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  宇宙の片隅で愛に触れる

01: 名前:エメラルド投稿日:2013/11/28(木) 09:12
かなり適当でベタすぎる内容になるかと思われます。
先の事はあまり考えてないので、行き詰まったらごめんなさい。
48グループから名前と容姿だけをお借りします。
性格や言葉遣い等は適当なのでご了承を。
批判的、または悪意のあるコメはスルーしますが、感想や応援は大歓迎なので是非ともお気軽にお寄せ下さい。
どうかお手柔らかに……
よろしくお願い致しますm(__)m

02: 名前:エメラルド投稿日:2013/11/28(木) 09:22
「バッカじゃないの!? このテク無し短小野郎!」

思いっきり頬にビンタをくらった橘琉聖(タチバナリュウセイ)は、衣服を纏わず股間のイチモツを勃起させたまま殺意を覚えた。
駅前で女を釣ったまでは良かったものの、どうやらホテルにてキスや愛撫もせずアナルにいきり勃った男性器をぶち込もうとしたのがいけなかったらしい。
女はかなりご立腹の様子でそそくさと服を着ると鼻息を荒らげたまま部屋を後にした。
琉聖は抑えきれない怒りを拳に乗せて、ホテルの壁を殴った。
その凄まじい衝撃は防音の壁を大破させ、隣の部屋との間に巨大な風穴を作った。

遠い遠い星から地球にやって来てこの橘琉聖という人間と融合して3時間余り。
彼にはまだ人間というものがよく分かっていない。
地球へ来た目的は単なる暇潰しだ。
元々戦闘種族である彼の星では、生命のいる未知の星を探しては破壊を楽しむという鬼畜的な遊びが若者達の間でブームであった。
しかし比較的温厚な彼はあまり無意味な殺戮を好まない。
たまたま宇宙を散歩していて見つけた地球、それを支配している人間という生命体の社会を体験してみようと思い立ったのはほんの気紛れでしかない。

「きゃーっ!」

「な、な、なんだお前は!?」

隣の部屋にいた若い男女が恐怖と驚きに震え上がっている。
琉聖は脱ぎ捨てた学校の制服を大雑把に着ると、ボタンの留め方もままならぬままホテルの部屋を後にした。
街を歩きながら、人間であった頃の琉聖の記憶をもう一度生体コンピューターで解読する。
しかし、脳という記憶媒体はあまりにも情報量が多すぎて全てを理解するには長い時間がかかりそうだ。
特に感情を司る部分、そこに詰め込まれた愛情や友情といったものは極めて理解に苦しむ。
それらは繁栄と戦闘が本能の大部分を占めている彼らにとって必要のない感情であった。

03: 名前:エメラルド投稿日:2013/11/28(木) 09:24
地球人からしてみれば、有機質と無機質のハイブリッドである彼らはコンピューター生命体、またはハイテク生命体といった所だろうか。
仮に地球へやって来たのが彼ではなく別の個体であったなら、今頃この星は人類の存続をかけた争いの渦中だっただろう。
それほど人類にとって、彼らの戦闘力は単体であれど驚異的だと言える。

「おかえり、遅かったわね。一体どこで何してたの?」

自宅へ辿り着くと、眉間にシワを寄せた琉聖の母親が玄関までやって来て彼を出迎えた。
人間と絡むのはこれで二度目だ。
下手な事を言うとまたビンタをくらう恐れがあると判断した琉聖は、母親の言葉を無視して土足で室内に上がり込み、二階にある自分の部屋へと階段を上って行く。
母親という認識も、自分の部屋の場所も、全ては記憶から引き出したのだがやはりどこか抜けている部分がある。
必要な情報とそうでない情報の区別がつかないのだ。

「ちょ……ちょっと待ちなさいっ! 靴ぐらい脱ぎ──」

母親の耳障りな怒鳴り声を遮断するように、琉聖は部屋の戸を閉めた。
室内の壁には至る所にグラビアのポスターが貼ってある。
それを眺めていると股間がじわじわと熱くなってくるのを彼は感じた。
まだ高校2年生である琉聖の身体は性欲旺盛で過敏である。

ふと、先ほど女に言われた『テク無し短小野郎』という言葉を思い出す。
改めて考えてみるとすぐにその意味が分かった。
顔はモテモテレベルの琉聖であったが、短小なのが唯一のコンプレックスだったようだ。
目を閉じ、体内の遺伝子情報をいとも簡単に書き換える琉聖。
数日もあれば理想だと考えていたサイズまで男性器は成長するだろう。

まだまだ試したい事や勉強せねばならない事はたくさんあったが、慣れない人間の身体を操作するのと長時間宇宙空間をワープ飛行したことで疲労が溜まっている琉聖は、ベッドへとダイブするとそのまますぐに眠りに落ちた。

04: 名前:エメラルド投稿日:2013/11/28(木) 09:56
どうしよう
ヒロインが思い付かない(;_・)

05: 名前:名無しさん投稿日:2013/11/28(木) 16:09
まゆゆで

06: 名前:エメラルド投稿日:2013/11/29(金) 00:21
まゆゆさんも考えたんですがイメージが違う気がするしキャラも定着しているので、
オレにとって予備知識ほぼゼロの未知数である大和田南那さんにしたいと思います。

提案ありがとうございます(*´∀`)

07: 名前:エメラルド投稿日:2013/11/29(金) 13:10
翌朝、母親に叩き起こされた琉聖はボーッとする頭で1階のリビングへと降り、テーブルにつく。
目の前には昨晩食べなかった飯が用意されている。
手掴みで食べようと右手を上げた時、人差し指、中指、薬指の3本の骨が折れている事に気付いた。
ホテルの壁を殴り壊した際に負傷していたようだ。

「まあ、その手どうしたの?」

赤紫に腫れ上がった手を見て母親が驚いている。
琉聖と融合した異星人(人類にとってはまだ未発見であるがややこしいので以下、彼等の星を4T-8星、そこに住む異星人を4T-8星人と称する)は、有機細胞とナノマシンの混合生命体であり、戦闘が生活の一部であるため体内に自己再生機能を搭載している個体がほとんどである。
彼等にとっての進化、それはバージョンアップまたはインストール、プログラミングの事だ。
トランスフォームなどの外的変化こそ不可能なものの、4T-8星人の中には様々な特殊能力を持つ者が多い。
しかし彼はまだ人体との融合は不完全であり、体内のナノマシンをうまくコントロール出来ないでいた。
琉聖は右手に再生機能の意識を集中させつつ、心配そうな顔をしている母親に向けて覚えたての日本語を発する。

「大丈夫だわヨ。心配しないでチョーダイ」

「えっ……なんなのそのしゃべり方」

「失敬、言葉のチョイスを誤ったでごわす」

「あ、あんた昨日から変よ……?」

「黙れババア」

「なんですってえ!」

テーブルを両手で叩いて怒りを表す母。
16年半育てた息子が何の前触れもなく突然異星人に乗っ取られた事を知れば、彼女は卒倒するに違いない。
しかしそんなこととは露知らず彼女は「思春期って難しいわ」と頭を抱えながら一足先に仕事へと出掛けた。
琉聖は素手でテーブルの上にある晩飯兼朝食を胃袋へ流し込むようにたいらげると、朝の習慣を模してシャワーを浴び、制服を着て学校へと向かった。

08: 名前:エメラルド投稿日:2013/11/29(金) 13:12
10月も後半。
冷たい朝霧が太陽の光で薄い黄金色に輝いている。
人間の建築物を眺めながら歩く琉聖は、同じく通学途中の女子が3人の若い男に絡まれている場面に遭遇した。

「なぁ、学校なんかサボって俺たちと遊ぼうぜ。大人の遊びを教えてやるよ」

「ハハハ、性教育なら任しとけってか」

「け、結構です……」

「そんなに恐がるなって」

「やめてくださいっ……」

横目に見ながら通過しようとする琉聖を、男に腕を掴まれた黒髪の美少女がすがるように呼びとめた。

「あっ……琉聖君!」

立ち止まり、ゆっくりと身体を向ける。
すると金髪のリーダー格の男が敵対心を剥き出しにして琉聖に歩み寄った。

「ん? なんだてめぇは」

とっさに助けを求めた黒髪の美少女であったが琉聖を巻き込んでしまったことに罪悪感を感じ、胸の辺りでギュッと両手を握りしめて泣きそうな顔で見つめている。

「なんだとはどういう意味だ? オレは人間だ」

「はあ? ワケ分かんねぇこと言ってんじゃねーよ」

琉聖の胸を手のひらで押す金髪男。
が、琉聖の身体はビクともせず、逆に自分が押し返されてしまった。

「なっ……」

「今のは宣戦布告か?」

地球に来て初めて琉聖は小さな笑みを見せた。
【右手の修復率──82%】
瞬時に再生プログラムが現在の状況を計算する。
攻撃に使うのはまだ早い。
琉聖は左足を軸にして上体を後方へと下げながら回転し、金髪男の顔面やや下に回し蹴りをお見舞いした。
ベゴッと鈍い音を響かせ顎の骨が砕けると同時に彼の身体は吹っ飛び、電信柱下のゴミ山に頭から突っ込んだ。

「首は飛ばなかったか。手を抜きすぎたな」

愕然とした表情で固まっている残りの男2人と黒髪の美少女へ目を向ける琉聖。

「次は誰だ?」

「ひぃっ……」

先程まで余裕たっぷりだった男2人は情けない声を上げ、もはや周りのゴミと同化したかのように無様に失神している金髪リーダーの脇を抱え、それを引きずりながら一目散に退散した。

09: 名前:エメラルド投稿日:2013/11/29(金) 13:13
女に敵意は感じられない。
琉聖はくるりとぎこちなく方向転換し、学校へ向けて歩き出した。
その左脇へ女が駆け寄り、並んで歩く。

「あのっ、あ、ありがとう。琉聖君って超〜〜〜〜〜強いんだねっ! でもあの人大丈夫かな? 救急車呼ばなくて良かったかな?」

人並み外れた身体能力を目の当たりにして心拍数が上がっている彼女は、自分でも驚くほどハイテンションだった。
しかし琉聖はそれとは対照的に無機質な表情で素っ気ない。

「知らん」

「あっ、たぶん大丈夫だよね! 仲間が連れていったし! ってか、私の事分かる? よね? 同じクラスの……」

「知らん」

「あちゃ〜、まともに話したことなかったもんね……。私、大和田南那と言いますっ! もうだいぶ遅いけど、改めてよろしくね!」

聞こえているのかいないのかといった具合で足早に歩く琉聖。
南那は話すことに夢中で少し遅れては小走りで付いていく。
会話という会話をしたことがないが、クラスでも人気者で女子にもモテモテの琉聖が気にならなかったわけではない。
仲良くなりたいとは思っていたが、チャンスも勇気も無かった。
それに……。

突然、彼が立ち止まる。

「大和田南那。お前の目的はなんだ? オレと交尾したいのか?」

カァッと南那の頬が羞恥に燃え赤く染まる。

「そんなんじゃないもん!」

膨れっ面で琉聖の肩を叩く。
4T-8星人は攻撃されると怒りを覚えるのが普通であるが何故かこの時、琉聖の中にその感情は沸いてこなかった。
そこに明確な理由は思い付かなかったものの、だいぶ人間との同調が進んでいるのだろうと無理やり解釈した琉聖は、再び歩き出した。

「まぁいい。それより早く行こう。遅刻したらティーチャーに怒られちゃうざます」

時間に厳しかった琉聖の、遅刻に対する負のイメージが脳の中に強くあった。
クールな話し方から急にお茶目な口調に変わった琉聖が可笑しくて、南那は吹き出して笑った。
そしてまた、小走りで彼の後を追う。

「うんっ──!」


 
 

10: 名前:名無しさん投稿日:2013/11/29(金) 13:44
正直に言うと、エメラルドさんって書いてて楽しい?
俺は思わないな、書いてて楽しい!って伝わってこないって言うのかな、
確かにこの小説は面白いよ、
上手いし、面白い、けど何か物足りないんだよね。
多分気持ちだと思う。エメラルドさんが楽しいって思って書いてるんならごめんね。
一読者の意見として受け取ってね

11: 名前:エメラルド投稿日:2013/11/29(金) 13:51
>>10

えーっと……
書いてて楽しいというか意欲はめちゃめちゃあります。
書いてて楽しい!という事を伝えたいわけではないので、
それが伝わらなくて物足りないなら期待に応える事はオレには永遠に出来ません。
ごめんなさい、ご意見ありがとうございますm(__)m

12: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/11/29(金) 13:52
あ、トリップはこれでいきます。
以降トリップが違う者は全て偽者だと思って下さいm(__)m

13: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/11/30(土) 13:13
南那の教えもあり、なんとかスムーズに教室へとたどり着いた2人。
一緒に登校した事もあってかクラスメイト達の視線が熱い。
いくつも投げ掛けられる挨拶は琉聖の人気ぶりを表していた。
そして始まった授業──教師から発せられる言葉は琉聖の脳には無いデータばかりで、彼にはかなり興味深いものばかりだった。
唯一、数学だけは数字や記号を4T-8星のものに変換すれば至極簡単な幼稚極まりない内容であったが。

いつになく真剣な表情で授業に臨む琉聖を誰もがいぶかしげな表情で見つめる。
その中に、一人だけ優しい微笑みを向けている南那。
朝から胸の高鳴りが鎮まらない。
しかし昼休みに入って間もなく、彼女は残念そうに視線を落とした。

「琉聖、ご飯食べに行こ」

他のクラスからやって来たポニーテールの渡辺麻友が琉聖に声をかけた。

「一緒に? なぜ?」

「付き合ってるからに決まってんじゃーん」

「いやだ」

「わがままかっ!」

琉聖の腹が鳴る。
人間の身体で人間として生きていく為には、やはり人間のやるべきことをやらねらならない。
麻友が天使のように笑い「ほら」と促しながら琉聖の手を引っ張る。
掴まれた右手はもう完全に修復していた。
しぶしぶ立ち上がると周りの生徒がひゅーひゅーと彼等をもてはやす。
教室を出る寸前で一瞬だけ、琉聖と南那の目が合った。

麻友に連れられて廊下を歩く琉聖。

「オレたちは恋人同士なのか?」

「うん。どうしたの? 記憶喪失ごっこ?」

「……そんなところだ」

「ナニソレ。つまんなーい」

外履きの靴に履き替え、校舎裏へ。
麻友は辺りを見回してから高さ2メートルほどの裏門をよじ登り始めた。
上に股をかけて座り、大袈裟な小声で言う。

「なにボーッとしてるの!? 早く乗り越えてよ!」

「ん? ああ」

琉聖はヒュッと垂直に高く飛び、門の上部に手をかけて華麗に向こう側へ降り立つ。
麻友が口をあんぐりさせる。

14: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/11/30(土) 13:15
「な、なに今の……」

「さっさと行くぞ。って、何処に行くんだ? お、今の言い方はなかなか人間っぽいな……ブツブツ……」

「なにブツブツ言ってんの? あんっ、待ってよ〜」

いそいそと反対側へ降り、駆け足で琉聖の元へ。
いつもは手作り弁当を2人分用意してくる麻友であったが、今日は寝坊して作る暇がなかった。
この機会に学校を抜け出し、前々から気になっていた最寄りの駅前のカフェでワッフル食べ放題を注文するつもりだった。

突然人が変わったような琉聖と、その食いっぷりに目を丸くする麻友。
制限時間残り20分の所で琉聖はピタリと手を止めた。

「そろそろ戻らないと昼休み終わるぞ」

「え? ああ……うん。もうさ、このまま学校サボって……ウチ来る?」

「何しに?」

「ナニって……」

麻友は照れくさそうに視線を下げ、グラスに入ったピーチスカッシュをストローで飲み干した。

麻友の家は学校からすぐ近くにあった。
大手企業の社長令嬢である彼女は自由奔放な性格で大胆な行動をする。
制服が可愛いからという理由で高校を選び、単身この地へやって来て一人暮らしをしていた。
一人で住むには大きすぎる高層マンションの一室へ、琉聖の手を引き入っていく。
高級な外観とは裏腹に、室内は白とピンクを基調としたぬいぐるみだらけの乙女な内装だ。

借りてきた猫のように立ちすくみ辺りを見渡す琉聖。
部屋に充満した麻友の香りが芳しく、若い男子の男心をくすぐる。

「部屋に男の子入れたの初めてだからね……?」

麻友はうっとりとした眼差しで琉聖の胸にすがりつき上目遣いで視線を送った。

「お前、いい匂いだな」

「お前じゃない──
     ま ゆ 」

「麻友……」

まるで魔法でもかけられたように琉聖と麻友の唇が引き寄せられた。

15: 名前:禰呼投稿日:2013/12/01(日) 00:50
面白いねぇ( ̄∇ ̄)
是非完結まで頑張ってください

16: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/01(日) 01:05
ねこさん!!!!!!!!
ありがとうございます(涙)
なんだか生き別れた兄に再開した気分だ(号泣)←
超頑張ります!!

