自分の居場所 |
- 03: 名前:クロウ投稿日:2013/09/30(月) 05:55
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「……よし、これで大丈夫です。」
俺は機材の設置の終了を他の人に知らせた。
「ありがとう、後は適当に休憩しててくれ。」
俺は一礼をして休憩室に向かった。
夏は過ぎて月的には秋になってきているがまだまだ暑い。
休憩室に入ると俺はすぐに自動販売機でスポーツドリンクを買った。
「お、零お疲れ~! スッゴい汗かいてるね!」
「おいおい、呼び捨てすんな。 一応年上なんだから。」
「いいじゃんよ~、スキンシップじゃん!」
隣にゆっここと[木下有希子]が来た。
「へいへい、スキンシップねー。」
「あー、今めんどくせぇ~。 って思ったでしょ! このおっさん!」
「おいちょっと待てよ! おっさんは無いだろおっさんは!」
まだ俺は20才だぞ……
「私より上の人は全員おっさんなのだ~! ……やっぱ零だけ。」
クソ……突っ込む前に訂正した……
「まぁ、いいや。 それよりさぁ、明日って何か予定あったりする?」
いきなり話変えたな……
「明日……明日は何にも無いぞ。」
「マジ! ならさ、買い物行こうよ、ショッピング! ほら、アンタ服変なのバッカだし、私も服見たいし!」
さりげに痛い事言うなよ……
「……まぁ、やらなきゃならない仕事も特には無いし……いいか……」
「ゆりあも行くぞぉ!」
突然横から何者かが俺の膝の上に乗ってきた。
「……ゆりあか、って何俺の飲み物飲んでんだよ!」
「ちゃんと大事に持っとかないと、誰かに取られますよぉ?」
いつからここは物騒になってんだよ……
「ちょっ、ゆりあ何でここに!?」
「何でって、ゆりあSKE48だもん。」
あー、答えとして正解なのかどうなんだろね……
「ゆりあ明日仕事じゃないの?」
「明日はオフなんだ~! ゆりあも買い物行きたかったし、一緒に行こうよ!」
「え、ああ……そ、そう……」
なんだ、有希子にしては歯切れが悪いな……
「まぁ、いいんじゃないか? 二人より三人の方が楽しいだろ?」
「……わかった、良いよ。」
有希子は少し残念そうな顔をしていたが……
とりあえず、明日は俺と有希子とゆりあの三人で買い物に行くことになった。
……金が飛んでいくぞ、これは……
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