レイナ2 |
- 01: 名前:名無しさん投稿日:2014/05/27(火) 19:55
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俺の家は、そこから自転車で五分もかからない。
本当に近所だ。
自転車を置いて玄関に入ると
彼女は俺を招き入れてリビングで飲み物を出してくれた。
その日は三十分くらいで帰ってしまったけど、
それがきっかけで時々一緒に帰るようになったり
彼女の家に上がって短い時間だけど話すようになった。
そんな日々が続いて夏休み前の期末テスト期間中の事。
テスト期間中は校内に残っている事が出来ないから、
ほぼ強制的に生徒全員が帰宅させられた。
部活も出来ないし、
どこかで遊んでいるのを教師に見付かると
怒られるのもあるから素直に帰る人が多かった。
俺も赤点は取りたくないし
遊ぶならテストが終わってからだ、と思っていたから、
どこにも寄らず真っ直ぐ帰っていた。
だから、その間、
二日か三日に一回の割合で彼女と一緒に帰った。
その日も二人並んで自転車を漕ぎながら話をした。
「ちょっと、寄ってく?」
彼女の家の前で、いつもみたいに俺に訊いてきた。
一緒に帰っても必ず彼女の家に上がるとは限らない。
二、三回に一回程度だったと思う。
その日は勉強しないといけない
<省略されました> [全文を見る]
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