猪丸 |
- 01: 名前:無名作家投稿日:2019/02/04(月) 20:48
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昔、都から一人の若い尼僧が、何の事情があってか、山奥の村を訪れた。
山道を歩く道すがら、獣の鳴き声を聞いた尼僧がふと足を止め、見ると
そこには罠に足をとられて動けなくなったウリ坊が。
尼僧は、罠を解き、そのウリ坊を逃がしてやった。
薄暗闇が迫る中、ウリ坊の眼が赤く光って見えた。
数年後、小さな庵に一人身を寄せる尼僧。
ある月夜の晩、暗闇に光る赤い眼に気づいた。
恐怖感はなく、
「お前は、あの時の猪かえ?ならば、ひとつ頼みがある」
そう言って、衣の裾を捲くり上げ、四つん這いになり、尻を高く突き上げた。
「ここ何年も抱かれておらぬ」
顔を床につけ獣に懇願する尼僧。
すると、開いた股間に生暖かい感触が。
「ああっ」
思わず声を漏らす尼僧。
『殿方の口吸いより感じる』
そう思ったとき、開ききった女芯に突き刺さるような痛みが。
「おおっ」
思わず獣のような野太い声を上げる尼僧。
同時にブキーッと言う獣の声を聞いた。
女陰にドプドプと獣の精を注ぎ込まれ、気を失った尼僧。
そのまま眠ってしまった。
翌朝、目覚めると、夕べの事はすっかり忘れてしまっていた。
数ヵ月後、突然の吐き気に襲われた尼僧。
庵には、村の老婆がやって来た。
『これはつわりかの?』
首を捻る老婆。
それからまた数ヵ月後、尼僧から赤ん坊が産まれてきた。
ただ、間もなく尼僧は死んでしまった。
産まれてきた子供は、猪丸と名づけられ、庵で老婆に育てられることになった。
それから、何年の月日が流れたか、猪丸は、齢十になろうとしていた。
ある晩添い寝をしていた老婆がふと声をかける。
「眠れぬのかえ?猪丸よ」
横を向いて寝ていた猪丸が仰向けになった。
『不憫よのう。この齢になってもおなごはおろか誰も寄り付かん。責められてもしかたないが』
ふと猪丸の股間に手を伸ばす老婆。
『ふふっ。大きいのう』
しかし、老婆の手の中で猪丸の怒張は大きさを増すばかり。
ブキーッと獣の鳴き声がした。
次の瞬間、天井から滴るものが。
「おばば様。もうお休みくだされ」
猪丸の声がした。
天井から滴る液体を手にとって舐める老婆。
猪丸の吐精であることに気づき驚いたが、それより猪丸が言葉を発したのは、これが初めてであった事に深い驚きを禁じえなかった。
翌日からは見違えるように明るさをとりもどした猪丸。
すると、徐々に村の女たちも猪丸の周りに集まってくる。
「猪丸様」
女たちの声が絶えた日はなかった。
隣村でも猪丸を見かけると、衣の裾を捲くり上げ、露骨に挑発をする始末。
立ったままで応じる猪丸の怒張に歓喜の声が山びことなってこだました。
子供が増え、孫もできた数十年後、隣村の長、彦麻呂から咎めを受け、
捕らわれの身となった猪丸。
「おじじ様」
一緒に捕らわれていたのは、十を過ぎたばかりの孫娘雪乃だった。
「おじじ様の手で逝きとうございます」
着ていた衣を脱ぎ、一糸纏わぬ姿を見せた雪乃。
齢には不相応の身体つきに周りからは生唾を飲み込む音が。
「鬼畜の孫にしては殊勝であるの。どちらか逝った方が負けじゃ」
彦麻呂がいう。
猪丸の怒張が雪乃の幼穴を貫いていく。
「やはり鬼畜であるの。孫娘と交わろうとはの」
彦麻呂は薄笑いを浮かべてそうつぶやく。
すると、早くも雪乃の下半身が痙攣をはじめた。
『いかん。逝ってはならぬのじゃ』
猪丸がそう思った瞬間、ブキーッと獣の声が辺りに鳴り響いた。
「逝ったのか?」
彦麻呂が介錯人に目配せをすると一閃の剛刀が猪丸の首を身体から切り離した。
「おじじ様!」
絶叫して気を失う雪乃。
しかし、その身体には、しっかりと猪丸の子種が残された。
「これがこの村のいわれですよ。誰にでもこんな話をするわけじゃないんだ。弘子君が
今日此方へ来る道すがらウリ坊を見たと言うから。長話をしてしまったね」
「おや、すやすやとお休みかい?疲れてるんだね。ところで、この村君に向いているかな?」
校長先生の声が聞こえる。
「む、向いています」
そう答える私、滝野内弘子22歳です。
「今日は宿直室に泊まっていきなさい。朝食はお寺から運ばせるから」
「ところで好きな味噌汁の具は?」
これは、前もって聞いていたとおり
「なめこ汁!」
と答える私。
「なめこ汁?お〇こ汁であろう」
いきなり後ろから股間に手が入り核芯に中指を立てられました。
背筋が凍ると同時に裏腹に熱い吐息を漏らしてしまった私。
「明日孫たちに稽古つけてやってください」
新しく買ってきた剣道着がベトベトにされるとは、このとき思ってもいませんでした。
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