一馬の彼女 |
- 01: 名前:名無しさん投稿日:2014/02/28(金) 21:07
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第一印象でムカつくと思った。理由はそれだけ。
ムカつくから殴っても無反応。
暗いし何を考えてるかわからない、気持ち悪い奴。そう思った。
とにかく一馬を見ているとイラついた。だから思いっきり殴ってやった。
だけどまだイラつきが納まらない。
だから殴る。
さらに殴る。
何度も殴る。
どれくらい殴ったのだろうか。全然わからない。
「許して…許して…」
一馬は怯えきった目で泣いて訴えていた。
するとさっきまでのイラつきが嘘のように消えていった。
怯えた目、許しを乞う目。ゾクゾクした。
それから俺は一馬を虐めることが日課になっていった。
いつか飽きる。そう思っていたがもうやめられない。
俺は支配する快感に目覚めてしまったのだから…
そんな俺にも彼女がいる。結衣という幼馴染だ。
結衣は一馬を虐めるのをやめろと言う。
昔から結衣はいじめられっ子を庇う。そして自分も虐められる。そういう女なのだ。
あの時は俺が結衣を守ってやった。そして俺は言った。
「あんな奴庇うからこんな目に遭うんだ」
すると
「だって可哀想じゃない」と結衣は小さな声で呟いた。<
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