欅坂エロ小説 |
- 470: 名前:作者投稿日:2017/04/12(水) 12:09
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これまでのコメントを見ていて。
僕自身、スカトロは嫌いだし、そもそもそういう話を書く気など微塵もありません。
>>463
僕の話が面白くない、満足出来るものではないと思っているのでしたら、ご自分で書いてみてはいかがでしょう?
ここではない、別の場所に。
僕の小説のスタンスはこれからも変わりませんので。よろしく。
これまでもアンチによるコメントはスルーしてきましたが、さすがに今回ばかりは言わせてもらいました。
続きです。
友香の名前を聞いて、俺はその時のことを思い出していた。
確かあの夜も、この部屋で二人きりだったはずだ。
そして、その日は友香の誕生日だった。
「ワインとか久しぶりだ」
「お兄様…ごめんなさい。私のわがままで…」
俺の部屋のソファーに姿勢良く座った友香は、申し訳なさそうに言った。
「いいんだ、ビール以外の酒を飲めるいい機会だよ。友香の舌に合えばいいが…」
俺は微笑しながら、冷蔵庫を開けて、赤ワインの大瓶を取った。
赤ワインは前々からの友香のリクエストだった。
コンビニなどで売っているような安物ではなく、酒屋で並んでいた高級そうな物をちゃんと選んで買った。
普段はビールしか飲まないので、何が高級なのかすらもわからなかったし、何より高い出費だった。
しかし、お嬢様育ち(本人は全力で否定しているが、話で聞く限りは間違いないだろう)である友香は、舌も肥えているだろうし、20歳の誕生日は、一生に一度しか無いのだ。
ちゃんと良い物を飲ませてあげたかった。
滅多に使わないワイングラスを二つ取り出した。
「これ、やってみるか?」
俺は栓抜きを渡した。
友香は受け取ったものの、困惑していた。
「え…やったことないんですけど…」
「コルクに針を刺して、くるくる回してゆっくり引っ張るんだ」
「こう…かな?」
俺の言う通りに従って、コルクを抜いた。
小気味良い音を立てて、栓が抜けた。
「キャッ」
その音に少し驚いて、小さく悲鳴を上げた。
「初めてにしては上出来じゃないか」
俺は微笑みながら、グラスにワインを注いだ。
もちろん、この時は睡眠薬や媚薬などは入れなかった。
友香はうっとりとした表情で俺を見つめていた。
「お兄様…私、嬉しいです。やっと約束を果たすことが出来るのですから…」
「俺も嬉しいよ。ずっとこの時を待ってた。飲み仲間も増えるしな…さ、記念すべき20歳の誕生日に」
俺は言って、グラスを合わせた。
メンバーみんなからお祝いはされただろうが、その時は酒は遠慮していた。
これは、二人きりの二次会だった。
友香は赤ワインを一口飲んで、顔をしかめた。
「んっ…不思議な味です」
「最初はそうさ。それが美味いと思える時が来る。これで友香も大人の仲間入りだな」
「お兄様…っ」
グラスを空けると、友香は俺に抱きついてキスをしてきた。
その体は熱くなっていて、顔も赤くなっていた。
「酔って…しまいました」
「まだ夜は始まったばっかりだぜ」
俺は苦笑しながら、友香のキスに応えた。
その後やることといったら、一つしかなかった。
二人でベッドに行き、友香が疲れて眠るまで、ひたすらセックスをした。
俺と友香は全裸のまま眠り、そのまま朝を迎えた。
友香にとって、ロマンチックな一夜になってくれたはずだ…。
*・*・*・*・*・*・*
しかし、今夜は違った。
俺でさえもしたことがないほど、過酷な責め地獄を、これから味わわせることになるのだ。
ロマンチックとは程遠いものだった。
15分後、茜はウトウトし始めた。
「んー…なんか眠くなってきちゃった」
「よっぽど疲れてるんだな」
違う。睡眠薬の効果が現れ始めているのだ。
茜の髪を優しく撫でてやり、額にキスをした。
そのまま体を抱いていると、茜は寝息を立て始めた。
そっとソファーに寝かし、俺は携帯を取り出した。
『もしもし』
「俺だ。眠ったぞ」
『いよいよ作戦決行だね。みんなもう集めた方がいい?』
電話の向こうで、詩織が嬉しそうな声で言った。
「そうだな。効き目は3時間ほど続くそうだ。その間に準備してしまおう」
『オッケー。じゃ、また後で』
俺は電話を切ると、茜の体を抱き抱えて、部屋を出た。
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