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  欅坂エロ小説

1042: 名前:JM投稿日:2018/03/19(月) 04:08

何故かエラーになってしまい、連続で投稿してしまいました。すみません。

>>1035
本当にその通りですね。これ以上傷つく人間が増えないことを祈るばかりです。


現場は警察と消防が駆けつける事態になり、男は現行犯で連行されていった。
後から知ったのだが、発煙筒の他にも、刃渡り約13センチの果物ナイフを所持していたらしく、殺意を持っての犯行だったという。
金属探知機や手荷物のチェックがあったにも関わらず、それらを潜り抜けて凶器を持ち込んだ辺り、その用意周到さは半端ではない。
男は逮捕されたものの、メンバーの心に残された傷は深く、簡単に癒えるものではなかった。
特に、普段から身体的にも、精神的にも疲弊している友梨奈にとっては、さらなる追い打ちを掛けられる形となった。

その日を境に、友梨奈から笑顔が消えた。
歌番組や、自分たちの冠番組でさえも発言の機会は減り、いつしか友梨奈は、後列の隅に引っ込んでしまった。
そして何より、いつもなら真っ先に甘えてくる彼女が、全く寄り付かなくなってしまった。
友梨奈の心は、明らかに崩壊していた。
それでも、彼女は休むということをしなかった。
何度も友梨奈には休めと言ったが、彼女はそれを頑なに拒んだ。
欅坂46は、21人揃って初めて成り立つのだ、と。
一人でも欠けたら意味が無い。
増してやそれがセンターの自分ならば尚更だ。
私の代わりは、誰もいないんだから…。
そう言って、友梨奈は俺の心配をよそに、また仕事に向かうのだ。
友梨奈にしか出来ないことがある。
つまり、彼女が簡単に休めない状況を作り出していることだ。
俺は腹が立ったが、無論、それを言い出すことも出来ず、彼女の身を案じることしか出来なかった。
歯がゆさを覚えながら、今後どうしたらいいのか、自室で考え込んでいた。
その時、ドアがノックされた。

「どうぞ」

入ってきたのは、友梨奈だった。
心を入れ替えるためか、あるいは荒れた心を表しているためか、髪をバッサリと短くしていた。
初めて会った時よりも短く、後ろから見たら男子と間違えそうなほどである。
もちろん、友梨奈の変化には気付いていたが、声を掛けるタイミングを見失っていたのだ。

「よう」

俺の声にもやはり笑顔は見せず、ただ低い声で「うん」と言っただけだった。
俺の前に座るよう、目線で促す。
それには素直に従い、ソファーにそっと腰掛けた。

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