欅坂エロ小説 |
- 34: 名前:名無しさん投稿日:2016/11/07(月) 01:16
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ちょっと私用でバタバタしてました。更新します
セックスが終わって、結合を解くと、ねるは荒い息をつきながら、ぐったりと脱力した。後始末をしてやり、ねるに服を着せてやる。
「誰もいないよ」
ドアを少しだけ開けて、外の様子を見ていた理佐が言った。
「よし。今のうちに行こう」
部屋を元通りにして、ねるを立たせる。まだ少しふらつくようなので、肩を貸してやる。
「大丈夫だよ、お兄ちゃん…ちゃんと歩けるから…」
ねるは笑いながら言った。唇に軽いキスをされた。
「お兄ちゃん、ありがとうね。また後でね」
ねるは手を振って、ゆっくりとした足取りでどこかへ去っていった。
「理佐」
「ん」
「キスしていいか?」
「しなくていいから」
「途中で止めたんだ。一回ぐらいならいいだろ?」
セックスを中断させられた分、せめてキスをしないと何となく後味が悪いと思った。理佐は何も言わなかった。その唇に軽く口付ける。
「…バカ」
理佐の口元に微笑が浮かんだ。
*・*・*・*・*・*
帰りのバスでは、皆疲れ切っているらしく、何事もなく寮に着いた。隣には理佐が座ったが、席に着くなり、目を閉じてすぐに眠ってしまった。日々レッスンやグループワークに勤しんでいる彼女達は、こういう移動時間も睡眠に費やすのだ。バスの速度が緩むと、理佐を揺さぶって起こした。
「着いたぞ。起きろ」
「んー?」
呻きながら目を擦る。かと思ったら、思いっきり伸びをした。
「ほらほら、早く降りるぞ」
「うん」
理佐はチラリと微笑んで、俺と並んで歩いた。すると、いきなり後ろから飛びかかられた。
「お兄ちゃんっ!今日のご飯何かなぁ?」
おてんばな原田葵が、満面の笑みで腕を組んできた。小学生的なルックスだが、れっきとした高校生である。葵を見て、理佐が露骨に嫌そうな顔をした。
「何で来んの?あっち行って」
「あーっ!またそういうこと言う!」
「うるさい。謝って」
「おいおい、仲良くしろよ」
俺は理佐に言って、葵の方に向き直る。
「そうだな、何が出て来るか楽しみだな」
むくれていた葵は、またパッと顔を輝かせた。さらに強く腕を組んでくる。それを見た理佐は、また苦虫を噛み潰したような顔をした。
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