17: 名前:メンディー投稿日:2013/12/01(日) 10:45
エロあんの⁉︎

18: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/01(日) 13:51
一旦盛りのついた雄の情欲に火がつくと、それは一気に燃え上がる。
琉聖の脳にある性交のデータ引き出そうとするも、身体は無意識のうちに目の前の女を求めていた。

華奢な麻友をベッドへ押し倒し、みずみずしく濡れた舌を絡めて貪り合う。
麻友の舌はピーチの風味が残っていて、漏れ出る吐息はバターとハチミツの甘ったるい匂いがする。
琉聖は軽く捻っただけで折れてしまいそうな麻友の首筋に顔をうずめ、素肌から漂う生々しい女の色香を鼻から吸い込んだ。
早くこのぴちぴちとした若い生娘と交わりたい、そんな思いが琉聖の脳を支配する。
麻友の制服をブラもろとも荒々しく捲り上げた彼は、縦長の綺麗なへそから腹部を何度も舐め上げた。

「ンッ……そんなにガッつかないで? ひあっ……」

胸の頂きにある桃色の突起にしゃぶりつかれ、麻友は顎をしゃくり上げて甲高く鳴いた。
琉聖はプリンのように柔らかい胸の膨らみを顔で押し潰し、その中心を口いっぱいに頬張り舌先で蕾を転がす。

「んっ……はあっ、あぁぅ……」

「身体中が柔らかいな。人間の女はなんて弱々しい生き物なんだ……滅茶苦茶に壊してやりたい」

「めちゃくちゃにしていいよ……きゃっ!」

琉聖に脚を持ち上げられ、下着を膝まで捲られる。
彼の言う滅茶苦茶に壊すとは文字どおりの破壊願望をであるが、それは性欲を無理やり彼本来の欲求に置き換えた言葉だった。
興奮に震える指で自らの下半身を露出した彼は麻友のふくらはぎを掴んで開かせ、押し倒すようにベッドに押さえつけた。
麻友の尻が浮き上がり、毛を全て処理したピンクの女性器が天井に向かって突き上げられる。

「やだ……こんな格好……」

「もう挿れるぞ」

「えっ、うん。ゆ、ゆっくりね?」

斜め上に反り返った勃起の先端から我慢の雫が滴り落ちる。
それをヌラヌラと濡れ光る女の割れ目にあてがい、琉聖は立った状態からぐっと腰を沈めた。
グジュッと果実を捻り潰すような音を響かせ、琉聖自身が麻友の奥深くまで嵌まり込んでいく。

「ああっ! ん……はぁぁ……」

熱いモノが疼きを貫く感触に麻友が顔をしかめた。

19: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/01(日) 13:51
「ゆっくりって言ったのに……あうっ」

「オレがやりたいようにやるだけだ」

お構い無しに琉聖は腰を振り立て、真上から何度も肉棒を打ち込む。

「ケダモ……ノぉっ、ああっ!」

「これが人間の交尾か、想像以上に気持ちいい」

潤んだ粘膜に勃起が擦れて琉聖の背中がゾクゾクと粟立つ。
麻友を身動き出来ない態勢で押さえつけたまま一方的に犯した。

「あんんっ、激しっ……なんか、いつもよりおっきい……んはあっ!」

愛する男に抱かれるならばたとえ相手のモノが小さくても気持ちよかった。
しかし、一回り大きく成長した硬いそれで子宮口を小突かれると、今までにない快感がビリビリと響いてくる。
粘度の高い体液が膣の内壁からどうしようもなく溢れ、全身がどんどん敏感になっていく。
自分の身体に激しく出入りする琉聖の猛り。
白くクリーミーな糸をひきながら交わるその部分が丸見えで、麻友の羞恥を煽った。
いつになく荒々しい彼の動きもマゾっ気のある彼女を昂らせているのだろう。


身体の芯が熱い。
気持ちいい、頭がおかしくなるほど気持ちいい。
もっと弄んで、もっと突いて。
好き、大好き──。
色んな想いが麻友の中で咲き乱れ、ブレーキの効かない快感のボルテージが一気に昇り詰める。

「あっ、あっ、あっ! いっ……いくッ! ぁあ"うっ──!」

ぎゅうっと膣壁が引き締まり、麻友の身体が痙攣した。
ビクビクと脈打つ受容器官が琉聖のモノを甘くしゃぶり、彼の射精を促す。
ロボットのように終始一定のリズムで股間を打ち付けていた彼は、ばつん、ばつんっ、とさらに力強く杭を穿ち込んだ。

「くっ、出すぞ」

「ひぁ、そ、外に……外に出してっ」

麻友の言葉に聞く耳も持たず、琉聖は腰を震わせてドクンドクンと彼女の胎内に射精した。

「あんぅっ、あっ、あっ、出てる……ナカに出されちゃってるぅっ……」

凄まじく甘美な放出感に琉聖は陶酔する。
それはかつて経験したことのない至福の瞬間だった。
射精によって脳内で生み出された性欲を減退させるホルモン、それは瞬時に彼の体内で不必要と判断され駆逐された。
琉聖の性欲は留まるどころかさらに勢いを増し、2度目の射精に向かって腰を動かし始めた──。

20: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/01(日) 13:54
>>17
エロというか性描写はサクッと短めに盛り込みました。
エロ目的ではなく便宜上のものなのでエロくないけどご了承を……。
物語の一部と割りきっていただけると助かりますm(__)m

21: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/01(日) 16:32
>>1-98

22: 名前:ブエナビスタ投稿日:2013/12/01(日) 22:46
今までのとこまで全部読ませてもらいました
面白いです!
個人的な願いですがこじまことゆりあ見たいですね〜
更新頑張ってください!
やるシーンも期待してます笑

23: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/02(月) 11:44
ブエナビスタさん、ありがとうございまーす!
こじまことゆりあ……(汗)

あまり登場人物は増やさずにサクッと終わるかもしれないので、
応えられなかったらごめんなさい( ̄▽ ̄;)

がんばります!
ありがとう//

24: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/02(月) 13:20
世が更けるまで行為に及んだ2人は疲れ果てて眠ってしまった。
シーツはぐっしょりと濡れているが抱き合って布団を被れば温かかった。
それからの1週間、琉聖は麻友の部屋と学校を往復する日々を送った。
テレビや漫画、学校生活と麻友との半同棲。
彼はだいぶ人間の心理を理解する事が出来た。
人はこういう時にこうする、という当たり前の判断がある程度身に付いた。
それは麻友にとって幸せいっぱいの日々だった。

久々に家に帰った琉聖。
もう夜なのに室内は真っ暗だ。
リビングへ入ると電気も付けずにソファーに座っている母親がいた。

「おかえり」

顔も向けずに彼女は言った。

「……ただいま」

琉聖が帰ってこなかった初日に彼の携帯に連絡をした。
その受け答えもいつもとは違っていた。
そもそも母親が琉聖の変化に気付かない訳がなかった。
最初から彼女には分かっていたのだ。
女遊びが絶えない旦那と喧嘩別れをしてから、それまで以上に仕事や家事、母親業に精を出した。
自分の子育てが間違っていたのだろうか、どこか悪かったのだろうか、別れていなかったら琉聖は変わらなかっただろうか、そんな思いがぐるぐると頭の中を巡り彼女は憔悴しきっていた。
そうなるほどに息子へ愛情を注いできた。

立ちすくみ、じっと眺める琉聖の方へ顔を向けて母親は力無く微笑む。

「あなた……一体何者なの?」

言った途端に罪悪感が込み上げる。
自分の罪を愛する息子になすりつけるようた言葉だ。
黙ったままの琉聖に、彼女は「ごめんなさい」と呟いて部屋を後にした。
暗闇の中で琉聖の中に芽生えた感情──それは同情だった。

25: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/02(月) 13:21


「──っはあ、あんっ、すごっいぃっ!」

通学途中に街で見かけた女に声をかけ、琉聖は公園にある公衆便所の個室で彼女を犯していた。
後ろから両手を掴み、既に巨根というレベルまで育った肉棒で麻友より小さな膣穴を突きまくる。
彼女の名は木崎ゆりあ。
高校にも行かずフリーターをやって自由きままに十代を謳歌する遊び人だ。

「あっ! あんっ! こんなの、初めてぇっ……んはあっ!」

ゆりあの膣から溢れる淫水が琉聖の股間から太ももへと流れる。
プリプリと肉が詰まった麻友の中とは違ってゆりあの内部はつぶつぶの柔突起が多い。
それが勃起の表面をジュクジュクと擦る感触がたまらない。

「やはり女によって内部構造が違うんだな。麻友のほうが気持ちいいが、お前の穴も悪くない」

パンパンと股間をゆりあの尻に打ち付けながら琉聖は言った。

「んっ、くぅぅ……まゆって、ダレ? あっ、ああっ! イイっ!」

両手を離すと彼女は女子便所の壁に両手をつき、見知らぬ男とのセックスによがり声を上げる。
愛というものを理解しても実感までは得られなかった琉聖は、当然のように他の女との交尾を求めた。
セックスこそが戦闘に代わり彼の欲望を満たす全てであった。

「お前には関係ない。そろそろイクぞ」

「ぁぐうっ、ピル飲んでるから、中にちょーだいっ! あっ、あっ、あっ! 私もイキそうっ……!」

ゆりあのくびれた腹部を掴み、そそり勃つ長大なイチモツを激しく最奥へと抽送する。
玩具のように扱われる彼女は琉聖にとって性欲を満たすためだけの道具にすぎなかった。
高速で擦れ合う膣壁と肉棒の摩擦熱が最高潮に達する。
琉聖は獣のように荒々しいピストンでゆりあを突いた。

「あひぃっ! もうダメっ、我慢できない……い、イっちゃう!」

「ビッチめ……くっ、受け取れ」

「あぁあああーーーっ……!」

ゆりあの胎内深くで琉聖の欲望が噴き出す。
再生機能で常に飽和状態の精液がドクドクと彼女の子宮口に流し込まれた。
男性器の脈動が鎮まるまでグリグリとねじ込むように動かし、引き抜く。
汗だくのゆりあが便座に突っ伏すように崩れ落ちた。

26: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/02(月) 13:22
「さ、最高……。あなたの名前は?」

目を閉じて肩で息をするゆりあが言った。

「付きまとわれると面倒だ。忘れろ」

付着したゆりあの体液を気にする事もなくズボンを履いた琉聖は、制服を正して個室を後にする。

「ぁんっ、待ってよぉ〜」

彼になら何度でも犯されたいと思ったゆりあであったが、腰に力が入らず置いて行かれてしまった。

なに食わぬ顔で登校した琉聖。
教室に入ろうとすると麻友が嬉しそうに抱き付いてきた。

「おはよぉ、琉聖」

「ああ、おはよ」

そこへ慌ただしく走り寄って来た男子生徒が、琉聖に紙を渡した。
彼のただならぬ表情が緊迫した雰囲気を醸し出す。
紙を開いて麻友と2人で覗き込む。

『女は預かった。一人でここへ来い』

汚い字でそう書かれた紙には下手くそな地図が書いてある。
それを持ってきた男子生徒が早口で言った。

「下顎に包帯撒いた金髪男に渡されたんだ!」

琉聖はすぐにピンときた。
戦闘の匂いがする。

「女って誰? あっ! ちょっと琉聖!」

麻友の身体を振りほどいて彼は走り去った。

27: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/02(月) 14:08
>>5の名無しです
まゆゆありがとうございます

28: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/02(月) 19:11
須田ちゃん出せますか?

29: 名前:ブエナビスタ投稿日:2013/12/02(月) 20:49
いきなりゆりあだしていただいてありがとうございます!

30: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/04(水) 04:39
廃墟と化した巨大な倉庫の金属製シャッターを突き破り、琉聖がド派手に中へ入った。
彼の体内では一時的に戦闘用ナノマシンが増殖。
強化された体表面からはバチバチと青紫色の電気エネルギーが迸っている。
倉庫内にいた総勢50名あまりの集団が一斉に彼の方を向いた。
その手にはそれぞれに釘の刺さったバット、鉄の棒、ナックル、ナイフ、ナタ、チェーンソー……様々な武器が握られている。

「ヒーローさんのお出ましか」

中心にいる金髪の男が血走った目で琉聖を睨み、開かぬ口で言った。
足元には目と口にガムテープを巻かれ、後ろ手で縛られている南那の姿がある。

「随分喋りにくそうだな。転んで怪我でもしたのか?」

琉聖の挑発に怒りの炎を燃やす男。
額に血管を浮き上がらせた。

「てめぇ……まだ自分の立場が分かってねぇみたいだな」

南那の頬を手の甲で叩く。
呻き声を上げて彼女は地面に倒れた。

「女を傷付けられたくなければ下手に動くんじゃねぇ」

「んぅ、うぅっ……」

「痛かったか? 奴を始末した後でたっぷり気持ちよくしてやるからな」

男が南那の胸元から制服の中へ手を滑り込ませ、乳を揉む。

「んん! んーっ!」

身をよじって逃れようとした時、視界を奪われた南那の耳にゲボッと内蔵を吐き出したような声が聞こえた。
金髪男の手が抜かれ、周りの男達が一斉に雄叫びを上げる。
しかしそれは次々に悲鳴へと変わっていく。

「オルァアッ!」

「ぎゃーー!」

「げふっ……」

「うぉぉおっ!」

「ぎょええええええ!」

脆い、脆すぎる──。
人間とはなんて非力な生き物だろうか。
迫り来る敵を軽快に蹴散らしながら琉聖は思った。
比較的高度な文明がありながら、個々がそれに見あう戦闘力を持ち合わせていない事が不思議だった。

31: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/04(水) 04:40
男がチェーンソーを振りかざす。
それも高密度なプラズマオーラを纏った琉聖には何の役にも立たない。
素手で受け止めると高速で回転するノコギリ状の刃が崩れて飛び散り、破片に被弾した男はあえなく自滅した。

鉄の棒で襲いかかる男。
大振りのそれをサッと躱わし、みぞおちに掌底を叩き込む。
男の身体は軽々と10メートルほど吹き飛ばされ、口から血ヘドを吐いた。

残り約20名。
手の平にエネルギーを集めた琉聖はそれを拳に乗せて地面を殴った。
波紋状にコンクリートが割れ、空色のエフェクトが拡がる。
周りの人間は強風に煽られたタンポポの綿毛のように弾き飛ばされ、体内を流れる電流に悶え苦しんで気絶した。
先ほどまで賑やかだったその場に立つのは、琉聖と金髪男のみとなった。

「バ、バケモノめっ……」

パンッ──男は琉聖に向けて拳銃を発泡。
確かに命中するはずだった弾の軌道は琉聖の近くで歪曲し、後方のドラム缶に当たった。
自然とそちらに視線が向いた男の眼前に琉聖の拳が。
ゴッ、と鈍く鋭い衝撃と共に彼の視界は暗闇に包まれた。

それとは対称的に南那の視界が開ける。
琉聖の手によって顔のガムテープが剥がされたのだ。

「琉聖君っ! 助けに来てくれたんだね!」

手枷を外した途端に南那は琉聖の胸に飛び込んだ。

「敵意のある人間を排除しただけだ」

「殺しちゃったの?」

「殺すと人間社会では生活が不利になるようだ。瀕死の者もいるが……大丈夫だろう」

「そっか」

南那が琉聖の脇腹から背中へと腕を回し、ぎゅっとしがみつく。

「ありがとう……」

普通なら彼女がいる琉聖と抱き合うなんて許されない、そんな罪の意識はあるものの今だけは彼の温もりを感じていたい。
いや、感じさせて下さい──南那はそう願った。

32: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/04(水) 04:40
胸に女を感じ、琉聖の中に肉欲が芽生える。
彼の容姿なら異性をそそのかす事など容易い。
いつもなら何の躊躇いもなく気に入った女を誘うのだが、何故か南那にはそんな言葉が出てこない。
弱々しい力で擦り寄る南那を、そっと抱き締め返す事しか出来なかった。

自ら突き破ったシャッターの穴を越えて、琉聖と南那は外へ出る。
そこへ息を切らした麻友がやって来た。

「はぁ、はぁ……一体なんなの? どういうこと?」

「あっ、違うの! えっと……」

南那が慌てて状況を説明する。

「そうなんだ……2人はどういう関係?」

「ただのクラスメイトだ」

どこかめんどくさそうに琉聖が言った。

「ふぅん。怪我はないの? うーん、大丈夫そうだね! じゃあ学校に戻ろっか!」

一人余裕のない麻友は見せつけるかのように琉聖の左腕にしがみついた。

「そ、そうだねっ」

「いや、大和田南那。お前はもう帰って休んだ方がいい。教師にはオレから伝えておく」

麻友の怪訝な顔付きがよりいっそう険しくなる。

「えっ、でも私、大丈夫だょ」

「手が震えているぞ。無理はするな。一人で帰れるか?」

「えっ、ぁ……うん、ありがとう」

南那をその場に残し、琉聖と麻友は学校へ向かった。
嫉妬の炎を燃やす麻友から檄(ゲキ)が飛ぶ。

「ちょっとあの子のこと心配しすぎじゃない!? なんかあるの?」

「何もないよ」

「うそだ! 優しくしすぎだし! 好きなんでしょ!」

「違うって」

「じゃあ私にはもっともっと優しくしてよね!?」

「あぁ、帰りにパフェでも奢ってやる」

「まじ? やったー!」

「お前単純だな……」

2人の姿が見えなくなってから、南那はぽつりと呟く。

「お邪魔だったのかな……」

その顔には、諦めにも似た小さな笑みが浮かんでいた。


時を同じくして──、全国の朝の情報番組にニュース速報が流れた。

『お伝えします。登山へ出掛けたまま行方不明となっていた男女6人が今朝、遺体で発見されました。遺体の損傷は著しく、無惨に引き裂かれた状況から警察は獰猛な野生動物による──』


