欅坂46 1/21 〜私たちの恋愛戦争〜 |
- 01: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/22(水) 20:36
-
PSPで有ったアレを欅に置き換えて書こうと思います。
選択肢があるアレです。AKB・乃木坂
二つともゲームがあるから欅にもゲームが欲しいですね。
ここの掲示板、エロ多いから、私も頑張ってやってみます
選択肢によってルート変えてくアレもやってみようと思うので、
見てくれる人に選択肢を委ねようかなと思います。
21人なのは、ねるちゃんを入れて書くためです。
- 02: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/22(水) 20:59
-
僕の前に現れたヒロイン
僕は欅坂が大好きな、いわゆるヲタクというヤツ
なんだけど、この前不思議なことが起こったんだ。
〜自宅にて〜
(今日のもなも可愛かったなぁ
やっぱり、ルックスはもなが一番だよ
でもなぁ理佐もいいし、べりかも面白いし
本当欅ちゃんって飽きないよなぁ!!!!)
「あ〜あ!欅ちゃんが友達なら楽しいんだろうなぁ〜!」
僕が呟いたその時だった。
あたり一面がまばゆい光に照らされた!
「えっ!えっ!何?何が起きてるの!?」
僕は今起きたことに混乱し、慌てふためいてしまった。
??「ねぇ○○くん…私と…付き合ってよ」
グワングワンと回る意識の中、
その声は頭の中ではっきりと聞こえた。
??「ダメ!○○くんは渡さないんだから!」
「声…理佐…葵ちゃん?…」
??「○○くんは私のことが好きなんだよ!そうだよね?○○くん!?」
「あかねん?…」
??「あー煮え切らない!そーゆーの本当イヤなんですけど!」
「まなっ!愛佳!?」
??「ねぇ○○くん!○○くんは誰を選ぶの!?」
「てち!?…そっそんなこと言われても!っていうか!これなんなの!?」
??「○○くんが好きになってくれるまで
私…ガチで○○くんの隣狙いに行くから!」
「ねぇ○○くん!○○くんは誰が好きなの!?」
「そっそんなこと言われても〜!ていうか!
なんなんだよこれ〜!!!!!」
僕が叫んだ瞬間、まばゆい光が消えていき
僕はさっきまでいた部屋に戻されていた。
しかし、どこか違和感を感じる…
この違和感の正体はなんなんだろう…
よくわからないまま僕は身体が重くなるのを感じ、
瞼を閉じた。
漢字欅&ねる総勢21名が俺の彼女候補!?
欅坂46 1/21〜私たちの恋愛戦争〜
スタート!!
- 03: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/22(水) 21:27
-
翌日、僕はカーテンの隙間から漏れる光…
ではなく!大量の着信で目覚めてしまった!
「えっ!えっ!えっ!何これ!何!どうなってんの!!!!!」
叫けばざるにはいられなかった。
それは大量の着信履歴だけでなく、
その着信履歴の送り主にあった。
「石森虹花!?今泉佑唯!?上村莉奈!?えェェェェェッ!!!!!」
そのあとその着信履歴を下にスクロールしていくと、
織田奈那までスクロールしていくと、
欅坂46メンバーが五十音順で全員並んでいるのだと気づいた。
「うっそだろ…なんなんだよコレ…スッゲェ嬉しいじゃん!!!!
神じゃん!神ってるじゃんッ!!!!!えっでもなんで?
どうして俺が欅ちゃんから着信きてんだ!?
これは夢か??…イテッ!夢じゃない!痛い!」
僕は今この不思議な着信履歴を見て頬をつねってみたのだが
確かな痛みを感じ、これが現実に起きていることがわかった。
わかった上で、どうしてこうなったのかを改めて思い出してみた。
「いったん落ち着こう…これは友達がイタズラで名前を編集したんじゃないか?
そんで俺が電話してきたときに、ドッキリ大成功って!そーいうパターンだろ!
いや、そうだ!そうに違いない!」
一服して落ち着いた僕は、
本人であってくれと思いながら、
一番上の石森虹花の着信履歴を押すことにした。
「そんなわけないじゃん…俺の携帯に虹花ちゃんが出るわけ…」
プルルルルッ…プルルルルル…プルルル…ガチャッ…
発信になった瞬間一服して落ち着いたはずの心が
少し高揚し、ドクンッと突いた。
「もしもし?○○くん?」
その時、僕が疑ってた声の主が彼女そのものであることを理解するのに
少しの時間を有した。
「あれ?○○くん?○○くんだよね!?」
この声、受話器越しにでもわかる。
この声は紛れもなく石森虹花の声だ!
えもいわれぬ高揚感が僕の体を貫いた!
「そうっ!そうだよ!虹花ちゃん!おはよう!」
虹花「おはよーっ!でも珍しいね?私の電話に出てくれるなんて!」
「そっそうかなっ!…へへへっ…」
虹花「でもごめんね!今から電車に乗るところなんだ!
もータイミング悪いよー!」
「そっそうだよね!ごめんね!レッスン?」
虹花「うん!…だからまた今度!その時は一緒にランチでも行こうね!バイバイ♪」
「あっ!うん!バイバイ!レッスン頑張って!」
ツーッ…ツーッ…
電話が切れた瞬間
僕は神様ありがとうと心から思った。
あの、石森虹花と…僕は電話をしたんだ!
こんな喜べること!滅多にないよ!
僕は鼓動の脈を打つ音と共に喜びを噛み締め、飲みかけのコーヒーをズズッと飲み干した。
- 04: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/22(水) 21:49
-
あのまばゆい光に包まれた瞬間に
この事態が起こったのは言わなくてもわかった。
これは神様が僕にくれた一生で一度きりのモテキなのかもしれないと
思い込むだけで幸せな気分に浸れた。
でも、でも!どうしてキモヲタで童貞こじらせてるような僕に
神様はこんな宝物をよこしてくれたのだろう…
そう考えても答えなど見つからなかった。
「とりあえず、歯磨こう…」
洗面台まで歩くと僕の中で二つ目の奇跡が起きていた。
「エェェェェェッ!!!!!!!」
目の前にいるかっこいい男は誰だろう…
確かに鏡に映る自分は自分であって自分ではない
そんな気はするが、そんな次元の話ではない!
本ッ当に!顔が別人だった!
その容姿はまるで今をときめくトレンディ俳優の如く端正で爽やかなルックスだった。
「どどどどどど…どういうことなんだこれはァァァァ!!!!!」
のっぺりとしたお餅みたいなツラは
まるで彫刻の如くキリッとした顔面への変貌を遂げていた。
クマが濃く残っていた目元はシュッとした切れ長に、
低く見栄えが悪かった鼻は高く細くまるで外人のように、
ボサボサだった眉毛は、細長く整ってあり目とのバランスがとてもいい
かっこいい眉になっていた。
ゴリラのようなツラが、月9の若手俳優にすっかり変わってしまった。
僕は強くなった気がした。
女の子に相手にされない人生とサヨナラできる気がした。
結局男は顔がよくないとダメだから
女のこの言葉に僕は何度も挫けた!
でも今は違う!僕に怖いものはなくなった!
今までの僕よ!サヨウナラ!
僕は恋に生きていきます!!!!
目の前の鏡に決意を表明した僕は
貯金していたお金を引き出し、街へと繰り出した!
「モテキダァァァァァァァァ!!!!!!」
- 05: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/22(水) 22:14
-
で、今に至る訳なんだけど…
掛かってくる電話が多くて
それは幸せなことなんだけど
まだデートに誘うとか、そーいう個人的な出会いができてないんだ。
多分他のヲタクにこのことを言ったら、
「俺だったらソッコーでアタックかける!」とか、「持ち帰ってヤリまくる」とか
そーいう発想が思い浮かぶんだろうけど、
容姿がよくなってもほら、僕童貞じゃん?
女の子に触れたことなんて、握手会くらいしかないじゃん?
だからさぁ…困ってるんだよね…
もちろん早くアクション起こした方がいいのはわかってるんだけど、
ちなみに今、LINEでやりとりしてるのは虹花ちゃん
虹花ちゃんとは頻繁に連絡取ってるんだ笑
そして今日は虹花ちゃんからランチのお誘いがあった!
欅ちゃんとランチができるなんて!
僕は幸せ者です。本当に。
- 06: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/22(水) 22:28
-
〜待ち合わせ場所にて〜
僕は虹花ちゃんに会うためにすごくオシャレして来た。
今までまともに買ったことなかったファッション雑誌に
男は身だしなみが基本!なんて書いてあるもんだから
思わず、雑誌に乗ってたお店でマネキン買いしてしまった…!
虹花「あっ!○○くん!おはよう!」
待ち合わせ場所に現れた虹花ちゃんはとても可愛かった。
欅坂ではいつも端の方であまり目立つことをしない虹花ちゃんだけど、
ダチョウの形態模写とか犬をこよなく愛しているところとか
僕は虹花ちゃんのそんなところが可愛いと思っている!」
「あっおはよう!」
虹花「ごめんね!待った?」
「そんなことないよ!僕も今来たところだから!」
虹花「そっか!じゃあ…早速お店入ろっか♪」
「うん!そーだね」
虹花ちゃんの隣を歩く僕、
周りから見たらどう思われてるかな?
美男美女カップル…なんて思われてるのかな?
こんな可愛い虹花ちゃんと一緒に歩くことができて
僕は優越感しかなかった。
虹花ちゃんは僕のことをどう思ってるのかな?
イケメンだなぁって思ってくれてるのかな?
- 07: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/22(水) 22:55
-
今は虹花ちゃんが提案してくれたカフェで、
虹花ちゃんがオススメだと言っていたサンドウィッチを食べている。
虹花「どう?美味しいでしょ?美味しくない?」
「そーだね!おいしい!」
虹花「本当!なら良かった!」
「虹花ちゃんとカフェでランチなんてすっごい洒落てるなぁ」
虹花「そう?でも、ここ私じゃなくて、葵が好きなカフェなんだよ笑」
虹花ちゃんはパスタをフォークで巻きながら僕にそう言った。
「葵ちゃんなの!?葵ちゃん大人っぽいねぇ」
虹花「実は葵ってすっごくオシャレさんなんだよ!
ブログとかでもお菓子作ったり、食べ物屋さんに行ってきましたとか載せてるでしょ?」
ここで白状すると、僕は葵ちゃんのブログはそこまで見ていなかった…
でも、ここでそれを白状する訳にはいかず
誤魔化すことにした。
「あー確かに!葵ちゃんってスゴイね小学生なのに笑」
虹花「見た目はね笑 でも葵って頑張り屋さんだからさ
ほら、高校生だし…学業もそれなりにやらなきゃ赤点とかになっちゃうでしょ?
葵は楽屋でお勉強欠かさずやってるし、家でもテスト前は徹夜で勉強するってさ!
偉くない!?私っておバカだからさぁ!葵のそーいうとこ尊敬するわぁ」
虹花ちゃんはそう言うとまたパスタを巻いて口の中へいれた。
ペロッと舌を出して残りを舐めとっていた姿を僕はジッと見ていた。
- 08: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/22(水) 23:18
-
あっという間に時間が過ぎて、今をときめく欅坂のメンバー虹花ちゃんは
次の仕事があるからと言って駅へと向かった。
虹花「○○くん!今日は会えて良かったよ…」
虹花ちゃんはそう言うと僕の手を取った
虹花「今度会うときまでに私もオススメのお店見つけておくから、また一緒に行こうね♪」
至近距離でそんなことを言われるなんて!
ヲタクの僕にはたまらないシチュエーションだった。
去り際も虹花ちゃんは僕の方を振り返り、
ニコッと笑って手を振ってくれた。
僕も手を振ったけど、多分虹花ちゃんには見えなかっただろうな…
ヲタクってチョロいから、こんな些細なことでも好きになっちゃうんだよ…
僕はその晩、虹花ちゃんと葵ちゃんのブログを読み漁っていた。
ところで僕は、どんな経緯で彼女達の連絡先を手に入れたのだろう…
そして、どうして彼女達はひっきりなしに連絡してくるんだろう…
考えればキリがないくらいに疑問が湧いて出た。
そんな時、一通のメール通知が来た。
「ねぇ!連絡してるのに!どうして電話にでてくれないの?
私のこと嫌い??」
送り主は、今泉佑唯ちゃんだった。
慌ててそんなことないよ!と打とうとしたが…
ん?佑唯ちゃん確実に俺のこと好きだよな?
先ほどのメールの文面を見ていたら鈍感な俺でも好意がバンバン伝わってくるのはわかった。
だから、分かった上で…少し意地悪してみようかなと
好きな子をいじめる小学生みたいな感情になった。
「今の俺はイケメンだから!別に嫌われることはないよな!」
この根拠のない自信が打ち砕かれなければいいのだが…
- 09: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/23(木) 03:41
-
僕はあえて、佑唯ちゃんに返信せずに、既読とだけ表示させて
他のメンバーの着信履歴を見ていた。
5分くらいすると着信アリと携帯に表示された。
「もしもし…」
「どーして返事くれないのぉ!!!!!」
案の定、佑唯ちゃんからは怒りの電話が掛かってきた。
「おお…声が大きいよ…耳痛いじゃん」
佑唯「あ、ごめん!でも、既読スルーなんて佑唯寂しいよぉ〜」
佑唯ちゃんは4人兄弟の末っ子、
そして3人のお兄ちゃんがいるらしい
奇声を発する次男のお兄ちゃんしか確認できないけど、
こんな甘えたな妹を持ったお兄ちゃん達はさぞ可愛がっているんだろうなあ…
「ごめんごめん!でも僕も返信しようとしてたところだったんだよ」
嘘である。笑
佑唯「えー!?本当かなぁ!もー!
でもね!○○くんの声聴けて佑唯嬉しいよ!」
「僕も佑唯ちゃんの声聞けて嬉しいって思ってるよ」
これは本当。
佑唯「えへへ…じゃあ両想いだね!」
なんだこの子すごく可愛すぎるんだけれども!
こんなに僕のことを好いてくれる佑唯ちゃん…
愛しくてたまらないなぁ!!!!!
そんなことそばにいたらギューッと抱きしめてあげたくなっちゃうよ!
いやチキンだからできないんだけどさ…
「連絡しなかったお詫びに今度デートに行こうか?」
少し調子乗りすぎた僕はわざわざ【デート】なんて言葉を使ってしまった!
人生で初めて口にした言葉だ!
佑唯「えっ!○○くんデート連れてってくれるの!?行きたい行きたい!いつにする〜???」
受話器越しからも佑唯ちゃんの気持ちは伝わった。
やっぱり気分良いもんなんだな!好かれるって!
「じゃあ…明日か明後日はどう?」
佑唯「うーん…明日はね!お仕事だなぁ…明後日も…レッスンあるよぉ〜」
「そっかー…残念…じゃあデートはナシだねぇ」
佑唯「えーやだやだ!でも○日なら空いてるよ!そこにしよ!」
もう佑唯ちゃんの方からグイグイ来る始末…
「ちょっと予定確認してみるね!空いてたら1日デートしてあげるね」
我ながらムカつくセリフを放ったと思う
こんなこと、過去の自分では絶対に言わなかった。
デートしてあげるだなんて、なんて身の程知らずな言葉なんだろう…
佑唯「うん!わかったら教えてね!そのままブッチされたら佑唯泣いちゃうからね!」
可愛すぎる………。
「あははっ分かったよ佑唯ちゃんが泣いてる姿なんて見たくないからね!」
まるで恋人にでもなった気分だ…
佑唯ちゃんは明らかに僕のことが好きなんだ
こんなに嬉しいことはない。
佑唯ちゃんとの電話を終えると、僕は穴場のデートスポットなんかを調べ始めた。
- 10: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/23(木) 03:54
-
ごめんなさい私の認識不足でした!
佑唯ちゃんは5人兄弟の末っ子の間違いでした!
欅ヲタクの恥ですねf^_^;
すいません!では、本編に戻ります
- 11: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/23(木) 04:25
-
ちなみにこの内容のイケメンになった主人公は
山崎賢人くんをイメージして書いています!
