欅坂エロ小説 |
- 48: 名前:名無しさん投稿日:2016/11/08(火) 01:26
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>>47さん、ありがとうございます!
食堂では、友香の言う通り、全員が集まっていた。
「あっ、お兄ちゃん…」
梨加に声を掛けられた。眼鏡を掛けていて、一瞬誰かわからなかった。
「おはよう。梨加」
「あの…ごめんなさい。昨日、平手ちゃんに…」
「気にするな。梨加は悪くない」
笑いかけてやると、梨加も安心したようにニッコリと微笑んだ。
「やっ。お兄ちゃん」
「おはよう、瑞穂」
土生瑞穂は、欅坂46で最も身長が高く(171cm)、スレンダーな、いわゆるモデル体型だった。
「ねえ、隣座っていい?昨日、お兄ちゃんと全然喋れなかったから…」
「もちろん」
「ありがとう」
友梨奈を目線で探すと、美諭と梨加の三人で仲よさげに話し込んでいて、その流れで一緒の食卓についていた。ここからは距離があった。友梨奈と梨加は本当は仲良しであった。だからこそ、隠し事は出来なかったのだろう。瑞穂が話しかけてくる。
「今日の服、お兄ちゃんに見てもらいたくって、もう着替えちゃった」
「瑞穂は黒が似合うな」
「そう?ピンクとかも好きなんだけどな」
「黒を着てると大人っぽいというか、エロいというか…いや、それ以前にお洒落に見える」
「うーん、やっぱりそうかぁ。大人っぽく見えちゃうかぁ…ぶりっ子のつもりなんだけどなぁ…」
瑞穂はブツブツと呟く。トントンと後ろから肩を叩かれた。
「お兄様。お向かいの席、座ってもいいですか?」
友香が声を掛けてきた。今朝セックスしたから、やけに意識してしまう。隣には仲良しの守屋茜がいた。
「どうぞ」
「よかったね。お兄様の近くに座れて」
「うん」
不意に隣に座った瑞穂が、机の下で俺の手を握った。横目で瑞穂を見るが、瑞穂の表情は全く変わらない。
「二度寝していたらどうしようかと思ってしまいました」
友香が声のトーンを落として言った。
「俺はいつも二度寝はしないようにしているんだ」
「朝からお元気でしたものねぇ。あんなに激しくされたら私…」
頬を染める友香の口元に、微笑が浮かんだ。友香は時折、サディスティックな一面を覗かせる。オブラートに包んではいるが、何のことを言っているかは、茜と瑞穂は察しがついている様子だった。握られていた瑞穂の手に力が込められる。
「友香、あまりそのことは…」
「あら、言ってはいけませんでしたか?平手ちゃんにだけは、と仰っていたので」
隣に座っている茜が、友香の肩をガシッと掴んだ。
「友香、後で詳しく聞かせて!」
「えーっ、どうしようかな」
「いや、何となくわかるけどさ、一応、ね?」
「わかるならいいじゃん!」
二人は笑いながら言い合う。
「お兄ちゃん…?後でちょっといいかな?」
瑞穂はその二人に聞こえないほどの声で囁いた。顔は笑っていたが、目は笑っていなかった。
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