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  奴隷契約(発展序章)

01: 名前:名無しさん投稿日:2014/04/19(土) 20:16
 日曜日の昼。
僕は自分の部屋でゴロゴロしていた。
(あ〜ぁ、美咲さんの柔らかいオッパイモミモミしてぇなぁ…。)
そんな事を考えつつ、美咲さんのオッパイの感触を思い出してにやける。
(今日は旦那が家にいるから夫婦でチチクリ合ってんのかな・・・、昨日の夜はやっぱり、やりまくったんだろうなぁ。くそっ!)
 美咲さんは新婚さんだから、当たり前の事なのだが、僕は勘違いのジェラシーで部屋の中をのた打ち回っていた。
(あ――ッ、つまんねぇ!外でもぶらつくか。)
 何の用事もなかったが、部屋の中にいると色んな妄想をして悶々としてしまうので、気分転換に外出する事にした。
 家を出て、美咲さんの豪邸の前を通る。
チラッと横目で見ながらフッと笑う僕。
(まぁ、せいぜい束の間の幸せを楽しんで置けよ!明日またたっぷり可愛がってやるからな。)
 僕はある意味、美咲さん中毒になっていた。
 日曜の昼時、人で賑わう市内中心部。僕は大手百貨店に入っている大型書店に行き時間潰しを図った。
 用は無い、欲しい本も無ければ、金も無い。ただの時間潰し。
(いい若いもんが、日曜日の昼間にこんな所で意味の無い時間潰しをしているなんて情けねぇなぁ…。学校の奴に会ったらかなり格好悪りぃぞ。)
そんな事を思いながら、同じ様な暇を持て余す連中の並びに加わって、週刊誌を手に取りペラペラとページをめくる。
(ん?!あいつ…見たことあるような・・・。)
 本棚越しに通り過ぎる一人の鬱そうとした若い男。
ただ散髪に行っていないだけの中途半端なロン毛、いや、ボサボサヘアーに、白いTシャツ。スリムジーンズを履いた痩せ型の男。肩にはパソコンを入れるようなショルダーバッグをかけている。
(ゲッ!あいつムラッキーじゃん!!)
 村木真、クラスは違うが同じ学校の同級生。
あだ名はムラッキー、無ラッキーつまり、ラッキーなことが無いというので命名された内向的で少しイジメられている奴。同じ様ないじめられグループの仲間内としか会話をしない奴。最近、引き篭もり傾向にあると聞いたことがある奴だ。
(やべぇ、やべぇ、ムラッキーと同じレベルかよ!)
僕はそっと雑誌を棚に戻し、ムラッキーに見つからないように確認しながらその場を離れた。
 ムラッキーは僕に気づく様子は無い。周りをキョロキョロ見回したり、あっちこっちに移動したりしている。
(なんだあいつ、本を探しているようには見えないぞ。)
ムラッキーの行動を見て、僕はすぐにピンと来た。
(まさかあいつ、そんな趣味が合ったのか?いかにもじゃねぇか!)
ムラッキーはレジ前で、膝上短めのタイトスカートを履いた綺麗な女性とすれ違った。
ムラッキーはその女性とすれ違い座間、レジの角を曲がり、本棚を挟んで女性と同じ方向に歩き出した。
(あの女に狙いをつけたな!)
女性は文庫本のコーナーに行き、本棚の上からタイトルを目で追う仕草を見せている。
ムラッキーは女性から少し離れて、適当な本を手に取り立読みをしているふりをしている。
そうしている内に、女性は目的の本を見つけたのか、1冊の本を手に取り、髪を軽く掻き揚げて立読みを始めた。女性の意識が活字に集中しているのだろう、背後から見る女性はまさに無防備状態。
 ムラッキーの細い目がキラリと光る。
ムラッキーは本を探すふりをしながら、周りの気配と女性の仕草に注意を払いつつ、標的の女性に近づいていった。
(やる気だなっ!おいっ、そこの女!逃げないとやばいぞっ!!ムラッキーが欲望むき出しで近づいて来てるぞっ!!)
