日々 |
- 01: 名前:ロイヤル投稿日:2014/08/10(日) 03:53
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静かな瞳をしていた。
物語る事もなく、訴えることもなくじっと僕を見つめるその目は、トルコ石よりも濃い色をしていた。
君と出会ったのは確か
11月20日の
雨の日だった。
- 02: 名前:名無しさん投稿日:2014/08/10(日) 11:09
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期待
- 03: 名前:ロイヤル投稿日:2014/08/11(月) 18:37
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子供の頃思い描いていた未来の自分は苦労の中にもどこか輝いていた。
そこそこの大学に入って卒業する。
そこそこの会社に入る。
そこそこ綺麗な人と結婚する。
そんな「そこそこ」の幸せを望んでいた。
しかし現実はそう上手くいくはずがない。
そこそこの大学でいいと思っていたものの三流大学にすら入れずにいた。
結局は通信制大学に登録し、週に3日3時間だけパソコンに向き合うのみ。
もちろん出会いなどなに一つなかった。
それから2年間大学に通い?続け、就職という道にたどり着いた。
20歳での就職活動は思ってたよりも苦しかった。
他の奴等よりも早く就職することが悪いことなのか?そんな愚痴も言えるような友達もいない。
もっとしっかりと人間関係も頑張ればよかった。
上辺だけの関係が当たり前。
いつからこんな人間になったんだろう。
結局は工業の中小業に決まったものの、人生は全く光の浴びない日々を過ぎて行った。
だがその日は急にやってきた。
海崎 裕也(かいざき ゆうや)
23歳11月8日生まれ。
そんな俺の
24度目の11月19日だった。
- 04: 名前:ロイヤル投稿日:2014/08/12(火) 00:24
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名無しさん
コメントありがとうございます。
頑張ります。
- 05: 名前:ロイヤル投稿日:2014/08/12(火) 00:48
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「はい、すみません。 確認次第折り返し連絡いたします。 申し訳ございませんでした」
この仕事を始めて3年半。
何度電話越しに頭を下げただろう。
はあ。
声に出たのか、頭の中で収めたのかわからない溜め息が出る。
もうやめてしまいたい。
この仕事を、いや、人生をやめたい。やり直したい。
そうすればこんな苦渋じみた人生を過ごさずに済む。
「もう一度やりなおせればなぁ」
11月末の肌寒い夜。
そっと呟いた一言は白い息となり空に消えていった。
それを目で追い、再度帰路につこうとした、その時だった。
「その願い、叶えてみせましょう‼︎」
11月19日23時58分
海崎裕也の
俺の人生が、動き始めた。
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