 
 

33: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/06(金) 06:53
こじ開けた体育倉庫の中。
須田亜香里という1年生の女子が唇と舌を使い、淫欲の熱にたぎる琉聖の怒張を快楽へと導いていた。

「んっ、んぶっ、じゅる……じゅっ、気持ちいいですかぁ?」

「続けろ」

「はぃぃ……じゅっ、じゅっ、くぷっ」

仁王立ちの琉聖に服従し、彼の股間の位置で頭を上下させる。
口いっぱいにほお張った剛直に亜香里のねっとりとした唾液にまみれ、滴り落ちる。
新体操の朝練が終わって部室に戻る途中で見かけた容姿端麗な琉聖に一目惚れした彼女。
異星人が乗り移った性の捕食者はその眼差しを見逃さなかった。
偽りの微笑みで誘い、その足で体育倉庫へと連れ込んだ。

「俺のモノをしゃぶれて嬉しいか」

「はひ……幸せですぅ、じゅぷっ、じゅっ……硬くておっきくて、美味ひぃれすぅ……グプッ、ぢゅぷっ」

まるで暗示にでもかかったようにトロけた目で熱心に勃起を舐めしゃぶるジャージ姿の亜香里。
いきり勃った男臭い肉棒の味に、溢れる唾液が止まらない。
女性器とは違った自由度の高い粘膜の蠢きに琉聖は酔いしれた。

「あぁ……オーラルセックスというのもいいものだな」

「じゅっ、じゅるっ、ずずっ……じゅるるっ、じゅるっ」

パンパンに張った亀頭をちゅぽんっと口から離し、亜香里が懇願する。

「センパぁイ……はぁ、はぁ、私の中にもください……我慢出来ません」

「お前の口で射精したい気分なんだ」

「うぅ……お願いしましゅ」

「うるさい口だ」

亜香里の頭を掴んで先端をねじ込む。

「んぶぅっ!」

「精液を飲ませてやるから我慢しろ」

乙女座りになった彼女の口を性器に見立て腰を振る。
喉奥まで突き入れては先端が唇に隠れるほどまで引き抜き、再び深く沈める。
琉聖は長いストロークで亜香里の口腔を蹂躙した。
苦しそうにしきりに肩をすくめる彼女が扇情的で興奮を煽る。

「ングッ、ごぷっ! んんーっ! ぐじゅっ、じゅっ……」

「出すぞ。1滴残らず飲み干せ」

射精間近の昂る快感に身を任せて引き締まる喉をガツガツと突くと、ぐっと腰をせり出したまま亜香里の喉穴に白濁をぶちまけた。
頭をがっしりと掴まれているせいで身動きの取れない彼女は、ぎゅっと目を閉じ喉を鳴らしてそれを嚥下(えんげ)する。
全てを出しきった琉聖が一気にモノを引き抜くと、亜香里は身を屈めてひどく咳き込んだ。

「この事は誰にも言うな。オレから声をかけるまでオレとの接触は許さない。分かったな?」

「ふぁい、分かりましたぁ……はぁ、はぁ、いつでも私を使ってください」

琉聖のドSっぷりにメロメロになった亜香里は従順に返事をし、彼がいなくなってから独りで自分の身体を慰めた。

34: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/06(金) 06:55
この日の晩、琉聖のクラスでは天体観測の課外授業が行われた。
夜9時に屋上へと集合する生徒達。
皆が星空を見上げたり望遠鏡を覗く中、琉聖は貯水槽の裏でひとり、指先から発せられたバーナー状の炎でタバコに火を付ける。
その煙を肺いっぱいに吸い込んだ彼は舌を出して嘔吐(えず)いた。

「なんだこれは……クソ不味いな」

と、そこへ青いマフラーを首に巻いた南那が。

「あーっ、悪いコトしてるぅ」

頬と鼻先を赤くした彼女は白い息を吐きながら笑う。
琉聖の身体を乗っ取ってから役1ヶ月。
師走に入り気温もだいぶ低くなった。
しかしクリスマスを控えた街は活気づき、人々の慌ただしさは熱を増したように彼は感じていた。

「吸うか?」

火の付いたタバコを差し出して見せると南那は周りの様子を気にしながら小声で「ダメだよ」と言う。
琉聖は人差し指と親指で煙が立ち昇る摂氏およそ700度の火を揉み消した。

「わーわーわー」

南那が慌てて駆け寄り、その手を取る。

「火傷しちゃうよ、大丈夫?」

「心配するな。これぐらいじゃ火傷はしない」

「琉聖君ってミステリアスだよね。……ねぇ、どうしてそんなに強いの? 実はスーパーマンだったり?」

そこまで言ってから南那はいつまでも琉聖の手を握っている事に気付き、慌てて離した。
琉聖は少しだけ沈黙し、口を開く。

「オレは……元々人間じゃないから。それに、人間が弱すぎるんだ」

誰にも正体を明かすつもりはなかったがそれを話した時に南那がどう反応するのか、彼はそれだけが気になった。

「やっぱり……」

「ん? 気付いていたのか?」

「やっぱりスーパーマンなんだねっ!」

「……」

瞳をキラキラと輝かせる南那。
彼女の反応は解せなかったが、その瞳は今まで見てきたどの星よりも美しいと琉聖は感じた。
夜の星空を見上げ、彼は語り出す。

35: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/06(金) 06:55
「この世には宇宙がいくつも存在する。人はそれを別の次元などと呼ぶが……オレはそこからこの宇宙へやって来て天の川銀河の端にある太陽系惑星のひとつ、地球という小さな星に降り立ち、この人間の身体を奪ったんだ」

「身体を奪った……?」

「そうだ。本当の琉聖は潜在意識の中で眠っている」

「へぇ……。よく分からないけど、キミは宇宙人なんだね。すごいな。私もあなたの生まれた星に行ってみたい!」

「オレの星では人間は生きられない」

「そっかぁ、残念」

「……なぜ疑わない?」

うーんと唸ってから南那は微笑む。

「信じたほうが気持ちいいから、かな」

その時、煌めく星たちよりずっと近い位置で流星が夜空を裂くように光の軌跡を描いた。

「あっ! 流れ星だ! お願い事しないと」

かじかむ手を合わせ、目を閉じる南那。

「あれは地球に飛来した塵や小石が大気との摩擦で燃え尽きただけだ。願い事など叶うはずがない」

返答の無い南那に目をやる。
彼女は合わせた手を額に付け、熱心に祈りを捧げていた。

「……何を願った?」

「人に教えたら叶わなくなっちゃう」

「オレは人じゃないから大丈夫だ」

「それはヘ・リ・ク・ツ!」

「ふん、敵わないな」

「叶うってばー」

「だからその叶わないじゃなくて……」

教師の声が2人の会話を遮るように響く。

「おーい、そろそろ授業終わるぞー」

少し目尻の下がった優しい笑顔を見せ、南那は走っていった。
彼女と話していると調子が狂う。
心がざわつき、まとまらない。
そんなことを感じながらグラウンド側にタバコの吸いがらを放り投げ、一瞬にしてそれを完全燃焼させた琉聖は教師の元へと向かった。

36: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/06(金) 06:58
>>02 >>03 >>07 >>08 >>09
>>13 >>14 >>18 >>19 >>24
>>25 >>26 >>30 >>31 >>32


今回更新分
>>33 >>34 >>35

37: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/06(金) 21:46
あかりん出していただきありがとうございまふ

38: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/06(金) 22:21
こじはるにレイプとか痴漢とかお願いできますか??

39: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/07(土) 12:10
W松井のエロいの書いてもらいたいです♪

40: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/10(火) 09:44
日曜日、琉聖と麻友は遊園地に来ていた。
様々なアトラクションに休みなく乗せられた琉聖は、肉体的にというよりも精神的に疲労が溜まっていた。

「次はアレ! あのジェットコースター5回!」

「麻友……そろそろメシにしないか?」

「えーーーっ! このタイミングで!?」

「どのタイミングだよ……」

「まぁいいけど」

「いいんかいっ」

だいぶ自然なやり取りが出来るようになった琉聖。
それもボケにはツッコめと散々麻友から指導されたおかげかもしれない。
スルーすれば彼女の不機嫌指数は急上昇し、面倒な事になるのだ。
人間社会と馴染むために恋人という関係を利用していたものの、それもだいぶ疲れてきていた。

「琉聖ってさぁ、笑わなくなったよね。なんで?」

ハンバーガーを頬張った琉聖は首を傾げてみせた。

「クールなのもいいんだけど……こういう所ではやっぱり笑って欲しいな。ねぇ、聞いてる?」

「ん」

目も合わさず食事に夢中になっている彼に、麻友は不満げに頬を膨らませる。

「ええいっ、こうしてやる!」

琉聖の脇腹をくすぐる。
彼は口に含んだハンバーガーを噴き出した。

「ぶふっ! やめろ! くすぐったい!」

「ほれほれ笑いなさいよ〜」

「あひゃひゃっ、こら、やめんか! あひぃっ」

意思とは無関係に琉聖の笑いが止まらない。
4T-8星人と琉聖との融合体はどうやら脇腹辺りが弱いらしい。
麻友もそれを見て笑い転げた。

「まさか琉聖にこんな弱点があったとはね……あは」

「……ほっとけ」

「ようし、そろそろ午後の部行ってみよー!」

残ったコーラを一気に飲み干し、そそくさとトレーを片付けた麻友は琉聖の手を引き走り出す。
そして目を付けたのは、泣く子も号泣すると全国的に有名な巨大お化け屋敷。

41: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/10(火) 09:45
中へ入ると早速、死装束に三角頭巾を付けたお化け(の格好をした人間)が物陰からスッと出てきた。

「うらめしやあー!」

「きゃーーーーっ!」

「……」

恐怖にひきつった黄色い声を張り上げる麻友と、ノーリアクションの琉聖。
小休止が出来る中間ポイントでは、セクシーサンタコスを身に付けた女性がお菓子をくれるシステムだ。
しかし驚かせるように現れたそのスタイルのいい美人の急所に、とっさに琉聖が手刀をくらわせ気絶させた。

「うっ……」

「ちょ、ちょっと何てことするの!?」

慌てた麻友が小声という範疇(はんちゅう)ギリギリの声量で言った。

「すまん、グヮジュヌネルタルュ星人(無理やり片仮名表記)に似てたもんで、つい……」

「グァジュ……何それ!」

後方からは次の客が迫っている。
琉聖はサンタ美女、小嶋陽菜の脚を持ちカーテン奥の控えスペースへと引きずり込んだ。

「まじヤバいって……どうするの?」

「麻友、これを着て代役を務めろ」

「えええっ!?」

陽菜が着ているコスチュームを脱がせ始める琉聖。
本当は代役などに興味はない。
人間の身体でグヮジュヌネルタルュ星人に似たサンタの衣装を見ると、何故か妙に欲情するという性化学反応が起きていた。
戸惑いながらも責任を感じる麻友は、衣服を脱ぎ捨てセクシーサンタコスチュームを身に付ける。

「おぉ……イイぞ麻友」

「んもう……」

「人が来た。行け」

「あっ!」

琉聖に押し出されてカーテンから上半身を乗り出す麻友。
テーブルに肘を付き、やって来たカップルをぎこちない笑みで対応する。
カーテンの内側にある腰から下。
琉聖は白い綿毛で縁取られた赤いミニスカートを捲り上げ、麻友の下着を下ろした。

「きゃん! ちょっ………!」

「はい? どうかしました?」

「い、いえ! なんでもないです……えへへ」

不思議そうな顔をするカップルに取り繕い、精一杯の笑顔を見せる。

42: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/10(火) 10:00
しかし琉聖が麻友の桃尻を鷲掴みして剥き出しになった恥所を舐め上げると、彼女はピクンと身体をすくめて下唇を噛み締め漏れる吐息をこらえた。
他人の眼差しを受けながら陰唇を舐め回されたあげく、内部にまで舌が浸入してくる。
その蠢く感触と熱い彼の鼻息、そこにクリトリスを捏ねる親指の動きが加わって下半身が快楽に冒されていく。

「あっ……ふぅ、くっ……」

「大丈夫ですか? 具合でも……」

「大丈夫ですっ! こ、これを……」

テーブルの上にあるお菓子の山からチョコレートを2つ取り、早く行ってくれと言わんばかりの手付きでカップルに渡す。
彼らが奥へ進むと、琉聖は腹にくっつくほど勃起したモノで熱くなった麻友の膣穴を貫いた。

「あうぅっ! こ、こんなとこで……バレちゃうよお、あんっ」

「いつもより締まりがイイぞ。興奮してるんだろ? 淫乱だな麻友は」

「インランじゃないもん……あっ、そんな激しく……」

麻友の括れた腰をがっしりと掴み、力強く尻を打つ琉聖。
麻友の中は奥まで粘液で潤んでいて肉孔はギュッと収縮している。
男根にこびり付く柔らかなヒダの感触がとろけそうで、琉聖の腰つきは次第に速くなっていく。
下半身だけ用意された肉便器でも見るような目で見下ろしながら、彼は激しく麻友を突きたてた。

「あっ! あっ! あっ! んふぅ!」

麻友は両手で口を抑えて必死に声を我慢する。
そこへ次の客がやって来て、彼女は慌てて手だけをカーテン内に忍び込ませて琉聖の腕をタップした。
ピタッとピストンの動きが止まり、安堵の息をつく。
膣で男を咥えたまま人と対峙するのは初めてだ。
充満していく自分の愛液の匂い。
いつバレるか分からない状況に心拍数は最高潮に達し、首の頸動脈が脈打っているのも分かる。

「お、お疲れさまでーす。あはは、あぐぅっ──!」

グリグリと膣奥を硬い亀頭で捏ね回され、全身の毛穴から汗が噴き出す。
麻友がセックス中にして欲しい動きを彼は熟知していた。

43: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/10(火) 10:01
下がった子宮を肉棒で押し上げられ、思わず絶頂に達しそうになる。
麻友は肘を付いたテーブルに顔を伏せて手探りで菓子をいくつも掴み、そのまま雑に若いカップルへ渡した。

琉聖はニヤリと笑ってから腰を小刻みに上下させ、麻友のポルチオを剛直の先端で押し込むように擦る。
脳髄まで響く凄まじい快感に麻友は歯を食い縛った。

「え、こんなに沢山もらっていいんですか?」

「いっ、いいから早く行ってくださいッ!」

「ひっ……」

ドンッとテーブルを叩いて声を張り上げてしまった。
直後、抑えようのないアクメの津波が麻友の身体を襲う。

「は……っあ"んん!」

丸型の台に突っ伏して縁を握りしめる。
床に固定されているお陰で身体の痙攣を少しばかり抑制出来た。
もちろん人前でイッたのも初めてだ。
幸いにもカップルは様子のおかしい麻友に恐れを感じ、そそくさとその場を後にした。

琉聖は放心状態でピクついている麻友の腕を掴んでカーテン内に引き込むと、イったばかりの肉孔を激しくピストンする。
腕を引っ張られているせいでヘソ出しのサンタコスに身を包んだ麻友の身体は「逆く」の字に折れ、胸を突きだした態勢だ。
叫び声とおどろおどろしいBGMが聞こえるお化け屋敷の内部で淫らに情交する2人。

「他人にイク所を見られた気分はどうだ?」

耳元で囁いて耳たぶを噛み、膣天井を肉棒で豪快に抉る。

「あっ! うぅ……気持ちいぃぃ、もっといぢめて、もっと犯してっ……」

内股でつま先立ちの麻友。
その下、脚の間に放置された陽菜の頬や胸に、琉聖の睾丸を伝う麻友の膣液が滴り落ちる。

「ふ……やっぱりお前は淫乱だな」

「はぃ……淫乱です、麻友は淫乱ですぅああっ! き、気持ちいぃぃっ、ダメ、またイク、またイッちゃうぅうっ!」

「大きな声を出すな」

腕を離し、両手で麻友の口を塞ぐ。
それでも腰の動きを弱めない琉聖。
暗がりの中でパンッ、パンッ、パンッ、と尻たぶを股間で打つ。
ツインテールにした麻友の髪が躍り狂う。

44: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/10(火) 10:03
「んんんーっ! んっ、んっ、ふぐぅっっ……!」

脚をガクガクと震わせ、白目を剥いて麻友は身体を強張らせた。
きゅきゅきゅっと勃起を締め付けてくる膣痙攣の甘さに耐えきれず、琉聖は麻友の中へ白濁を注ぎ込んだ。
ドクドクと溢れ出る大量の精液が陽菜の顔面をびちゃびちゃと汚す。
琉聖は麻友の胎内から男根を引き抜き、がっくりと項垂れて夢とうつつの間をさ迷う麻友を地面に寝かせた。

