暴力団と逃げ遅れた母子 |
- 01: 名前:名無しさん投稿日:2019/01/24(木) 20:45 [PC]
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俺の会社はちょっとした運送会社、中には刑務所から依頼されて服役を終えた社会復帰を目指す者もいた。
中でも仙波(仮名)は前科3犯、元暴力団員で全身に青い入れ墨があった。
左手の小指もない、完璧なやくざ屋さんだった。
しかし年齢も50を越え、何とか堅気になって、真面目に更生しようとはしていた。
「絶対にやくざなんてなるもんじゃねえ!」
「とにかく他人を食いものにして、生き血を吸うダニみたいな生き方だぜ」
と言い続けています。
そんな仙波が俺(課長だった)の部下として配属されて来た。
社長が地域の福祉とか民生委員とかの奉仕活動に熱心で、刑務所から頼まれたらしく、社長の甥の俺に配属されたら安心みたいに思われたようだ。
仙波は実際よく働いた、朝も1番に来るし、みんなに大声で挨拶するし、嫌がり、敬遠する社員もいたが、俺は普通に扱った。
タバコは少し吸うが、酒は一切飲まなかった。
そんな仙波が暴力団世界の様々な話をぼちぼちとしてくれた。
「映画や漫画にあるような格好いいもんじゃないですよ、やくざなんて、まず組に入ったら真っ先に自分の親兄弟などを食いもの
<省略されました> [全文を見る]
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