純とAKB学園 |
- 19: 名前:ゆず投稿日:2013/10/14(月) 03:49
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先生「少々、おしゃべりが過ぎたようだ。すまない、ところで君のクラスは...2組って書いてあるね」
山本「あ、はい。2組ですか?」
先生「そうだよ、じゃあこれからこの学校で頑張りたまえ」
山本「はい。ありがとうございました」
結局、自分の思ったことだけを彩に吐き散らすと
俺の存在など忘れたまま職員室の中へ戻っていってしまった。
先生の背中を怪訝な瞳で見つめる彼女は
今の何分間でとても疲れているようだった。
(よく考えれば俺も2組...ってことは同じクラスだ)
一瞬、嬉しさがこみ上げながらも俺はさりげなく口を開く。
純「2組ってことは俺と同じクラスだから教室まで一緒に行こ?」
だが、そんなさりげない俺とは裏腹に、彩は意外な反応を見せた。
山本「ほんまに!?よかったぁ...私、一人やったらどうしようって悩んでるところやった」
喜んでくれていることに気づかずに照れる俺。
そんな俺に彩は気づくこともなく笑顔を見せている。
純「じゃ行こっか」
山本「うん!」
ちょうど一時間目の授業が始まる頃だろうか。
時計の針は59分を指している。
物静かな廊下を言葉を交わすことなく、
ただ教室を目指して歩いた。
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