「……こっちの女にもハメないと損だよな」

そう呟いてから琉聖は下着姿で横たわる陽菜の両脚を持ち上げた。
パンティを横にずらし、精液と愛液にまみれた肉棒をしごいて先端を彼女の膣にあてがう。
そのまま間髪入れずにグッと腰をせり出し、勃起冷めやらぬ肉棒を意識のない陽菜の中へとねじ込んだ。
反応は──ない。
音を立てぬよう腰を振る。
琉聖と麻友の粘液で滑りは良く、ねちっこく肉が擦れ合う音が響いた。
白いブラジャーをむしり取り、白濁を塗り込むように両手で揉みしだく。

「この女……ムチムチしてやがる」

吸い付くようなキメの細かい白肌。
スタイルがいい割りに適度な脂肪分、そして揉みごたえのある程よい乳房とどこぞの姫君であるような美貌。
そんな女を昏睡レイプしている事に琉聖は激しく欲情する。
カーテン1枚隔てた向こう側を次々と通過していく人々と、隣で朦朧とした意識のまま眠りにつこうとしている麻友、そのシチュエーションも彼を昂らせる要因のひとつだ。
目をギラギラと光らせた琉聖は膝立ちのまま陽菜の腰を掴み上げ、股間同士を打ち付けるように長大な勃起を陽菜の胎内へ抽送させた。
次第に彼女の体温は高まり、白く透き通った肌は胸元辺りから薄桃色に染まっていく。
口から漏れる吐息、熱く潤っていく膣穴。
練るような交接の音はやがて、グジュッ、グジュッ……と卑猥さを増していった。
その時、

「ぅ……んん……」

45: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/10(火) 10:04
小さく唸った陽菜の瞼がゆっくりと開かれ、自分を犯す見知らぬ男と目が合った。
膣を蹂躙する極太の男根、欲望の炎を燃やす琉聖の瞳、交互にそれを見比べた彼女は顔を恐怖にひきつらせた。

「ひっ……きゃ──んぐっ!」

すかさず左手で陽菜の口を塞ぐ琉聖。

「騒ぐな。すぐに終わる」

「んんっ! んっ! ふぅっ!」

身体をくねらせ必死に抵抗する。
琉聖はチッと舌打ちをして右手で彼女の頸動脈を絞めた。
脳への血流が止まり、膣壁は激しく出入りするレイパーの男根を締め付ける。
遠退いていく意識と快楽に染まっていく己の淫らな膣穴──犯されているのに天にも昇る愉悦を感じる陽菜。
琉聖の我慢もいよいよ限界を越えた。

「くっ……中に出すぞ。受精しろッ」

名前も声すらも知らぬ女に膣内射精する。
尿道をかけ登り膣奥へと放出されるそれは1回目の比じゃないほどに大量で、陽菜の内部全体に行き渡り白く汚していく。
胎内でビクビクとリズミカルに脈動する男の感触。
陽菜は脚をピンと伸ばしてつま先を折り曲げ、目玉をひっくり返して絶頂した後、意識を失った。

46: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/10(火) 10:05
麻友が目を覚ますと遊園地入り口広場にあるベンチに横たわっていた。
身体には琉聖が着ていたジャケットがかけられている。
その隣には座ってコーヒーを飲んでいる彼の姿が。

「あれ……? 私、どうしちゃったんだろ」

麻友の目覚めに気付いた琉聖。
身を起こす彼女にホットココアの缶を、タブを開けて差し出す。

「お化け屋敷でヤッてたら失神したからここまで運んだんだ」

「ぁ……」

思い出すと恥ずかしさが込み上げる。
セクシーなサンタの衣装を着ていたはずだが、元の服装に戻っている。

「あの女の人はどうなったの?」

「もちろん放置だ」

「まじ? やばっ……」

彼のさりげない優しさ、そして時々しでかす無茶な悪行でさえも、その行動全てが麻友の心を踊らせる。
恋は盲目だと自覚しながらもココアを一口啜り、琉聖が陽菜を犯した事など知らない彼女は幸せを噛み締めた。
そこへ女の子達の話し声が届く。

「ねぇねぇ、今日は16時で閉館だってよ」

「ええーっ! なんで? せっかくイルミネーション楽しみにしてたのにー」

「今朝この辺りでまた惨殺死体が発見されたんだって。その影響っぽいよ」

「いやーん、マジー?」

「やだー恐ーい! じゃあウチで鍋でもしよーよ」

「いーねー!」

「賛成ー!」

麻友が唇を尖らせ、足元の空き缶を蹴った。

「なぁーんだ。イルミ見れないのかぁ、残念。無差別猟奇殺人……最近多いね」

「そうだな」

「ねぇ、琉聖。イブの日は2人で出掛けようね!」

「分かった」

「美味しいもの食べてー街をぶらついてーイルミが綺麗なとこ5ヶ所巡る! そんでもってそんでもって、ホテルで熱い夜を……きゃー!」

「興奮しすぎだ……さぁ、暗くならないうちに帰ろう」

「うんッ!」

謎の猟奇殺人、それは琉聖の中にある戦闘本能を刺激していた。
日没が早い季節なのをいいことに麻友を早々に自宅へと送り届けた彼は、山の尾根伝いに建てられた電波塔の頂点に立ち五感機能を増幅させる。
それらで捉えた広範囲の情報がデジタル化され、細かく選別される。
2時間ほど微動だにせずその作業を続けていると探していた情報がヒットし、彼の眉がピクッと動いた。
肉を引きちぎる音、骨を砕く音、噴き出す血液の音と匂い。
肌で感じる風力と視覚化された気流データ、雑音による音波の乱れ、全てが瞬時に割り出され位置情報が収束していく。
ピピッ──【発信源の特定、一致確率92%】
琉聖は無骨な鉄塔を飛び降り、風を切るような速さでそのポイントへ向かった。

47: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/10(火) 10:06
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今回更新分
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48: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/10(火) 18:25
こじはる書いていただきありがとうございます!

49: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/10(火) 19:34
みいちゃんのエロが見たいです

50: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/10(火) 23:16
すごいですね!
こんなにリクエストに答えられるなんて、

51: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/11(水) 09:17
それぐらいしか能がないので……。
一応つまらない物語に沿わせないといけないので、無理な時はスルーすると思います。
峯岸さんは自分の中でどうしてもエロと結び付かないのでごめんなさいm(__)m

52: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/12(木) 09:15
──その少し前。

「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるね」

「うん、分かったぁ」

学校帰り、公園でお喋りに夢中になっていた松井玲奈と松井珠理奈。
周囲からはW松井などと呼ばれ、親友の2人。
玲奈は温厚で清楚、珠理奈は活発で能動的。
まるで水と火のように対照的な彼女達だが、どちらも信念のある強い魂をもっていて男子生徒からの人気も高い。

「わっ、もうこんな時間だ」

玲奈が携帯で時刻を確認すると夜の7時になろうかという時だった。
日はすっかり暮れ、辺りは真っ暗だ。
近ごろ近隣で多発している不気味な事件のせいか周囲に人陰はない。
珠理奈が駆け込んでいった公衆便所に目をやる。

「遅いなぁ」

既に10分は経過した。
玲奈は不審に思い、ベンチから腰を上げ近付いていく。

「……珠理奈ぁ?」

女子便所の中を除き込むと、丁度いいタイミングで珠理奈が出てきた。

「ごめーん待たせちゃった」

「もぅ、心配したよー。大丈夫?」

「うん」

「そっか。じゃあそろそろ帰ろ」

「……そうだね」

公園を出ようと歩き出す玲奈。
しかし珠理奈が付いてくる気配も足音もない。
後ろを振り返る。
──異様なほど近い距離に珠理奈がいて玲奈は飛び上がった。

「うわっ、びっくりしたぁ。って、なんかヘンだよ? ほんとに大丈夫?」

無表情の珠理奈は焦点が合っているのかいないのか分からないような目で玲奈を見つめ、口を開く。

「玲奈ってさ……“美味シソウダネ”」

珠理奈の声が機械音声のようなものと二重に聞こえた。

「えっ……?」

直後、玲奈のみぞおちに衝撃が走る。

「ウグッ……!」

その場に膝から崩れ、咳き込む。
目の前には珠理奈の拳が握られていた。
突然彼女が殴ったのだ。
見上げると狂気に満ちた目で満面の笑みを浮かべ、見下ろす珠理奈の顔。

「ひぃっ!」

玲奈は尻餅を付いて後ずさる。

「珠……理奈? ど、どうしたの? なんで……」

『人間ノ生殖行動ノサンプルヲトル』

目を見開き首を傾げて、カクカクと顔を揺らす珠理奈はこの世の物とは思えない。

53: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/12(木) 09:16
彼女の下半身に身に付けている物がスウッと消え、クリトリスにあたる部分が長く太い棒状に肥大する。
反り返って天を向いたそれには無数のイボがあり、そのそれぞれと先端の割れ目から白い粘液がドクドクと溢れだした。
珠理奈ではないと確信した玲奈は藁にもすがる思いで背を向け、逃れようとする。
が、脚がすくんで立てない。

「だっ、誰かッ……! ウッ!」

跳躍して襲いかかってきた珠理奈に首根っこを掴まれ、地面の砂利に顔を打ち付けられる。

『交接器官ハドコダ』

制服を引きちぎってむしりとった珠理奈は、顔を突っ伏したまま膝をついて腰を上げている玲奈の尻肉を鷲掴みして開く。
そして男性器のようにいきり勃ち、禍々しく湯気を立ち上らせるモノの切っ先を菊門へと押し付けた。

「ひっ、ぃ、やめ、やめて……ひぎぃっ!」

容赦なく突き出されたイボだらけのそれが、侵入を拒んで窄む尻穴をメリメリと押し開き直腸へと挿入されていく。
玲奈は下腹部を襲う激痛と重厚な圧迫感に顔をしかめた。

「い、痛いッ……くうっ!」

ドクンドクンと至るところから白濁液を分泌する気色の悪い肉棒が、直腸の最奥まで20センチほどずっぽりと嵌まり込む。
それでもまだ、肉棒の半分ほどの長さだ。
食道まで抉られているような不快極まりない感覚に嗚咽し、全身の毛穴から脂汗が噴き出る。
珠理奈の姿をした化け物は玲奈の尻をがっしりと掴み、ねじるようにソレを引き抜いては一気に奥までぶち込むピストン運動を繰り返した。
グジュッ、グジュッ、と淫らな音を響かせて溢れる牛乳のような粘液が、玲奈の太ももや腹に流れ地面に水溜まりを作る。
恐怖に震え身体に力が入らず抵抗も出来ない。
次第に痛みは消え、肛門から子宮の辺りまでが熱く痺れていった。

「あっ、ぐ……ひっ! ひんっ、ああっ……」

涙を流し、されるがままにアナルを犯される玲奈。
処女膜すら破られていないのに、腸壁からポルチオを圧迫される感触に不覚にも快感を感じてしまい、目を背けたくなる。

54: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/12(木) 09:17
自分は得体のしれない化け物に尻穴を犯されながら死ぬのだろうか。
今まで多くを望んだ事はない。
夢に向かって青春を謳歌し、やがて素敵な男性と巡り逢って結婚し、子供を授かり幸せな家庭を築きたい、ただそれだけだった。
なのに自分の人生はこんな理不尽な終焉を迎えるのか……そう思うと悔しくてたまらない。
腹の底から煮えくり返るような怒りが込み上げてくる。

グジュッ、グジュッ……呻き声を漏らしながら汁だらけの穴を突きたてる化け物。
玲奈の太ももが電流でも流されているようにブルブルと痙攣し、肛門がヒクついた。
どんなに相手を憎んでも込み上げる快楽を制御出来なかった。

「あっ、あぐっ……いっ、い、いぐっ……イクイクいぐッ、あぁぁあぁっ!」

ブシャアッと尿道口から淫水を噴き出し、玲奈は化け物との一方的なアナルセックスで凄まじいオーガズムを感じた。
全身がビクビクと震え、何もかもがどうでもよくなるほどの絶頂感に涎を垂れ流す。
遠退いていく意識──が、玲奈はそれを気迫で堪えた。
そして闘争心を燃え上がらせ雄叫びを上げる。

「くっ……うぁあああああッ!」

砂利を掴み、上半身を捻り上げて渾身の力で怪物の側頭部に殴り付けた。
傷を負った珠理奈のこめかみから緑色の体液が滲み、流れる。
腰の動きがピタリと止まり、彼女の口角が耳まで裂けていく。

「ひっ……」

もはや人間の顔じゃなくなった“ソレ”は長い舌で傷口を舐め、玲奈の両腕を掴み、背中でクロスさせて力を込めた。
ゴキッと鈍い音が鳴り、彼女の両肩が脱臼する。

「ぎゃあああああッ!」

夜の静寂にこだまする玲奈の叫び声。
尻窄みを犯す腰付きがヒートアップした。
ズボッ、グボッ、グジュッ、と排泄器官を激しく出入りする異形の肉棒。

「はひっ、あ”っ、うぐっ! ひっ、ひぁっ……!」

肩の激痛とアナルを蹂躙される刺激に息も絶え絶えで喘ぎ鳴く玲奈。
すると化け物の両脇の辺りからもう1対の腕が生え、玲奈の肩甲骨を押さえ付けた。
傷を負わせたのも奴の怒りを買っただけにすぎない。
間接が外れて宙ぶらりんの腕が後方に引っ張られ、バッタの脚をもぎとるように引きちぎられた。

55: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/12(木) 09:18
玲奈が再びけたたましい叫び声を上げる。
傷口に灼熱の焼き印を押し付けられたような激痛に彼女は目玉をひっくり返して意識を失った。
続けて下の腕が太ももを掴み、脚の付け根からそれをいとも簡単にねじ切る。
おびただしい出血と耐え難い痛みで玲奈の心臓はショック状態に陥り、微かな抵抗も虚しく遂にその鼓動を止めた。

ただならぬ叫び声を聞いた人々が数人、駆け足でやってきた。
手足を投げ捨てた化け物が4本の腕をそれらに向けると、それぞれの手のひらを突き破って金属棒のような物が突出する。
その先端から放たれた赤いポインターのような光が人々に照射され、彼らは次々と身体の内側から燃焼し、爆砕してしまった。
手足をもがれてダルマ状態の玲奈。
尻穴で繋がったままの胴体を4本の手で掴み持ち上げ立ち上がると、腕を上下させて自身の肉棒へと激しく抽送させる。

『オオオ……』

快感を感じているのかいないのか、化け物はただ呻き声を上げながら40センチあまりの肉棒をひたすら先端から根元まで打ち込む。
直腸の最奥を貫いたそれは小腸にまで達し、玲奈の身体は怪物の欲望を満たすだけの肉の塊と化した。
グジュッ、グジュッ、グヂュッ……淫靡な交接音と共に複雑に入り組んだ腸内が掻き乱され、肛門からは体液と汚物、白濁粘液が混じった橙色の汁が漏れ出ている。
興奮している様子の化け物の身体は次第に一回りほど大きくなり、背中からは先端の尖った16本の突起物が生えてそれぞれが生き物のように暴れ狂っていた。
大きな口が全開まで開かれ、ガクガクと糸の切れた操り人形のように頭を振る玲奈の首から上を一口で喰らい、首から上を噛みちぎる。
頭と肢体をもがれた肉塊を突くスピードが増していき、最後のひと突きで股間を強く打ち付ける。
すると肛門内にまで入り込んだ肉棒の根元がソフトボール大にボコッと膨らみ、中の通洞口を通って“元玲奈“の胎内に精液とは違う何らかの固形物が放出される。

そこへ琉聖がやって来た。

56: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/12(木) 09:18
地球上のどの大型動物にも当てはまらない異形の姿を見て彼は一目で確信する。
──異星人だ。
宇宙には人類の常識から大きく逸脱した形態の生命体が数多く存在する。
メジャーなグレイタイプと呼ばれる人型のほうが珍しいぐらいだ。
玲奈の肉塊からズルリと一部を引き抜いたその異星人はフクロウのように顔を180度回転させ、丸く見開かれた目で琉聖の姿を捉える。
もはやその顔に珠理奈の面影はない。
玲奈の胴体を投げ捨て、4本あるうちの1本の腕を彼に向ける。
そこから音もなく照射される赤い光線。
琉聖がそれを左の掌で受け止めるとバシュッ、と四方に分散して消えた。
異星人の右目が3倍ほどの大きさに拡がった。
不快な不協和音の声がその物体の口から放たれる。

『ココカラ35%剥離宇宙カラワープ飛行デコノ星ヘヤッテ来タノハオ前カ』

「……そうだ。お前はなんだ? 目的は?」

『私ハソノ残留ゲートヲ辿ッテヤッテ来タ。ツマリ目的ハオ前ダ』

「へぇ。お前も戦闘種族か」

『種族ナド無イ。私ハ唯一無二ノ存在ダ。戦闘ニモ興味ハナイ。オ前ノ生体データヲ採取スル。抵抗ハ無用ダ』

「……何の為に?」

『デジタル的ナ存在デアル私ハ肉体ヲ欲シテイル。アラユル生命体のデータヲ採取シ、完璧ナ理想ノ肉体ヲ手ニ入レルノダ』

「ふん、完璧とは程遠い……その身体じゃただの化け物だな」

蔑むような目で化け物を見る。
理想を求めすぎて支離滅裂なのか、哀れみしか感じない。
すると異星人は(琉聖も地球人からしてみれば異星人なのだが)、ゴキゴキと鈍い音を立てて体長3メートル程の人型へと形態変化した。
筋肉隆々としたその身体は明らかに人間の姿を真似ているように見えた。

「なるほど。トランスフォームタイプか」

『……コノ人間トイウ生命体ノ二足歩行フォルムハスタイリッシュデ無駄ガナイ』

「それが理想か? お喋りも飽きてきた。そろそろ片を付けようぜ」

『──同感ダ』

体勢を低くしたその異星人(紛らわしいので以下、それをシーカーと称する)は、地面を蹴り凄まじい速度で直線的に琉聖目掛けて跳躍した。

57: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/12(木) 09:21
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今回更新分(ややグロ?注意)
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58: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/12(木) 09:34
あぁぁ
「の」が平仮名になっとる(爆)wwwww


無念orz

59: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/12(木) 13:07
純粋なエロがいいわ…

60: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/12(木) 20:27
やっぱりですか?
オレもノーマルなので(?)書いてて不快でしたw←
ごめんなさいm(__)m

61: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/12(木) 22:05
玲奈さんが(涙)(涙)(涙)(涙)(涙)(涙)(涙)(涙)(涙)

62: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/12(木) 22:15
謝らないで下さい!
ノーマルなの書いてくれたら嬉しいです♪
3Pとかどうですかね?

