欅坂エロ小説 |
- 348: 名前:作者投稿日:2017/02/10(金) 13:29
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すると、ふいに左腕を掴まれた。
驚いて振り向くと、さっきまでこちらに背中を向けて眠っていたはずの菜々香が、俺を潤んだ瞳で見つめていた。
「おにい…ちゃん」
「菜々香、起きてたのか」
「虹花が…お兄ちゃんの上で動いてた時から…」
(そりゃ、あれだけうるさくしてたら起きるか)
完全に二人だけの世界になってしまっていた。
俺は苦笑した。
俺の右隣でぼんやりとしていた虹花も、意識を取り戻した菜々香に気付いた。
「あ…菜々香…」
「虹花ばっかりずるい…私も…私にもして…」
そう言って抱きついてきた菜々香の目は、どこか危険な感じがした。
いつもと全く違う、まるで何かに目覚めてしまったような目つきだった。
さっきまであんなに消極的だったのに、自分から進んでキスをしてきたのにも驚いた。
何度も唇を重ね、舌も絡め合う。
今日、菜々香としたキスの中で、一番濃厚なものだった。
「んっ…んんっ…っぷはぁ」
唇を離すと、早くも菜々香はうっとりとしていた。
「虹花とセックスしてたところ、見てたのか?」
「うん…羨ましかった。私も…お兄ちゃんのこと、ずっとずっと想ってたから…」
「そういや、菜々香の裸ってあまり見たことないな。よく見せてくれ」
「いや…恥ずかしい…」
と、言いながらも、菜々香は俺の言葉に従った。
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