幼稚園の先生 |
- 01: 名前:名無しさん投稿日:2014/04/17(木) 20:16
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春の入学シーズンも落ち着き、送迎バスの中は、園児の声が響きわたっていた。
理緒はこの春、短大を卒業し、幼稚園の年中組の先生となった。
バスは住宅街の道端に止まった。
「おはようございます。」
理緒はバスの扉を開け、園児に朝のご挨拶をした。
道端には園児が3人とその父兄がバスを待っていた。
「おはようございます」
「おはようございます」
「おはようございます」
園児たちは一人一人、理緒に挨拶をして、バスに乗り込んだ。
理緒は付き添いの父兄たちの中に何時もいる、自分の担当している組の母親が、
居ないのに気付いた。
「今日、裕太君のお母さん、いらっしゃいませんが、どうしました」
父兄の後ろの方の男性が、
「今日、妻が風邪をひきまして、代わりに私が見送りに来ました」
男性の名は俊彦、年の頃なら40代、髪はもしゃもしゃのいかにも中年と言う格好であった。
「あ、裕太君のお父さんですか、」
「いつも、お世話になっています、帰りは母親が迎えに来れないので、私が遅く
なりますが、幼稚園まで迎えに行きますので、それまでお願いします」
「解りました」
理緒はバスの扉を
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