forever〜永遠に〜 |
- 08: 名前:コラム投稿日:2014/05/07(水) 22:26
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地元をでて5時間、夕日になりようやく東京に着いた。
康平「そういえば新しい家って何処だよ?」
父「あー言ってなかったな。会社の会長つまり俺の義兄さんの家にお世話になることになった。」
ちなみに親父に辞令を出した社長と会長は別々の人である。会長さんの奥さんは父のお姉さんだ。ということはあの人もいるのかよーマジか・・・・
あの人とはいとこの玲奈さんだ。都内の大学に通っている人だ。俺をいつまでも子ども扱いしてくる。去年の正月も勝手に部屋を片付けて一緒に宿題も捨てた。おかげで先生たちからえらい目にあった。正直苦手である。
父「よし着いた。業者も来ているな。じゃ入ろうか?」
綾巴「やった!玲奈ちゃんとも暮らせる。よかったねお兄ちゃん?」
康平「綾巴は元気でいいな。うらやましいよ。」
綾巴「?」
玄関にはいると家族3人が待っていた。
会長「おーきたか。まぁ入って入って」
会長妻「遠いところからお疲れ様。康平君綾巴ちゃん」
玲奈「こーちゃん。りょうちゃん。大きくなったね。」
父「お義兄さん。久しぶりです。」
会長妻「もう夕飯できているわよ。」
それはそれは豪華な食事だった。お寿司やイセエビなど実に様々だ。やっぱ金持ちは違うな。
食事中会長さんから新しい学校のことを聞いた。社長さんの知り合いでもあり会長さんの知り合いでもある人が経営している高校だ。私立南丘高校。都内でも有数の進学校だ。高級住宅街の中にあるということは金持ちの高校だろうか。生徒も金持ちだろうな。今までとは大違いだ。食事が済み玲奈から部屋を案内された。
玲奈「ここはりょうちゃんの部屋だよ。私の部屋の隣だよ。」
綾巴「ありがとう。玲奈ちゃん!」
康平「俺の部屋は?」
玲奈「えっとね。今片付けているとこなの。ゴメンね!でも私の部屋使ってもいいよ。」
康平「まさか同じ部屋で寝ることはないよね?」
れな「何?いっしょに寝たいの?こうちゃんもエッチになったね」
すると玲奈は綾巴に聞こえないようにこういった。
玲奈「あたり!でもこのことは誰にも言っちゃだめだよ?」
康平「ちょっと!そんなら廊下で寝る。」
玲奈「一緒に寝ないとあのことりょうちゃんに話すよ?」
あのこととは俺が正月玲奈の着替えを見たことだ。こう言うと俺が悪いように聞こえるが決してそうではない。なぜなら自分から勝手に着替えだしたからだ。いまさらこんなことを言ってもしょうがない。
康平「分かったよ。どうせ何日かだし。」
玲奈「えらいね。じゃ早速部屋に案内するね。あとお風呂沸いたから先に入ってきなよ。」
康平「そうする。絶対に入ってくるなよ。」
玲奈「それは分かんないー」
玲奈はふざけたように言った。そしてこの日は玲奈は何もしてこなかった。玲奈の隣に寝ると静かに目を閉じた。
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