欅坂エロ小説 |
- 216: 名前:作者投稿日:2017/01/08(日) 14:23
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&さん
いつもありがとうございます。
アンチへの対応も、大変感謝しています。
これから徐々に載せていきます。
>>129までのエピソード『素直になれなくて』の続編です。
最近、拒絶されることのない生活を送ってきていたから、久しぶりの感覚に少し動揺した。
思わず「あっ」と声を漏らしてしまった。
一呼吸の間を置いて、自分を落ち着かせる。
しかし、それは理佐も同じだったらしい。俺と同じように「あっ」と小さく声を上げ、
「ごめん。つい、癖で…」
と、消え入りそうな声で謝ってきた。俺はなんとか微笑む。
「他の子にはしちゃってるんだ?もしかして、葵に?」
理佐は項垂れた。
それをイエス、と受け取った。
「まずは、そこからだな。本当はお前も仲良くしたいんだろう。でも、今までのこともあるから急に態度を変えられない。だから、今のままキープしてしまっている。だろ?」
俺は責めるような口調にならないように、最大限注意しながら言った。
理佐は項垂れたまま動かない。
ただ、手がギュッと拳を握った。
「これは非常に難しい問題でな。こういうことは何回もあったけど、その度に俺もすごく悩んだ。今でも明確な答えはわからないが、ただ一つ言えることは、お前が変わらなくちゃいけないということだ。今すぐに変われ、とは言わない。少しずつ、ゆっくりでいいんだ。俺もお前と約束したろ」
昨夜の約束。
理佐に変わってほしいという想い。
前向きになってほしいという想い。
それが少しは理佐の心に届いているはずだ、と俺は思っている。
「…さっきみたいにしてよ」
理佐は消え入りそうな声で言った。俺は力なく笑って首を振った。
人が嫌がったことは、二度とはしたくなくなるものだ。
理佐のようなデリケートな性格の女の子には特に、だ。
すると、理佐は急に顔を上げ、自分から俺に抱きついてきた。まさかの行動に、俺はまた固まって動けなくなった。
「ごめんなさい…!お兄ちゃんにだけはしないつもりだったの…私のこと、嫌いにならないで。お願い…!」
理佐は叫ぶと、俺の胸で震えながら泣いた。
一瞬の躊躇いの後、理佐の体を抱き締め返してやった。
胸に、理佐の乳房が押し潰される柔らかい感触を覚えた。
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