欅坂エロ小説 |
- 354: 名前:作者投稿日:2017/02/15(水) 23:01
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「はぁっ…ふぅ…ふぅっ…」
菜々香は、口元に手をやりながら荒く息をついていた。
愛液も内ももまで飛び散り、シーツにも染みを作っていた。
「菜々香って、こんなにエッチだったっけ?」
菜々香の痴態を傍観していた虹花が、ニヤニヤしながら言った。
大人しい女の子が激しさを秘めているパターンは、意外と多い。
欅坂46でいうと、ザ・クールの二人(愛佳と理佐のこと)や梨加などがそうだ。
イったばかりで火照った菜々香の体に覆いかぶさる。
潤んだ瞳で見つめてくる。
上目遣いが可愛らしくて、思わずドキリとする。
「入れてもいい?」
俺が聞くと、コクリ、と頷く。
ペニスを性器に当てがうと、菜々香は俺の手を握ってきた。
さっきの虹花と同じだ。
まだ怖いのだろうか。
ゆっくりと挿入していく。
「あ…あっ…」
異物が入ってくる感覚に、菜々香は小さく声を洩らした。
やはり菜々香の中は狭く、それでも濡れているから割とスムーズに進んだ。
律動を始めると、構造による強い刺激が俺を襲った。
既に一戦終えた後なので、俺はいつもより敏感になっていた。
「あんっ、あんっ、すごいっ、大きいぃっ」
菜々香は目をきつく閉じながら喘ぐ。
俺の体にしがみつき、さらに言った。
「ずっと、ずっと大好きぃっ!こんな私でも…見捨てたりしないで…!」
俺は腰を動かしながら、菜々香にキスをした。
それが答えだった。
やがて最後の瞬間が訪れた。
「あっ!あっ!もうイキそうっ!イクうぅぅ…っ!!」
菜々香は叫びながら、友梨奈がよくやるようなホールドを決めてきた。
俺も同時に達し、虹花の時よりも量は減ったものの、中に射精した。
セックスを終えて、三人で川の字になってベッドに並ぶ。
左隣にいる菜々香は、俺の腕を掴んで離さなかった。
「菜々香がこんなに甘えん坊だったなんて知らなかった」
反対側にいる虹花が言うと、菜々香は顔を赤くしてさらに体を密着させてきた。
「そういや…まだ風呂どころか、飯も食ってないな」
俺は天井を見つめながら呟いた。
「あ、確かに!」
虹花は声を上げて笑った。
「じゃあ、軽くシャワー浴びよ。お兄ちゃんの部屋のお風呂使わせて。もうすぐご飯の時間だし、ちょうど良くない?」
「そうしよう」
下半身に残る余熱を感じながら、俺はゆっくりと立ち上がった。
両脇に少女を従えて…。
数週間後、俺は欅坂46の仕事に同行していた。
あれから菜々香は、徐々にではあるが、俺とも積極的に関わってくれるようになった。
それでも目が合うと、セックスのことを思い出すのか、顔を赤らめてそそくさと何処かへ行ってしまうこともあったが。
これから少しずつ前向きになってくれたらいい、と思っていた。
すると、そこに葵がやってきた。
「あっ、いた!探してたんだよー!」
「よう、どうした」
「ねえ、聞いてよ。あのね…」
恋慕の加速 終
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