写生と射精 |
- 01: 名前:無名作家投稿日:2018/10/27(土) 03:41
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僕には好きな子がいました。
その子はN江といって可愛くて、いつも落ち着いていて、凛としてて、
性格も良く、子供心にもお嫁さんにしたいと思っていた子でした。
引っ込み思案な僕はずっとN江に近づく機会を伺ってましたが
なかなかチャンスがありませんでした。
小学校のクラスで人気のある男子といえばスポーツができる子と
面白くて笑わせてくれる子でした。
僕はどちらもダメで女子と話をする機会もありませんでした。
そんな僕にもひとつだけ特技がありました。
1年生の頃から写生会でずっと金賞をもらっていた「絵」でした。
密かにこれだけは誰にも負けない自信がありました。
僕が絵を描いているまわりには常に人だかりができていて
その時だけは優越感に浸ることができました。
僕が小学校6年生の時のできごとです。
N江が「Sくんすごおい」と僕の絵をじっと見ていたことがありました。
僕は自分とN江を近づけるただひとつの接点がこれであることを発見し
勇気をふり絞ってN江に絵のモデルになってくれないかとお願いしました。
「え?私でいいの?」と少し顔を赤らめなが
<省略されました> [全文を見る]
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