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48女子プロ物語 |
- 25: 名前：名無しさん投稿日：2013/10/02(水) 06:25
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同期達の歓声が聞こえた出口は、中西が息を吹き返したのを察知し、
仲川をリングにいれまいと組みつく。
リング上は、ジタバタと腹を押さえてのたうち回る多田と、
対角線で体力の回復を待つ中西という図になった。
「立てこの野郎！」
中西の大声にフラフラ立ち上がる多田。
中西は対角線からダッシュすると
グロッキー状態の多田へ両膝を突き出し、
ランニングダブルニーを顎目掛けてカチコむ！！
多田にクリーンヒットし、好機が訪れる！
中西はすぐに片エビに固めレフェリーの3カウントを待つ！
「ワン！ツー！！…」
あとひとつ！後一回マットを叩けば練習生初勝利となるが……
抜け目無い多田は、すぐ近くにあったロープに脚を掛けた。
「ブレイクブレイク！ロープ！！」
レフェリーの言葉を聞き、悔しさにマットをバンバンと叩く中西。
出口は仲川を鉄柱へとぶつけると、気力でリングへと上がる。
そして最後だと言わんばかりにツープラトンの攻撃技に移行する！
グロッキーの多田を立たせ、対角線に振る。
最初に出口が多田に向けてフロントハイキック！
多田の小さな身体が浮き上がる。
そして中西がとどめの串刺し式ジャンピングニーを見舞う！
多田の顔面に膝がめり込み、尻餅をつく多田に、
出口が追撃のドロップキック！
そして中西は、骨法式の浴びせ蹴りで
避けられない多田の意識を削ぎに掛かる！
多田をリング中央へと移動させていると、
出口が吹き飛んだ。
「陽ッ！！」
そして多田は中西が目を離したそのスキを見て、
下から脚を掛け中西をスモールパッケージホールドで丸め込む！
「ワン！ツー！…ツー！！ツー！！」
辛くも2.9で返すが、立ち上がると多田…ではなく
仲川のジョンウー！！の声と共にミサイルキックが飛んできた！
中西はモロにそれを喰らい、対角線へと吹き飛ぶ！
バックルに頭を打ち、ガンッと衝撃を喰らった。
今度は中西が尻餅をつき、仲川が空中で前転しながら
中西に全体重を浴びせた。
そして起こされ、多田がいる中央にハンマースルーされると、
多田が中西の頭を脚で固め、そのまま
ウラカンラナで中西を丸め込んだ！！
試合の権利があるため、フォールされる！
「ワン！ツー！…ツー！！ツー！！」
レフェリーの熱も上がっており、
秋元も戸賀崎も、練習生達も目の前の試合にエキサイトしている。
再び追い込まれた練習生チーム。
仲川は場外の出口に向け、トペを敢行！
出口に肩をぶつけながらダメージを与えると、
すぐにエプロンに立ち、タッチを要請する。
多田もその間に、串刺しDDTからのラ・マヒストラルでフォールを狙ったがカウント2.5！
仲川がエプロンに帰ったのを見て、
すぐにタッチを交わすと、
もう息も絶え絶えの中西をターゲットにし、
フィニッシュに移行する！
団体イチのツープラトン技、
DDTレッグロールクラッチへと移行しようとしている。
無論これを喰らえば、練習生側の勝利はほぼ無くなる。
中西の耐久力に賭けるしか方法は無い。
多田がトップロープに登り、中西に向け自身の必殺技フライングDDTを放つ！
先ほどは失敗したが二度目は見事に決まり、
頭への衝撃はすさまじいものになる。
そして、その反動により身体が後ろに動いた所を、
仲川が脚を脇に掛けて、後ろに倒れ、肩がマットにつき、
仲川は丸め込んでから更に自らもブリッジを作る！
これでジャパニーズレッグロールクラッチは完成した。
多田は場外の出口を牽制し、
入れないようにする。
完璧な連携は、
「ワン！ツー！スリー！！」
見事な勝利を産んだ。
レフェリーがゴングを要請し、
カンカンカンッとゴングが鳴る。
多田と仲川はハイタッチを交わすと、
レフェリーの勝ち名乗りを受けた。
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