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- 53: 名前:Ht-x-投稿日:2018/08/16(木) 20:57
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明日の大学は行くべきか行かないべきか。僕は彼女から貰った使い捨ての歯ブラシを使って歯を磨く。
彼女かサナのものか不明だが、黄色とピンクの歯ブラシが洒落た歯ブラシ置きに並んでいる。
うがいをして歯磨きの残りが流れず残り、これはみっともないので指で擦って排水溝に流れ去るまで見届ける。
リビングに戻ると、彼女が枕代わりのクッションと毛布を運んでくれている。せっせと運ぶ足取りが可愛い。いつもと歩き方が違うのか、やけにガニ股に思える。
「ごめんね、なにからなにまで」
「ううん。これで足りる?寒くないかな?」
ソファの上に毛布を置いた彼女は、丁寧に整えてくれる。毛布のシワを伸ばす指先から裸足の足の裏まで、彼女の無防備な隅に見とれていた。
彼女が奥さんになった時もこんな感じなのかな。
「机も少し、こっちっ側に移すね」
彼女はソファーの手前の机も移動させた。そんなにスペースを作るほど、僕の寝相が悪いのを懸念してくれているのだろうか。
彼女は広い空間を作ると再びガニ股歩きで自分の部屋へと向かう。僕はカバンから充電器とお茶が入ったペットボトルを取り出して、彼女がせっせと動かした机の上に置く。
不自然に空いたフローリングの床。僕の第六感が何かを察知した時、彼女はリビングに戻ってきた。両手でがっしりとベッドマットを持っている。彼女の体が隠れるほどの大きさだ。
「大丈夫?持てる?」
「前見えへん、、、」
彼女はフヘッと笑っている。僕は上の方を持ってあげて2人で運ぶ。ベッドマットから花の匂いがした。これは彼女のベッドから持ってきたんだ。
ベッドマットを下ろして広げると、敷布団にしか見えない。お布団も枕も中に一緒にくるまっていたから、すぐに寝間の完成だ。問題はこの寝床に寝るのが誰かという事だ。
「もしかして、ミナちゃんもここで寝るの?」
僕の言葉は彼女の言葉を詰まらせた。彼女が照れている。台所でキスしたいと迫った時と同じ表情だ。
「ダメかな、、、怖いから」
「怖がりさんだもんね。俺は気にしなくていいから、ミナちゃんにお任せするよ」
彼女が緊張している時、僕は緊張しなくなる。鼓動が高鳴っているけど、それでも理性的でいられる。
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