カッコいい!♪───O(≧∇≦)O────♪
- 12: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/23(木) 04:56
-
翌日、目を覚ました僕は疑問の中の一つ、
バイトはどうなっているのかが気になって仕方がなかった。
僕のバイト先はネットカフェ、理由は人に会いにくいという理由だった。
でも、今なら人に会ったって問題ない容姿をしてるから
正直安い給料でネットカフェで働くのも気がひける…
だから、
「あ、店長さんですか?○○です。今日付けでバイト辞めさせて欲しいんですが…」
事は慎重に…なんて言葉があるけど、
そんなこと言ってる場合じゃない!
あんな陰気な雰囲気な場所今の僕には到底似つかないからさっさと辞めてやる!
でも現実はそう甘くない…
結局、後一ヶ月、新人が入ってくるまでというオプションが付いてしまった。
でもどうすればいい?容姿も違う僕があそこで店長になんて言えばいい?
考えたをめぐらせた挙句、出た答えは…
〜バイト先〜
「こんにちは、○○の兄です…実は弟が病に倒れまして、
話を聞いていたらこちらでバイトをしているみたいなので店長さんに会いたいのですが」
そう言って強制的にでもやめるしかなかった!
女「は!はい…そうなんですね!では店長呼んできますので
少しお待ちください!」
接客してくれた女の子は僕の容姿におそらく見とれていた…と思う。
やっぱりイケメンっていいもんだな!
店長「あぁすいません!店長の○○です!
まさかこんなカッコいいお兄さんがいたなんて知りませんでしたよ」
「いえ、そんな…で、早速本題なんですが、
弟が倒れまして…今病院にいるんですよ
もし代わりがきくようでしたらこのまま弟は辞めさせてあげたいんですが…」
店長「そうですか…それは仕方のないことですねぇ…
幸いウチはスタッフもいますし、シフトの融通も効くので
弟さんは辞職ということにしても構わないんですが…
今日だけはお兄さんがスタッフとして働いてはくれませんかね?」
は?なんでそうなる!?
てか、今店長見栄張ったよな!
僕には新人が入ってくるまでって言ってたのに
そんな危ない状態なのにスタッフはいるだって!?
「私が…○○の代わりに働くのですか!?」
店長「お願いします!今日は○○くんが昼から入ってくれる予定だったのです!
私は色々と後ろでの作業もありますし、今日だけでいいので!
もちろん働いて頂いたぶんの給料は手渡しでお渡しいたしますから!」
まぁそうだよな…
普通急にバイトやめるなんて言われたって
もう少し待ってとか言われて引き止められるわな…
「うーん…今日だけなら…確かに弟もいきなりやめるなんて筋が通ってないですもんね…
1日だけなら…やりましょう!」
店長「本当ですか!助かります!今日は色々と立て込んでまして…
夕方になったらまた担当が代わりますのでそれまでお願いします!」
そんなこんなで僕は知っている作業を再び女性スタッフに教え込まれた。
女性スタッフは僕のことをジーッとみて離さない」
僕のことなんか見たことなかったのに!
なんか…複雑な気分だ…
女「みたいな流れなんですが、大丈夫ですか?
まだなにかありましたら気軽に声かけてください!」
「いえ!もう理解できました!ですが、なんかあったら呼びますね!」
ニコッと歯を見せると女性スタッフは俯きながら「はい」と言った。
あーなんかムカついてきた…
イケメンとブサメンの対応ってこんなに差が出るのか…
あーやっぱり外見って大事だなー…
今の僕には似つかわしくないネットカフェの店員を淡々とこなした。
女のお客さんにはかなりガン見されていた気がする…
なんか、ムカつきすぎて気分悪いな…
顔で笑って心で泣いて
イケメンに生まれ変わったからこそ、
過去の自分への仕打ちを思い出して
僕はひたすら心で舌打ちをしていた。
- 13: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/23(木) 05:34
-
「弟ってここではどんな感じだったんですか?」
何も知らないフリして自分の評価がどうなのか聞いてみる。
女「○○さんは…うーんと…あんまり話してないのでわからないです…ごめんなさい…」
あんまりって言ったけど、
僕はこのスタッフと一度も話したことない。
女の嘘って怖いなぁ…
あんまりってつけることで、兄の僕へ配慮してるんだろうなぁ…
女「でも○○さんみたいなカッコいいお兄さんがいるなんて
本当驚きです!こんなにも遺伝子って違うものなんですね」
おい、それはさすがにひどくないか?
オブラートに包んでるつもりなんだろうけど
見事に薬こぼれてんぞ…
「いやいや、弟だって同じ人間ですから…それに兄弟のことをそんな人外みたいに言われたらちょっと気分悪いなぁ…」
そういうと女は少し慌てたようにフォローを入れてきた
女「あ!いやそういうつもりはなくて!
でも…あのー…」
「弟のことは生理的に無理とか言い出すんですか?」
僕の意地の悪い部分が出てるかもしれない…
でも、僕のことを気持ち悪い目でみてたことは多分本当だと思う…
女「いや…そういうわけではないんですけど、
○○さんって誰とも目を合わそうとしないし、なんか、寄ってくるなオーラが出てたというか…」
え?僕が悪いのか?
少なくとも寄ってくるなオーラは出してない!
目を合わそうとしないってのは…そうかもだけど…
女「なんか孤独を好んでるのかなぁって…」
そんなワケあるか!
誰が好きで一人になろうとするんだよ!
女の一言一言は心の城壁を粉々にするには十分だった。
「そうなんですか…僕といるときの弟しか知らなかったから…少しショックだなぁ…
いつも楽しそうに話すんですよ、アイドルのこととか、その日あった出来事とか…」
自分でも驚くほど、嘘がつらつらと溢れでてくる。
「だから、いい仲間に恵まれているんだろうなってずっと思ってました…」
女は僕の顔色を伺っているみたいで相槌を打つ
「こんな閉塞感のあるバイト先にいたなんて…少なからずショックですよ僕は…」
僕が力なく微笑むと女は自分にも罪があったのかもしれない
なんて負の感情に苛まれてるのかもしれないね。
自分だいぶ演技派だったな!と思うと少し楽になった。
「弟は重い病気に倒れました…
もしかすると半年あるかないかの命です…
だからこそ、今!僕はとても悲しいですよ
弟に空元気で生活してほしくなかった…
弟が死んだら…僕は弟を輪に入れてくれなかったあなたたちを
恨むかもしれませんね」
女「でも私は…別に…○○さんになにもしてないし…」
女お得意の責任転嫁…
私は悪くない、私じゃない誰かがやった
私よりもひどいことした人がいる
正直そんなこと聞くのはうんざりだ…
「あなただけじゃない…ここにいる皆さんに向けて言ってることです…
弟が邪険に扱われていたという真実があるから
私は悲しいんですよ…兄弟ですからね…
容姿だけでアリナシ決めつけて踏み込むことをしなかったあなたたち
のことを僕は多分許せないです」
言ってやった…このバイト先に入ってからずっと思ってたこと
イケメンになってこいつらの上に立って言ってやった!
もう会うことがない職場だから
こんな陰気な職場に用はないから!
「あーーーーすっきりした!!!!」
給料を貰って、エレベーターで一階へ降りて
解放された第一声がそれだった。
あんなところ、二度と行くか!
心で悪態をついた僕は、
これからの栄光の道を思い描きながら家へと向かった。
- 14: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/23(木) 06:08
-
その途中、一通の着信が来た。
相手は長沢菜々香ちゃんだ!
「もしもし!」
菜々香「あっ出た…私…分かりますか?」
「もちろんだよ!なーこちゃん!」
なーこちゃんとは彼女のニックネームの一つ、
テレビ番組では長沢くんって呼ばれてるけど
僕はなーこちゃんって呼んでる
不思議ちゃんで料理がうまいっていうイメージがあるけど、
プライベートのなーこちゃんはどんな人なんだろう?
菜々香「え、あなたもなー研に入りたいの?」
「僕はなーこちゃんって呼び方が気に入ってるだけだよ」
菜々香「そうなんだ…あっそんなことを話すために電話したわけじゃないんだ…
今ってなにしてますか?」
淡々と、感情の起伏がない話し方のなーこちゃん
やっぱりプライベートも掴めないのかもしれない…
「今は〜家に帰る所だよ!どーしたの?」
菜々香「…まだ夕御飯食べてないですか?」
「食べてないね、お腹すいちゃったよ笑」
菜々香「じゃあ…一緒に食べませんか?卵料理がおいしいレストラン知ってるんです」
「卵料理!いいね!美味しそう!うん、行くよ」
なーこちゃんからのお誘いを受けた僕は、
指定された場所で彼女のことを待った。
〜待ち合わせにて〜
なーこちゃんに言われた場所についてから少し時間が経った。
もしかしてなーこちゃん、誘ったことわすれてないよね?
そんな心配はご無用で
なーこちゃんはちゃんと待ち合わせ場所に来てくれた。
あれ、もう一人いるぞ!?
菜々香「待たせちゃいましたよね…すいません」
「いやいや大丈夫!それより…ぺーちゃんもいたんだ!?」
僕がそう言うと、ぺーちゃんと呼ばれた女の子が軽く会釈した。
菜々香「うん…梨加ちゃんも一緒…」
渡辺梨加ちゃん…そのイメージは
やっぱり芸人さんが好きとか、
サメのぬいぐるみが好きとか…
色々秘めてる部分も多くて、興味深い存在だと思ってる
楽屋芸人だとか、ネタを持ってるとか…
全部テレビの印象のべりかだけど笑
生で見る渡辺梨加ちゃんは本当に綺麗で
透き通っているように見えた。
梨加「迷惑でしたか?」
少し首を傾げて言うもんだから、
その可愛さたるや…富士山級…いやエベレスト級といっても過言ではなかった!
「迷惑だなんて!そんなことないよ!お誘いありがとう!」
僕がそう言うと、ぺーちゃんは良かったぁとホッとしたみたいだった。
- 15: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/23(木) 06:40
-
〜卵料理店にて〜
お店に着くまで僕は二人とお話したけど、
やっぱり掴めないっていうのが感想だった。
アオコをなーこちゃんの部屋に置いたままでそれを忘れてて慌てて取りに行ったとか、
愛佳と新しい連携プレーを考えているんだとか
でもべりかはテレビで見ているおっとりな印象は変わらないんだけど
思ったよりよく喋る子だった。
べりかの話になーこちゃんと僕が相槌を打つっていう状況が多かった。
菜々香「あ、これ…このオムライスがね、とろっとろで美味しいんだよ」
梨加「へぇ〜おいしそう!一口ちょうだ〜い!」
菜々香「ダメ〜…梨加ちゃんが頼んだもの食べてからにしなよ」
梨加「うー…分かったよー」
この二人のやりとり、年下のなーこちゃんがお母さんで
年上のべりかが子供みたいに思った。
「ねぇぺーちゃん今アオコいるの?」
梨加「いるー!アオコはいつも持ち歩いてるんだもん♪」
そう言ってべりかは僕にアオコを見せてくれた。
梨加「あなたに触ってもらえて、アオコも喜んでるね!」
「そうなのかなぁ?笑」
梨加「そうだよ!そうだよね?アオコ?」
そんなやりとりをなーこちゃんは至福の表情で見ていた。
多分僕たちのやりとりじゃなくて、オムライスの味なんだろうけど…笑
「ぺーちゃんって結構おしゃべりなんだね?知らなかったよ」
梨加「えーっもう知っててもおかしくないと思ってたのに!」
菜々香「梨加ちゃんがおしゃべりなのはメンバーでは当たり前の光景だよね」
なーこちゃんがそういうと、アオコも「そうだそうだ」と言ってきた。
ここで、僕の中の疑問その2を彼女たちにぶつけてみた。
「ねぇ、僕たちって会ってどれくらい経つ?」
そういうと二人は顔を合わせて考え込んだ
梨加「えっ…うーん…どうだったっけ?」
菜々香「私もイマイチ覚えてないな…」
覚えてないほど前なのか?
人間の記憶って、そんなに脆いものだったか?
梨加「欅坂に入ってからっていうのはわかってるんだけど…」
「じゃあ…出会って2年くらいかな?」
菜々香「うん多分それくらいだと思う…」
「なーこちゃんがそういうんだったらそーいうことにしておこう」
僕はなーこちゃんと同じオムライスを一口食べた。
そっからは他愛もない話をいっぱいして
あっという間に時間が過ぎた。
今日わかったのは、
なーこちゃんはテレビのままのテンション
だけど、べりかはテレビでは猫を被っていること
僕と欅坂のメンバーは推定2年の付き合いがある設定になっていること
織田奈那はやっぱりみんなに愛されていること。
他にもあったけど、やっぱりこれらが印象的だった。
菜々香「じゃあ私たちはこの辺で失礼しますね」
梨加「おやすみなさい!」
二人は寮へと帰っていき、
僕は家の道を歩いて帰った。
- 16: 名前:名無しさん投稿日:2017/02/23(木) 20:12
-
面白い
- 17: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/23(木) 22:21
-
16さん!
コメント有難うございます!嬉しいです!( ^ω^ )
また今から書き始めますね♪
- 18: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/23(木) 22:40
-
二人の話を聞いてから僕は妙に織田奈那と連絡が取りたくなった。
僕から発信する女の子なんて本当に稀だけど、織田奈那には興味があった。
いつもバラエティ班で忘れられがちだけど、
美人さんで、優しくて、欅坂ではお母さんなんて呼ばれてるから
僕にはどんな顔を見せてくれるのかなぁ…なんて期待しちゃうよね。
プププップププッ…プルルルルッ…プルルルルッ…
あれ、出ないか?
忙しいのかな?
プルルルルッ…プルルルルッ…
プルルルルッ…プルルルルッ…ピッ!…
どうやら忙しいみたく、織田奈那は電話には出なかった。
仕方ないから家に帰って、佑唯ちゃんとのデートの準備をしよう。
そう思ったとき、着信が来た。
ディスプレイには織田奈那と表示されていた。
「もしもし…」
奈那「あーっごめんなさーい!!!!」
テレビで聴くあの少し喋りづらそうな口調が僕の耳に入ってきた。
「ううん、大丈夫大丈夫!忙しかったかな?」
奈那「いやそんなことないんだけどね!化粧落としてた所だったからさぁ」
「えっ?オダナナって化粧するの?いつもすっぴんみたいなこと言ってなかった?」
奈那「今日雑誌の撮影でさー!可愛くメイクしてもらってたのよー」
「あっそーだったんだ?オダナナがメイクしてるってイメージやっぱりないから…ごめん驚いちゃった笑」
奈那「私だって少しくらいするよー?ほんっとに少しくらいだけどね!」
「そうなの?じゃあさ、今度会うときバッチリでメイクしてきてよ」
奈那「望むところでしょ!私のバッチリメイク見たら卒倒するよ??」
「やば!そしたら救急車呼んでね」
奈那「人工呼吸してあげるー!」
「いやーそれはきついかな笑」
奈那「おいー!なんでよなんでよー!」
「ハハッ…じゃあオダナナと会えるの楽しみにしてるからね」
奈那「じゃあスケジュール見て、空いてるとこで会おっか♪」
「おっけー!じゃあーおやすみ!」
奈那「はーいおやすみなさーい」
ガチャッ…ツーッツーッ…
今の電話、すっごく楽しかったな笑
オダナナと握手会みたいなテンションで会話できてたかも!
いやーもう人生楽しすぎるなー!
オダナナとも会えて、佑唯ちゃんとは下手したら…
なーんてね!笑
でもこんなに人生って変わるもんなんだなぁ…
神様ありがとう!
僕は、何度目かの神様への感謝をして
家の鍵を開けた。
- 19: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/24(金) 01:16
-
某なんちゃらwalker的な雑誌をみて、
佑唯ちゃんとのデートの構想を練ってみる、
そういえば、今いる世界は現実であって、現実でない
パラレル空間のような気がしているんだけど、
だとしたら僕の携帯に知っている友達とかって入っているのかな?
