KoMaDo   LaZoo@カオスファイル : 妄想/願望  ■ Headline ■ HOME    

妄想/願望トップへ ▼カッ飛び最後   全レスを表示
 レス数30でのページ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 [最新レス]


  欅坂エロ小説

1019: 名前:JM投稿日:2018/03/06(火) 01:36
「ウチにとって、タレントは家族のようなものだ。お前にも家族はいるだろう」

家族、という単語を出した瞬間、男の顔色が変わった。
お世辞にも清潔とは言えない床に手をつき、土下座をしたのだ。

「頼む。警察だけは勘弁してくれ。お前の言う通りだ。俺には妻も息子もいる。俺が捕まれば、家族は路頭に迷ってしまう。頼む。家族だけは…!」

刹那、無言の由依の鋭い蹴りが、男の股間に入った。
苦悶にのたうち回る男を、俺は冷ややかに見つめた。

「悪いが、それは俺たちの知ったことじゃない。家族が迷惑を被るのは、自分自身の責任だ。自分でケリをつけろ」

啜り泣く男のそばにしゃがみ、俺は続けた。

「男なら誰しも、叶えたい欲望はあるだろう。だがそれは、決して実行に移してはいけないんだ。その先に待っているものは、破滅だけだ。自分だけでなく、関係している全ての人の人生が狂うんだ。それをよく覚えておけ」

男に言いながら、その言葉は自分にも言えるのではないかと考えた。
事務所側から(無論、秘密裏の特命として)アイドルの性欲処理係の任務を与えられている自分にも、いずれは破滅が待っているのではないか。
俺はその考えを振り払った。
由依に声を掛ける。

「何か言いたいことは無いか」
「地獄に堕ちろ」

由依は、感情の無い低い声で、たった一言だけ言い放った。
男の襟首を掴んで立たせる。

「さあ、行こう」
*・*・*・*・*・*・*・*・*
誰にも見られることなく、多目的トイレから出た俺たちは男を鉄道警察に引き渡した。
俺たちの目の前で、男に手錠が掛けられた。
我々も警察に任意同行し、事情聴取に応じた。
由依の事件のことは、グループのことも考え、由依の名前、芸能活動の事など一切公表しないように頼んだ。
警察はこちらの要望を全面的に呑んでくれ、『17歳の女子高生への痴漢』とだけニュースでは報じられた。
報道によると、男は容疑を認めており、その後の調べで、由依の他に8人の少女に痴漢していたことが発覚した。
由依を危険な目に遭わせてしまった俺は、激しい罪悪感と後悔の念を抱いていた。
やはり、今後も引き続き俺が送迎をやっていくべきなのだと痛感した。
食堂のテレビで、例のニュースを見た他のメンバーは、「怖いねー」などと口々に言っているが、真相を知っているのは、俺と由依と理佐だけである。


魔の手 終

sage:   
  名前: メール:
  本文:
FILE:
(tga,png,bmp,ico,pcx,xpm,gif,png,,pgm,
jpg,xpm,eps,ani,jpe,psd,dcm,cgm,tiff,pic,
3gp,asx,flv,mp4,qt,avi,m,rm,mpv2,viv,
wmv,mov,3g2,swfファイル対応)(文字数とあわせて最大100000KBまで)

妄想/願望トップへ ▲カッ飛び先頭   全レスを表示
 レス数30でのページ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 [最新レス]


Copyright (C) カオスストーリー2 All Rights Reserved.