欅坂エロ小説 |
- 812: 名前:作者投稿日:2017/08/22(火) 11:04
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突然の大声と、意外な事実。
両方の意味で、俺は驚いていた。
性のことなど知らぬ、といった純粋な見た目をしているだけに、紗理菜の答えは予想外であった。
「そうか、あるんだ」
「ごめんなさい!私、嘘ついてました」
「嘘?」
「はい。さっきバスで一緒にお話した時、大学の友達とセックスの話はするの、って言いましたよね」
「ああ」
「あの時はしない、って言いましたけど、本当はしたことあるんです」
「そうだったのか」
「友達からエッチの話とか、詳しく聞かされるんです。でも、私はアイドルだから、恋愛しちゃダメでしょう。だから一人で携帯でAVを見ながら…」
「オナニーしてたんだ?」
俺が引き継ぐと、紗理菜は頷いた。
この事実は、他のメンバーは知らなかったようで、史帆や京子はもちろん、長らく放置プレイを食らってふて腐れていたねるも、驚愕していた。
「別に隠さなくてもよかったのに」
「ごめんなさい…でもエッチな女の子だって嫌われたくなかったから…」
「あのな、ここの寮にどれだけ『エッチな女の子』がいると思ってるんだ?」
「へ?」
紗理菜はキョトンとした。
この寮の実態を、まだ知らないのだ。
「少なくとも君らの先輩方ーーー漢字欅ーーーはほとんどそんな連中ばっかだぜ」
「そうなんですか!?」
「無論、ここにいる三人もそうだ」
「はわわ…」
紗理菜は、驚いて真ん丸の目を見開き、口元に手をやった。
「だから、ありのままでいいんだ」
俺はまた紗理菜にキスをしながら、体をベッドに倒した。
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