 僕が心の中で楽しそうに叫ぶ。
肩にかけていたショルダーバッグが手に持ち替えられ、床すれすれを移動する。そして、ムラッキーは女性の背後にピタリと位置して静止した。
ムラッキーに重なって女性の姿が隠されて見えない。
(撮ってるな!)
女性は後ろに男が立っていることすら気がついていない様子。
満足したのか、ムラッキーはスーッと音も無く女性の背後から離脱してその場を離れた。
(あの女可哀想に、ちょっと立読みしてる間にスカートの中盗撮されて見ず知らずのガキにオナペットにされるなんて…。)
などと考えながら、僕は少し興奮してムラッキーの動向を見守った。
 その後、ムラッキーは中学生っぽい子からOLっぽい女の人まで計3人の背後に忍び寄り、スカートの中を盗撮して女性達を無意識下のうちに辱しめて回った。
 ムラッキーはそのまま何事も無く書店を後にする、僕は何となくムラッキーの後を追った。
ムラッキーは階を変え、紳士服売り場では、その階で一番可愛いだろうと思われる販売員に質問しアドバイスをさせた。
笑顔でアドバイスをする女性販売員の足元にショルダーバッグを忍び込ませ盗撮。
 アクセサリーを売るテナントでは、茶髪でカラフルなミニスカートの女性店員にショーケースの一番低い位置のブレスレット数点をピックアップさせ、大きく屈む姿勢をとらせた。大胆に広がるミニスカートの裾、その真下にはショルダーバッグが置かれている。
 いずれも何も買わずに店を後にするが、盗撮した女性店員達からは、「ありがとうございました。」と言われて見送られている。
(盗撮されたのに、「ありがとうございました」か、ムラッキーの奴、プロだな!)
 僕は少しムラッキーを羨望の眼差しで見るようになっていた。
 僕は意を決して、百貨店を出たムラッキーにコンタクトをとった。
「ねぇ、村木君じゃない?」
ムラッキーの肩口をポンポンと叩いて話しかける僕。
 薄い眉毛に細い目、ニキビ面の出っ歯。
確かにいじめたくなるような顔立ちをしている。
「えっ、えっ・・だ、だれだっけ・・・。」
甲高い声で話すムラッキー、話をするのは初めてだ。
「同じ学校の…、ほら、3組の。」
「・・・あああ、見た事ある。何、何してんの?」
「いやぁ…。」
ムラッキーと僕に共通の話題は何も無い。すぐに会話に困ってしまった。
チラッとショルダーバッグを見てみる、何か小さな突起があるのが分かる。
(CCDレンズとか、ピンホールレンズとかいうやつだな…。これじゃ、女の人もわからないよ!)
そんな事を考えていると、ムラッキーが、「じゃあね。」と言って帰ろうとする。
帰ろうとするムラッキーを引き止めて、近くにあったカフェに誘った。
(日曜の昼間に、ムラッキーとおしゃれなカフェでティータイムか、情けない…。)
そんな事を思っている時に、僕は「はっ!」と、目敏くよく知る綺麗な女性が視界に入るのに気がついた。
(美咲さんだっ!)
僕は、楽しそうに友達か誰か知らない女性と2人で歩いている美咲さんを見つけた。
薄いさわやかなピンク色の膝上フレアスカートのツイードワンピース、素肌も露な胸元はボレロのカーディガンでお洒落にきめ、長いウェビーな髪を風に揺らしながら颯爽と歩く姿は、通り過ぎる男たちの視線を集めている。
(ショッピングでもしてんのかなぁ…。お洒落な服装をすると、美人度が2,3倍アップするな)
と、僕も周りの男たちと同様に視線を奪われていた。
「ねぇ、ねぇ、あの女の人見てよ。」
僕は美咲さんを指差して、ムラッキーに美咲さんを見せた。
「き、きれいな、お、おんなの人だね。」
「僕、あの人知ってるんだ。」
そう言うと、ムラッキーは僕を見て、「誰?」と聞いてきた。
「ふふん。」
と、得意そうな顔だけをして、ムラッキーの質問には答えずにいた。
「ねっ、ねぇ、誰なんだよ?教えてくれよ。」
僕の肩を揺らすムラッキーを無視しながら僕は、(美咲さんが街中でムラッキーに見つかったら、やっぱり盗撮されるんだろうなぁ…。)などと、ボーッと考えていた。
(美咲さんがムラッキーに盗撮される?!美咲さんのパンティーをこのムラッキーがいやらしい目で見る?!)