僕は友達を探しすために電話帳を開いた、
でもあるのは、欅のメンバーと元いたバイト先だけ…
やはり携帯電話も僕のものであって僕のものではなかった…
僕はこの妙な自宅で、どう過ごしていけばいいんだろうか…。
そんなこと考えてたら、また通知が来ていた。
「やっほー!元気してますかー(。・ω・。)
私は元気ですよー!最近忙しくてあなたに連絡したいなーって思ってたんだけど、
暇がなくて…だからこうしてメール送りました♪
時間空いてたら返信ください!!!(。>ㅅ<。) 待ってまーす!」
このメールの送り主には…
平手友梨奈と示されていた!!
ついに僕の元へ…欅坂のセンターてちからのメールがきた!!!!
僕はてちのそのメールを読んですぐに返信をした!
「友梨奈久しぶり!僕の方こそ連絡しなくてごめんね!
多分疲れてるだろうと思ってさ…僕とのことで時間使わせちゃ悪いしf^_^;
でもこうしてメールしてくれてうれしいよ!」
僕はラジオで、彼女がてちと呼ばれるのはあまり気に入っていないっていうのを聞いていた。
だから、下の名前で友梨奈なんて呼べばときめいてくれるだろう!
なーんて下心を覗かせたりして…
僕がメールを返してから5分くらい経って、てちからもまたメールがきていた。
「そんなことないよ?こっちこそ連絡して迷惑なんじゃないかなって考えちゃうくらいだもん。
でも○○さんがそーいう風に思ってくれてたなんて、嬉しいな。(。・ω・。)
でも、甘えちゃだめだよね!私まだまだ頑張らないと!」
僕はてちがブログを更新したり、メンバーと写ってる写真を見るとすごく幸せな気持ちになる。
彼女が背負ってるものの大きさとか、彼女が抱えてる悩みとか
僕もてちの荷物を背負いたいって思ってるんだ。
そして、それは多分、メンバーと講師、そして僕にしかできないことなんじゃないかな
こうしてメンバーと知り合えた世界にいるんだから
そういう悩みとかも積極的に聞いてあげたい。
僕がそれを一番したいと思ったのが、最年少センター平手友梨奈だったんだ!
「友梨奈は頑張ってるよ!それは誰もが認めてることだよ!
僕も友梨奈の力になりたいな。辛いときとか、嬉しいときとか、
僕も友梨奈と同じ気持ちを共有したいからさ!」
これは本当に素直な僕の気持ち。
下心とかそんなのは一切なくて、イチアイドルファンの
純粋な気持ちなんだ。
僕は打った文章をチェックして、彼女に届きますようにと送信ボタンを押した!
- 20: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/24(金) 01:41
-
そして、メールを打ってから数分後
またてちから返信が来ていた。
「○○さんにそう言ってもらえて嬉しいよ。嬉しいけど、
私がしっかりしないといけないから…ファンの皆さんのお陰で
今はこういう風に知名度も上がってきたけど、
だからこそ今私が頑張らないといけないんじゃないかな?」
てちの文章には、焦りとか使命感とか
15歳の女の子が感じるべきではない気持ちが滲み出ていた。
僕の15歳の頃を考えたら、そんな彼女に僕がアドバイスなんてできるはずなかった。
てちの返信を僕はただ眺めるしかできなかった。
「そのプレッシャーは一人で抱えてもいい方向には向かないと思うな」
友梨奈には仲間もいるんだからあまり背負いこまなくていいんだよ?」
彼女の問いに僕が必死に絞り出したアンサーは
ありきたりで、特に響くこともない平凡なものだった。
そのあとにてちからはありがとう。頑張る。と返信が来ていたが、
僕はありがとうなんて言われることは何も言っていない。
てちがモニター越しにでも笑顔でいてくれて、幸せならそれで満足なんだ…
僕は自分が何もできない無力な男みたいに思えて、自己嫌悪になってしまった。
何もする気がなくなった僕は雑誌を閉じてベッドへ身体を投げ出した。
その後、メンバーだろう着信は何回か入ったが
全部無視してしまった。
- 21: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/24(金) 01:58
-
〜翌日〜
朝の光で目を覚ました僕は
昨日の自分への不信を振り切るように身体を伸ばした。
こうしている間にもてちは、華奢な身体で仕事に精を出しているんだろう。
15歳の女の子が学業と両立させて、芸能活動を行っているなんて
僕にはとても耐えられないだろうと思った。
だから、てちの負担を軽くしてあげたいのに、僕には手段がないから…
悔しくて、情けない男に思えてしまった。
もちろんてちだけじゃない。
頑張っているのは欅坂のみんなだってそうだ。
虹花ちゃんも言ってた楽屋で勉強をしてる葵ちゃんとか…
こんな時僕はどうすればいいんだろう…
僕が頭を抱えても仕方ないのはわかってるんだけど、
手助けできる距離にいるから、僕にしかできない彼女たちの支え方とかもあると思うんだ。
そんなことを考えながら電話帳を見ていると、
僕はあるメンバーにたどり着いた。
このコにならこのことを相談できるかもしれない。
その子はいつもメンバーを雛壇の三列目から見守っていて、
メンバーからも慕われている存在で、てちも彼女のことを尊敬しているってなにかで言っていた。
「僕の悩みも彼女になら打ち明けられるかもしれない…」
僕は、すがるような思いでその子に電話をかけた。
- 22: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/24(金) 02:29
-
発信ボタンを押す。
プルルルルッ…プルルルルルッ…プルルルルルッ…
出てくれ…今ならスムーズに伝えられるから…
プルルルルルッ…ガチャッ…
「…はいはい?もしもーし!」
出た!出てくれた!
「もしもし!ふーちゃんだよね!?」
「そうですよー斎藤ですよー」
僕が連絡した相手、
それは、欅坂のダンスリーダーでもあり、
バラエティ班でもあり、
そしてみんながみんな慕う存在という
斎藤冬優花ちゃん…ふーちゃんだ!
「ふーちゃん!」
冬優花「なになにー?怖いよー笑」
「今日、時間あるかな!…会いたいんだ!」
冬優花「おー!なになに?ずいぶん積極的だねぇ笑」
「ふーちゃんにどうしても聞いてほしい話があるんだよ!」
冬優花「どーしたのー!笑 でも別にいいよー」
「本当に!?どこに行けば会えるかな!」
冬優花「んー?どこって言われてもなー…じゃあレッスン場の近くのカフェでもいい?
そこだったら問題ないよ?」
「どこでも大丈夫!レッスン終わったらまた連絡してくれる??」
冬優花「あー別にレッスンはないの笑
ただ、さとしセゾンとちょっと用事があるのよ」
「じゃあ詩織ちゃんと別れてからでいいよ!」
冬優花「夕方くらいになるけど大丈夫??」
「それまで身体でも動かして暇つぶししてる!」
冬優花「インドアなのに?笑」
「なんでそんなことまで知ってるんだよ笑
とにかく約束したからね!」
冬優花「はいはい笑じゃあなんの話か楽しみにしてますよー笑
じゃあねー」
…ツーッツーッ…
電話が切れて、
僕は身支度を整えていた。
今は悪いけど佑唯ちゃんは後回しにするしかない。
僕の中でこの一件に落ち着きを取り戻せたら
そしたらまた佑唯ちゃんのことを考えよう!
僕はふーちゃんとの待ち合わせまで
電車に揺られたり、町並みを見上げながら心を落ち着かせるように心掛けた。
都会の高いビルのそのまた上に輝いている太陽と青い空は
焦っていても解決しないぞと僕に言ってくれている気がした。
- 23: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/24(金) 05:01
-
〜カフェにて〜
僕はふーちゃんに指定されたカフェで
コーヒーを一口飲んだ。
コーヒーを飲むと、なぜか落ち着くことができる。
だから僕はコーヒーが好きだ。
待ち合わせから5分ほど遅れて、
ふーちゃんは僕の真横の席へ腰を下ろした。
冬優花「お待たせお待たせ〜」
ふーちゃんは店員さんにラテを頼むと
僕の方へ向き直った。
「ごめんね呼び出したりして」
冬優花「本当だよ〜しーちゃんにもごめんねーって謝ってきたんだからさ〜
ドリンク奢ってよ!?」
ふーちゃんは笑いながら僕にそう言った。
僕が浮かない顔をしていたからふーちゃんなりに気遣ってくれたのかな?
「もちろん!ここは僕が出すよ!」
冬優花「まぁそれは冗談として…どうしたの?」
ふーちゃんは僕のことを受け入れてくれそうだ。
ふーちゃんの纏っている雰囲気が柔らかくて、
話し出すのも自然なタイミングで入ることができた。
「今から僕が言うことに、ふーちゃんなりに思ったことを教えてほしいんだ。
僕って…欅坂にとってどういう存在なのかな…
出会ってから2年くらいみんなのことを見ているから…かな…
ちょっとした変化でもわかるくらいにはなったと思うんだ。
その中でもさ、特にてちのことが心配でさ、昨日もてちとメールしていたんだけど、
てち、ずっと私が頑張らないとって気張っているから…
てちだけがプレッシャー背負いこむことはしなくていいんだよなんて
ありきたりなこと言っちゃったんだよね…」
僕が俯き気味に話していても、ふーちゃんは僕の目を見ながら
うんうんと相槌を打ってくれている。
「てちにも、ありがとうって言われたんだけどさ、
僕はてちにありがとうなんて言われる側じゃないじゃんか。
逆にてちとか、ふーちゃんとか、欅坂のみんなからパワーをもらってる側だからさ…
だからこそ僕も欅坂のメンバーのためにできることないのかなって…
そうゆう風に思ったら、僕にはなにもできることなんてないなって思っちゃって、
昨日からずっとそのこと考えていたんだ」
僕が一息に思いのたけをふーちゃんにぶつけると、
ふーちゃんはしっかりと僕の言葉を受け止めてくれた。
冬優花「そっか!○○はそんなに私達のことを考えてくれてたんだね…
2年も近くで私達のことを見てくれてたのに私も○○の思いに気付けなかったのは悔しいな…」
ふーちゃんは少し微笑むと、頼んでいたラテを一口飲んでからまた僕に話しかけた。
冬優花「でもね、○○が思ってるほど、平手も私達も追い込まれてないよ?
むしろ、感謝してるんだ。今こういう風にお仕事させてもらえることも、
歌ったり踊ったりしてることも。だって私達には期限があるじゃない?
今やってることを30歳になって、40歳になって、同じことがみんなで出来るかなんて正直無理に近いでしょう?
だから今できることを精一杯やって、ファンのみんなを笑顔にすることが今の私達にはなにものにも代えがたい
大切な期間なんだよ。普通の一般人だったらできないことを、
好きなことでご飯が食べていけている今を本当に幸せな時間だと思ってるし、
感謝しなきゃいけないって思ってるの。だから○○が思っているほど、平手も追い込まれてないし、
まぁ追いこまれてる時はさ!理佐とか、愛佳とか、鈴本とかあとは私とかさ、
平手のつっかえ棒を取り除いてあげるメンバーはいっぱいいるからさ!
あなたは心配なんかしなくていいんだよ。これからも私達を温かく見守っていてくれれば
それだけで私達の活力にもなるんだからね!?
実は、あなたとか、ファンの皆様とか、こうやって応援してくれる人がいることが
私達の最高のエネルギーになってるんだよ!?」
「ふーちゃん…」
冬優花「それに、あなたにしかできないこと!ちゃんとあるよ!」
ふーちゃんが言ったその言葉は本当に僕の気持ちを楽にさせた。
「えっ?僕にしかできないこと?…」
僕がそう聞き返すとふーちゃんは言った。
「ちゃんとあるよ!…
他の大人の人にも、ファンの人にも、運営の偉い人にもできない
あなただけができること!」
「えっそれってなに!?焦らさないで教えてよ…」
そういうとふーちゃんはしょうがないなーといった表情で
僕に顔を近づけながら言った。
冬優花『私達にドキドキする気持ちを与えてくれること…だよ…』
その一言に僕の心臓の鼓動は早まった。
「ドキドキ…?」
冬優花「そっか、知らないのも無理ないのかな笑
あなたがしてくれてることってとってもスゴイこと…なんだよ?」
「僕がしてること…」
冬優花「私達が普通の女の子になれる時って、
メンバーといる時と、○○がいてくれる時…それくらいしかないんだからね!」
「えっ…僕の役割ってそんなに役に立ってるの…?」
冬優花「むしろ、アイドルになってから通ることを諦めていた青春を与えてくれて、感謝してるんだよ?」
「ふ、ふーちゃん…」
冬優花「わからない?…鈍感だねー笑
だからあなたが私達のためにできることは、これからもみんなの心に寄り添っていてくれること…だよ
…私だって、その中の一人ってことを忘れないでいてほしいな…」
「わっ…わかったよ…ふーちゃん…」
ふーちゃんはそういうと、イタズラにラテを飲んで僕を見た。
やっぱり、ふーちゃんに話すことができて良かった。
僕が不安を感じていたことは、彼女にとっては有限なことで、
有意義なことだったんだ。
そして、僕が彼女達のためにできる
僕にしかできないこと…そのために僕は頑張ろうと思った。
冬優花「あ、あと女の子ってただ他愛もない話を聞いてくれるだけで気持ちが楽になったりするんだ。
だから、平手と会ったりする時はあまり踏み込まないで
日常の話とか世間話とかを聞いてあげるのがいいと思うよ?私は」
ためになりました。
冬優花姐さん。
僕はふーちゃんのラテを奢った。
それ以上に価値のある話を聞けて、心のしこりを取り除いてくれたふーちゃんを
大切にしていきたい存在だと心から思った。
- 24: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/02/26(日) 04:50
-
ふーちゃんと話をして、
ここでの僕の在り方がわかった。
彼女たちのために僕ができることを精一杯行っていこう。
これは、いつかは覚めてしまう夢だと思っている。
神様が僕に与えてくれた春を、彼女たちのため…何より僕のために使っていこう。
〜翌朝自宅にて〜
プルルルルル…プルルルルル…ピッ…
「もしもし、どうしたの?佑唯ちゃん」
朝一番、最初に連絡をくれたのはずーみんだった!
佑唯「○○くん!おはよう!」
「おはよう佑唯ちゃん。どうしたの?」
佑唯「んーん、用はないんだけどね、○○くんの声聞きたくなったから電話したの!」
「そうなの?嬉しいよ!」
佑唯「佑唯も満足した!デート明日だね!楽しみだなぁ」
佑唯ちゃんの上ずった声はそれが嘘ではないことを僕に教えてくれるものだった。
「しっかり楽しませるから期待しててね」
佑唯「うわぁ!自分でハードルあげちゃってる〜!楽しみにしてるよ〜!」
僕がそういうと佑唯ちゃんはクスクス笑っていた。
あんまり期待されてなさそうだな。笑
佑唯「あっ!そろそろ佑唯撮影あるから行くね!楽しみにしてるよ!バイバイ♪」
佑唯ちゃんはそういうと、電話を切った。
正直、楽しませられるかは不安だった…
でも僕が佑唯ちゃんのためにしてあげられることは、
普通の…普通じゃないけど、JKに戻すことだ。
普通の誰でもやりそうな普通のデートをさせてあげることだと思ってる。
色々考えたけど、
ふーちゃんと話をしてから僕が重要視することはそこだった。
彼女たちの素の日常を一緒に寄り添ってあげて、
そこで何かあるなら身をまかせるだけかな…なんて僕は考えている。
- 25: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/01(水) 04:56
-
ゆいちゃんとのデート当日、
僕はレンタカーを借りてゆいちゃんをドライブへと連れて行った。
〜車内にて〜
「今日は風が気持ちいいね」
佑唯「うん!そーだね!○○くん運転上手だから佑唯楽しいよ!」
「そうかな?嬉しいなぁ」
海沿いを走りながら風にあたる。
YouTubeで世界には愛しかないを流しながら
佑唯ちゃんを隣に乗せてドライブ。
僕は今すごく充実している!
