欅坂エロ小説 |
- 104: 名前:作者投稿日:2016/11/14(月) 03:41
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作者です。>>21さん、お待たせしました。ここからモナとの絡みが始まります。
自室に戻って、休息を取る。もちろん、例のドリンクも飲んだ。これがないと、長い夜は乗り越えられない。何人もの少女の相手が出来るのは、この精力剤のおかげであった。
部屋で待っているが、一向に誰も来る気配が無い。それも良かろう。一人の時間もたまには必要だ。ソファーに深々と座り、テレビをボーッと眺めていると、携帯が鳴った。
電話でもメールでもない、LINEの着信音だった。見てみると、理佐からのメッセージだった。
『大部屋召集。拒否権なし』
何とも理佐らしい、短く的確で、かつ無感情なメッセージである。
「大部屋か。最近使っていなかったな」
と、独り言ちた。
この部屋は1階にあるのだが、大部屋はこの建物の最上階にあった。欅坂の部屋も同じ最上階である。
最近設置したエレベーターが大活躍していた。寮長室を出ると、廊下のほとんどの照明が落とされて薄暗くなっていた。
この階には俺以外誰も住んでいないので、シーンと静まり返っている。
部屋の鍵を閉め、すぐ近くにあるエレベーターに乗った。一番上の6のボタンを押す。
降りると、1階とは違って、寝静まっている部屋もあれば、話し声や音楽が漏れ聞こえている部屋もあった。
それらの両脇のドア達を無視し、この先にある大部屋の大きなドアの前に立つ。耳をすましても何も聞こえない。
ドアを開けると、ダブルサイズのベッドが部屋のど真ん中に置かれていた。側に置いてあるランプの電球の明かりだけが部屋を明るく照らしていた。
誰かがベッドに座っていた。こちらからでは、後ろ姿しか確認できない。ドアが閉まると、その人物はこちらを振り返った。
「来たね。お兄ちゃん。待ってたよ」
待っていたのは、呼び出した張本人の理佐ではなく、愛佳であった。二人きりで話すのは、一週間ぶりかもしれない。
あんなにクールで素っ気ない感じだったのに、今では友梨奈やねるに引けを取らないほど積極的に関係を取るようになった。無論、二人でいる時の話だが。
理佐のことを尋ねる前に、愛佳は俺の方に歩み寄って抱きついてきた。
「今日さ、お風呂でセックスしてたじゃん。お兄ちゃんと最近してなかったから、もう我慢できなくてさ…」
愛佳の上目遣いも、実はとても女の子らしくて可愛いことを今、確信した。可愛くなりたくない愛佳に、女としての歓びを感じさせるべく奮闘した結果だ。
「愛佳は本当に可愛くなったな」
「やめてよ…」
「キスしよう」
「うん」
以前ならば、「嫌だ」とか「しなくていいから」とかあしらわれてきたが、こんなにも素直にキスを受け入れるようになったのだ。愛佳の唇は程よい厚みと弾力があって、キスがとても心地よい。初めてキスした時は、もっと早く仲良くなればよかったと後悔したものだ。
愛佳の手が、俺の背中をギュッと掴んだ。舌を絡ませると、少しぎこちない感じで応えてきた。梨加よりはまだ少し慣れているようだった。愛佳の唾液が流れ込んでくる。甘い。
唇を重ねたまま、愛佳をベッドに押し倒した。その瞬間、愛佳は恍惚の表情を浮かべた。自分から着ている服を脱ぎ始めた。これも初めての事象である。あっという間に全裸になった愛佳は、
「お兄ちゃんも脱いでよ。私だけじゃ恥ずかしい」
と、促した。
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