欅坂エロ小説 |
- 891: 名前:JM投稿日:2017/11/21(火) 21:08
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新・15歳の独占欲
窓の外から、小鳥のさえずりが聞こえてきた。
目覚めの合図だった。
横から体を揺さぶられる。
「ほらぁ、もう朝だよ。起きてぇ」
頭上から声が降ってくる。
唸りながら目を覚ました。
部屋に朝日が射し込んで明るくなっていた。
全く眠っていなかったのでは、と錯覚するほど、あっという間に朝が来ていた。
薄眼を開けると、長濱ねるが全裸のまま頭上から微笑みかけていた。
昨夜の乱戦の名残が、部屋の床に散乱していた。
「おはよう、お兄ちゃん」
「あの三人は?」
「もうとっくに起きて、自分の部屋に戻ったよ」
「そうか」
俺はねるのベッドから降りた。
まだ少々頭が重い。
「ほら、学校行く子もいるし…」
「そうか、今日はまだ平日だったな」
普段忙しくしているが、平日は可能な限り学生としての生活を送る子もいる。
大学だと時間割が自由に組めるので割と融通が利くが、高校生の場合は固定であるからそうはいかない。
その為普通科ではなく、毎日出席するのが大変な芸能人のためのコースを設けている高校に入っている。
授業に出ない代わりに、膨大な量の宿題とレポートが課されるという。
前に友梨奈が、握手会の会場裏で数学の教科書を広げながら、宿題が終わらないと嘆いていたのを思い出した。
皆がちゃんと学生の本分である勉学に励んでいるから、俺も寝ぼけ眼を擦りながら精一杯協力する。
体を伸ばして慣らすと、散らばっていた服を身につけた。
「運転手になってくる」
ねるに軽くキスをして、自室に戻った。
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