63: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/13(金) 03:02
>>61
その反応が実は嬉しい(:.;゚;Ж;゚;.:)
ありがとうございます。

>>62
陽菜のところ3Pっぽくしようかスゲー迷ったんですよね……
でも恋人の麻友的に不自然なのでやめました。
ちょっと考えてみます。
応えられなかったらごめんなさいm(__)m

64: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/17(火) 17:07
面白いですね!

65: 名前:jk投稿日:2013/12/17(火) 21:53
今すぐやめろ!取り消せ!!

66: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/21(土) 12:45
>>64
ありがとうございます。

67: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/21(土) 12:45
シーカーの拳が琉聖を襲う。
ピピッ──【ガード推奨】
瞬時にダメージを算出し、左腕で受け止める。
重みのある衝撃。
地面の砂利が不安定である為踏みとどまれず、彼の身体は十数メートル弾かれ3段構造の石柱遊具を背に止まった。
高速で繰り出された無数のパンチが残像を伴って目の前に迫る。
素早く身体を横に回転させこれを躱わす。
ドドドッというマシンガンのような音を鳴らして密度のある石柱が粉砕した。
すかさず身を反転させ右足でシーカーの後頭部を蹴り付ける。
が、僅かな衝撃を与えただけで目立ったダメージは見込めない。
途端にその脚を掴まれ放り投げられた。
琉聖の身体が公園の縁にある木の枝と金網をぶち抜き、外へ飛び出した。
くるりと身を翻し、公道に手足を付いて引きずる。
左からは車のライトがすぐそこまで迫っていた。
琉聖の前に柵を飛び越えて来たシーカーが降り立つ。
けたたましいクラクションが鳴ると同時に琉聖は空高く飛び上がった。
シーカーが音の鳴る方へ顔を向けた瞬間、そこへハイスピードの大型トラックが衝突。
シーカーの身体を50メートル程引きずり、ブレーキ音を響かせながらトラックは道を塞ぐように横転した。
積み荷を散乱させ、煙を巻き上げ、その場が沈黙する。
地面に着地した琉聖が事故の箇所をじっと見据え生体反応をサーチするが、見当たらない。

「……もう終わりか?」

そう呟いた時、下敷きになっていたシーカーがトラックを持ち上げ軽々と投げ飛ばしてきた。
素早く横へ跳ぶ琉聖。
空中に弧を描いたトラックは後方で停車した自家用車に衝突し、爆発炎上した。
ちらほらと集まってきた野次馬達はパニック状態だ。
琉聖を見失ったシーカーは身体の至る所から緑色の血液を流しながら、左腕を機械的な形状へ変化させた。
それを周囲の人々へ向け、先端から次々と青い光弾を無差別乱射する。

68: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/21(土) 12:46
標的の定まってないそれは手榴弾程の威力で被弾した箇所を爆破させていく。

「きゃー!」

「うわあッ!」

逃げ惑う人々。
辺り一体が激戦地であるかのように、爆発音と共に地獄絵図と化していく。
人間との共存を望んでいないシーカーにとっては、琉聖に照準を絞った今、その他周囲の全てが破壊対象だ。
琉聖も人間の命などどうでもよかった。
しかし、シーカーの狙いが尻餅を付いたまま動けないでいる女を捉えた瞬間、彼の身体は無意識のうちに動いた。
バシュッ、と放たれる青い光弾。
女をかばい前に立ち、それを右手で弾くと光弾は大きく軌道を変えて空の彼方まで飛んでいった。

「逃げろ」

背を向けたまま女を促す琉聖。
しかし、ショートカットの彼女は酷く怯えた様子で動き出せない。
シーカーの視界に琉聖の姿が映り込む。
ゆっくりと近付きながらその一点に向かって青い閃光を連射してくる。
その全てを上空へ向け弾く琉聖であったが、いくつかはマンションなどの建造物に当たってさらなる被害を生んだ。

「さっさと逃げろ! 死にたいのか!」

「ひっ……はっ、はい……!」

人に声を荒らげたのは初めてだった。
なぜそうまでして女を守ろうとするのか、それを推察する余裕はない。
やっとの思いで立ち上がる事が出来た彼女は、おぼつきながらもなんとかその場から逃げ出した。
風に吹かれた周囲の煙によってシーカーの姿が隠れる。
と同時に光弾の連射が止まった。
少しの間隔を開けてバシュッ、と音が鳴る。

馬鹿め──効かぬ攻撃を繰り返すシーカーに呆れる琉聖。
しかし煙の中から飛び出してきた光は先程の青とは違い、白かった。
ピピッ──【回避命令】
プログラムが警告するも間に合わず、彼は両腕をクロスさせてそれを受け止めた。
パァンッとまばゆい閃光が炸裂。
局所的な電磁パルスが発生し、体内のナノマシンにサージ電流を起こす。
ほんの一瞬であるが、琉聖の身体が“痺れた”のだ。

69: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/21(土) 12:47
くらりとよろめいた彼の頬にシーカーの拳が飛ぶ。
続けて腹、顎、胸ぐらを掴み上げられ顔面に3発。
ガンッ、ガンッ、と金属のハンマーで岩を殴ったような打撃音が響く。
最後の一撃で服が破れ、琉聖は弾き飛ばされて背を地面に引きずった。
大きく飛び上がったシーカーは着地の勢いに合わせ、両手の拳を揃えて叩き付けた。
歩道が大きなクレーター状に凹み、左側の雑居ビルが倒壊。
彼等は崩れ落ちてきた瓦礫の山に埋もれてしまった。

【生体エネルギーの減少率0.02%、肉体的損傷0%】
現在のダメージ状況を算出、続けて内蔵された攻撃プログラムを稼働させる。
【兵器No.14、出力20%に設定】
右の掌に生成されたダークエネルギー(斥力子、負の圧力、反重力場とも言う)が密集していく。
瓦礫の下で胸の上にうずくまるシーカーの顔面にその手を添え、グッと伸ばしてインフレーションさせる。
掌から大きく逆円錐状に広がる全ての物質が、シーカーの頭部もろとも上空へ押し潰されるように拡散した後、素粒子レベルまで分解され消え去った。
琉聖は胸から上が無いシーカーの胴体を蹴り上げ、鋭利な刃物でくり貫いたように出来た綺麗な穴を脱出。
すると、遠くからいくつものパトカーのサイレンが近付いてきていた。
テロに遭ったような無惨なこの光景を見ればそれは当然の事だった。

「お遊びもここまでか」

これ以上事態を悪化させるのは賢明でないと判断した琉聖は、両目の可視周波数の領域を拡大させていく。
──トランスフォームタイプの生物は大きく分けて4種類存在する。
コアを持つ者。
気体、液体、またはある種の信号など流動的な者。
微細な生物の集合体。
身体全体がそれ自身である者(地球上における一般的な生物はこれ)。
透視可能となった目でシーカーの体内を見ると、下腹部の辺りに握りこぶし大の球体が見てとれた。

70: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/21(土) 12:47
よろよろしながら体液を噴き出しているシーカーであったが、断面図の皮膚組織がググッと盛り上がって頭部が再生した。
その背後に降り立つ琉聖。
右手を指先からズボッと体内に刺し入れ、コアを掴んだ。
するとシーカーの背中に人の顔のようなものが浮き上がり、口を動かす。

『待テ』

「終わりだ」

訴えを聞き入れず、琉聖は右手に力を込めてコアを握り潰す。
背中の顔が口を大きく開いて悲痛な表情を浮かべ、シーカーの身体が溶けていく。
琉聖の手に残ったコアはバチバチッと赤黒く放電した後、爆発した。
地形が変わるほどの壊滅的被害をもたらすはずだったそれは、琉聖が瞬時にシールドで覆った事により半径50メートルほどの火球に収まり、爆風や熱線、放射能の拡がりは皆無となった。
しかし強制的に凝縮された500兆ジュールにも及ぶそのエネルギーは、その場の全ての物質を真円状に蒸発させた。
ただ一人、琉聖だけを除いて。

「チッ」

爆発から10分が経過した今も輝き続ける直径100メートルの火球を眺めながら、離れた位置にあるビルの屋上で舌打ちをする琉聖。
彼の右の腕はおろか、肩、頬、胸部に至るまでが跡形も無く消え去っていた。
ジジジッ……と音を立てながら損傷箇所が修復されていくが、完全に再生するまではまだ時間がかかりそうだ。
比較的小規模でありながらも人類にとって前例のない破壊現象となったこの事件は世界中を騒然とさせ、謎が解明されぬまま様々な憶測を産むこととなった。


 

71: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/21(土) 12:48
「──黙れ!」

ベッドから飛び起きる琉聖。
額からは汗が滲んでいた。
確かに聞こえたはずの“人間であった頃の琉聖″の声。
夢であったのか、それとも──。


学校では連日、近隣で起きたあの事件の噂で賑わっていた。
原因は宇宙人だ、新型兵器だ、未来人だ、超常現象だ、地球崩壊の予兆だ……非日常的な噂は飛び交えど人々の生活は変わらない。
歴史の授業を終えた時、南那が琉聖の前にしゃがみ込んで彼に話し掛けた。

「琉聖君、今の授業ノートとった? 私寝ちゃってて」

机にちょこんと両手を置き、ノートを覗き込む。
そこには何ひとつ書かれていない。

「ちょっと待ってろ」

南那がよく授業中に居眠りしている事を知っていた琉聖はシャーペンを握り、スラスラと速いスピードで黒板に書かれていたことを模写していく。
南那が後ろを振り返り黒板を見ると、文字は消されていく途中で既に半分以上がなくなっている。
それ以前に先生は何度も消しては書きを繰り返していたはずである。
琉聖はそれだけにとどまらず、過去2週間分の授業内容15ページをほんと1分ほどで寸分の狂いなく全て書き上げた。

「ほら」

「す、すごいね。ありがとう」

目を丸くして差し出されたノートを受け取る南那。
明後日からは冬休みが始まる。

「返すのは冬休み明けでいい」

「ほんとに? 優しいんだね」

「別に」

スッと目を背ける琉聖を見て、微笑む南那の瞳がキラキラと潤う。
人助けなどに興味は無い。
しかしここ最近、琉聖は困っている人を見掛けると助けずにはいられなくなっていた。
南那の眼差しを感じる琉聖は視線を戻し、気になっていた事を尋ねる。

「お前が惚れているのは俺か? それとも琉聖という人間か?」

「えっ」

思わぬ言葉に南那はハッとした表情を浮かべる。
そして、はにかみながらゆっくりと視線を下げた。

「気付いてたんだ」

「バレバレだ。で、どっちなんだ?」

「……分かんない。どうしてそんなこと聞くの?」

「最近、声が頭に響くんだ。眠っている彼の潜在意識が……出ていけ、とな」

琉聖は立ち上がり、窓辺に立って外を眺めた。
彼の瞳に映る町並み、山々、青い空、白い雲。
そして自分の存在意義を問う。
南那がノートを胸に抱き、隣にやって来て控えめに琉聖の顔を見上げる。

「その身体から……出ていこうと思ってるの?」

「出ていけば琉聖は死ぬ。と思っていたが、もしかしたらそうはならないかもしれない。人間というのは不思議だな。弱いくせに……強い。少なくとも俺がここにいる意味は何ひとつ無い」

「そんなことないよ……」

南那の顔を見ると、その表情に琉聖の心がドクンと熱くなったのを感じた。

「いつまでもここにいるつもりは──」

次の授業開始を告げるチャイムに彼の言葉は阻まれる。
自分の机に戻る琉聖の姿を、南那は複雑な心境で眺めていた。
そこに明確に悲しみの色が混じっていたことは彼女自身も気付けないでいた。


 
 

72: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/21(土) 12:50
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73: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/24(火) 00:19
面白いです。

74: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/25(水) 12:10
>>73
ありがとうございますm(_ _)m

75: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/25(水) 12:11
クリスマスイブの夜。
琉聖は待ち合わせの駅前でベンチから立ち上がり、ちらつく雪を見上げていた。
広場に並んだ木々と駅舎は青一色のイルミネーションで彩られ、行き交う人々や幸せそうな恋人達を華やかに照らしている。
すると一人の女が琉聖に抱き付くようにして腕を絡めてきた。

「せーんぱいっ」

琉聖にとって聞き覚えのある鼻につくような甘ったるい声。
一度だけ体育倉庫で性欲処理に使用した女、須田亜香里だ。

「お前からの接触は禁じたはずだ」

眉間にシワを寄せて左腕にしがみつく亜香里を冷たい視線で見下す。
不満が表情となって表れるのも、彼がだいぶ人間らしくなってきた証だ。

「だってぇー、たまたま見掛けたから運命的なもの感じちゃって、あはっ。あーん怒った顔も素敵ですぅ〜」

「さっさと離れろ。お前に用は無い」

「誰かと待ち合わせですかぁ? きっと亜香里と遊んだ方が楽しいですよ」

「うるさい女だ……殺すぞ」

「いやーん、そんなこと言われるとシビれちゃう。なんでも言うこと聞きますからぁ〜。ほら、前みたいに亜香里をオモチャにしてもいいんですよぉ? えへっ」

亜香里はじっと目を見つめたままコロコロと表情を変える。
全く悪びれた様子は無い。
一刻も早くこの女をどうにかしないと面倒な事になる、琉聖がそう思っている矢先に麻友が現れて彼は小さく舌打ちをした。
麻友は自分の恋人に寄り添っている不審な女を見るやいなや、間を裂くようにして琉聖と亜香里を引き離す。

「ちょっと、なんなのアンタ! 琉聖に触んないでよ!」

無理やり剥がされた亜香里は一瞬驚き、そして生意気な顔で麻友に詰め寄る。

「へぇ〜、あなたがセンパイの彼女? ふーん」

上から下までじろじろと舐めるように見る亜香里。
麻友は不愉快極まりないといった表情で彼女を見返す。

76: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/25(水) 12:12
「なんか文句ある? てかアンタ誰よ」

「私は〜、彼の愛人かな?」

「はあ? なにそれ、ふざけないでよ!」

今にも掴みかかろうとする雰囲気の麻友。
琉聖がたまらず亜香里の肩に手を置き、手前に引く。

「お前、マジでなんなんだ。適当な事言いやがって」

琉聖は恋人付き合いを面倒に感じていた。
このままその関係を終わらせるのもひとつの選択肢であるがそれ以前に、彼は亜香里の言動が単純に気に入らなかった。
振り向かされた彼女は怯む事なく琉聖の懐に抱き付く。

「センパイの味が忘れられないんですぅ。亜香里、ドMだからめっちゃくちゃにしてもイイんですよ? また欲望の捌け口にしてください」

「ちょっ……な、なに言ってんの? この女……」

麻友の頭はぐるぐると思考が巡り、混乱状態だ。
状況を飲み込もうにも意識がそれを拒む。
彼女にとって1年で最もテンションが上がる夜。
それを大好きな彼と共に過ごし、幸せを分かち合い、愛を育む──それだけが望みであり、当然のように叶うと思っていた。
二人を阻む障壁などあるはずがないと信じて疑わなかった。
それ故に亜香里の登場は麻友に絶大なるショックをもたらした。
亜香里が溜め息をつく琉聖から離れ、麻友の前に立ちはだかる。

