欅坂エロ小説 |
- 765: 名前:作者投稿日:2017/08/01(火) 02:31
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日が沈み、空が漆黒に色を変えた。
もう今の時間は、全ての寮生が入浴を終え、各々就寝の準備に入っているはずだ。
今夜はこの部屋を空け、ねるの部屋で一夜を過ごすつもりだ。
ねるには既に話を付けてある。
二人きりで一夜を過ごせないことに少々不満げだったが、それでも部屋を使うことを許してくれた。
部屋に行くと、部屋主がベッドの上にぺたんと座って、俺を待っていた。
それと三名のゲスト。
落ち着き払って微笑を浮かべる史帆。
戸惑いと不安を隠しきれていない紗理菜。
飢えた獣のような目つきで俺を見つめる京子。
「あ、やっと来たぁ。みんな待ってたんだよ?」
ねるは両手を伸ばしながら言った。
紗理菜以外のここにいる少女達は、集められた目的を理解しているようだった。
「そうそう。京子なんか、部屋に来た時からずっとモジモジしたり、時計をチラチラ見たりしてて…」
史帆は含み笑いをしながら言った。
昼間にお預けを喰らわせたままの京子は、頬が少し赤く、目も微かに潤んでいた。
普段の落ち着いた様子とは、明らかに違う。
「だって…!」
京子は、いきなりタックルの要領で飛びついてくると、ベッドに押し倒された。
口で荒い息をしながら、俺の股間を服の上から弄った。
ペニスの感触をはっきりと感じたいがためか、ぐりぐりと手でこねられる。
「あっ!抜け駆けするなー!」
ねるの鋭い叫び声が飛んだ。
しかし、そんな声には耳も貸さず、京子はとろけた目つきで俺を見つめた。
「昼間に散々私をいじめておいて、夜までお預けだなんて…今日一日ずっと我慢してたんだよ」
「もう欲しいのか?」
「欲しい…今すぐ…お願い…」
京子の低い声が、昼間より一層艶やかに聞こえた。
京子の願いを叶えてやろうとしたその時、くいっと腕を引っ張られた。
「ねえ。昼間の、良すぎたぁ…私もまた欲しくなっちゃった」
史帆が甘えるように腕を揺すりながら、上目遣いでねだってきた。
両手に花状態の俺に、ねるはふて腐れた。
「モテモテだね、お兄ちゃん」
「だって、すごかったんだもん、セックス。もうお兄ちゃんしか愛せない」
史帆がうっとりとした顔で言った。
ねるの目つきが変わる。
「え?お兄ちゃん、史帆ちゃんとセックスしたの?」
「史帆だけじゃない。私にも。挿入まではしてくれなかったけど…」
「何それ!!」
史帆と京子の話を聞いたねるは、怒りを爆発させた。
ねるの剣幕を見るのは初めてではないが、毎回寿命が縮む思いだ。何度も見るようなものではない。
「ずるい!私に隠れて何こそこそエッチしてんの!?」
「まあまあ。色々言いたいことはあるだろうけど、とりあえずまずは『開通式』、やらない?」
史帆がニヤリと笑いながら、ベッドに視線を向けた。
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