「俺佑唯ちゃんが抜かれるとこあるじゃん?あそこ好きなんだよね」
佑唯「私が抜かれるとこってどこだっけ!…あー!」
世界には愛しか〜ない〜信じるのはそれだけだ〜
「今すぐ僕は〜ココ!ココの佑唯ちゃんすごく可愛い!」
佑唯「あ〜!これかぁ!!…照れるよも〜!」
本当に不思議だ。
一ヶ月前…いや、一、二週間前にスクリーンで見てた子が
今は僕の隣でシートベルトをして助手席に乗っているんだから…
「佑唯ちゃんも免許取れる歳だよね?取らないの?」
佑唯「だって都内にいれば使うことないもん!実家の方なら少しくらい乗ってみたい気もするけどね!」
僕は右手で頬杖をつきながら、そっかぁ〜と相槌を打った。
「僕も免許あっても車がないから正直今日は不安だったよ笑」
佑唯「え〜?そんな風にはみえないよ?快適だもん運転♪」
そう言って歌に合わせてフリを踊る佑唯ちゃん
僕はそんな佑唯ちゃんのふくよかに実ったお胸さんを一瞬見てしまったが、
気づかれる前にすぐに向き直った。
佑唯ちゃんは欅きっての巨乳だって、
色々な雑誌とかでスタイルが強調される服を着させられてるからわかってた。
けど、間近で女の子のソレを見ちゃうとイヤでもドキドキが止まらない。
イケメンに生まれ変わっても、そーいうところ僕はやっぱり童貞だなって思う。
佑唯ちゃんの上手い鼻歌を聴いて更に気分を良くした僕は
まだ誰もいないようなシーズン前の海の駐車場に車を停めた。
「佑唯ちゃん。ちょっと外出てみようか?」
僕が提案すると佑唯ちゃんはニコッと笑って頷いてくれた。
- 26: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/02(木) 02:02
-
バサーン…ザザーン…
この誰もいない昼間の海…すっごくロマンチック。
遠くではサーファーが波に乗って楽しそうだ。
佑唯「きーもちいいねー!海!」
海風になびく風、そして佑唯ちゃんの無垢な笑顔は
まるで雑誌のグラビアのように絵になっていた。
「そうだね」
僕も彼女ほどではないが楽しさを言葉にした。
二人とも目の前の海を前にしてあまり言葉を喋らずにいた。
でもそれが今のムードを引き立てていた。
佑唯「みんなにも見せてあげたいなぁこの景色!」
太陽・砂浜・海
まるでアイドルの為にあるようなロケーション。
夏に来れば、ずーみんの水着見れたのかなぁ…
なんて下心も出してしまう。
欅坂の水着姿を見れるのなんて、
今はまだ僕くらいしかいないんじゃないかな。
佑唯「最近忙しくてほんとこんな心がぽかぽかすることなかったなー」
表現が可愛すぎるよ。笑
「そう?よかったよ」
佑唯「私もこれくらい大きい存在になりたいなぁ」
「なれるよ。絶対」
佑唯「そうかなぁ?…ふふっ」
「僕にとってアイドルのずーみんは太陽みたいな存在だもん
いつもニコニコしてて、無邪気で、なによりカワイイ」
ぼくの羞恥心も波によって掻き消されたのかな?
佑唯「ねぇ…佑唯にとってはね、あなたのことも太陽みたいな存在なんだよ?」
佑唯ちゃんは僕をまじまじと見つめてそんなこと言ってきた。
「え?僕が?」
佑唯「うん!…あなたといるとね、心がぽかぽかするんだぁ!」
佑唯ちゃんは手を後ろに組んで前のめりになりながらニコッと笑いかけてくる。
免疫のない僕には、そんなずーみんの言葉はまるで麻薬だ!
佑唯「○○くんはさ…みんなに優しいから…ずるいよ」
「ずるい?」
佑唯「佑唯が○○くんの中で一番大きい存在になりたいの!」
そんなこと言われたら、僕、ぶっ倒れるよ…
「それは、アイドルのずーみんの言葉?それとも…」
佑唯ちゃんは僕の方へ駆け出してきて、気づいたときには軽い衝撃が僕の胸を突いた。
佑唯「ずっとね、こうしたかったんだよ…佑唯」
「佑唯ちゃん…」
人肌のあたたかさと、トクントクンと脈打つ鼓動。
今僕の胸でもたれかかっている佑唯ちゃんは
アイドルのずーみんなんかではなく、一人の女性今泉佑唯ちゃんとしてなんだ。
ずーみんは煮え切らない僕に身体を預けてまで気持ちを伝えてくれた。
でも、僕はどうだろう…
僕の答えは…
1彼女を抱きしめかえす
2彼女を制する
3なすがまま時間が経つのを待つ
- 27: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/02(木) 02:12
-
試しにですけど!
ここで、選択肢発動させます!
半日、1日経ってもスレ伸びしてないようでしたら、
こっから先は選択肢ナシで自己満小説をかいていきます 苦笑
☆ご協力してくれたら嬉しいです☆
- 28: 名前:名無しさん投稿日:2017/03/02(木) 07:29
-
3
- 29: 名前:名無しさん投稿日:2017/03/02(木) 08:20
-
1
- 30: 名前:名無しさん投稿日:2017/03/02(木) 09:10
-
1で
- 31: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/02(木) 16:08
-
ちなみにPSPはダメな選択肢を選ぶとパリーンといきましたが、
これはゲームをモチーフとしてるだけなので連絡先パリーンはありません笑
- 32: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/03(金) 00:41
-
ご協力ありがとうございました。
あえてサゲで更新していたのですが、
この小説の期待値が低いのはわかりました苦笑
でも、選択肢選んでくれた方のためにも
できる限り書き続けていきます!b
ご協力頂いた閲覧者様!更新お待ちくださいませm(__)m
- 33: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/03(金) 01:09
-
僕は佑唯ちゃんの気持ちを受け止めて、彼女の背中に手をまわした。
少し震えていたかもしれないけど、佑唯ちゃんをギュッと抱きしめると
二人の互いの鼓動がトクントクンと伝わった。
佑唯「ふふっ…あったかいね」
佑唯ちゃんは僕のシャツをギュッと掴んできた。
もしシワになったとしても、怒らないだろうな。
「佑唯ちゃんの気持ちに応えられてるかわからないけど、いつでもそばで見てるよ」
ゆるやかに波の音が聞こえる中で砂浜では二人の影が重なっていた。
佑唯「うん…嬉しい…」
「誰かに見られたらどうしよっか?」
佑唯「へへっ!見られたっていいもん!」
佑唯ちゃんって大胆なんだな…
細い体を抱きしめながら僕はそんなこと思っていた。
- 34: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/03(金) 01:29
-
佑唯「なんか歌いたくなってきた!すごい開放感!」
手をつないで海を眺めていると佑唯ちゃんは突然そういって立ち上がった。
「いいね!歌ってよ!」
僕がそういうと佑唯ちゃんはよーし!なんて気合を入れて
息を深く吸い込んで目をつむった。
その歌声はまさに欅坂の歌姫の名に恥じぬ素晴らしいものだった。
僕が知ってるアイドルの歌ではなかったけれど、
彼女の小さい身体からは想像のつかないパワフルな歌声は僕の心を魅了した。
歌い終わった彼女は「恥ずかしい!」なんて先ほどとは違う無邪気な顔をしているけど、
僕は佑唯ちゃんの歌を忘れないと思う。
〜駐車場にて〜
熱い抱擁を交わして乗る二人きりの車内は、
少し時間を置いていたのもあり、暑くムワッとしていた。
「うわーあっついね!」
佑唯「あつーい!」
「じゃあご飯食べにいこ?」
佑唯「うん!行く行く!お腹へっちゃった〜!」
お互い意識してるのかエンジンをかけてからは会話が少なくなってしまっていた。
でもこんな感じも女の子とのデートっぽくて好きだ。
シートベルトを締める佑唯ちゃんを横目で見るとやっぱり大きいなって思ってしまう。笑
「じゃあ出すよ?」
佑唯「うんいいよ♪」
大きな海に背を向けて、車は次の目的地へと走り出した。
- 35: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/03(金) 03:48
-
日が暮れて色々あった佑唯ちゃんとのデートも終わりを迎えようとしている。
なんかアクション起こしてみようかな。
もうすぐでずーみんは帰ってしまう。
佑唯「今日は○○くんのおかげですごーく充実した1日になったよ!」
今日の終わりが近いから彼女は僕にそういったのだろう。
「本当?僕も楽しかったよ!佑唯ちゃんといて、心がぽかぽかした」
僕がそういうと、佑唯ちゃんはあの事を思い出したのか、
「もーやめてよー」と照れていた。
佑唯「恥ずかしいよもぉ!…でも佑唯もそうだよ」
車は佑唯ちゃんの家の最寄りの駅に到着した。
佑唯ちゃんは地方住みじゃないから家から東京まででてきているメンバーの一人だった。
多分、人のいないこのあたりなら佑唯ちゃんだということがバレることもないだろうな…
佑唯「あ、この辺でいいよ!」
車を停めると、カチッとシートベルトが外れる音が響いた。
佑唯「また明日から頑張らなくちゃ!」
佑唯ちゃんはそう言って大きく身体を伸ばした。
「そうだね、明日からはまたアイドルのずーみんだもんね」
僕がそう言うと、佑唯ちゃんはこっちを見て頷いた。
佑唯「本当はもう少し○○くんといたいよ」
佑唯ちゃんが身体を捩りながらシートにもたれている。
「親御さん心配しちゃうから、今日はここまでにしよう?」
僕は佑唯ちゃんを制するようにして優しく頭を撫でてあげた。
女の子は頭を撫でられると嬉しいってテレビかなんかで言ってたから。
受け売りの知識だけど、佑唯ちゃんが嫌がらないから多分それは本当のことなんだろう。
撫でていた手を引っ込めようと頭から離すと、
佑唯ちゃんはその手を両手で掴んで引き寄せてきた。
佑唯「ねぇ…佑唯…ちゃんと頑張るからわがままいってもいい?」
佑唯ちゃんに掴まれた手は佑唯ちゃんの頬っぺたに伸ばされていた。
「うんいいよ?きくよ」
佑唯「ほんとに?」
「うん!…何すればいい?」
佑唯「じゃあ…んっ」
佑唯ちゃんは目を瞑って首を少し上へと向けた。
これってようするに…そーゆうことだよね?
童貞で女の子にも触れたことすらなかった僕には
とてもハードルが高く感じる彼女のこの行為。
「えっと…」
佑唯ちゃんはジッと目を瞑って僕を受け入れようとしている。
もう、どうにでもなればいい!
僕は意を決して佑唯ちゃんに顔を近づける。
近くで見るとぷるんとした唇が艶やかで、
僕みたいな汚らわしい男が奪っていいものなのかと思ってしまう。
僕の手を掴んでいる佑唯ちゃんの手が一瞬強張ったとき、
僕の唇と佑唯ちゃんの唇がそっと触れた。
ハザードを焚いていたから、
唇を離すまでに6回ほど音が響いた。
強張った手は脱力していて、僕の両手は自由を取り戻した。
一定の距離になると、佑唯ちゃんは目を開けた。
佑唯「ふふっ…ファーストキスあげちゃった♪」
「えっ!?」
佑唯「もー佑唯のものだね!笑」
「えっ…本当に初めて!?」
佑唯ちゃんはいたずらに笑うと
満足したのか鞄を取ってドアを開けた。
佑唯「さぁどうでしょう!」
いつもの無邪気な佑唯ちゃんの笑顔で僕に笑いかける
佑唯「じゃあいくね!未来の旦那さま♪」
佑唯ちゃんが駅の階段を昇り僕の前から消えてから、
僕は唇に残った感触と甘い匂いを残した車内の余韻をしばらく楽しんだ。
後々、このずーみんとのデートが欅坂のメンバーに知れ渡ることになり
僕を巡って彼女達の戦いは加熱を余儀なくされていった。
- 36: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/03(金) 05:08
-
それから数日後、やりとりするメンバーこそ多かったが、
直接電話してくるメンバーはいなかった。
そんな時、久しく鳴らなかった僕の携帯が着信を知らせた。
「もしもし…」
?「もしもし〜!あっこんにちは!」
「うえむー?珍しいね!」
僕に電話を掛けてきたのは、欅坂の妖精こと上村莉菜ちゃんだった。
莉菜「そうですねぇ〜」
「どうしたの?」
莉菜「ねぇ!ずーみんとデートしたんでしょう?」
僕は突拍子もないことを言われてびっくりした。
「え?なんでうえむーがそれを!?」
莉菜「聞いたからにきまってるじゃないですか!」
うえむーが語気を強めて言うもんだからたじたじになってしまう
そういえば、うえむーとずーみんは仲が良いのを忘れていた。
二人合わせて『ちびーず』なんて呼ばれ方してるメンバーだ。
そんなうえむーにずーみんがこのことを言わないわけがないわな…
「したよ」
莉菜「わぁ!あっさり認めた!」
「隠したってしょうがないもんなぁ…ずーみんとうえむーの仲だもんそりゃ言うよね」
莉菜「よくわかってるじゃないですか!…ねぇねぇ私とも遊んでくださいよ」
「いいけどさ、うえむーの方が忙しいんじゃないの?色々、ほらラッパとかあるじゃん」
莉菜「ラッパじゃない〜!トランペット!」
うえむーは番組で披露したトランペットの出来がひどく、
MCにブハブハちゃんと呼ばれイジられるメンバーだった。
それ以降なにかしらでうえむーがトランペットを披露する機会が多く、
その度にブハブハと呼ばれてイジられている。
「あぁトランペットね笑」
莉菜「もー!あなたまで私のことバカにするんですかぁー?」
「冗談だよ冗談…いつにする?」
莉菜「え!?いいんですかぁ!?」
うえむーの感情は手に取るようにわかりやすかった。
それほど、隠し事が出来ないタイプの人間なんだろう…
「いいんだけど、一つ聞いてもいいかな?」
莉菜「はい?なんですか?」
「ずーみんからどこまで聞いたの?」
莉菜「えっ…えーっと…車で海に行って、ご飯食べて…みたいな」
「それで終わり?」
莉菜「うんそうですよ?どーしてですか?」
「いや、ならいいんだ…いつがお仕事暇なの?その日付き合うよ」
莉菜「あっ…えーっとね………」
どうやら佑唯ちゃんは僕と抱き合ったこと、キスしたことはうえむーには言ってないみたいだ。
それならそれでホッとした。
莉菜「じゃあこの日は…莉菜と1日!ですからね!?」
「うん分かった…じゃあ楽しみにしてるね」
莉菜「はい!じゃあまたね♪」
うえむーはそう言うと電話を切った。
でも、僕のうえむーの知識はあまりない…
バイトめっちゃする、前髪はパッツンにする…
あとはなんだ?そんくらい彼女のことは分からない。
だからブログとかもう一度見返すことにした。
- 37: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/04(土) 14:03
-
コーヒーを飲んでゆったりした時間を過ごしていると、
再び携帯が鳴り始めた。
「はい」
?「あっもしもし〜!?」
「どーしたの?あかねん」
次に電話を掛けてきたのは、欅坂の釣り師でもあり、何に対しても真剣で手を抜かないで有名なメンバー
守屋茜ちゃんだった。石森虹花ちゃんと一緒で宮城からの地方組メンバーである。
茜「着信きてない〜?電話したのにこないからさ〜」
「あ〜…ごめん来てたね!」
茜「一週間以上も帰ってこないから生存確認!」
「おおっ…失礼しました守屋軍曹!」
茜「ちょっと〜!」
彼女はその何事にも手を抜かないスタイルからファンの間で軍曹守屋と呼ばれる中々パンチの効いた存在であった。
「でも、連絡くれたってことはなにかあったんだよね?」
茜「まぁあったけど!お・そ・い!」
「あぁ…失礼しました!」
茜「折角予定がなかったから○○誘おうと思ってたのにさ!」
「うん…ごめんね」
茜「……まぁこうして電話出来てるから許す♡」
飴と鞭、彼女を表す表現はまさにこれだと思う。
Sっ気満載の強気の発言と、正反対の甘いルックス
世の男が虜になっちゃう魔性の女の子。
それが守屋茜ちゃんと言っても過言ではないと思う。
「僕もあかねんと電話出来て嬉しいよ!」
茜「ふ〜ん。じゃあ…遊びにいこーよ」
「えっ?いきなりだね」
茜「今日オフなんだよ、だからさ、付き合ってよ♡」
彼女のいう付き合ってよは遊びに付き合ってよって意味だけど、
なにか、期待させるような言い方をするから
だから男は騙されるんだろうな。
「わ、わかった!どこで?」
茜「そうねぇ…じゃあ〜」
あかねんは場所と時間を簡潔に言うと、
茜「遅刻したら罰金だからね!」
と言って電話を切った。
罰金は取らないだろうけど、なにされるかわからないから
僕は早めに用意することにした。
- 38: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/04(土) 14:36
-
〜待ち合わせ場所にて〜
僕は集合場所に約束よりも10分ほど早くついた。
けれども、もう既にあかねんは来ていた。
遠目からでも分かる。すっごく綺麗で、芸能人オーラがバリバリ出ていた。
足音が近づいてるのに気付いたのか、あかねんがこっちを見る。
「お、お待たせ…」
茜「ふふっ…おはよっ♪」
今日僕は何回この子に殺されかけるのだろうか…
茜「じゃあ…行こっ!」
あかねんは僕の横に着いて歩き出した。
「やっぱり、人が多いね…この辺は…」
茜「まぁ都会だししょうがないよね」
「うん…」
あかねんの圧倒的な存在感に僕は口数を減らしてしまう。
「これからどこ行くの?」
茜「とりあえずお店入る」
「なんの?」
茜「色々!」
もしかして僕は、買い物袋を持たされる役かもしれない…
会話が無く、歩いているだけだから
もしかして機嫌悪いのかな?なんて心配してしまう。
茜「あっここ!付き合って」
「あっうん…わかった」
そういうとあかねんは店の中へ入っていった。
僕も続いて中へ入る。
- 39: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/05(日) 15:35
-
〜店内にて〜
茜「あっコレいい!どう思う?」
「いや、僕はそういうの疎いからさ」
アクセサリーショップに入ったあかねんは僕よりも
アクセサリーの方に目を向けがちで、僕は蚊帳の外だった。
正直少し退屈だ…店員も男だしなんか…ムカつく。
茜「じゃあこれにします♪」
あかねんが選んでたアクセサリーが男物っぽいのは僕にも分かった。
あかねんが誰かにプレゼントするものに僕は付き合わされたのだろうと…
店を出てから僕は更に口数を減らしてしまった。
茜「あれ、もしかして…つまんなかった?」
「いや…別に…」
茜「ウソが下手だね〜顔に書いてあるよ」
「そんなことないし…」
なんか赤ちゃんみたいにあやされてる?