「あなたが彼を満足させてあげないからだよ? そんなの彼女でもなんでもない、ただのセフレの1人だよ。あなたに彼の恋人を名乗る資格なんてない。股だけ開いとけばいいの! 分かる?」

一気に捲し立てた亜香里の頬に麻友の張り手が飛ぶ。
怒りと悔しさで言葉は出ない。
衝撃で髪を振り乱して横を向いた亜香里はキッと睨み付け、麻友の頬を大振りのビンタで応戦。
再び麻友が右手を振り上げると、琉聖がその腕を掴んで止めた。

「もう止めろ」

「なっ……なんでこの女をかばうの!?」

腕を振りほどいた麻友の目には涙が溜まっていた。

77: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/25(水) 12:13
「そんなつもりはない。見苦しいから止めろと言ってるんだ」

「はあ? だいたい……だいたいなんでこんなことになるわけ? この女と遊んでたってこと?」

「遊んではない。ただの性欲処理だ」

絶望的な回答にぐうの音も出ない。
色んな思いが入り交じった感情の雫が、ついに彼女の両目からこぼれ落ちる。
そして麻友はフラストレーションを爆発させ、琉聖の胸を両手の拳で何度も叩いた。

「なんなのよそれ! 私だけじゃ不満!? 他にも女がいるんでしょ! 最低最低超最低ッ!」

最高にハッピーだったはずのクリスマスイブは麻友の歴史上最悪な日となった。
奈落の底へ突き落とされたような気分で麻友は二人に背を向け、なりふり構わず走り出す。
もう誰ともいられない、もう誰も信用出来ない、もう誰も愛せない──そう思いながら。
舌打ちをして追いかけようとする琉聖の手を亜香里が掴む。

「行かないで! 亜香里が全部……忘れさせてあげますから」

切なげな眼差しで見つめ、ギュッと手を握るが琉聖の心までは掴めなかった。

「消えろ。二度とオレの前に現れるな。殺してしまいそうだ」

亜香里の手を振りほどき、琉聖は麻友を追って走り出した。
何事にも動じない亜香里であるが、琉聖から放たれた本物の殺意が彼女の心に突き刺さり、震え上がらせた。

麻友は暗い路地を当てもなく、家とは反対方向に無我夢中で走っていた。
いつもより気合いを入れていたメイクは汗と涙で台無しだ。
いっそのことこのままこの世から消えてしまおうか、そう思って角を曲がった時だった。
人気のない道の奥、暗がりの中に何かがいる。
体長2メートルほどの無骨でスラッとした機械人間、麻友にはそう見てとれた。
得体の知れない何かに危険を感じてゆっくりと足を止めると、追ってきた琉聖も角を曲がってやって来た。

78: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/25(水) 12:17
彼の目に映った機械人間、腹の部分にある剥き出しになった球体は紛れもなくシーカーのコアだった。
麻友の名を叫ぶと、振り向いた彼女が琉聖の元へ走りだす。
互いに走り寄りあと少しで手が届く所で、ドドドドッという音と共に麻友のみぞおちが背中からシーカーによって撃ち抜かれた。
突き抜けた弾を躱わし、倒れ込むよう飛び込む麻友の身体を抱き止める。
顔を上げると真一文字に弾を撃ったシーカーは腕の先から煙を立ち昇らせ、身をひるがえして闇の奥へと逃げ去った。

「あ……の野郎ッ」

麻友に視線を戻し、抱きかかえたまま上を向かせる。
純白のコートが胸の辺りからみるみる内に赤く染まっていく。

「りゅう……せぃ……」

か細い声を上げた麻友は口からゲボッと血を吐いた。

「大丈夫だ、すぐに治してやる」

腹部の衣服を引きちぎるように開き、傷口に手を当て、再生用の微細なナノマシンを彼女の体内へ送り込む。
しかし……、
【対象者、生体エネルギーの減少率──80%、81%、82%……】
麻友の身体を分析すると生命力は落ちる一方だ。

「何故治らないんだ!」

思いも虚しく失われていく彼女の命に憤りを感じる琉聖。
彼用にプログラムされた再生機能は他人には作動しない。
麻友が傷口を押さえる琉聖の手に右手を重ねた。
そして微かな力を振り絞って口を動かす。

「私だけ……だよね? 私だけを……想って……た?」

麻友の生命力、残り12%。11%、10%──。

「あぁ、お前だけを……麻友だけを愛してた」

嘘を付く意味は分からない。
それが嘘なのかも分からない。
ただ自然とその言葉が琉聖の口から出た。
麻友が大粒の涙を流し、ニッコリと微笑む。
信じる信じないの理屈ではない。
ただその言葉を琉聖の口から聞きたかった。
そして麻友は視線を右下に下げる。

「ポケットに……」

琉聖が麻友のコートの右ポケットを漁ると、小さな箱が入っていた。

「これは……」

蓋を開けると中には、麻友が首から下げているものと同じダイヤのネックレスが入っていた。
琉聖は一度だけ、それを見て「綺麗だ」と呟いた事があった。

「……オレに?」

麻友は優しい笑みを浮かべ、小さく頷く。

「お揃い……だ……ょ……」

3%、2、1──


 
0。


 
麻友の鼓動が止まった。

「お、おい……麻友?」

身体を揺すってみても反応は無い。
仲間意識の薄い4T-8星人にとって、損傷した他者を救う術など無かった。
あれだけ面倒だと思っていたのに、今は何故

79: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/25(水) 12:19
>>02 >>03 >>07 >>08 >>09
>>13 >>14 >>18 >>19 >>24
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>>33 >>34 >>35 >>40 >>41
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今回更新分
>>75 >>76 >>77 >>78

80: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/25(水) 12:27
彼の目に映った機械人間、腹の部分にある剥き出しになった球体は紛れもなくシーカーのコアだった。
麻友の名を叫ぶと、振り向いた彼女が琉聖の元へ走りだす。
互いに走り寄りあと少しで手が届く所で、ドドドドッという音と共に麻友のみぞおちが背中からシーカーによって撃ち抜かれた。
突き抜けた弾を躱わし、倒れ込むように飛び込む麻友の身体を抱き止める。
顔を上げると真一文字に弾を撃ったシーカーは腕の先から煙を立ち昇らせ、身をひるがえして闇の奥へと逃げ去った。

「あ……の野郎ッ」

麻友に視線を戻し、抱きかかえたまま上を向かせる。
純白のコートが胸の辺りからみるみる内に赤く染まっていく。

「りゅう……せぃ……」

か細い声を上げた麻友は口からゲボッと血を吐いた。

「大丈夫だ、すぐに治してやる」

腹部の衣服を引きちぎるように開き、傷口に手を当て、再生用の微細なナノマシンを彼女の体内へ送り込む。
しかし……、
【対象者、生体エネルギーの減少率──80%、81%、82%……】
麻友の身体を分析すると生命力は落ちる一方だ。

「何故治らない!」

思いも虚しく失われていく彼女の命に憤りを感じる琉聖。
彼用にプログラムされた再生機能は他人には作動しない。
麻友が傷口を押さえる琉聖の手に右手を重ねた。
そして微かな力を振り絞って口を動かす。

「私だけ……だよね? 私だけを……想って……た?」

麻友の生命力、残り12%。11%、10%──。

「あぁ、お前だけを……麻友だけを愛してた」

嘘を付く意味は分からない。
それが嘘なのかも分からない。
ただ自然とその言葉が琉聖の口から出た。
麻友が大粒の涙を流し、ニッコリと微笑む。
信じる信じないの理屈ではない。
ただその言葉を琉聖の口から聞きたかった。
そして視線を右下に下げる。

「ポケットに……」

琉聖が麻友のコートの右ポケットを漁ると、小さな箱が入っていた。

「これは……」

蓋を開けると中には、麻友が首から下げているものと同じダイヤのネックレスが入っていた。
琉聖は一度だけ、それを見て「綺麗だ」と呟いた事があった。

「……オレに?」

麻友は優しい笑みを浮かべ、小さく頷く。

「お揃い……だ……ょ……」

3%、2、1──


 
0。


 
麻友の鼓動が止まった。

「お、おい……麻友?」

身体を揺すってみても反応は無い。
仲間意識の薄い4T-8星人にとって、損傷した他者を救う術など無かった。
あれだけ面倒だと思っていたのに、今は何故か無性に、麻友が名残惜しい。

「おい! 死ぬな! 畜生ッ!」

麻友はもう二度と動かない。
麻友はもう二度と、あの笑顔を見せる事はない。
いつの間に麻友を大切だと思っていたのだろうか、それを永久に失ったという現実が琉聖の心を蝕んでいく。

「うおおおおおおおッ──!」

高らかに吠えた琉聖の雄叫びは大地を揺るがし、天を貫いた。


 
 

81: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/25(水) 12:29
>>02 >>03 >>07 >>08 >>09
>>13 >>14 >>18 >>19 >>24
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今回更新分
>>75 >>76 >>77 >>80

ちょっとミスったんでここから読んで下さいm(_ _)m

82: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/25(水) 22:55
ひどい麻友がぁ(泣(泣

83: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/26(木) 00:29
急展開ですねえ

84: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/30(月) 10:42
続きが楽しみです。

85: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/30(月) 15:54
グロいんだよ!!中止しろ!!

86: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/30(月) 23:36
>>85
お前のがグロいww

87: 名前:jk投稿日:2013/12/30(月) 23:43
お前がな
>>86

88: 名前:百合投稿日:2013/12/31(火) 00:33
エロだけでいいのにグリム童話みたいなのをいらないよ…

89: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/31(火) 01:30
>>82>>83>>84>>85>>88
コメントありがとうございますm(_ _)m

グリム童話みたいなんですか?
それはそれで光栄ですw
中止しろ!と言われると更新意欲が湧きます。
感謝します。

90: 名前:jk投稿日:2013/12/31(火) 01:39
作者のやつ、頭イカれている

91: 名前:百合投稿日:2013/12/31(火) 01:40
バカじゃないですかあなた?
>>89

92: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/31(火) 01:49
>>90>>91
お前らよりはマシだ

単なる自己満なんで誰の指図も受けない
書きたければ書く
辞めたければ辞める
おまえらが何を言おうと俺の心境は変わらん
以上

93: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/31(火) 08:23
イヤならやめちゃえ
>>92

94: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/31(火) 08:29
これ完全に駄作だな

95: 名前:GANTZ投稿日:2013/12/31(火) 08:31
エメラルドさんよ。これ最悪だよ。あんたは最低だよ

96: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/31(火) 09:01
>>93
はい?

>>94
ですね。

>>95
で?

皆さんもう少しマシなセリフ吐きませんか?
全く心に響かないwwww
出直して来い

97: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/31(火) 10:39
気持ち悪い……残虐のはなしにしろ。最低な作品だよ!

98: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/31(火) 11:57
>>97
じゃあ読むなよ
くだらん意見はいらんわ
なしにしろって何?
小学生かwwww

99: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/31(火) 12:01
荒らしも批判も低レベルだな
非力すぎて滑稽

どんどん来いや
寂しいんだろ?
構ってやるよwww

100: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/31(火) 12:10
挑発に乗るなんてな。バカめ
>>99

101: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/31(火) 12:13
>>100
お前と俺
どっちがバカか自分で分かってんだろ?
現実を受け入れろよ鈍感野郎

102: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/31(火) 12:16
挑発に乗るも乗らぬも俺の気紛れ
それだけでバカと判断するお前は無能な大バカだ
オーケー?

103: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/31(火) 13:02
批判には紳士的に対応すべきだと思いますよ。

104: 名前:ルカン◆hbzv.5PM投稿日:2013/12/31(火) 14:27
このグリム童話、グロデスクはやめた方がいいと思います。

105: 名前:ルカン◆hbzv.5PM投稿日:2013/12/31(火) 14:30
間違えた
この残虐らしいグリム童話、気持ち悪く見えるグロデスクはやめておいた方がいいと思います

106: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/31(火) 15:00
>>103
いえ、紳士を貫くのはやめました。
なぜなら俺自身紳士ではないからです。
お気遣いありがとうございます。

ルカンさん、グリム童話と呼ぶのは賛辞以外の何物でもないですよ?
本末転倒ですね。
無知さが伺えます。
御愁傷様です。

107: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/31(火) 15:04
何もグリムに似せるつもりはありません。
というか似てますか?
とにかく指図は受けません。
書きたいものを書く、読みたければ読んで下さい。
不快であれば読まなくて結構。
こちらから頭を下げるつもりはありません。
ご了承いただけましたでしょうか?

108: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/31(火) 15:07
批判はいらん。
それに対して紳士を貫く道理はない。
結果的に読者が減ろうと関係ない。
作者も読者も自己満足だ。
人との繋がりは大切にしたいが悪意ある者に媚びへつらうつもりはない。

109: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2013/12/31(火) 15:07
言いたい事は言ったので寝ますwww
後はご自由に。

110: 名前:名無しさん投稿日:2013/12/31(火) 18:38
相変わらずここの読者はレベルが低いな
低能なエロ小説ばかりを好むからか
くだらね

111: 名前:百合投稿日:2014/01/01(水) 06:29
あなたはバカじゃないですか?
作者のことだよ。

112: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/01(水) 08:30
百合さん、
根本的に噛み合ってない。
はいバカですと言えば満足か?
どう答えて欲しいんだ?
もうね、自分のバカさを証明してるだけって早く気付けwww
バカの一つ覚えとはこの事だよ
惨めすぎる

113: 名前:jk投稿日:2014/01/01(水) 09:41
はっきり言う。作品は雑魚

114: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/01(水) 10:17
>>113
重々承知。
だからなんだよwwww
同じ事ばかり言うなwwwww
バリエーションのない奴ばかりだ
それじゃあ異性も口説けないだろうな
言いたい事はそれだけか?

115: 名前:名無しくん投稿日:2014/01/01(水) 10:29
明けましておめでとうございます。
今年も良い作品を期待してます。
誰がどんな事を言っても、作品を続けてほしいです。

116: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/01(水) 10:54
エロからグロになった途端手のひらを返しやがったな
ほんとにここの読者は低能だぜ
これじゃあ作者がいなくなるわけだ

117: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/01(水) 11:10
>>115
名無しくん
明けましておめでとうございますm(_ _)m
新年早々お見苦しい所をお見せしてご迷惑おかけしております。
人に言われてくじけるようなタマじゃないので大丈夫です。
ありがとうございます。
本年度も宜しくお願い致します。

118: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/01(水) 11:20
>>116
グロが原因だったんですかね?www
もしそうならがっかりです。
昔はメンバーを死なせる事も躊躇ってましたが、
それでは内容が浅くなるだけなので今は何でも書きます。
今後はエロのみ短編集、エロあり恋愛ショートなども考えてます。
ご支持いただけるのであれば今後とも宜しくお願い致しますm(_ _)m

119: 名前:GANTZ投稿日:2014/01/02(木) 01:00
こんなグズなグロデスクを作るから悪いんだよ

120: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/02(木) 01:15
>>119
クズとグズじゃ意味が違いますけどお分かりで?
俺のは読まなくていいから辞書でも読んでろ

昔いたガンツさんはこんなこと言う人じゃなかったけどなぁ。
成り下がったのかな?
別人ならいいけど。

121: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/02(木) 01:20
ちなみにグロテスクは形容詞です。
使い方間違ってますよ。

122: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/02(木) 12:14
挑発するのはよくないと思いますよ。

123: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/02(木) 22:25
読者はこの珠理奈、玲奈推しでこんな虐殺したシーンが嫌で怒りに触れたに違いないですよ

124: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/02(木) 23:23
うーん
グロ注意と書いたはずですけどねぇ。
どんだけ耐性ないの?って感じです。
今まで見たグロ表現ありの映画製作陣全てに抗議の電話しろよと思いました。
嫌になったなら見限ればいい。
怒られる筋合いはないwww
ディズニーでも観てろよと思います。

125: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/02(木) 23:27
あ、名前使ったから?
エロはいいんかーいってねwww
自己中心的ですよね。

126: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/04(土) 16:30
お前もうひとつの作品作っているようだな。

127: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/05(日) 22:48
上に同意。

128: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/05(日) 23:05
みんなsageっているからこんな論争していたの知らなかったわ

129: 名前:ツバサJ投稿日:2014/01/05(日) 23:43
こみかど並みに正論吐く作者で笑ってしまったww
まあグロだろうがなんだろうが面白ければなんだっていい
続き楽しみにさせてもらう

130: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/06(月) 08:28
>>127
あなたはまず同意と同感の違いを勉強して下さい。
俺に反応してほしくて投げかけてるだけでしょ>>126は。
それに対して同意って……。
変に格好つけなくてよろしい。

>>128
荒らし、批判家の方々もsageで書いてたことだけはおりこうさんでしたwww
だいぶ下がってたのにわざわざチェックと書き込みいただいて、彼らはよほどここが好きなんでしょうね。
俺は彼らに対して哀れみしかないです。

