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  欅坂46。アイドルじゃなかったら…

05: 名前:短パンマン投稿日:2017/12/23(土) 05:19

「ねぇ一人でなににやけてるの?」

いつの間にかシャワーを終えた理佐が、
髪をバスタオルで拭きながら訝しげに俺を見る。

「ん?…初めて理佐が俺の家に来た時のこと思い出してた」

「気持ち悪い」

「辛辣だなぁー」

「別に変わってないでしょ?今も」

「いや、だいぶあたり強くなってますね」

「それはさぁ、海斗くんのせいでしょ?」

「え、じゃあ別れる?」

「ほらすぐそういうこというじゃん」

理佐は俺にバスタオルをぶん投げてきた。

ショーパンにTシャツ姿の理佐が冷蔵庫を物色する。

「ねぇ理佐さん、ここ私の家ですよ?」

「家賃3000円分出してるでしょ?
それに私がいなくなったらコンビニ弁当しか食べないでしょ?」

「まぁそうだけど」

理佐が冷蔵庫からペットボトルを取り出して喉を鳴らす。
水滴が首もとを伝うのが少しエロい。

「こっち見ないでよ」

「なんでそんなにツンケンしてるんだ君は
あの頃の理佐ちゃんカムバック!」

「あの頃の私に戻って欲しいならそのだらしない性格を直してください」

「もういい」

俺がプイッとそっぽ向くと、理佐はため息をつく。

「もう!」

理佐はペットボトルを冷蔵庫に入れると俺の隣にきた。

「ねぇ子供なの?」

「まだ未成年です」

「はぁ…バカじゃないの」

俺がベッドにごろんと横たわると、理佐はテレビを見始めた。

「あ、今日バレーか」

「理佐のためにチャンネル回しておいたのに」

「ありがとうございました」

感情のこもってない感謝を理佐から告げられると、
俺は横目でテレビを見ながら携帯をいじった。

「おー!おー!ナイスレシーブ!」

理佐が熱くなり始める。

「はい!もういっちょ!いけ!…おー!!」

理佐の高ぶる声に俺も次第に引き込まれて、理佐と一緒に応援し始めた。
さっきも言った通り、俺も理佐もスポーツが好きだ。

「あー惜しい!…いけっ!…あー拾われた!もっかい!」

日本がリードを奪うと、ハイタッチしたりして。
なんやかんやで今日初めて理佐の笑顔に会えた。

そして、マッチポイントに。

「オーエス!…いけ!…そこっ!…もういっちょ!…
わー!…あっまだ!…そこっ!そこっ!…アタック!キャー!!!!」

理佐が大声を出すと高確率で声が裏返る。
でもそんなの関係ないってくらい理佐は大きな声を出した。

「良く勝ったな!…いい試合だった!」

「うん…これでこそ日本のバレーって感じだったね!」

時間にして2時間ほど、
やっぱりテレビは優秀だ。

「あっついな!俺シャワー浴びてくるわ」

「はーいいってらっしゃい」

まだ興奮覚めやらぬといった具合の理佐の声色を聴いて、
俺は風呂へと向かった。

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