なんか腑に落ちない。
あかねんはそんな僕に無関心というか、
別に好いてくれてるとも思わなかった。
もしかしてイケメン嫌いだとか?
変な思考巡らせてたら気分も落ちてきた。
茜「も〜そんな顔しないでよ〜」
昼間の明るい中だから、人混みはすごいしうるさいし、
あまりこの雰囲気も好きじゃない。
買い物するためだけに付き合わされるなんて
本当に暇つぶし要員みたいだ…。
茜「まだ寄りたいところあるんだけど…いい?」
ダメなんて言えるわけもなく、
その間も僕はあかねんの買い物を見守るだけだった。
「あ、持つよ荷物」
店から出てきた僕がそういうと、
茜「○○にこれ以上迷惑かけられないしいいよ」
と言って自分で荷物を持つと言い出した。
あれ、俺今日はあかねんの荷物持ちするんじゃないのか?
「え、だって重そうだし…持つよ?」
茜「そんなことさせる為に呼んだんじゃないもん
自分で持つからへーき!」
あかねんはそう言うけど、
こんなのはたから見たら気の遣えない男だよな…
「こーゆーのは男の仕事だから!やる!てか、やらせて!」
僕が少し声を大きくしたのにビックリしたのか、
茜「え〜?じゃあコレ…お願いします」
と言って買い物袋をもたせてくれた。
今度はあかねんが腑に落ちないみたいな表情をしてたけど、
あかねんが見せるそんな顔も…すごく可愛かった。
- 40: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/05(日) 16:12
-
でも、荷物持ちさせる為に呼んだんじゃないなら
彼女は買い物以外で僕に何を付き合えっていうんだ?
一緒に歩いてたってあまり会話もないし、
買い物は一人でするし…僕はどうすれば?
そんな僕の気持ちなど露知らず、
あかねんは少し休もうと言って通りがかったカフェに入っていった。
イスに座ると僕はコーヒー、あかねんはなんちゃらマキアーテみたいなのを頼んで一息ついた。
「お洒落な店だね」
茜「そーだよね」
「なんか落ち着く雰囲気で好き」
茜「そっか」
「………」
重い。
倦怠期のカップルみたいに僕とあかねんの卓だけ空気が重い。
そんなこと思ってると店員さんの軽やかな声が響いた。
「お待たせしましたコーヒーと〜〜マキアートです!ごゆっくりどうぞ〜」
あかねんはありがとうございますと言って店員さんに軽く微笑んだ。
女の店員さんだからなのかな…
茜「今日、なんかごめんね?」
一口飲んでからあかねんが言う。
「いや、別にいいよ」
茜「おかげで楽しめた」
その言葉に違和感を感じた。
楽しめるようなこと、僕なにもしてないぞと…
「僕なにもしてないよ」
茜「そんなことないよ?楽しかったよ………あっ!そうだった!」
あかねんは何かを思い出したかのように買い物袋から何かを取り出した。
茜「ハイこれ、プレゼント」
「えっ?僕に?」
茜「うん…○○の誕生日忙しくて祝えなかったから
これ、遅くなったけど…はい♪」
そのラッピングに入っている店の名前は、さっきあかねんが男性店員と長く喋っていたあのアクセサリーショップのものだった。
「ありがとう!開けてもいいかな!?」
茜「もう開けちゃうの?…いいけど」
あかねんが頷くのを見てラッピングを解いていく。
箱の中身を開けると、銀の数珠みたいなブレスレットが入っていた。
茜「気に入らなかったらつけなくてもいいからね」
気に入らないわけない。
女の子から貰う誕生日プレゼントなんていつ以来だろうか。
落ちていた気分が嘘のようにすごくハッピーな気分になった。
そんな僕を見てあかねんは満足そうにしていた。
「コレ…かっこいい…高かったんじゃない?」
茜「お金は気にしなくていいよ!○○が喜んでくれるならそれで充分」
「あかねん…ありがとう!大事にするよ!」
ストローで氷を溶かすようにクルクル回しながらあかねんはどういたしましてと微笑んだ。
- 41: 名前:名無しさん投稿日:2017/03/06(月) 11:22
-
>>1-1000
- 42: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/08(水) 17:59
-
夕暮れどきになり、寮暮らしのあかねんとはここいらでお開きということに。
茜「じゃあね、今日は付き合ってくれてありがとね」
「あ、うん」
茜「また連絡するから…その時は付き合ってね♪」
あかねんは駅の方へ向き直って改札を抜けていった。
彼女の姿が見えなくなるまでは見ていようと思ってたら、
あかねんはまた立ち止まってこちらを振り返った。
目で僕の姿を探しているみたいで、僕を見つけると
再び手を振ってくれた。僕も控えめに手を振ると、
今度こそ振り返って駅のホームへ向かった。
〜〜〜
?「あれ?○○くん?」
帰路を辿っていると、誰かに声をかけられた。
僕が声の方へ振り向くと、その先には…
スラッとしたモデル体型の美人さんがいた。
「おぉっ土生ちゃん!」
そう、土生瑞穂ちゃんだ。
欅坂きってのファッション番長であり、
アニヲタ、その長い手足を活かしてダイナミックに踊る姿は存在感の塊だ。
瑞穂「久しぶりだね!どうしたの?お買い物?」
「うん!まぁ…そんな感じだね」
瑞穂「そうなんだ!…みづもだよ」
?「みずぅ〜待って〜…あ!○○くん!」
土生ちゃんの後ろからトコトコと付いてきた女の子
気品溢れるこの姿…
「菅井様もいたのか!」
友香「ごきげんよう〜♪」
スカートの裾を持って軽い会釈
こんな挨拶実在するんだな。
菅井様は欅坂のまとめ役、いわばキャプテンという奴だ。
でも少しぽんこつな部分もあり愛されるキャプテンという感じ
乗馬を嗜まれており、馬術はかなりのものをもっている。
「土生ちゃんと菅井様って遊ぶ仲なんだね」
瑞穂「ゆっかーは最初に仲良くなったメンバーだからね」
友香「うん!オーディションでもう話してた仲だから」
「そうなんだ〜…あっ二人とも実家組だったよね」
友香「そうだよ〜!」
「じゃあご飯でもどう?僕一人暮らしでご飯ないから外食しようと思ってて」
僕がそういうと二人は目を合わせて
友香「もちろん!お供しますよ♪」
瑞穂「行こ行こ!」
そういって僕の横にくっついてきた。
土生ちゃんは約171cmと高身長だけど、
今の僕は178cmもある高身長イケメンになっているから
彼女と並んでもちっとも恥ずかしくなかった。
- 43: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/09(木) 06:22
-
〜レストランにて〜
丸椅子を3人で囲むようにして席に着くと、
二人ともすぐにメニューを覗き込んでいた。
「菅井様のお口に合うでしょうかね?」
なんて僕が冗談を言うと
友香「合うから!そんな高級なもの食べてないよ〜」
なんて笑いながら返してきた。
瑞穂「私は庶民だからバッチリ合うよ」
土生ちゃんもそんな風にお嬢様キャラの菅井様をイジっている。
友香「もう!みずまでそんなこと言って〜!」
瑞穂「あははッ…とりあえず注文しよ!?」
僕がチョイスしたのは洋食屋さん
僕と土生ちゃんはパスタ・ピザを注文すると、
友香「じゃあこのローストビーフで」
サラッと高いものを注文した。
ウエイターがいなくなると
「やっぱりお嬢様は違うね」
と言葉が口を突いて出た。
友香「そんなんじゃないよ〜」
瑞穂「そんな高いの頼めないよ普通!」
友香「そうかなぁ〜?」
「菅井様の家の子供に産まれたかった!」
友香「そんないいもんじゃないよ〜!」
僕と土生ちゃんがお嬢様イジリをしてると、
菅井様もあわあわして面白い。
「でも菅井様って言われても否定しなくなったよね」
瑞穂「あぁ確かに」
友香「キャラがあるのは有難いことだからねぇ〜…最初はあまり気に入ってなかったけど」
瑞穂「そうだね!すっごい否定してたもんね!」
友香「だって私は何もしてないもんお父様のおかげで…」
「お父様…」
瑞穂「すごいよね」
僕は親のことをお父様なんて呼んだこと一回もない…笑
「ガチだね…これは」
瑞穂「でしょ?」
友香「え?なにが?」
多分彼女の家庭ではそれが普通なのだろう。
僕たちがすごいと思ってることが、菅井様の家庭では普通のこと。
だから彼女はなにが凄いのか自覚していないワケだ。
本物のお嬢様を間近で見た僕は、その世間とはかけ離れた生活に感動すら覚えた。
料理が運ばれてきても、彼女のテーブルマナーに圧倒されてしまい、
僕と土生ちゃんは呆気にとられていた。
でも、彼女達の普段聞けないようなプライベートに踏み込めて
僕はとても充実した時間を過ごせた。
- 44: 名前:雀の声投稿日:2017/03/09(木) 11:36
-
今初めて全部見させて頂きました。めっちゃ面白いです!
これからも楽しみにしてますm(_ _)m
- 45: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/09(木) 15:59
-
雀の声さん!コメントありがとうございます♪
そういう風に言っていただける方がいるだけで書く意欲になります(=゚ω゚)ノ
これから温かい目で見守ってくれたら嬉しいです♡
- 46: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/09(木) 16:01
-
ハートは文字化けしてしまうんですね苦
私の感情表現の一つが使えないのはしんどいっ!(; ̄O ̄)
- 47: 名前:名無しさん投稿日:2017/03/09(木) 16:59
-
夕ご飯を食べ終わると僕達は店を出た。
瑞穂「はぁ〜お腹いっぱい!」
友香「ふふっ良かったね」
「二人とも美味しそうに食べてたよ」
瑞穂「やだぁ〜恥ずかしいよ〜」
二人とも笑顔が輝いている。
やっぱりアイドルだなぁ…
でも僕が見せたいのはアイドルの彼女達の姿じゃなくて
年頃の女の子の姿なんだよなぁ。
そんなこと思ってると、土生ちゃんは僕たちとは別方向だから
別れることになった。
瑞穂「じゃあねゆっかー!○○くん!今日はすっごーく楽しかったよ〜!」
手を振りながら改札を抜けるとすぐに土生ちゃんの姿は見えなくなった。
友香「いっちゃったね!」
「うん。」
友香「二人きりになれた…」
「ん?なんか言った?」
友香「なんでもないですよ〜♪」
「そういえば、菅井様って成人だったよね」
友香「うんハタチ越えてるよ♪」
「じゃあ…良かったらもう一軒いく?」
友香「えっ?…あっ…いいよ!」
「よし!じゃあ行こっか!」
やった。アイドルとお酒飲みに行ける!
しかも二人きり!最高のシチュエーションだ!
- 48: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/09(木) 17:00
-
あっごめんなさい今書いたのは私ですf^_^;
- 49: 名前:雀の声投稿日:2017/03/10(金) 11:21
-
更新有難う御座いますm(_ _)m
- 50: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/11(土) 07:10
-
〜個室居酒屋にて〜
向かった先は小洒落た内装で落ち着きを見せる
隠れ家スポットみたいなお店だった。
「何飲む?赤ワイン?白ワイン?」
友香「そんな飲めないよ〜」
「僕は生ビール」
友香「じゃあ〜…カシスオレンジ!」
「おっけー!すいませーん………」
注文が完了してから数分後、
ドリンクが運ばれてきた。
「じゃあ、改めて」
友香「うん!カンパーイ♪」
「乾杯!………んまぁ〜い!!」
僕が勢いよくジョッキの半分くらい飲み干すのを
菅井様がジーッと見ていた。
「大学とかで飲み会みたいなのなかった?」
友香「うーん…あったけど未成年だったから飲まなかった
お父様も心配するしね〜」
「そっかー…ゆっかーの両親躾に厳しそうだもんね」
友香「どうなんだろうねぇ〜?でも好きなことさせてもらえてるから感謝してるよ」
「乗馬と、アイドル活動も?」
友香「うん!応援してくれてる」
いざ二人きりとなると、話題がなくなって無言になる瞬間が怖い。
僕の方がゆっかーを盛り上げなくちゃいけないと気負う。
注文した料理が、徐々に運ばれ始めるときには僕のジョッキは空になっていた。
友香「あっ…何飲む?」
空になったのを見てすぐに言いだしてくれるところを見ると、
周りがしっかり見えてるというか、気が遣えるコだなぁと感心する。
ボタンを押せば店員がくるシステムの居酒屋だから
彼女がバレる心配もない。
「生ビール一つお願いします」
店員さんに注文を済ますと、まだあまり減ってない菅井様のグラスを見た。
「ゆっかーもしかしてお酒弱い?」
友香「私お酒あんまり飲まないんだ〜」
「そうなの?ごめん…じゃああんまり気が進まなかったよね」
友香「とんでもない!…こうしてお話してるだけで充分楽しいよ!」
ここいらの居酒屋は芸能人とかもよくくるのだろうか?
