小島瑠璃子エロ小説
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295 ) たなわん
[2023/09/15(金) 06:25]
第一章 浮浪者と犯罪者

便器内に、流せず放置されたままの、とぐろを巻いた糞と尿。
未処理のままの吐瀉物に、砂、泥、埃、ガム、煙草の吸殻等、様々なゴミがあちらこちらに散乱。
更にそれらに、群がるように便所虫が大量発生し、あっと言う間に湧き上がる。
「……はぁー。今日も溜息ば出よる。――また死ねんかった」
汚物まみれのコンクリートの床に転がっている、腐った死体が、ピクリと動き出し喋り出した。
「畜生! 便所もついに故障して、水も一滴も出なくなっただのに」
ゾンビかと思ったその死体は、不潔極まりない浮浪者、ホームレスだった。
「何故死ねん? ナゼ死ねんっ! なぜ死ねんのじゃあぁ゛ー!?」
ホームレスはもう既に発狂していた。肉体だけでなく精神もとっくに壊れていたのだ。
絶叫しながら、卑猥な文字や下品な絵が殴り書きされてある、コンクリートの壁に向かって、
頭をガンガン振り乱しながら、自身の額を狂ったように壁に打ち付け、自傷行為をする。
だが、流血はしない、死ねない、涙も一滴も溢れない。
非力で無力なホームレスは、自分自身を傷付けることすら出来ず、この生き地獄をただ耐えるしかないのだ。

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