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- 40: 名前:Ht-x-投稿日:2018/07/23(月) 02:42
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気まずい雰囲気だ。初対面の時よりもどんよりとした空気に、息を吸うのも遠慮してしまう。
タクシーで目的のレストランに向かう間、彼女は一言も発さなかった。何か話しかけようにも、こっちはこっちで脳裏に焼き付いた彼女の下着姿のせいで彼女の方に顔を向けることが出来ない。
サナが彼女に「減るもんじゃないし、乳首見られたわけじゃないやん」とフォローをしていた。彼女に嫌われたかもしれない。見られたくないものを見てしまった申し訳なさを償うには、彼氏役を全うする他ない。
タクシーが目的地に到着した。財布を取り出そうとすると、彼女は手をスっと差し出して僕の動作を静止させる。結局彼女が支払いを済ませた。
タクシーから降りると思いがけないことが起きた。一言も話さなかった先ほどからは想像もつかない。彼女は僕の腕を掴み、その細い腕に絡める。
二の腕に彼女の胸の膨らみが当たっている。僕の動揺を見て彼女はどう感じたんだろう。
「それじゃあ、今からはケイゴって呼ぶね」
彼女の囁きが神経を掻い摘まむ。
「うん、じゃあ、、、練習通り俺は」
失っていたときめきに再び火が灯り始めた。そして辛くなる。高嶺の花なんて僕には程遠いのに、今はこうして腕に抱きついてくる。
「ミナ」
なんで僕なんだ。
なんでほかの男じゃなくて僕なんだ。
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