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- 27 ) Ht-x-
- [2018/07/04(水) 23:02]
彼女の後ろ姿を見つけた。鼓動の音もサナの存在も、全てが僕の五感から消えた。この切り取られた一瞬の時間、彼女しか存在しなかったんだ。
彼女は振り返る。黒い髪がふわりとなびいて、横顔があらわになった。非の打ち所がない顔の作りは、美しいという一言では言い表せない。
めっちゃ可愛い子がおるねん。サナのこの説明は言葉が足りなすぎた。可愛らしさと美しさと神々しさ。僕が知る限り、史上最強の女の子
<省略> [全文]
- 26 ) Ht-x-
- [2018/07/04(水) 00:29]
「なぁ、トラック先に行ってるけど大丈夫なの?」
引越しの流れを全く知らない僕は、小走りで駆けるサナに問いかけた。
「鍵がまだ2個しかなくて、なんでか知らんけどサナにはまだ持たせたらあかんって決まってんなー」
まだ手首を掴まれたままのこの状態は滑稽に見れるだろう。そして鍵をサナに持たせない選択をした同居人は間違いないと思った。
「酷いやろー、サナっぺに渡したらなんか怖いって」
日
<省略> [全文]
- 25 ) Ht-x-
- [2018/07/03(火) 23:05]
荷物が完成したのは引越しのトラックが到着するほんの30秒前だった。計算通りと謳うサナを御両親は心配そうに見つめている。過保護気味だったサナの御両親はこのタイミングで、家から独り立ちすることを許したのか、引越しの手伝いをして少しわかった気がした。
ルームシェアをするマンションが実家から近いというのも、御両親の心配具合が考慮されてるのかも。つまり僕の家からも近いということで、今後も頻繁に呼び出
<省略> [全文]
- 24 ) Ht-x-
- [2018/07/02(月) 21:28]
我が家から歩いて30歩。隣の隣の家がサナが住む実家で、我が家よりも一回り大きく綺麗だ。関西からサナが越してきたのが小学校2年の頃だったか、関西弁の元気な女の子がやってきたということで、近所で大いに話題になったのを覚えている。
そんなことを思い出しながらサナの家の前に到着し電話をかける。なかなか電話に出ないことはいつもの事。こっちは休みの日にわざわざ早起きして引越しの手伝いというのに、相変わらず
<省略> [全文]
- 23 ) Ht-x-
- [2018/07/02(月) 17:34]
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異世界から現れたような、絵画の中から飛び出してきたような。この世のものとは思えないという表現をこんなに使ってしまうほど、彼女は美しかった。彼女が歩くとふわりと優しい風が肩越しまで伸びた髪を遊ばせる。僕はそれを遠くからただ見ているだけ。限られた人にだけしか見せないあの笑顔を僕は自分のこの汚れた手で見ることが出来るのだろうか。物語は急に始まるものだ。彼女との出
<省略> [全文]
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