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  欅坂エロ小説

255: 名前:作者投稿日:2017/01/16(月) 03:18
「で、理佐に何を言われたんだ?」
「いつもみたいに話しかけたら、『うるさい、来るな、謝れ』って」
「まあ、いつも聞くような話だな」
「理佐ちゃんだけじゃないんだけどね。『誰も葵の話なんか聞いてない』とか『葵より私の方がお兄ちゃんに構ってくれるよ』とか言われて、もう我慢できなくて…」
「それで部屋を飛び出してきたわけか」
葵は大きく頷いた。
「葵、お前いじめられてるとかじゃないよな?」
「それは無いよ!みんな面白くていじってるんだよ、きっと」
「そうだといいがな…いじりといじめは一字違って紙一重だからな」
面白半分で茶化していても、それが行き過ぎると、相手を傷付けたりすることがある。
俺自身も過去にそういう経験がある。
最も、逆に傷付けられる側だったが。
先に述べたのは、その時に得た教訓だ。
葵はその標的にされているのでは、と危惧したのだ。
「大丈夫。慣れてるから。でもお兄ちゃんのことを言われたら、なんかイラッとしたの」
葵はそう言うと、俺をじっと見つめた。澄んだ瞳だった。
「ねえ。ちゃんと葵のことも構ってくれるよね?」
「もちろんだ」
葵の髪を撫でながら言った。
ギュッとその小さな体を抱き締める。
葵の心臓が早鐘のように鼓動していた。
ぷるっと潤った葵の唇にキスをする。
それを待っていたかのように、葵は深く吸い付いてきた。
「葵、ずっとこうしたかったの。理佐ちゃんと話してるところ見てて、羨ましくって…」
「そうだったのか。ごめんな、気付いてやれなくて」
俺は葵の服をゆっくりと脱がしながら言った。
葵は首を振った。
「いいの。今、こうして二人きりでいるんだから」

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