仕切りがしっかりしているから隣に顔バレすることもない。
まぁ実際目の前に芸能人いるんですけどね…笑
二杯目のビールを飲み干す頃には
話はどんどん深い内容になってきた。
- 51: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/12(日) 04:31
-
「ゆっかーってさ、親御さんにかなり大事にされてきたっぽいけど、
恋愛とかしたことあんの?」
友香「男性とお付き合いしたとか?」
「うん。」
友香「好きな人とかはいたけど〜…踏み込めないの私」
「そうなの?」
友香「うん…なんかフラれるの嫌だし、友達のままの方が傷つかないし…」
「ゆっかーをフるなんてそんなバチあたりなことしないと思うけどなぁ」
友香「え〜!?なにそれ〜?」
「だって、ゆっかーなんて俺からしたら高嶺の花だよ」
友香「えぇ〜!?そんな風に思ってたの?」
「うん。だからお付き合いとかしても手出せなさそう」
友香「えぇ〜なにそれヤダ〜」
「いや冗談だよ!…庶民のジョークです」
友香「もぅ〜バカにしてるでしょ〜」
ゆっかーはカシオレのマドラーをクルクル回しながら僕を上目遣いで見てくる。
「下世話な話はお嫌いですか?お嬢様?」
なんか僕も変なテンションになってきてるなと
三杯目の生ビールを呑みながらそう思う。
友香「しーらない!…」
ゆっかーはクスッと笑いながら料理をつまむ。
それから1時間ほど経つと、
僕もゆっかーもほろ酔いくらいには出来上がってきていた。
友香「男の人って女の子のどこ見るの〜?」
「脚とか〜?」
友香「脚なの〜?…うちにはゆいぽんっていう美脚さんがいるよ〜」
「知ってるわ!…由依ちゃんは細いよね」
友香「ゆいぽんは?じゃあ私はそんなことないの?」
「いや、ゆっかーの脚あんま見てないかも…」
僕が少し意地悪く言うと、ゆっかーは
友香「あーっ!ひどいなぁ〜!も〜!」
なーんて言ってふくれてる。
そんな姿も可愛い。酔いが助けて1.5割増しは可愛く見える。
友香「でも愛佳とか、理佐とか、べりかとかやっぱりモデル体型に憧れるなぁ〜」
「ゆっかー別に小さくないじゃん」
友香「大きさとかじゃなくて…あっ、なんか今変なこと考えてない!?」
ゆっかーがぷんすか顔で体を捩りながら僕を怪しんでくるけど、
「そこまで変態じゃないわ!」
と一蹴してあげた。
友香「どうせ小さいですよ私は」
なんかゆっかーが構ってちゃんモードに見えるのは気のせいだろうか…。
「なんで胸の話になった!…身長でしょう身長!」
友香「結局胸か〜○○くんもそうなのか〜」
「おーい、お嬢さーん?聞いてますかー?」
清楚な欅坂のイメージが植え付けられているからか、
ゆっかーが胸の話をしだすとは全く思わなかった。
友香「いやー私だって全くないってわけじゃないと思うんですよ?
そりゃずーみんには負けるけど」
「あーずーみん…」
まぁそう言われて想像するのはしょうがないよね。
男だもの。
友香「愛佳よりはある!多分!」
「もな…ねぇ…いやいいんだよ胸の話は!てか、男に話す話じゃないよ」
友香「想像したくせにぃ〜」
「だからしてないっつーの!」
嘘です。しました。笑
友香「爺やに言っちゃうよ?菅井様に誓って想像してないって言える?」
「はい。してません。爺やに言わないでください。死にたくない」
僕が片言でふざけてると、ゆっかーはさっきのブスッとした顔とはうってかわって
キラキラのアイドルスマイルで僕のことをオトしにかかってきた。
友香「なら許してしんぜよう!」
断言できる。
ゆっかーは確実に酔っている。
そして、凄まじく可愛い。
そして凄まじくムラムラしてきた。
- 52: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/12(日) 05:19
-
友香「ねぇねぇ気になってたんだけどさぁ」
「なに?」
友香「そのプレゼントみたいなの誰にもらったの〜?」
「ああ、コレね?」
ゆっかーは僕が大事に手元に置いていたプレゼントが気になったみたいだ。
「これはあかねんに貰った!」
友香「えっいつ!?」
あ、もしかして言っちゃいけなかったか?
でも、ここまで言っちゃったら…しょうがないか
「今日、ゆっかーと土生ちゃんと会う前にね
あかねんが付き合ってくれって言うからお買い物したんだ。
ほんで、誕生日プレゼントってコレをくれたんだよ」
友香「あっ!誕生日プレゼントか!…あー…不覚!」
「不覚って…」
友香「ごめんなさい私もあげてなかった!」
「いいよいいよ!せがんでもらうものじゃないもん」
そう言いながらゆっかーに笑いかけると
友香「私もあげる!プレゼント!絶対あげるね!」
「気持ちは嬉しいけど、無理しないでね?」
なんか、彼女のイメージ先行でとんでもないものを貰っちゃいそうで、
僕はゆっかーを制するようになだめた。
これ以上飲ませるのは多忙なゆっかーには響くだろう、
僕は店員さんにお会計を頼んだ。
「大丈夫?ゆっかー」
友香「大丈夫ですよ!…きゃッ!」
立ち上がってからフラッとよろけたゆっかーに肩を貸してあげた。
「大丈夫じゃないよね…掴まってて!」
結局ゆっかーはカシスオレンジとサングリアで結構まわってしまったみたいだ。
友香「ごめん…」
理性を失うような甘い匂いがフワッと漂う。
お会計を済ますと、エレベーターの中へ入った。
「おっとっとっと!…」
友香「あっ!ごめんなさい!」
肩だけじゃ安定しない…どうしよう腰に手を回そうか…
でもそんなこと…していいのか?
1考えてる場合か!支えよう!
2いや、僕にはできそうにないな…
- 53: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/12(日) 05:24
-
選択肢発動します!
今回は菅井様とのドキドキ展開です♪
ルート次第では………( ゚д゚)
お楽しみに(=゚ω゚)ノ
とりあえず1日くらい待ちますネ☆
動きがないようでしたら半日で締め切ります笑
- 54: 名前:名無しさん投稿日:2017/03/12(日) 05:55
-
1で
- 55: 名前:&投稿日:2017/03/12(日) 06:19
-
読ませていただきました!
面白いですね!
選択1でおねがいします。
- 56: 名前:名無しさん投稿日:2017/03/12(日) 11:06
-
最高です!
1でお願いします
- 57: 名前:名無しさん投稿日:2017/03/12(日) 12:22
-
1でお願いします!楽しみにしてます!
- 58: 名前:名無しさん投稿日:2017/03/12(日) 16:16
-
サイッコー
1で!
- 59: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/13(月) 08:18
-
考えてる暇ないな、支えよう!
支えるだけ…支える…
僕はフラつくゆっかーの細い腰に手をまわして
なんとか安定させた。
エレベーターがゆっくりゆっくり下へ降りていくが、
その時間はとても長く感じた。
密着してるから、汗臭くないかなとかにおい大丈夫かなとか
色々考えることが増えた。
友香「ごめんなさい…情けない姿見せちゃって」
「気にしないで…僕の方こそ無理させちゃってごめん」
友香「謝らないで?…○○くんと居たかったから来たんだよ」
ドキッとした。こんな高嶺の花が僕のことをそんな風に言ってくれるなんて思っていなかったから。
エレベーターが開くと、幸い人はいなかった。
僕はゆっかーと足取りを合わせるようにして開けた道に出た。
「家帰るまで少し酔い覚ました方がいいよね」
友香「うん…出来ればそうしたいな…まだ帰りたくない」
ゆっかーは何の気なしに言ったのかもしれないけど、
酔いのせいもあってその言葉でさえ色っぽく感じた。
「終電くるまで、休憩しよっか?」
友香「うん……しよ?」
僕の頭が変な方に変な方に考えてるのを振り切って、
一番手っ取り早く休める場所へと足取りを進めた。
休憩するだけだ。そう。休憩するだけ!
友香「ねぇ…ここ…」
「あ、変な意味はないよ!本当!ただ休める場所っていったらこの辺くらいしか考えつかなくて…ごめん…やっぱり他にする?」」
友香「…いいよ?ここでも」ゆっかーは艶っぽさが増していて、
僕はただ成り行きに任せるしかないなと思った。
〜ラブホテル〜
- 60: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/13(月) 09:02
-
〜ラブホテル〜
手を出すつもりなんてない。
僕みたいな汚い存在が、この可憐な花びらを汚すなんてできやしない。
僕はゆっかーを部屋へエスコートして、ソファに座らせた。
その隣に僕も座って、背中をさすってあげた。
「気持ち悪さとかない?」
友香「うん、大丈夫…ありがとね」
ドキドキが止まらない。
だって、産まれてから一度もリアルな女の子とこんなところきたことないし…
風俗とかもご無沙汰だったし、相手があの菅井友香だし…
ソワソワして、ドキドキして…ムラムラもする…
このまま意のままにしてしまおうか…
でもそんなことして引かれたら…
そんなこと思ってると、ちょこんと彼女の身体が僕にもたれかかってきた。
友香「ごめん…迷惑かけて」
「いいよいいよ!ゆっくり休んで」
もたれかかるどころか、ゆっかーは僕のことを抱きしめるように手をまわしてきた。
友香「あなたって本当に優しい人だね」
「そうかなぁ」
友香「優しいだけじゃなくて…頼りがいもあるし…」
「そんなことないと思うよ?」
友香「あなたといると普通の私に戻れる」
「ゆっかー…」
ゆっかーはもたれていた身体を起こして、僕の目をジッと見つめてくる。
僕を見つめるゆっかーは本当に可愛くておしとやかで…
僕の我慢も限界を超えた。
僕はゆっかーを引き寄せて腰を抱いた。
フワッと香る甘い匂いは今度こそ僕の理性を削ぎ落とした。
顔を近づけるとゆっかーは僕の行動を受け入れるように目を閉じた。
- 61: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/13(月) 15:51
-
みずみずしい唇の感触がダイレクトに伝わる。
キスくらいは僕にだってやり方はわかる。
一旦唇を離すと、トロンとした瞳が僕を捉えていた。
髪を撫でてみても嫌がり一つ見せることのないお嬢様。
これはもうそういうことだ。それ以外考えられない。
据え膳食わぬは男の恥だ。
意を決した僕は再びゆっかーに口づけした。
二、三回くらい軽くリップ音を奏でると、
口を半開きにしている彼女の中へ侵入を果たした。
誰も剥がすことのできないベロの握手会が始まると、彼女のくぐもった桃色吐息が聞こえ始めた。
僕は彼女を抱きかかえて、すぐそばのベッドへ押し倒した。
すると二人の距離が密着して彼女は両手を首元へ伸ばしてきた。
キスだけで幸せな気持ちなのにこれ以上進んだら天国が見えてきそうだ…
唇だけにとどまらずほっぺにキスを落とし更には首筋に舌を這わす
こそばゆいのか、力が抜けてしまったのか肩をすくめながら照れ笑いをしていた。
「脱がしていい?」
そう聞くと彼女は首を縦に振って首元に巻きついていた手を離した。
ピンクの羽織物と彼女を象徴するような真っ白なニットを脱がすと、僕が見たかった景色がすぐそこに現れた。
「恥ずかしいな」
「綺麗だよ」
首を横に振る彼女の頭をポンポンと撫でる。
一旦身体を起こしてもらい綺麗な身体を抱くと彼女はされるがままになっていた。
そのまま濃厚なキスを交わすと、僕は秘められた部分を見るべく、ブラのホックに手をかけた。
- 62: 名前:雀の声投稿日:2017/03/13(月) 18:29
-
更新有難う御座いますm(_ _)m
いつか来るのかなと思っていたら早い段階で来ましたね(笑)
次回も楽しみにしてますm(_ _)m
- 63: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/14(火) 15:05
-
童貞の第一関門と言われるブラホック外し、正直僕もしたことない。
でも、ここで手間取ってゆっかーを冷めさせるわけにはいかない。
背中に手をまわしてブラホックを手で探ると、引っかかりのある部分を見つけた。
これを…ん?…あれ、取れない…
まずい…ピンチだ。落ち着け、僕!
「私がやろっか?」
「いや、大丈夫」
思わず強がったけど、…諦めて後ろに回ることにした。
あぁ…ブラジャーってこうなってるのか…。
すっごいみっともないけど、なんとかブラホックを外して肩紐を下ろすことに成功した。
はらりと床に落ちてゆっかーはすぐに両手で胸を隠してしまったけど、
そんな光景を後ろから見てるとすごくエッチだった。
後ろから抱きしめると、肩をすくめて文字に出来ない変な声を出した。
「なんかすごく変な気分」
「どんな?」
「わかんない…ねぇ…すっごいドキドキしてるよ?」
そうか…密着してるから僕の鼓動が伝わってるのか。
「そうだね…ドキドキしてる」
「ふふっ…」
もうこれだけでいいかもしれない。
こうやってくっついてるだけで心も身体もあったかい。
ゆっかーは僕がまわした腕に手を重ねてきた。
もう完全にそういう気分になったらしい。
そんなゆっかーのほっぺに軽くキスすると、「ひゃっ」と可愛らしい声をあげた。
「それ反則だよ…」
「我慢出来なくてさ…」
僕がそういうと「も〜っ」なんて可愛く怒ってくるもんだから
今度は唇にも不意打ちしてあげた。
「これでレッドカード?」
「もうっ…しらない」
「ゆっかーこっち向いて」
「うん?……んっ…」
振り向いたゆっかーにキスを落とす。
今度は深いやつ…それが合図で僕はゆっかーをベッドに再び倒した。
胸に手を伸ばすと、一度は手首を掴んで抵抗したけど
キスを続けてるうちにその手も力を無くして百万馬力はどっかへ消えていった。
- 64: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/14(火) 16:27
-
秘められていた膨らみに手を掛けると、
手のひらいっぱいにその感触が伝わってくる。
柔らかい…大きさは確かにないけど、すごく気持ちいい。
一旦唇を離すと、初めて見るアイドルの胸に感動を覚えた。
小ぶりで形の良いお椀型の胸とツンと上向きに赤みを帯びた突先
「そんなに見ないでよ…恥ずかしい」
「ダメ、隠さないで」
すぐに隠そうとする腕を制止させ、恋人繋ぎみたいに指を絡めるようにして左手の自由を奪った。
唇から首筋をたどって、胸にもキスを落とし、手のひらで胸を揉みほぐしていると吐息を漏らした。
顔を近づけて、舌先でちろちろと先端を弾くと、お嬢様はまた違った反応を見せた。
すっげーぎこちないけど、僕の攻めに応えてくれている。
それが少し自信にもなって、ひたすら胸を愛撫してあげた。
「どう?気持ちいい?」
「やだ…んんっ…恥ずかしいからッ…」
そういえばゆっかーはM気質だってなにかの番組で見たことあったな。
まぁ僕にS役は無理なんだけど…
人差し指で乳首を弾きながら、もう片方も下の腹でこねくり回す。
思ったよりも自分でコトを運べてるのが楽しかった。
舌先と舌の腹で乳輪を撫であげ、思いっきり吸い付くとまた素晴らしい反応を見せる彼女に僕は悦びを隠せなかった。
「下も見ていい?」
アンサーを聞くまでもなく、僕はスカートをずり下ろした。
上下セットの淡い色の下着は僕を獣にするには充分すぎた。
いつもは気品にあふれたお嬢様のゆっかーが
今は僕の前で淫らな姿を晒している。
「こんな姿…メンバーには見せられないね」
彼女はなにも言わなかったけど、弾む息がなにを示してるのかはわかっていた。
「いじわる…」
猫のように丸くなって僕を見つめる彼女が可愛すぎて
気付いたら唇を塞いでいた。
ゆっかーももう慣れたみたいで真似するように舌を絡めてくる。
「ねぇ…当たってる…」
「えっ?」
「おっきくなってる…」
「ゆっかーのせいだよ」
「私のせいなの?」
「うん…だからどうにかして」
「………うん」
最後に軽く触れるだけのキスをすると、
ゆっかーは僕のシャツを脱がしにきた。
「私だけ裸なの…やだ」
ゆっかーは僕の上半身を裸にさせると自分からキスをせがんできた。
ツルツルとした舌が僕を捉えてくる。
たどたどしい動きだけど、一生懸命に動かしてくるゆっかーの健気さにヤラれた。
僕の上で立て膝になっているゆっかーの下着の上から中指で撫でるようにして触ってみると、
案の定ゆっかーは吐息を漏らしながら負けじと僕の乳首を舐めてきた。
あっここだ。
感覚でどこを触ってるかわかったから、集中的にそこをまさぐってみた。
「うんッ…んッ…」
悶えるお嬢様に愛撫を繰り返していると、
パンツの上から湿り気を帯びてくるのがわかった。
「あれ、濡れてない?」
「んっ…ちがっ…」
「違くないよね?コレ…」
あれ、僕少しSっぽくないか?
