強い泣き虫 |
- 14: 名前:裏の表側投稿日:2014/01/17(金) 10:58
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この大学にはいってから2年目だがやっぱり最寄り駅の近くでの人身事故が耐えない。僕の知ったことじゃないけど正直ちょっと気味が悪い。うちの学校は設備もまあまあいいし、いい感じに甘い。ちょっと前から吸い始めた煙草を足で踏み消し、学校へと急ぐ。
ついたのは、抗議が始まる直前。ノートを出して席に着くといつものやつからペンを投げられる。こいつの名前は黒川雄馬。なんかもう名前からかっこいい。腹立つ。
じっさいこいつはモテモテでプレイボーイ。しかもチャラい。今日も女の子の家から直接来たそうだ。だが実際のところこいつには結構世話になっている。恋愛相談もさせてもらっているし。
ペンを投げ返すとちょうどベルが鳴った。と、同時に睡魔との戦いの幕が開ける。黒川はすでに眠りの体制に入っている。昨日は特に何もしていないのに最近の疲労がどっと押し寄せてきた。
ベルが鳴り自分のした罪の重さに気がつく。黒川は既に起きていてノートをとってある。そしてあいつは友達である僕に向かってノートを掲げこういった。
『エビフィレオのセットLサイズ』
なんてやつだ。それくらい見せてくれてもいいだろう大学生にとってていたい出費となる。
『分かったよ・・・・』
こういうとあいつは嬉しそうな顔で僕にノートを渡してきた。
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