>>129
ツバサJさん、
ありがとうございます。
ご期待に添えなければごめんなさい。

131: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/06(月) 08:32
ブンッ、とシーカーの前に現れる琉聖。
山の麓にある静かな運動公園の広場で彼等は対峙した。
怒りで戦闘用ナノマシンの増殖をコントロール出来ない琉聖の身体は、もはや人間のそれとは違う。
いわば半4T-8星人化した彼の腕がロボット型のシーカーの頭部をなぎ払った。
高く積み上げられた不安定な積み木のように容易く、金属状の頭部が粉砕する。
胴体と下半身を繋ぐ関節のようにして骨組みの中央にあるコア。
それを破壊すれば一撃で葬る事が出来るが、それだけでは琉聖の怒りは鎮まらない。
消えてしまえば二度と取り戻す事は出来ない命の重み。
どんなにクズのような人間でも、その人物を想う人はいるだろう。
麻友を失って初めてそれに気付いた琉聖は思った。
人の命は守るに値する──と。
この時、先日シーカーから見ず知らずの女を庇った事も全て辻褄が合った。

シーカーの左腕が琉聖の首を掴み、右腕の先にある銃器で至近距離から頭部を撃つ。
ドンッ、と放たれた弾は琉聖のこめかみで回転した後、かすり傷ひとつ付ける事なく運動エネルギーを消費し尽くし、地に落ちた。
シーカーの両腕を掴んだ琉聖は右足の裏を胴体に当て、押し退けるようにグッと伸ばす。
両腕が根元から引きちぎれ、シーカーの身体は15メートル程弾き飛ばされ背を砂の地面に付けて引きずり止まった。
直後、飛び掛かってきた琉聖がシーカーの両脚の付け根を踏みちぎる。

「お前に手足をもがれた女の恨みだ。そしてこれは──」

データとして内蔵された兵器が琉聖の右腕に装着される形で具現化する。
立ち上がってからその銃口を、肢体をもがれたシーカーのコアに向けた。
【兵器No.3、出力最大、対象質量の250%】
シーカーの胴体部とコアを合わせて質量およそ100s。
その2.5倍である250sの高密度反物質が生成されていく。

132: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/06(月) 08:33
これを放てば恐らく、コアを貫通した直後、計500sに及ぶ物質と反物質が対消滅を起こす事になる。
ピピッ──【被害想定:熱及び熱線による直接的被害、約114,314,465人が死滅。自身の肉体消滅の恐れ。】
これに爆風や二次被害を加えるとさらに死傷者数は増加する。
間違いなく地球上から日本という国が消えるだろう。
琉聖の脳裏に──南那の笑顔がよぎった。
当然、彼女も一瞬のうちに蒸発する事になる。
己の身を案ずる事はないにしろ、守るべきはずの命を犠牲にしてよいのか?と琉聖の中で自己矛盾が生じた。
これは明らかにオーバーキルである。

「くっ……」

【攻撃シークエンス解除、生成物は空気中に離散】
琉聖の意思に反応して具現化した兵器が再びプログラムとなりデータベースに収納されていく。
そして、拳に力を込めた。

「うおおおっ!」

無惨な姿で地面に横たわるシーカーの中心を猛スピードで殴り潰す。
ドォンッ、とダイナマイトが炸裂したような音を響かせ、コアは爆発過程を辿る暇もなく大破した。
波紋状に舞い上がった砂煙が晴れていく。
すると琉聖の周囲の地面から、すり抜けるようにしてコアと見られる別の球体が4つ出現する。
それらは宙にふわりと浮き、一瞬で先ほどの個体と同じロボット型の外骨格を形成した。
さらに4つ、そしてまた4つ、次々と現れてはロボットが量産され、琉聖を取り囲む。
自身の事を唯一無二の存在だと言ったシーカー。
であるならばこれらは複製なのか、それとも本体がどこかにいてコアを量産しているのか、その考察は琉聖にとってどうでもよかった。
周りにいるシーカー全てを木っ端微塵に破壊する、ただそれだけの意志が心を占領している。

ほんの少しの間に数百体にまで増えたシーカーが一斉に襲いかかる。
麻友の名をうわ言のように呟いた琉聖は、たった1人でそれに立ち向かっていった──。


 
 
 

133: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/06(月) 08:35
>>02 >>03 >>07 >>08 >>09
>>13 >>14 >>18 >>19 >>24
>>25 >>26 >>30 >>31 >>32
>>33 >>34 >>35 >>40 >>41
>>42 >>43 >>44 >>45 >>46
>>52 >>53 >>54 >>55 >>56
>>67 >>68 >>69 >>70 >>71
>>75 >>76 >>77 >>80


今回更新分
>>132 >>132

134: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/06(月) 08:37
ミスった
こちらが正解
↓↓

>>02 >>03 >>07 >>08 >>09
>>13 >>14 >>18 >>19 >>24
>>25 >>26 >>30 >>31 >>32
>>33 >>34 >>35 >>40 >>41
>>42 >>43 >>44 >>45 >>46
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今回更新分
>>131 >>132

135: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/06(月) 12:35
お前が書いてるリレー小説、いつになったら続き書くわけ?
と言うか、リレー小説とか言っておきながら作者全員お前だろ?そうだろ?
本当は1人しかいないくせに何人もいるように見せかけて書くなんざキ・モ・いwww
あっ、作者お前とサファイアだけか。あいつは本当に下手くそだったからなwww

136: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/06(月) 15:31
>>135
正月ぐらい休ませろタコ
全員俺?
見る目無さすぎ乙wwwww
書き方全員違うやん?
俺が少なくとも4通りの書き方使い分けてるとでも?
褒められてんのか?俺wwww
キ・モ・い←お前がキメーよリアルに口にしてみろ俺なら赤面モンだわ
結局それが言いたかったわけ?
雑談板で作者募ったのも知らないんだろうな
シカトされて燃えてんじゃねーよイカ臭いちんこマスでもかいてろタコ助

137: 名前:&◆9zsLJK2M投稿日:2014/01/06(月) 16:39
何ムキになって返してんの?キモッ。

138: 名前:リンク投稿日:2014/01/06(月) 17:05
一番キモいのは上のお前だ

139: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/06(月) 17:06
>>137
慈悲の心でございます。
age宣伝お疲れ様。

140: 名前:名無しくん◆BI2EKkq.投稿日:2014/01/06(月) 18:14
内容が凄くなってますね。
これからも楽しみにしてます

141: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/06(月) 18:23
いずれ荒らされるぞ。残虐エメラルド

142: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/06(月) 18:55
>>140
ありがとうございます。

>>141
既に荒れてます。
まぁ、半分は俺ですがwww

143: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/06(月) 20:33
松井玲奈を殺しやがって!!
>>142

144: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/06(月) 23:01
>>143
まだ言うてる……
次行こうよ次
執念深い上に頭が固い
現実とフィクションを混同しないで下さい犯罪者予備軍さん。

145: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/07(火) 23:13
期待してるで

周りのくずな読者にかまってたら君の価値も下がってまうから 

146: 名前:エメラルド殲滅隊投稿日:2014/01/07(火) 23:50
今すぐやめたほうがいい!

147: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/07(火) 23:51
松井玲奈が……なんでこんなシーンを!!

148: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/08(水) 00:17
グリムに見えるなマジで…

149: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/08(水) 00:54
>>145
ありがとうございます。
そうですね……出来るだけ気を付けます。

>>146
殲滅隊(爆)
殲滅って複数に対して使うイメージありますけど違いますか?
隊……1人じゃなにも出来ないですもんね。
せいぜい頑張りたまえw

>>147
しつこい男は嫌われますよ。

>>148
グリムってなんですか?
どこがどのように似てますか?

150: 名前:キララ投稿日:2014/01/08(水) 02:03
松井玲奈を生き返らす。そして殺された人間たちを生き返らすのはどうでしょうか。

151: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/08(水) 02:36
キララさん、ご提案ありがとうございます。
しかし変えるつもりはありませんし、現実的にも無理です。
生き返らせたらハッピーですか?
批判した人達はみんなで万歳でもするでしょうか?
死もまた物語の演出です。
受け入れられない頭の固い人間は小説なんて読むもんじゃない。
今すぐ脳外科に行って取り出した脳みそを酢漬けにしてもらうといい。
少しは柔軟な思考を身に付けられるかも。

152: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/08(水) 10:02
へぇ。キララの提案を破棄する気だな?

153: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/08(水) 22:47
>152

いい加減迷惑
作者と読者を考えろ
おまえみたいな奴を読者って言わんからな

154: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/09(木) 22:13
死ネタはどこいっても批判が少なからず出るんだな
フィクションであるとわりきれない輩が多すぎだわ

155: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/09(木) 22:48
>>150
どこぞのドラゴンボールですかな

156: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/11(土) 17:29
琉聖は冬休みの間ずっと家に籠りきりだった。
麻友がいなくなったと同時に、先の予定も全て消えたのだ。
学校が始まった今も外へ出ようとはせず、彼は自堕落な生活を続けていた。
あの時、シーカーの群れを一掃しても気持ちが晴れる事はなかった。
怒りは多少鎮まったものの、押し寄せる虚無感がそれに代わり心に黒い雨雲をどよめかせた。
人間よりも遥かに寿命が長い4T-8星人にとって、そらからの十数日間は一瞬で過ぎたように感じられる。
そしてまた、同じように麻友を失った日の出来事も、ほんのつい先程のように感じるのであった。

朝、シャワーを浴びた琉聖はタオルで頭を拭きながら二階への階段を昇っていた。
学校では授業が始まり、母親は仕事へ出掛けた頃だ。
今はもう使われていない部屋を通りすぎ、廊下の奥にある自分の部屋の戸を開ける。
中に入ろうとして、彼は足を止めた。
誰もいないはずの室内に、制服姿の南那がいたからだ。
勝手に本棚にある漫画を読んでいた南那は、謝りながら慌ててそれを元の位地へ戻した。

「あっ、ご、ごめんね。お母さんと入れ違いになって、上がらせてくれて、それで、えっと……」

振り返って琉聖を見た南那の顔から笑みが消える。
彼の表情があまりにも力無く、憂いに満ちていたから。
南那は立ち上がり、ゆっくりと琉聖に近付く。
そして、背伸びをして優しく彼を抱き締めた。

「辛かったね……」

耳元で囁き、腕を背中から回して頭を優しく撫でる。

「何の事だ」

「麻友ちゃんの事」

「別になんともない」

「強がらなくていいんだよ。私に出来る事があれば……」

「強がってなどない。忘れればいいだけの事だ」

「忘れちゃだめ。麻友ちゃんは今も私達の心の中で生き──」

「黙れ!」

琉聖が南那を突き飛ばす。

「きゃっ」

157: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/11(土) 17:30
ベッドに勢いよく倒れ込んだ南那の上に跨がり、肩を押さえ付ける。

「麻友はもう死んだんだよ! 骨だけ残して消滅したんだ! お前に何が出来る! 自分の身も守れないくせに!」

気安く人の心に踏み込んでくる南那に怒りをぶちまける。
驚きと哀しみの入り交じった彼女の表情を見ていると、破壊衝動が込み上げてくる。
それが忘れかけていた彼本来の本能なのだ。
ポタッと南那の頬に1滴の涙が落ちる。
彼女は自分の頬を拭わずに、琉聖の目を人差し指の背でそっと拭った。
その優しさがひび割れた大地に浸透するかのように荒んだ心を癒していく。
しかし、彼はそれを純粋に受け入れる事が出来なかった。
南那の存在が麻友と取って代わるのを恐れたのかもしれない。
琉聖はチッと舌打ちをして、南那の首筋に顔を埋める。
馥郁(ふくいく)とした温かい女の香りを鼻から吸い込みながら、カーディガンと制服を捲り上げた。

「ちょっ、えっ? だめっ」

腹部を露(あらわ)にした状態で琉聖の腕を押さえ、抵抗する南那。
しかし琉聖の力に敵うはずもなく、上に覆い被さられたまま肌着ごと胸の上まで捲られてしまった。

「どうしたの!? や、やめてっ……お願いだから。こんなの、良くないっ」

震える声で訴えるが、琉聖の耳にはまるで届いていないかのようだ。
欲望のタガが外れた彼はひどく興奮した様子で鼻息を荒らげ、南那の白い首を舐め上げ、吐息混じりに耳たぶを噛んだ。

「んんうっ……」

ゾクゾクとした感覚が南那の脇腹へ響き、腰をくねらせる。
顔を上げた琉聖が白いブラジャーを掴んで引くと、いとも簡単にホックが壊れむしり取るように剥がされた。

「いやあっ!」

とっさに隠そうとする手はベッドに押さえ付けられる。
最近になって少しずつ膨らみ始めた若々しく汚れのない青い果実のような胸。
桃色で小振りの乳首は琉聖に見られているだけで、ツンと固く勃った。
恥ずかしさのあまり南那は頬を染め、少し垂れた目尻から涙を溢す。

「なんで……こんなのやだよ……」

彼女の清らかな涙も琉聖の情欲を掻き立てるだけだった。

158: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/11(土) 17:31
「お前は美しい」

気に入った女を欲望のままに喰ってきた琉聖。
今まで南那に手を出さなかったのは彼女を特別視していたからだろうか。
南那の腹部に鼻を付け、健康的でキメの細かい素肌の匂いをすうっと嗅ぐ。
舌を出し、へそから胸の膨らみにかけてゆっくりと何度も舐め上げた。

「んっ、はぁ……」

南那は眉間に皺を寄せて熱い吐息を漏らしながら、男の舌が身体を這う刺激に耐える。
敏感であるはずの乳首を舐められたらどんな感覚だろうかと否応なしに胸が高鳴る。
麻友が亡くなって間もないのに不謹慎だ、と拒もうとしても寸前の所で何度も離れていく彼の舌が、期待感を募らせてしまうのだ。
そしてついに、琉聖の唇が胸の蕾を捉える。

「んんっ……!」

大胆に乳輪ごと口に含まれ、じゅるじゅると音を立てて痛いくらいに勃起した乳首を吸いたてられた。
全感覚がそこに集中しているようで、舌が先端を弾く度にピクンピクンと身体が強張ってしまう。

「あぁぁ……いや、ぁんっ……」

口から漏れる声が自分のものじゃないように艶っぽい。
左右の乳首を交互に吸われ、その甘美な刺激に南那の秘部がキュンと疼くのを感じた。
しかし自分が求めていたのとは違う。
これは愛し合っている男女がする事だ。
お互いの気持ちも確かめていないのに、ただ欲望に飲まれていくのは南那の本意ではなかった。
琉聖の手が腰回りを撫で下り、スカートの下から滑り込んだ。
とっさに南那は堕ちていく快感のスパイラルから抜け出す。

「だっ、だめ! お願い、これ以上は……!」

「黙れ、もう止まらない」

琉聖は身を起こし、南那が履いている下着に尻側から手を掛けた。
南那は──


A:意を決し、琉聖の欲求を激しく拒んだ。

B:琉聖の欲求に身を任せるしかないと思った。

159: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/11(土) 17:33
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今回更新分
>>156 >>157 >>158


選択肢の先は両方書くので希望は取ってません。

160: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/11(土) 17:41
Aで

それで結局みんな死ぬと

161: 名前:キララ投稿日:2014/01/11(土) 20:50
頑張ってください

162: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/11(土) 21:56
b

163: 名前:無しさん投稿日:2014/01/11(土) 22:55
B!

164: 名前:ツバサ投稿日:2014/01/12(日) 01:21
流石としか言いようがないな

165: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/16(木) 17:39
続きが楽しみです!

