プライドの高い妻だったけど(2) |
- 01: 名前:名無しさん投稿日:2014/10/21(火) 20:37
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「はあ・・・」
自然とため息が漏れる。
今日もまた夫から遅くなるとのメールが入った。
ここのところ、ほぼ毎日だった。帰ってこない日すらあった。
おしどり夫婦と噂される程、仲の良かった私達だったが、
夫が彼らと付き合い出してから、段々歯車が狂ってきた。
村松と名乗った男の貧相な顔を思い出すと、吐き気がする。
彼の下品な台詞が、いつまでも頭から離れなかった。
「旦那しか知らない人妻をオモチャにするのって、処女で遊ぶより断然、面白いんだよ」
私はビジネスのことは良く分からない。
政治家先生までも巻き込んだ大きなプロジェクトで
村松達の力がどうしても必要なのだという。
だけど、私は、夫が初めて彼らをうちに連れて来た時から、どうしても生理的に受け付けなかった。
IT企業の社長だという村松、政治家秘書をしている定森、そして証券業を営む高野、
全員が計ったかのように小悪党のような品の無い顔をしていた。
しかも、彼らは見た目だけでなく、性格も話す内容までもが、心底下品だった。
初対面である私が、席に着いての第一声が、
「奥さん、とん
<省略されました> [全文を見る]
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