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- 24: 名前:Ht-x-投稿日:2018/07/02(月) 21:28
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我が家から歩いて30歩。隣の隣の家がサナが住む実家で、我が家よりも一回り大きく綺麗だ。関西からサナが越してきたのが小学校2年の頃だったか、関西弁の元気な女の子がやってきたということで、近所で大いに話題になったのを覚えている。
そんなことを思い出しながらサナの家の前に到着し電話をかける。なかなか電話に出ないことはいつもの事。こっちは休みの日にわざわざ早起きして引越しの手伝いというのに、相変わらずのマイペース様様だ。
五度目の着信で気付いたのか電話に出るのではなく、玄関のドアが空いてサナが出てきた。「おはよーさーん」とこっちが待っていたこともお構い無しに僕を招き入れる。
裸足にモコモコ生地の半袖と半パンの寝巻きの格好。以前より髪色が明るくなったのか、印象がちょっと違う。化粧は薄くしていて、ほんのりと甘い匂いが漂う。
「ちょ、お前、、、着替えとけよ」
足を露出した格好にとりあえず目を背ける。
「トラックくるまで30分あるし大丈夫大丈夫」
ため息を口の中で殺して、家の中に入るとサナのお母さんがきちんと出迎えてくれた。何事もないようにサナは階段をタッタタッタと駆け上がる。サナの御両親に会うのは久しぶりで、いつも会うと「娘がお世話になってます」と必ず言われる。
廊下にはダンボールが5個ほど積まれており、まだ組み立てられてもいないダンボールが平たく畳まれていた。サナの部屋に行くと荷物が綺麗にまとまって置いてあり、大きなバッグが口を開けて荷物が入るのを待っている。服を手に抱えたサナがベッドの前を横切る。
「今から着替えるから、こっち見んといて」と言い、部屋着の上の服を脱ごうと腰に手を当てた。僕は反射的に後ろを向いて足元に目をやる。警戒心が僕にだけ全くないサナ。こっちの気も知らずに呑気にゆっくりと着替えている。
「あ、ブラ付けるん忘れてた。もうちょっとこっち見んといて」
「へいへい、、、」
後ろでサナが再び着替えている。さっきの格好はブラジャーを付けていなかったのか。そう考えるとさっきの服を脱ぐ瞬間、もう少し振り返るのが遅ければサナの身体が、、、考えてしまうと悔やまれるが、幼馴染であり友人である以上は気に留めてはいけないことだ。
「着替えた!なぁ、このカットソー可愛くない?」
何事もないように接するサナのおかげだ。何かと面倒なことに巻き込まれるが、サナは明るい性格で僕に元気をくれる。
「お前白のカットソー何着買うんだよ」
「ほんまや、今言われて気づいたけど」
黙ってたら本当にいい女なのに。サナはモテるが典型的な長続きしないタイプ。みんな見た目に騙されて、付き合ってから飽きられてしまうのだ。
「何?今なんか言った?」
そしてサナはとにかく勘が鋭い。「何も言ってねーよ」と冷静に言うが、俺がサトラレなのか?サナは天性の勘で上手いこと僕の行間を攻めてくる。
天使爛漫なサナ。僕の好みを知っているサナがなんで引越しの手伝いを頼んだか。近付いている運命の瞬間を知らずに、僕はサナに頼まれて複雑な気持ちでサナの下着類を組み立てたダンボールに梱包していた。
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