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  欅坂エロ小説

587: 名前:作者投稿日:2017/06/10(土) 01:36
「んんー…」
俺の隣で、ねるが呻きながら目を覚ました。
同じベッドに寝ていたが、今日は珍しく二人とも服を着ていた(珍しく、というのが本来異常なのだが)。
「おはよう、ねる」
「私…寝ちゃってたの?」
「ぐっすりね」
「お兄ちゃんが運んでくれたんだ…ありがとう」
「いいんだ。さ、起きろ。今日はひよっ子ちゃん達とお供しなきゃいけないんだから」
「ふわぁぁー…」
ねるは大きな欠伸をすると、ゆっくりとベッドから降りた。
「みんなはもう慣れてきたって?」
「まだみたい。でもみんなしっかりしてるから、きっと大丈夫だよ」
ねるは、洗面台で洗った顔をタオルで拭きながら言った。
「今日は漢字欅の方はいいの?」
「俺もここで初めての挨拶した時ぐらいしかまともに顔を合わせてないし、たまにはいいかな、って」
「みんな嫉妬するだろうなぁ。特にてちとか」
「ドヤされたらその時はその時だ。今日はこうすると決めたんだ」
誰よりも甘えん坊で嫉妬深い友梨奈には、何か言われることは避けられないだろう。
しかし、それも慣れっこだった。
ただ怒って責めているのではなく、自分のことも相手にしてほしいというアピールだからである。
そう考えれば、面倒くさい気持ちにならなくて済んだ。
それに、ひらがな欅の子達は、まだ性の開発が十分に進んでいなかった。
彼女達がこれからどう変貌していくか、楽しみで仕方がない。
昨夜に予習をしておいたおかげで、名前と特技までは覚えた。
最低限のコミュニケーションに困ることは、まずないだろう。
そんなわけで、今日の移動用マイクロバスは、ひらがな欅のメンバー12名と俺が乗ることになった。
挨拶もしっかり出来て、礼儀正しい。
この業界では当たり前のことだが、それが丁寧に出来るか出来ないかで、印象がかなり変わるのだ。
そこだけ切り取って見ると、ただの良い子ちゃん達の集まりのように見えてしまうが、メンバー同士で仲睦まじく喋る姿は、どのグループでも共通であった。
気の許せる者同士だからこその光景である。
皆、お淑やかで清楚、といった言葉がぴったりの子ばかりだった。
ただ一人だけ、それに当てはまらない子がいた。
髪は茶髪で、化粧も他の皆と比べると濃いメイクだった。
俺の偏見でしかないが、セックスにはあまり抵抗の無さそうな見た目をしていると思った。
(まずは、この子からだ)
俺の最初の標的が決まった。

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