えないし、もし入ってきてもすぐには見つからないから。」
「えー、でもう、万一ってこともあるしー。」
「大丈夫、大丈夫。もし見つかったら、書類を捜していたことにすればいいじゃん。」
私のいる所とは書架を一つ隔てただけの距離だ。書類の隙間から二人が見えた。
丁度向こうは照明の真下で、こちらは多少薄暗くて、向こうからは気付き辛い位置になる。
営業のBと、社長のMが中途採用した営業事務のAだった。
Bは背が高い甘い顔立ち。
Aは二十代半ばでクールな感じの、社内でも有名な美人である。
因みに、社長のMは会長の娘でバツイチ34才。
ちょっと見は清楚な若奥様風。<
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