「じゃあこのぬめりはなに?」
「もうっ!…ちがっ!…んっ!」
やっぱりこの子ドMだ。
言葉で攻めるたびに反応が大きくなっている。
「汚れちゃうからパンツ脱いじゃおうか?」
「あっ!…だめっ…見ないで…」
お構い無しにパンツをずり下ろすと、
ついに恥部がお目見えになった。
しっかり処理が行き届いたアンダーヘアが僕の視界に留まった。
ゆっかーは女の子座りでへたり込んで
すぐに手でお股を隠して唇を噛んだ。
- 65: 名前:Alexavia投稿日:2017/03/14(火) 23:35
-
Good points all around. Truly apdrceiatep.
- 66: 名前:名無しさん投稿日:2017/03/15(水) 00:14
-
この作者さん。
翻訳したけど英語の人に褒められてるよ笑
- 67: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/15(水) 05:02
-
「隠しちゃダメでしょ?」
「だって…恥ずかしい…」
ゆっかーは頬を赤くしながら僕を見つめてくる。
そんな彼女に近寄って髪を撫でてあげほっぺにキスをした。
「ゆっかーはどこを取っても魅力的だよ…」
「もう…わかったよ…」
ゆっかーは隠していた両手をどけた。
素人の女の子のアソコを見るのが初めてだった僕は思わず唾を飲み込んだ。
「ほら、やっぱり僕が言った通りだ」
ゆっかーは卑猥なワードを言われるたびに濡らしちゃう真性のMだった。
「もっとよく見せて」
そう言って両脚を開かせると、
ゆっかーは目を逸らして恥ずかしがっている。
「そんなに見ないで…やだ…」
「でも綺麗だよ?ゆっかーのここ」
「やだ…そんな…言わないで…」
口ではそう言ってるけど、多分下の口はヒクヒクしちゃってる
ゆっかーのレスポンスが良いから、僕も言葉責めが楽しくてしょうがない。
こんなに敏感だともっとゆっかーをいじめたくなる。
僕は指をひと舐めして濡らすと、ヒダを上下に愛撫した。
「あッ…ッ…んんっ…」
「気持ちいいの?」
「ちがっ…あッ!…やっ!」
親指でクリを捏ねながら、他の指は濡れそぼったアソコを撫でまわす。
「入れて欲しい?」
「もうッ!…やんッ!…ぁんッ」
可愛らしい声で喘ぐからもう僕のアソコもギンギンにいきり立ってしまう。
十二分に濡れているゆっかーのそこは指一本なら軽く飲み込んでしまうんではないかと思うほどヒクついていた。
「入れちゃうよ?…」
左手でクパァとあそこを拡げると、片方の人差し指をアソコの中に挿し入れた。
「あぁッ…んッ…」
ゆっかーは自分から発してる声に嫌悪感を示してるのか手で唇を押さえ始めた。
人差し指を出し入れしていると、イヤらしい水音がチュクチュクと聞こえ出した。
「ゆっかー…もうこんなにしちゃって…」
僕がそう言っても、彼女は自分の喘ぎ声を抑えるのに必死みたいだ。
「別に我慢しなくたっていいのに…ゆっかーの声聞かせてよ」
ゆっかーは首を横にブルンブルン振ってひたすらに口元を押さえている。
お嬢様は自分のはしたない姿を見るのが嫌なのだろう。
「だったら受け入れるまでやってやる」
それは僕の中のS心が顔を覗かせた瞬間だった…。
AVで見るような指と舌の合わせ技を見よう見まねで繰り出してみる。
「ンンッ!…んッ…んんんぅッ!!!!」
効力はあるみたいで彼女はまた一段階大きな声を出すようになった。
「声だしちゃいなよ…恥ずかしいことじゃないよ」
素人童貞のくせに偉そうなこと言ってるけど、
僕がテク持ってるわけじゃなくて、彼女が濡れやすいだけってのはわかってた。
腕が疲れてくると、今度はアソコに顔を近づけて溢れてくる愛液ごと犬のように舐めまわした。
穴に舌を入れてうねうねと動かすと、そのもどかしい感覚に彼女は体を捩りながら声をあげる。
頭を上下左右に揺さぶると、色々な部位がぶつかってそれが気持ちよさを生んでいるのか
僕の頭を押しのけようと手で押してくる。
塞いでいた口は解放されて女の歓びが喘ぎ声となって発せられていた。
ひとしきり楽しむと僕は彼女のアソコから顔を離した。
ゆっかーは目をトロンとさせて、息を弾ませていた。
- 68: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/15(水) 05:41
-
「僕もシてほしいんだけどな」
隣で寝転がってまだ息が上がってるゆっかーにそう言うと、
彼女はコロンと僕の方に身体を向き直してジッと見つめてきた。
「シてくれる?」
そういうと、何も言わずにキスを落としてきた。
もう何回目かわからないゆっかーとのキス
でも飽きることなくてそれよかまだ足りないくらいにも思えた。
多分僕はキスが好きなんだと思う。
ゆっかーは僕のそんな思いは露知らず、僕の履いているスキニーパンツを脱がそうとベルトをカチャカチャと外していた。
ベルトが外れ、ファスナーを降ろされると、ズボン越しからも分かる勃起がより近いものになった。
「触ってくれる?」
いいなり状態になっているゆっかーは頷くとズボンを下ろしてパンツ越しに僕のアソコに触れてきた。
「どんな感じ?」
「うん…かたくなってる…」
「おまんこの中入りそう?」
「…わかんない」
多分ゆっかーの中では僕のキャラがブレッブレになっていることだろう…
まぁ今の僕は天使の顔をした悪魔という表現が似合ってると思う。
「もっと触って」
「え?…う、うん…」
ゆっかーは僕のアソコをパンツ越しに手のひらでサワサワと撫でてくる。
その感覚に少し声が出そうになったけど、まだ耐えられそうだ。
「パンツも脱がしていいよ」
僕がそう言うとおそるおそる手を掛けてゆっくり下へと下ろし始めた。
毛がみえてくるあたりでは薄目でパンツを下ろしてたけど、
スネあたりまで下ろすとしっかり目を開いて僕の分身を確かに見ていた。
「ゆっかーに裸にされちゃった」
「もうっ…そーゆーこと言わないで」
「フェラチオってわかる?」
「ちょっと!ストレート過ぎだよ…聞いたことはあるけど…」
「したことはないの?」
ゆっかーは口を結んで首を縦に振った。
「え?ないの?」
「だって…お父様とお兄様以外に男の人の見たことないもん…」
うわっマジか!…ということは…『処女』確定だよね…
まさか素人女性との初エッチが処女だなんて…
というか、お兄様のは見たのか!!
「そうなの?…じゃあ僕がゆっかーの初めてってこと…だよね?」
ゆっかーは再び首を縦に振った。
大事に育てられてることはわかってたけど、
まさかエッチもしたことない20歳の女の子がいるなんて…
正直そこまで箱入り娘だとは…想像を遥かに越えていた。
「やっぱり抱きたくないよね?こんな女の子」
「いや、そんなことないよ…でも痛くしちゃうかもしれない…慣れてないから…それでもいい?」
ゆっかーは首を縦に振った。
「○○君が奪ってくれるなら私…いいよ」
僕に対する信頼が半端ないというか…
なんかすごくゆっかーが健気で可愛くて、
その時僕は彼女に応えようと思った。
- 69: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/15(水) 06:49
-
「じゃあ、できるだけ痛くないようにするから…僕の言う通りにしてくれる?」
「うん…わかった…」
「じゃあ…舐めてくれる?」
僕は立て膝になってゆっかーの前にアソコを見せる。
するとゆっかーはおそるおそる顔を近づけて可愛らしい舌を僕のアソコに伸ばした。
一旦触れるとすぐに離して僕を見た。
「やめないで…おちんちん持って舐めてごらん?」
ゆっかーは右手で僕のアソコを触りながら、舌を亀頭に当てた。
「そのまま舌動かして…そうそう…」
亀頭を舌で左右に舐め回され、僕もその気持ちよさに強張ってしまう…
「はぁ…そう…そんな感じ」
ゆっかーのうねる舌にカウパーが先走る。
「ねぇ…なんか出てきたよ」
「ゆっかーが気持ち良くしてくれるからだよ…じゃあ次は持ってる方の手を動かしながらやってみて」
ゆっかーは言われた通りに僕のアソコを扱く。
「こう?」
続けながら聞いてくるゆっかーに
「そう…上手だよゆっかー」
そう言って頭を撫でてあげる。
たまに褒めるとゆっかーは嬉しそうに照れていた。
亀頭に伝わる舌の感触は正直言うとすごく気持ち良くて、
ゆっかーはフェラチオ上手になるかもしれないと思った。
「あぁ…いいよ…今度は咥えてみて」
ゆっかーの小さい口に収まるかはわからないけど
それより快楽を選んだ僕は…やっぱり猿かもしれない。
僕の心配は無用で、ゆっかーは口いっぱいに僕のイチモツを頬張った。
「あぁっ!…やばい…そのまましゃぶってみて」
ゆっかーは口をすぼめて亀頭から竿までを口の中で上下に行き来し始めた。
「歯は立てないでね…そう…そのまま続けて…」
ゆっかーは言われた通りに実践する。
細かなテクニックを言うよりはシンプルに基礎だけ教えたほうが分かりやすいだろうから
ゆっかーには多くを言わなかった。実際すごく気持ちがいい。
この状態ならゆっかーを痛くしないで済みそうだ。
「よし…じゃあ…ゆっかー頑張れる?」
ゆっかーは口に頬張ったまま頷く。
「じゃあ手離して」
素直に手を離すと、ゆっかーの口から勃起を抜き取った。
てらてらと光っているアソコはゆっかーの体液で充分に濡れた証だ。
ゆっかーを仰向けにして股を開かせると、少し不安そうな顔を覗かせていたゆっかーと目が合った。
「大丈夫…痛いのは一瞬だから…少しだけ我慢してね…」
「うん…わかった………んっ」
リップ音を響かせながらキスをすると、
ベッドの上にあったゴムを被せた。
何ヶ月も使ってなかったけど、被せるのには苦労しなかった。
いったん彼女のナカの濡れ具合を確かめるように指を入れると、
先ほどと変わりなく十分な濡れ具合をしていた。
意を決した僕は隆起したアソコをゆっかーの膣口に近づけた。
「じゃあ…いれるね…なるべくゆっくりするから痛かったら言ってね」
入り口にイチモツを押し当て、痛くないようにゆっくりと先端を潜り込ませた。
初体験の感動とか、そんなものはもう僕の中で消え去っていて、
ただ、ゆっかーの初めてを悪い思い出にしたくないという一心だけだった。
慎重に慎重に腰を沈めていくと、
「いっ!いたいっ!…」
という彼女の悲痛な叫びが聞こえた。
「力入れたらだめだよ!深呼吸して」
ゆっかーは言われた通りにフウッフウッと呼吸を整える。
僕はゆっかーの気が逸れてるうちに少しずつ腰を突き出していく。
「力入れたら痛いからね?…行くよ?」
「うっうん!…ふぅ…ふぅ…」
そっから先をせき止めるダムを崩壊させるべく
彼女の意志が固まるのを確認してから僕は腰を突き出した。
「いったぁぁぁいよぉぉぉぉぉ!!!!!」
あまりもの痛みに耐えられずに叫び声をあげ、ほろりと涙を滲ませるゆっかー。
絶叫と共に腰を突き出して、分身がゆっかーの中に埋まったのを見て、
貫通したことを確信した。
「ふぅ…ゆっかー!これで終わりだよ…よく頑張ったね!」
僕も冷や汗をかきながらの数分の格闘
彼女の痛みは理解できないけど綺麗な涙を流すゆっかーを見て
処女喪失がいかに大事なものかを思い知った。
「すごく痛かった…お股がジンジンする…グスンッ」
「よーしよーし…頑張ったね」
僕が髪を撫でてあげると、
ゆっかーは泣きながらも精一杯の笑みを見せてくれた。
しばらくこのままで痛みが引くのを待つことにした。
- 70: 名前:なし丸投稿日:2017/03/15(水) 11:50
-
恋愛総選挙とかをプレイしてた時を思い出しました(笑)
僕はちなみに理佐推しなのでこれからの登場楽しみに待ってます!
- 71: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/15(水) 13:45
-
ゆっかーも僕もキスが好きなのか、繋がってる間ずっと舌を絡ませあっていた。
頃合いだろうと唇を離すと、僕にしがみついてるゆっかーに声をかける
「動いていい?」
僕のその一言にゆっかーはニコッと笑いながら頷いてくれた。
もう自分のアソコにも充分馴染んだであろうゆっかーのおまんこは
僕を受け入れる態勢をしっかり整えていた。
腰を引き、再び突き出す…
ゆっかーの身体が吐息と共に弓なりになる。
ほどよく温かいゆっかーのナカは律動するたびに快感を覚えた。
「あッ!あッ!…んッ…はぁッ!」
律動に合わせてゆっかーも小気味よく鳴いている。
たゆんたゆんと控えめに揺れる胸を優しく揉み上げながら
一定のリズムでピストン運動を続けていると、
僕のアソコはゆっかーの愛液でヌラヌラと光っている。
「すごい…エッチだねゆっかー」
「はぅんッ…ひゃうッ…ちがッ!…」
「すごいことになってるよ?」
ぱちんぱちんと肉をぶつからせながらゆっかーを言葉で責める
Mのゆっかーは口では否定していても身体が確かな反応を示す。
「あぁッ!!だめぇッ!!!!」
強気に出ていた僕も、避けることのできない波が近づいてくる。
初体験ってこと忘れるくらい色んなことがあった。
ゆっかーのアソコは幸いなことに流血は免れていた
僕は血を見るのが好きではないからそれはモチベーションを保つにはとても有難かった。
「ゆっかー…イキそう!」
僕がそう言って比較的早く腰を動かすと、
ゆっかーは息を荒げながら腕に力を入れて僕にしがみついた。
このままフィニッシュまでなんの問題もなくイケそうだった。
「あッ!あッ!あんッ!ふあッ!」
よがり散らしているゆっかーを見つめながら最後の時を迎える。
「あっ!イクよ!?………」
腰を突き出してダメを押すと、ゆっかーのナカでどぴゅっどぴゅっと白濁の液体が飛び出した。
「あぁ…ハァッ…ハァッ…」
精子を吐き出すのを終えると、ゆっくりイチモツを引き抜いた。
「ハァッ…気持ちよかった…」
「わぁ…すごい…いっぱい…」
ゆっかーはゴムの精液溜まりを見てそう呟いた。
「おめでとう…またひとつ階段登ったね」
「うん…ありがとう…すごく気持ちよかった…ふふっ…」
ゆっかーはなにかが抜けきったような恍惚な表情を浮かべながら
ベッドの上から動けずにいた。
「まだ痛む?」
「残ってはいるかな…」
「明日は?お仕事?」
「ううん…大学に卒論提出したらなにもないよ…」
「そっか…じゃあさ、ほら」
そう言って僕が腕時計をゆっかーに見せると
「うわぁ…電車ないじゃん…」
そう言って驚いた顔を見せるゆっかー。
「うん。だから、始発まで一緒にいようよ」
「しょうがないなぁ…もう…えっち♪」
僕とゆっかーはそれからもう一戦交えて
味を占めたゆっかーはまた一つ違う表情を見せるのだった。
僕はゆっかーから最高のプレゼントを貰った。
これ以上を望むのはバチあたりなことだろう。
朝が来て、僕達はまたいつもの日常へと戻っていった。
ファンとヲタク…まぁそれより深い関係だけども…
菅井友香 Love Afair END
- 72: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/15(水) 13:51
-
初めての濡れ場演出難しかったけど
なんとかやりきりました(=゚ω゚)ノ
コメントにも頂いたように少し無理くりはめ込んだところも否めないですけど
なんとか1シーン描ききりました笑
選択肢ご協力ありがとうございましたm(__)m
次のメンバーにもご期待くださいませ♪
- 73: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/15(水) 14:07
-
なし丸さん
恋愛総選挙私もプレイしてましたぁ!
