不条理な世の中 (3) |
- 01: 名前:名無しさん投稿日:2017/04/03(月) 22:00
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今日は輝かしき結婚式の前日。
ミキは、ベッドであの時、あの病室での出来事を思い出していた。
自分でもなぜ龍聖とあの時、あんなことになってしまったのかわからない。
しかし、あの時のおかげで幸せな今がある。
あの時、何度も自分の唇と龍聖の唇が触れ合った。
それ以上のことはなかったものの、あの時、あの場所には
龍聖からの口づけを素直に受け入れる自分がいた。
サトルのことが好きなはずなのに、龍聖からのキスを嫌悪感を感じることなく受け入れる自分......。
あんなに、昔嫌いだった龍聖を受け入れる自分.....。
あの時、あの場所には間違いなく私がいた。
そして、何度も唇を交わした後、ミキは龍聖に改めて真剣に告白されていた。
あの時の龍聖の目は真剣そのものだった。
そして、時は過ぎ今、私の隣には龍聖がいる。
あの告白から龍生はミキのために必死にリハビリをした。
本当に血を吐く思いでリハビリをした。
その結果二度と歩けないかもしれないとまで言われた龍聖は、以前のように日常生活を不自由なく暮らせるレベルにまで回復した。
ミ
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