僕はなぜかそのシチュエーションを想像して興奮をしてしまった。
(美咲さんの知らない所で、美咲さんをムラッキーが辱しめる。)
僕の興奮は異様に盛り上がっていった。
「…あの女が誰か教えてあげようか?」
僕は頭で描いた想像を実行する布石を打つことにした。
「あの女はね、人の気持ちをもてあそぶ最悪女だよっ!」
僕の声が荒々しい。
「はあ?」
少し呆れた感じのムラッキー。
「あの女は、美人なのを鼻にかけて、その気も無いくせに思わせぶりな態度をとる性悪女だよ!しかも、僕だけじゃない!僕が知ってるだけで10人はあの女に人生を狂わされているんだっ!」
 本当と嘘を織り交ぜながらまことしやかに淡々と話す僕。
「しかも、あの女、最初は清楚でか弱い振りして男に色目を使って、男に告白させるのを勲章みたいに思っている節がある!」
 (これはただのヒガミにきこえるかな?)
そんな風に思ったが、ムラッキーは「…確かにそんな感じだったな。」と、一目見ただけの美咲さんを、僕の話に感化されてそう思い始めていた。
(よしよし、もう一押し。)
「しかも、あの女、結婚してんだぜっ!」
これは極め付けだった。
「マジでっ!最悪女じゃん。」
「だろっ!あの女不倫してやがるしなっ!」
「げぇっ!どうしようもないな!」
僕の嘘八百で、ムラッキーの中で美咲さんは最悪の性悪女になった。
「…旦那も騙されてるんだ。金だけで結婚してるのに・・・」
僕がやるせなさそうにムラッキーに言う。
「・・・じゃあさ、あの女をどうしたいの?」
ムラッキーの質問に、僕はニヤリとした。
「あの女を恥ずかしい目に合わせてやりたいな。」
僕はそう言ってチラッとムラッキーを見た。
「ええっ!辱しめるって、レイプでもする気なの?!」
思考が極端なのか、僕の言い方が悪かったのか、ムラッキーは驚いてそう言った。
「ばかっ!そんな事したら僕が捕まるじゃんかっ!そこまでしなくても軽くでいいんだよ!例えば・・・・そうだな、スカート捲りとか、パンチラ写真とかの小学生の悪戯レベルで!」
ムラッキーから言わせようと画策していたのに、結局、ほとんど僕が提案してしまった。
「あっ、その程度の事か・・・。」
ムラッキーは�なんだ。�とばかりに溜息をついた。
しばらく沈黙が流れた後、ムラッキーが静かに話し始めた。
「・・・・やった事無いけど、盗撮する位ならできるかも・・・、やった事無いけど。」
 僕はニヤリとした。
「盗撮かぁ、でもバレルだろう、あれ。」
白々しく答える僕に、「いや、スカート捲りなんて絶対ばれるし、写真はリスクが高いよ!盗撮して成功すれば、あの女は高飛車な態度をしているくせに僕たちには恥ずかしいパンチラシーンを見られてるんだ。…これって面白くない?やった事無いけど。」
「確かに痛快かもしれないけど、やった事無いんじゃむりだろう。」
「…君が興味あるんだったら、やってみてもいいよ、やった事無いけど。」
僕とムラッキーは目を輝かせてうなずき合った。

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