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  欅坂エロ小説

1032: 名前:JM投稿日:2018/03/11(日) 13:03
友梨奈は、ひらがなけやきの柿崎芽実とのレーンだった。
どうやらラジオでの共演がきっかけで決まったらしいのだが、詳しくは知らない。
それよりも、二人の甘えん坊を相手にしなければならないことで頭がいっぱいだった。

「お兄ちゃんが側にいてくれるだけで芽実、すごく落ち着くの」
「そうかい?」
「うん。さっきまで緊張してたのが嘘みたい」

芽実は柔らかい笑みを浮かべながら、嬉しそうに言った。
それに対抗するかのように、友梨奈も身を乗り出して言った。

「私もだよ!すごく安心するんだ」
「そう言ってもらえるとありがたいね」

そうこうしているうちに、レーンが開放された。
友梨奈はセンターなだけあって、握手を求める長蛇の列が既に出来上がっていた。
それは夜まで途絶えることを知らなかった。
そして、事件は起きた。

そいつは野球帽を被った、中肉中背の男だった。
他のファンとは違う只ならぬ雰囲気を、俺は感じ取っていた。
レーンの入り口に差し掛かったところで、奴は懐に手を入れた。
男の手に握られていたのは、ナイフではなく発煙筒であった。
軽い破裂音と共に、真っ赤な火花が噴射された。
その瞬間、俺は叫んでいた。

「危ない!!」

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