記憶と時の欠片 |
- 01: 名前:SOUL投稿日:2013/07/30(火) 22:53
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旧Lazooで書いていた作者です(名前は違います)
小説を書くのは久しぶりなので恐らく見苦しい作品になると思いますが
よろしくお願いします
※この作品はフィクションです
実在する人物・団体等とは一切関係ありません
- 02: 名前:SOUL投稿日:2013/07/30(火) 23:02
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あの日、君と見ていた夕陽――
それとまったく同じものは見れない。
でも、それはそれで良い。
俺たちが見たあの夕陽はずっと心の中にあるから。
心の中にずっと燃えるように紅く焼きついているから。
それは俺たちの記憶と時の欠片を繋いだから……
- 03: 名前:SOUL投稿日:2013/07/30(火) 23:58
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「おはようございます」
「あ、おはようございます。いつも早起きですね。
晃太さんだけですよ、こんなに早起きな患者さんは」
「そうなんですか?
何だかこの時間になると勝手に目が覚めてしまって」
看護師さんは俺に微笑みかけると部屋のカーテンと窓を開けた。
そして、毎日に違う花が入った花瓶の水を変えてくれる。
それから10分程度、他愛も無い話をして看護師さんは病室を出ていった。
俺が病院に入院している理由は車に轢かれたからだ。
あんまり事故の時の事は覚えていない。
気付いたら白い天井を眺めていた。
「今日で何日目なんだろう……?」
俺はただの事故に関わらず病室は個室である。
だから、こんな呟きをした所で何も反応は無い。
そして、そのまま何時間かボーッとしていた。
それから、意識を戻すと右手に充電してあるスマホを取り、日付を見る。
7月25日土曜日
画面にはっきりと表示された文字を見てため息を吐く。
本当なら今日から夏休みなのだ。
例年の今頃なら夏休みの部活に向けて友達と決起集会と名付けて遊んでいる頃だ。
「はぁ…つま
<省略されました> [全文を見る]
- 04: 名前:SOUL投稿日:2013/07/31(水) 16:29
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食べ終わったリンゴの芯をくるくると手で回しながらスマホを弄っていると病室の扉が開く。
「あ! また朝食の前にリンゴ食べたんですか?
前に朝食の前にリンゴを食べるのはやめてくださいと言ったじゃないですか」
「す、すいません。リンゴがあるとどうしても食べたくなっちゃって」
看護師さんは小さい子どもを見る親のような笑顔で俺を見ると朝食を運んでくれた。
白い病室に白色灯の蛍光灯が使われているので、食器はさらに純白で清潔感が溢れている。
病室の食事はおいしくないという固定観念を持っていたが、入院してみてその考え方は消えた。
「残さずに食べてくださいね」
「は、はい。頑張ります」
リンゴを食べた事による満腹感は多少ある。
それを察したかのように看護師さんは言った。
こう言われるとリンゴを食べたので全部食べられませんでした等という言い訳は通用しなくなる。
そして、看護師さんがこれまた笑顔で病室から出ていくのを見て俺は肩を落とした。
恐らく、いや、絶対に全部食べられない。
食事の時間は普段よりも退院願望が強くなる。
理由は言わなくても分かるだろ
<省略されました> [全文を見る]
- 05: 名前:SOUL投稿日:2013/08/22(木) 19:53
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同級生6人で写っている写真。
男子3人、女子3人でみんな満面の笑顔だ。
俺はこの時の事を思い出しながら6人の顔を左から1人ずつ見ていく。
天然でドジな小嶋、バカだけど大親友の亮、そして俺、とにかく背が低い事で弄られる高橋、頭は良いから成績は優秀だけど俺らとバカな事するのが大好きな健太、そして……
「うっ……頭が……痛……い。あぁ、うぅ、うぁぁぁ!」
突如として襲って来た頭の痛み。
包帯を巻いている頭を抱えながら俺は唸る。
頭の痛みが始まり、俺が唸り始めてすぐに看護師さんが病室に飛び込んで来た。
何か言っているらしく口は忙しく動いているのだが、何も聞こえない。
俺は事故に遭ってから数回、この痛みに襲われているが痛みがある間は何も聞こえないし、何も言えない。
ただただこの激しい頭痛に耐えるしかなかった。
「ん……? あぁ、また頭痛だったっけ」
これも毎回の事みたいだが5分程度唸り続けると俺は気絶したかのように眠りについてしまうらしい。
「大丈夫ですか?」
「あ、はい。またいつものやつみたいです」
「あまり無理に記憶を辿らない方が良
<省略されました> [全文を見る]
- 06: 名前:SOUL投稿日:2013/08/22(木) 19:56
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ずっと更新出来なくてすいません。
ついこの間まで家族で旅行に行っていました。
これから毎日は無理ですが自分のペースで更新していくのでよろしくお願いします
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