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  欅坂46。アイドルじゃなかったら…

03: 名前:短パンマン投稿日:2017/12/22(金) 16:04
「ねぇご飯出来たんだけど」

「お、おいしそう」

「写し終わった?」

「いや、まだだけど」

「遅い」

「いやもう後にしよ!
今は冷めないうちに理佐の手料理食べたいし!」

「もう…食べたらちゃんとやるんだよ?」

理佐の声に優しさが戻った。
これぞ俺のテクニック!

理佐は俺の真横にちょこんと座ると、
皿をテーブルの上に乗せた。

「うまそ〜!」

「残したら許さないから」

理佐の低い声が耳に届く。

「残すわけないじゃん」

「そう?……いただきます」

理佐は手を合わせて箸に手をつける。
こういう礼儀の正しい所も、理佐の魅力だ。

俺もいただきますと言って理佐の作ってくれた料理に箸をつける。

「あ、おいしい」

理佐が控えめながら自分の料理が美味しくできたことにニコッとする。

「暑いな、クーラーつけるか」

夏前で夜でも少しムワッとする。

「いいよクーラーは、そこ開ければいいじゃん」

理佐様がそう言うんならクーラーは諦めようか。

2ヶ月も経つと、あーんしてご飯を食べさせあったり目に見えたスキンシップもあまり取らなくなった。
倦怠期とか、そういう暗いものではなくて、
理佐の性格上の問題で度の過ぎたイチャイチャをするのが好きな人じゃなかったから。

「ごちそうさまでした」

理佐が自分の分の食器を流しに持っていく。

「のろまな海斗くん」

「うるさいなぁ」

「本当のことじゃん。まぁいいや
シャワー浴びてこよーっと」

理佐はそう言うと一瞬腰を下ろしたベットからすぐに動き出して、
浴室の方に歩き出した。

「いってらっしゃー板前」

理佐は俺の言葉を全シカトする。
冷めてるところは本当に冷めてる
それが渡邉理佐だ。

「あっ、今日7時から女子バレーか」

理佐が大好きなバレー
中学高校まで続けてきたあたり、筋金入りだ。

俺もスポーツは好きで、理佐と口数が多くなるのもスポーツの話だったりする。

キュッキュッと理佐がシャワーを出す音が聞こえる。

初めて理佐が泊まりで来た日を思い出す。

「どうぞ!散らかってるけど気にしないで」

「お邪魔します…わぁ綺麗にしてるんだね」

「そう?…この辺とかプリントまとめるの忘れててさ」

「気にしないから大丈夫!…ふふっ」

理佐は俺の部屋の色んな所を眺めていた。

「男の人の部屋ってこんな感じなんだね」

「みんながみんなってわけじゃないと思うけどね」

「そっかそっか………ふふっ…」

「なんかおかしいところあった?」

「ううん…なんか、男の子の部屋って照れるなぁって」

「そんな照れるものなんかないけどね、あっエロ本とか?笑」

「ちょっと〜もうっ! そーゆーの持ってるの?」

「さぁどうかな?」

「怪しいなぁ〜」

理佐がジッと見てくる
少し微笑しながら俺を見る理佐は可愛すぎて理性が飛ぶのは時間の問題だったりした。

「まっいいじゃん!…それよりさ…」

理佐はあまり声を張るコじゃないから、
どんな時でも冷静なように見える。
それは、良く言えば落ち着いてるだけど、
悪く言えば、感情がわかりにくい…とも取れる。

「くつろいじゃっていいよ?自分の家みたいに」

「ちょっとまだ…難しいかも…」

初めて来る男の人の部屋だから無理もないと思った。

「そんなに緊張することないよ」

「うん…ふふっ」

もう何度となくみてきたマドンナの微笑み。
改めて自分の家に理佐がいることに俺は感動していた。

俺は彼女の気を紛らわそうと、
テレビを点けた。
無音の世界よりは幾分マシで、
テレビを見ていれば自然と話すことも増えた。

まだ少し理佐との距離がある。
この距離を自然に埋めるために、
冷蔵庫からドリンクを持ってきて、
理佐に差し出す。
それと同時に理佐の隣に腰を下ろすことができた。

「ありがとう」

「いえいえ」

肩と肩がぶつかる。
例えるなら電車の中で座ってる感覚

でも理佐は気にしてないみたいで、ジッとテレビを見てる。

「理佐、そんなに硬くならないでいいよ」

「え?う…うん」

理佐の手を握るとヒヤッとした冷たい掌が上から俺を包み込んだ。

「ありがと…」

「ん?」

「海斗くんのそーゆーところ…大好きなところ」

理佐がニコッと笑って俺を見る。
大好きな理佐に大好きと言われると
自然とにやけ顏になってしまう。

「俺も、大好きだよ理佐」

「うん。知ってる」

「誰にも渡さないから…」

「ふふっ…」

これ以上顔見られたくなかったってのもあったけど、
一番は理佐が愛おしくなって、ギュッと抱きしめたんだよな。

本当にあの時の理佐の可愛さは即死レベルだった。

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