166: 名前:投稿日:2014/01/16(木) 19:02
此処では数少ない名作者の一人

167: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/17(金) 07:20
>>166
そもそもまともな作者がおりまへんがな

168: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/18(土) 08:12
「いやーーーーーーっ!」

南那が力の限り叫ぶと、琉聖は我に返り手を止めて。
決して琉聖との行為自体を拒みたいわけではなかった。
しかし大きな声で拒否したのは彼を傷付けたかもしれない。
ただでさえ彼は大切な人を亡くしてるのだ。
そう思った南那は乱れた衣服を取り繕いながら、ぎこちなく弁明した。

「ち、違うの……琉聖君とは、ちゃんと段階を踏みたいと思って……」

「……そうだな。すまなかった」

そう答えた琉聖は少し項垂れて、南那の目を見ようとはしなかった。

「私、そろそろ学校行かなきゃ」

気まずさを感じた南那は立ち上がり、そそくさとスクールバッグを持って部屋の入り口に立つ。

「お邪魔してごめんね」

ドアノブに手をかけると、琉聖の声が。

「明日から学校に行くよ。ありがとう」

「うん。待ってるから」

最後まで彼は背を向けてベッドに座ったまま、南那の方を振り返る事はなかった。
南那は後ろ髪引かれる想いで、部屋を後にした。


その日の晩、琉聖は宛もなく都会の街をぶらついていた。
人間は決して高度な文明を持ち合わせているわけでもないが、それに引き換え心の中は複雑で難解だ。
行き交う人々の中には携帯で誰かと話しながら笑い声を上げる若い女、うつむき加減で背中を丸め歩く中年の男、イヤホンを耳に付けて颯爽と自転車を漕ぐ男子学生、様々な人がいる。
彼等一人一人にそれぞれの人生があり、そしてそれが彼等にとっての財産なんだろうと琉聖は感じた。
ふと、一人の女が琉聖を見て目を輝かせた。

「あーっ! あなたはあの時の!」

「お前は……」

初めてシーカーと対峙した時、琉聖が助けた女だった。
彼女の名は篠田麻理子。
スラリと身長が高くサラサラのショートヘアー、やや丸顔の小顔で改めて見るとかなりの美形だ。
麻理子は琉聖の右手を両手で取り、羨望の眼差しで目を見つめながら深く感謝の意を表した。
そのまま手を握った状態で、彼女はハイテンションで言葉を続ける。
舌っ足らずな口調もまた、見た目とのギャップがあり、彼女の魅力を引き出している。

「あたし、ファッションデザイナーの夢が叶いそうなんです。これも全てあなたのおかげです。ほんっとうにありがとうございました」

169: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/18(土) 08:14
「それはお前の実力だ。俺がいなければ奴も現れなかった。つまりお前が生きてるのは本来当然の事なんだ。気にする必要はない」

「ん、どういうこと? あっ! それよりこれから予定とかあります?」

「別に無いが……」

「ホント? じゃあ一緒にご飯行きましょうよ。ご馳走させてくださいっ。せめてもの恩返してきな。あはは」

全く話が伝わってない事に頭を抱えそうになった琉聖であるが、特に断る理由もないので誘いを受けることにした。
エレガントな高級レストランで談笑交じりに遅めの夕食を取る。
と言っても打ち解けたように明るく話すのも話題を提供するのも麻理子であったが。
そして気付けば二人はホテルの一室、ベッドの上で淫らに交わっていた。
狙った異性を落としてきたのは琉聖だけでなく麻理子も同じで、互いに歩み寄った彼等がこうなることは自然の流れだった。
一糸纏わぬ姿で唇を重ね舌を絡め合いながら、股間を擦り合わせるようにして麻理子の最奥をパンパンに腫れ上がった怒張の切っ先で揺さぶる。
先程から何度も絶頂している麻理子の膣孔は欲望剥き出しの男根をずっぽりと根元まで咥え込み、ヌメった肉の壁でしゃぶり上げるようにそれを締め付けていた。
ぐじゅっ、ぢゅくっ……と粘膜を練り合わせ、溶けてくっついてしまいそうな蕩(とろ)けるほどの快感が二人を虜にし、夢中にさせた。
琉聖の身体を抱き締めて舌を貪りながら、汗びっしょりの麻理子は甘い吐息と声を漏らす。

「んうっ、ふっ……あぁぁ、奥が、すごい……ピチャ、クチュッ……はふぅ、い、いく、またいくうっ! んんんーーッ!」

琉聖の背中に爪を立て、ぎゅっと目を瞑って身体を打ち震わせる。
激しく鳴る鼓動のリズムと同じ速さで膣壁が痙攣し、肉棒を揉みしだいた。
色っぽいアクメ顔で喘ぐ麻理子の頭を抱え込み、琉聖は耳の穴に舌を刺し挿れて腰の動きを速めていく。

170: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/18(土) 08:24
「ひっ、うぅ……はぁぁあっん、きも、気持ぢぃぃよぉ……」

幹よりも一回り大きな亀頭でジュクジュクと潤んだ肉ヒダを掻き分けられ、麻理子は休む間もない快楽に涎を垂らしながらむせび鳴く。
極上の女を手中に収め、いきり勃った肉棒で翻弄するのは癖になりそうだ。
琉聖は南那にぶつけるはずだった欲望の全てを麻理子で発散する想いだった。
徐々に腰の動きを大きくし、膣内粘膜の全てを肉棒全体で味わうように加速させていく。
身体を起こし、今にも射精しそうな肉棒をぎゅっと硬く引き締め、粘膜に富んだ膣奥をガツガツと荒々しく突き上げた。

「あぁっ、あ“んっ! ひっ、いっ……イクイク、いくぅーッ! あぁあう“っ!」

胸を突き上げエビ反りになって、麻理子の身体がビクビクと戦慄(わなな)いた。
琉聖は浮き上がった腰をがっしりと掴み、引き寄せるようにして激しく肉棒を穿(うが)ち込む。
ズポッ、ズポッ、と剛直をバキュームする膣は白濁した愛液を滲ませトロトロだ。

「くっ……イキそうだ。どこに欲しいッ!?」

「あっ、あっ! 口にくださいっ、飲ませてくださいぃぃ、あああっ……!」

「はぁ、はぁ、舌を出せッ」

ヌポッと吸着する膣孔から男根を抜き取り立ち上がると、突き出されたピンク色の舌に亀頭を乗せて解き放つ。
ドプッ、ドプッ、と鈴口から噴出する濃厚なスペルマが麻理子の口蓋垂(のどちんこ)にぶち当たり、口腔を満たしていく。

「がふっ、ングッ……ゴプッ」

麻理子は大きく口を開いたまま汚濁液を飲んでいくが、あまりの量にいくぶんか口角からと溢れ出てドロリと頬を流れた。

「しごくんだ」

そう命令すると麻理子のしなやかな指が愛液に濡れた肉幹を柔らかく握り、精液を搾り出すように前後に動いた。

171: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/18(土) 08:27
さらには反対の手で睾丸をやわやわと揉まれ、ゼリー状のスペルマが尿道口から滲み出る。
麻理子はそれを舌先ですくい取るようにペロペロと裏スジから割れ目を何度もなぞり、分厚い唇で吸い付いた。
脈動最中にある男根への度重なる刺激に、さすがの琉聖も天井を仰ぎ悦楽の声を漏らす。
しかし絶倫男である彼の欲望はこれだけに留まらない。
休み間もなく意識が朦朧としている麻理子をひっくり返して、尻たぶを鷲掴み両手の親指で開く。
そして湯気が立ち昇るほど熱せられた股間の金棒を、卑猥にヒクついている女裂にズズズッ……と挿入する。
麻理子はシーツをぎゅっと握りしめ、内部に浸入してくる亀頭の感触に耐える。
気を許すと挿入されただけでオーガズムに達しそうなほど性感は高まり、過敏になっていた。
しかしその我慢も、容赦なく膣天井と子宮口を幾度も抉られることで儚く散りゆく。

「あぐぅっ、いっ、イキそうっ……あぁぁっ、だめだめっ、我慢できないッ……!」

汗で濡れ光る滑らかな背中を脈打たせ、いとも簡単にピークに達した。
いつもは男が先に根を上げてしまうのに、この琉聖という男はどこまでタフなのだろうか。
もう彼無しでは生きていけない身体になってしまいそうだ。
琉聖は麻理子の腕を引き半立ち状態にさせると、斜め下からマシンガンの速射のように突き上げた。

「あぁあっ、あっあっ、んんっ……あんっ! あんっ! あう“ぅっ!」

小刻みに激しくポルチオを連打され、麻理子の下腹部が熱く痺れていく。
脳内ではドーパミンが過剰放出され、思考はシャットアウトし、瞳孔は開き、音は遮断され、足場の無い宇宙空間を浮遊しているような感覚に包まれる。
淫らに尖りきった乳首を琉聖がきゅうっと摘まむとビッグバンのような閃光が視界を包み、声も無く痙攣絶頂を迎えた。
パッと手を離され、麻理子はベッドに肘を付き背中を丸め、つま先をピンと伸ばして全身を震わせる。

172: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/18(土) 08:28
「すごいイキっぷりだな。ぎゅうぎゅう締め付けやがって。そんなに俺のぺニスが美味いのか? 盛りのついたメス犬め」

恥辱の言葉を浴びせながら琉聖はグリグリと亀頭の先で子宮口を捏ね回し、麻理子の尻を叩く。

「あ“っ! ぁうぅぅ……はぁぁ、はあぁ……」

「ったく、膣がミルクを飲みたがってるぞ。中に欲しいならワンと鳴いてみろ」

「あぁぁ……くぅ……わ、わんっ」

「聞こえないぞ。もっと鳴いてお願いしろ!」

バシッ、バシッ、と張り手を入れる。

「あんんっ! はぁ、はぁぁ……お、お願いします……中に、中にくださぃ……わんわんっ、わんんっ……」

「フンッ、そんなに欲しいならくれてやる。子宮で味わえ」

指の間から肉がはみ出るほどに尻を掴み、物欲しそうに締め付ける麻理子の蜜壺を極太の肉棒で豪快に突きたてた。

「あ“っ! あ“っ! あっ“ん! 壊れちゃうっ、おまんこ気持ちよすぎて……あぁあああああっ!」

麻理子がアクメ声を響かせると同時に琉聖は、ばつんっ、ばつんっ、と股間を打ち付けて女体の中へ射精した。
結合した互いの性器が細かく律動し、快感を貪り合うようだ。
最後の一滴まで精液を麻理子の胎内に注入し、ズルリと引き抜く。
艶かしく収縮を繰り返す膣口から、煮えたぎった白濁液がピュッ、ピュルッ、と勢いよく出てくる。
陳腐な戦闘よりかは激しいセックスの方が何倍も体力を消耗する。
それもすぐに回復するのだが、底無しの欲望をぶつけるには相手の身体がもたない。
琉聖は、ベッドに突っ伏して時折ビクンと身体を跳ねさせる麻理子を仰向けに寝かせ、掛け布団を被せて隣に寝転がった。

しばらくすると麻理子は静かに目を開け、天井を見つめている琉聖の胸に擦り寄って身体を密着させた。

「なに考えてるの?」

173: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/18(土) 08:30
「ん……起きたのか。別になにも」

麻理子の首に手を回し、腕枕をして抱き寄せる。
自然とその手はサラサラの彼女の髪を撫でていた。
胸に麻理子の唇がチュッ、と触れる。

「ねぇ、好きになってもイイ?」

「……好きにしろ」

今はもう、他の恋愛を規制する“彼女”という名の束縛はない。
麻理子はフフッと笑ってから指先で琉聖の胸をなぞる。
心臓がドキドキと脈打つ、こんなに心踊る恋心は久しぶりだった。

「あたしはあなたに命を救われた。一生ご奉仕致させてください」

そう言った 麻理子は掛け布団の中に頭を潜り込ませ、するすると下がって琉聖の脚の間へ。
すると彼女は大きな睾丸を包む陰嚢にねっとりと舌を這わせた。

「ぅ……」

ゾクゾクとしたくすぐったい至福の感触が太ももやわき腹にまで響き、琉聖は小さく声を漏らす。
麻理子は丹念に陰嚢を舐め回し、幹の根元から裏スジまでゆっくりと柔らかい舌で舐め上げ裏側を使って何度も往復させる。
萎えていた陰茎はすぐにググっと膨らみ、ビンビンに最大勃起した。
カリ首の谷にも丁寧に唾液を塗り込み、麻理子は丸く開いた唇で亀頭を包み込んだ。
布団が頭の形で艶かしく上下に動き、肉棒の先3割ほどがちゅぽちゅぽと麻理子の口腔に出入りする。
頭を捻る動きも加わり、熱い口内粘膜がパンパンの亀頭をローリングした。

「あぁ、いいぞ……最高だ」

琉聖は目を閉じ、長大な肉棒の先端部を口いっぱいに頬張り、味わうように舐めしゃぶる麻理子の極上フェラに陶酔する。

「んっ、ふう……じゅぴっ、ぐぷっ……んん、んぶっ……」

布団の中から麻理子の湿った吐息と卑猥な音がくぐもって聞こえる。
口内では濡れた舌が突っ張った裏スジにまとわりつき、勃起は硬さを増すばかりだ。
麻理子は溢れて幹を伝う唾液を右手で塗り込み、頭とは逆の動きで口に入りきらない部分をしごき始めた。

174: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/18(土) 08:32
肉棒全体がトロけるような刺激に包み込まれ、琉聖は腰をくねらせて悶えた。
ぢゅ、ぢゅっ、ぢゅぼっ……首振り運動が次第に速くなり、性感の高まった肉棒を射精に導いていく。
膝は笑い、腰はガクガクと浮き上がり、額に汗が滲む。

「くっ……はぁ、はぁ、出るッ……!」

ぐっと腰を突き上げ、麻理子の口腔に白く熱いマグマを噴き出す。
ガツガツと膣穴を突いて思いっきり射精するのもいいが、全自動で搾り取られるのも悪くない。

「んんっ! ふっ……ぶぼっ、ちゅぶっ……」

麻理子は頭を上下に動かしドクドクと溢れる精液を口内に溜め、ちゅぽんっと離した。
掛け布団の中をもぞもぞと這い上がり、琉聖の胸の上で顔を出す。
そして彼女は見せつけるようにして喉を鳴らし、口の中にたっぷりと溜め込んだ白濁液を全て飲み込み、にっこりと笑った。
琉聖は麻理子の乱れた髪を手で整え、ぎゅっと抱き締める。
このまま麻理子と共に生きていくのもいい、そう思いながら彼はいつしか眠りについていた。

朝、琉聖に抱かれて幸せを感じながら寝ていた麻理子が目を覚ます。
手探りで彼を探すが、見つからない。
ムクッと上半身を起こして辺りを見回しても彼の姿はなかった。

「琉聖ー? おはよー」

呼び掛けてみてもホテルの一室はしんと静まり返るばかりだ。
胸がざわつき、彼女はバスルームへと駆け込む。

「おーい」

いない。
トイレ、玄関、クローゼットの中、テーブルの下、冷蔵庫の中、ポットの中、バッグの中……どこにも琉聖の姿はない。
まるで始めから存在していなかったかのような感覚にさいなまれる。
麻理子はベッドの上にバフッと仰向けに倒れ込んだ。

「……」

沈黙の後ため息をひとつつき、枕を顔に乗せベッドに身を委ねた。


 

175: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/18(土) 08:35
同じ頃、学校へと登校してきた南那は少し重い表情で教室に向かっていた。
どうしてあの時、彼を拒んでしまったのだろうか。
どうして傷付いている彼を受け入れてあげられなかったのだろうか。
ハッと我に返った時の彼の表情を思い返すと、胸が苦しくなる。
しかし教室の戸を開いて中に入ると、机の上に座って男友達と話している琉聖の姿が目に飛び込み、南那は自然と顔をほころばせた。
バッグの中に手を入れ、冬休み前に琉聖から借りていたノートを取り出す。
本当は昨日彼の家で返すつもりだったのだが、すっかり忘れてしまっていたのだ。
南那は一直線に彼の元へ行き、声をかけた。

「琉聖君、おはよう」

振り返った琉聖が明るい声で挨拶を返す。

「おー、南那ちゃん。おはよー」


 
 
南那──ちゃん?


 
 
その言葉に激しく違和感を感じる南那。
彼と話すようになってから一度もそう呼ばれた事はなかった。
誰からも愛されるような、キラキラとした琉聖の笑顔。
あまりにも雰囲気が変わりすぎている。
いや、むしろ数ヶ月前の彼に戻ってしまったようだ。

「南那ちゃん? どうしたの?」

遠い目で彼を見つめていた南那は、とっさにノートを身体の後ろへ隠してしまった。

「えっ、あ……なんでもないの。また今日からよろしくね」

「おうっ」

作り笑いで誤魔化すと、琉聖の周りに集まっている男子生徒が早く続きをと言わんばかりに話し出す。

「いやーでもさすがに宇宙人はないよな」

琉聖は振り返っていた身体をくるりと彼等の方へ戻す。
まるで南那には興味がないかのように。

「いや、絶対そうだって! ここ数ヶ月の記憶がないなんておかしいだろ? きっと宇宙人に拉致られてたんだって!」

「でもお前、普通に学校来てたぞ? 冬休み明けてからは来なかったけど」

「えっ! まじで!? そんなバカな……」

「ははは、頭でもぶつけたんじゃねえの?」

「そうか! てことは……きっとリモートコントロールされてたんだ!」

「なんだそれー、めちゃくちゃだな」

楽しそうに話す彼等に背を向けると南那の目に溢れた涙がこぼれ、頬に流れた。

「そっか……帰っちゃったんだね」

今ならハッキリと答えられる。
あの時、琉聖に問われた質問。

『お前が惚れているのは俺か? それとも琉聖という人間か──?』

いや、既に答えは出ていた。
南那は琉聖が離れているうちに彼の机の中へ、ノートをそっと返す。

「馬鹿だな……私って」

最後のページに書かれたメッセージ。
『今のあなたが好きです』
それを誰がいつ書いたのか、琉聖が知ることは永遠になかった──。


 
 
 
 

End.1
『想いは胸の中に』


 
 
 

176: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/18(土) 08:38
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177: 名前:エメラルド◆vr4ZSeHI投稿日:2014/01/18(土) 08:41
>>160
えっ?
あなたには見当違いで賞を差し上げます。
おめでとう!

>>161 キララさん
>>164 ツバサさん
>>165 名無しさん
>>166 侍さん
どうもありがとうございますm(_ _)m

178: 名前:リョウスケ投稿日:2014/01/18(土) 10:01
やれやれ…信用ない荒らしの奴等がいるんだな…気に食わない奴等に負けぬように
それではこれにて

179: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/24(金) 07:24
>>168-175

180: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/28(火) 01:24
まだですか?

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