あのゲームすごく凝ってて面白かったですよねぇ
私の推しメンは倉持明日香ちゃんでした♪
理佐ちゃんも今後描いていく予定です!♪(´ε` )
今後ともよろしくお願いしまス☆←たかみな風
そして!もう一つ!
私のことを欅坂小説の一人者さん『欅坂エロ小説』さんの作者さんに紹介していただきました!
私のことを褒めて頂いておりましたが、滅相もないでございます!
あちらの作者様の方が私よりも数倍性描写がうまくて、構成力もあって
私が欅ちゃんで書こうと思ったきっかけでもあります!
こうして私のことを知られていただけただけでも光栄でございます!
数少ない欅坂小説ですけれども、埋もれずに頑張っていきたいです!
『欅坂エロ小説』作者さん!これからお手柔らかにお願いいたします♪
そしてご覧になってくださってる閲覧者様の皆さまも
これからも『欅坂46〜私たちの恋愛戦争〜』を宜しくお願い致します(*^^*)
- 74: 名前:なし丸投稿日:2017/03/15(水) 20:47
-
AKBはゆいはん推しでした!
楽しみにお待ちしております(^^)
- 75: 名前:&投稿日:2017/03/15(水) 21:41
-
>>1−100
- 76: 名前:&投稿日:2017/03/15(水) 21:42
-
>>1−100
- 77: 名前:&投稿日:2017/03/15(水) 21:43
-
うまくまとめれないのでどなたかおねがいします
- 78: 名前:作者投稿日:2017/03/16(木) 02:01
-
どうも、欅坂エロ小説で小説を書いている者です。
友香とのセックスのエピソード、素晴らしかったです。もちろん、その他のエピソードも(僕が言うのもおこがましいですが…)。
自分は『アイドルと恋したら…』から『恋愛総選挙』まで全てプレイした経験があるので、本当にその世界に入ったような感覚になりました。
自分は曲がりくねった描写が嫌いで、しかも、『誰にも理解されないだろう』と思いながら、ひたすら妄想を書き並べているだけなので、他の作者様と比べると、ストレートで稚拙な文章に見えると思います。
そんな拙い小説をきっかけとしてくださったとは…嬉しい限りです。こちらこそ光栄であります。たまに覗きに来ていただけると嬉しいです笑
こちらこそ、どうぞよろしくお願い致します。
- 79: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/17(金) 02:37
-
ゆっかーとの情事から、また少し日にちが経った。
いつか約束していた織田奈那ちゃんと会う日になり、
今僕は駅前で彼女を待っている。
?「あれ?早くない!?」
スマホを見ていると声を掛けられて足音が近づいてくる。
「おー!久しぶりオダナナ!」
奈那「久しぶり久しぶり!めっちゃ張り切ってるじゃん!」
「織田奈那がバッチリ仕上げてくるって言ってたからね、僕も負けじと…」
奈那「なんだそれ!…まぁいいや似合っててカッコいいよ」
「織田奈那も綺麗だよ!女としてみてるよ笑」
奈那「やめてよー!笑ってる時点でバカにしてるじゃん!」
織田奈那もそう言ってニコニコして言ってくる。
彼女は目鼻立ちがくっきりしているから、メイクをしなくてもかなり整った顔立ちをしている。
それプラス、普段テレビではみないようなゆる巻き、化粧も施してトップスとジーパンの組み合わせも彼女らしくて素敵だ。
「普通にセンスよくない?服の」
奈那「あら〜そう?」
「口調は相変わらずオネェだけどね」
奈那「こら〜そういうこと言っちゃダ〜メ!」
「まぁいいか、じゃあ行こうか!テーマパーク」
奈那「うん!楽しみ〜♪」
織田奈那はそう言って僕の隣に立った。
横顔が綺麗なんだよな織田奈那は…番組でもクレオパトラみたいな横顔って言われてたっけ?
「てか、マスクとかしなくていいの?」
奈那「いやバレないでしょう!三列目よ?私」
「ファンは見てるかもしれないじゃん?」
奈那「まぁそしたら〜お兄ちゃんです!って言い張ればいいよ」
「いや、あなた三姉妹ですやん」
奈那「ちっちゃいことは気にしな〜い!ほら、考えすぎると楽しめなくなっちゃうよ?」
「これだもんなぁオダナナは…」
奈那「エッヘン!」
「褒めてないから…笑」
なんか先が思いやられそうだけど、
なんだかんだオダナナとなら楽しめそうだな。
- 80: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/17(金) 03:13
-
〜某有名テーマパークにて〜
奈那「ひゃーーーー!!!!!」
「おわーーーーー!!!!!」
奈那「いやぁーーーー!!!!!」
「うわーーーーー!!!!!」
お分かりの通り、今絶叫マシーンに乗っている。
彼女の出身地方はあまり壮大なテーマパークがないみたいで、
今日はすごく楽しみにしてたらしい。
右へ左へ、そしてクルッと回る絶叫マシーンに搭乗客の絶叫が響いていた。
マシーンがガタガタガタという音とともに減速すると、
オダナナは隣で手を叩いて笑っていた。
奈那「すごかったねー!ギュイーンギュイーンって!」
「やばかったね!絶叫系行けるんだ?オダナナ」
奈那「あーもう全然大丈夫!メンバーあんまりいけないコ多いんだけど、
米さんとか私とか愛佳とか大っ好き!」
「米さんは何に対しても強いよね!そういえばオダナナ、テレビではお化け屋敷も余裕そうに見えたけど」
奈那「あーもうね!楽勝楽勝!」
「おおっ?じゃあ行ってみる??」
奈那「そんなに行きたいの〜?しょうがないなぁ〜遅かったら置いてくからね」
オダナナがそんなに強気に出るもんだから、僕も
「望むところだよ」
と、強気にでた。
「あ、でもその前にトイレ行ってくるわ」
奈那「ちびっちゃうから?」
「違うわ!」
トイレに駆け込んで用を足す。
出口に出るとオダナナも行ったのかいなくなった。
数分待ってると僕に気づいて小走りになった。
奈那「あ〜ごめんごめんお待たせ!」
「お化け屋敷対策?」
奈那「ちっがうから!純粋にきただけ!」
「ああそう…笑」
お化け屋敷まで歩くと、まあ流石の人気で男女のペア率の高さが目立っていた。
奈那「これ全員カップルかな?」
「どうだろーね、お友達とかもあるんじゃん?」
奈那「お化け屋敷に男女二人で入るお友達なんている!?」
「え?だって僕らそうじゃん」
奈那「え?ま、まぁね!そうかもしれないけど…」
僕がそういうと、オダナナは少し小声で何かを呟いてた。
オダナナがなんて言ったのかはこの時はまだわからなかった。
係員「はい!じゃあ次のお客様から中に入ってくださーい」
係員の声に合わせて列がぞろぞろと動き出す。
奈那「いよいよだ〜」
「怖くなったら腕掴んでもいいよ?」
奈那「だっ、誰が怖いもんですか!」
「そう?ならいいけど」
僕は正面を向き直って僕らの番を待つ。
ひとしきり説明を受け、怖い映像を見で恐怖を植えつけられると
僕たちの順番が回ってきた。
係員「それではお客様前へお進みください」
- 81: 名前:&投稿日:2017/03/17(金) 19:15
-
あげ
- 82: 名前:&投稿日:2017/03/20(月) 04:52
-
佐藤詩織、もしくは土生瑞穂の濡れ場ありのやつみたいです!ご検討よろしくお願いします。
- 83: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/03/22(水) 00:14
-
嫌な雰囲気の中僕とオダナナは進み始めた。
中では絶叫が聞こえたり、水音が聞こえたり…
奈那「や〜んも〜、なに〜?あ〜も〜」
これか、オダナナのおネェっぽい感じ!
確かに自分の世界に入ってる…
「ねぇそれテレビで見た」
奈那「え〜?あ〜も〜…」
「マジでオネェじゃん」
奈那「ちがう〜!あ〜、もう〜」
左右をキョロキョロ見渡しながらゆっくり前へ進んでると、
「ゔぁぁぁぁ!!!!」
お化けが横から現れた。
奈那「出るよね!やっぱりそこから来るよね!」
そんなこと言われたら営業妨害もいいところだ。笑
「オダナナ!お化けが気の毒だからそーいうこと言わないの」
奈那「だってさ〜」
マジで怖がらない奈那ちゃんに企画倒れを感じながら前へ進んでると
流石にヤバさが漂う長廊下に出た。
奈那「あ〜…これは出る」
「流石にこの長さは威圧感あるね」
僕が少し行くのを躊躇っていると
左腕をガッシリ掴まれた。
奈那「いいよね?」
「大丈夫だよ、じゃあ行こう」
少し早足で歩いてると靴の音が響いた。
長廊下には扉が左右に3つづつあり、
最大のポイントになっている。
左腕に痕ができるくらいには強く掴まれていて、
少し歩きづらい。
一番手前の扉を通り抜け、真ん中の扉に差し掛かると、
後ろからお化けが飛び出してきた。
「うわぁぁぁ!!!!ちょっと!」
奈那「ムリムリムリムリムリ!!!!」
「逃げよ!逃げよ!」
奈那「ムリだにーーー!!!!」
思わず出た方言がオダナナに余裕がないことを表していた。
- 84: 名前:&投稿日:2017/03/30(木) 22:00
-
>>1_100
- 85: 名前:&投稿日:2017/03/30(木) 22:02
-
>>1-100
- 86: 名前:&投稿日:2017/03/30(木) 22:03
-
>>1-100
- 87: 名前:&投稿日:2017/04/06(木) 22:22
-
上
- 88: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/04/07(金) 01:46
-
あの後、僕たちはたくさんのお化けに驚かされながらなんとか出口までたどり着くことができた。
そして今は小休憩として、フードコートでご飯を食べている。
「おっかねぇよここのお化け屋敷」
奈那「ウチもこんなの初めてだったよ〜」
「だに〜って言ってたね」
奈那「なによ〜バカにしてるでしょ!」
「そんなことないよ、楽しかった」
奈那「女としてみてないくせに〜」
「ん?さぁ、それはどうかな?」
僕がそう言って茶化すとオダナナはもぉ〜と言って一息ついた。
「この後、どうしたい?」
奈那「ん?どうって?」
「何乗るかってこと、ホラ!」
僕がガイドマップをテーブルに広げるとオダナナは
奈那「あぁ、えーっとね…」
顔を近づけて次のアトラクションをどうするか考えていた。
本当にこうやって近くで見ると、和服が似合いそうな美人さんだなぁと僕は思った。
- 89: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/04/07(金) 01:49
-
遅ればせながら!
更新させてもらいました!
新生活で暇がなくなってしまって、こちらに来ることができず…申し訳ございませんでした!
これからはかけるときにちょこちょこと、
最低でも一週間に一回は更新できるように頑張りますので、
見て頂けてる読者様いらっしゃいましたらご了承くださいませ!m(__)m
数少ない欅小説を埋もれさせる気はないので頑張っていきます!
- 90: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/04/07(金) 02:14
-
いろいろなアトラクションを堪能していると、
夕暮れどきになってそろそろお開きにしようというときに、彼女はふと言った。
奈那「帰る前にあれに乗りたい!」
彼女が指差す手の先には大観覧車があった。
「あ、確かに乗ってなかったね」
奈那「うん…いいでしょ?」
「もちろん」
デートの定番と言えば、夕闇に映える観覧車。
夕闇ほどではないけれど、僕たちの前にそびえる観覧車はイルミネーションが点灯し始めていて綺麗だった。
「乗って!」
奈那「う、うん!」
僕が差し出した手に掴まると、シートに座った。
扉がガシャンと音を立ててロックされると、
僕と奈那ちゃんは密室空間に放り込まれた。
奈那「楽しみだなぁ」
「景色?」
奈那「うん!さぞかし綺麗なんだろうなぁ…」
「だといいね」
奈那「なんで他人事なの〜」
「まぁ僕はオダナナみたいに地方住みじゃないからな」
奈那「ひど〜い」
「冗談だよ笑」
ロマンスが生まれそうな観覧車、
でもこういう他愛もない話が自然と出来るのは奈那ちゃんならではかな。
グングンと上昇していく観覧車をうわぁと見下ろす奈那ちゃん。
その横顔は夕陽にも映えて美人度を増している。
奈那「ちょっとぉ!なにかついてる?」
「いや?なにも?」
奈那「景色見よーよ!ほら、すごい高いよ!」
見慣れた景色に目をやるよりも見たことない織田奈那の素顔の方が僕は見ていたいな。
そんなこと口にできるはずもなく、僕はオダナナに言われた通りに景色を見た。
奈那「あ〜あ…帰りたくないなぁ〜」
「なんで?」
何気ない言葉だけど、ドキッとする。
奈那「そういうこと聞くの…野暮だと思うよ?」
「あっごめん」
そうか、こういうことって聞くべきじゃないんだね。
でもどうしてだろう。
織田奈那の一言から僕はなにも感じ取れず、
そのまま降下していくのを見続けた。
奈那「お化け屋敷の時の言葉…覚えてる?」
「………え?」
奈那「やっぱり覚えてないか…」
「うん…え?どうして?」
奈那「ううん!なんでもないよ!」
何かを吹っ切るような織田奈那の素振りが僕には気になってしょうがなかった。
でもそれを聞くとまた野暮だと言われそうで、
僕は踏み込む勇気が出なかった。
- 91: 名前:名無しさん投稿日:2017/04/07(金) 17:55
-
おっぱお
- 92: 名前:雀の声投稿日:2017/04/07(金) 21:32
-
ご久しぶりですm(_ _)m
更新有り難う御座いますm(_ _)m
- 93: 名前:名無しさん投稿日:2017/04/15(土) 02:11
-
かなり楽しめる‼
- 94: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/04/15(土) 13:01
-
〜帰りの電車にて〜
そのあと、オダナナは何事もなかったかのように笑顔を見せ他愛もない話をしてきたが、
相槌を打っている僕の方はなにかもどかしい感覚でいっぱいだった。
奈那「うわー…すごい」
「この時間になると電車も混みだすよね」
奈那「だね〜…まぁいっか」
平日の夕方ということもあり車内は働く人で溢れている。
僕たちは僅かな隙間へ潜り込むようにしてドアが閉まるのを待った。
奈那ちゃんの最寄の駅、いわば、寮の最寄までは結構ある。
扉が閉まると僅かな揺れで奈那ちゃんはフラついて僕に寄りかかってきた。
奈那「あっ…ごめん」
「いや、大丈夫大丈夫」
美人が肩にちょこんと頭をもたれてくる。
彼女から喋りを抜くと、ただただ見とれるほどの美人だ。
みんなが思っているよりハイスペック。あまり気づかれてないんだけどね。
「腕、つかまってていいよ?」
奈那「いやいや大丈夫大丈夫」
「そう?」
奈那「うん………おっとっと!」
僕から離れた瞬間にまた揺れでバランスを崩した奈那ちゃん。
「いいよそのままで」
奈那「え!…あっ…うん……ごめん…」
彼女は多分甘え下手というか、普段から女として扱われることに慣れてないんだろう。
だから今この状況に戸惑いを隠せてないんだ…そう僕は思った。
- 95: 名前:名無しさん投稿日:2017/04/17(月) 00:41
-
まじ最高。
奈那ちゃん呼びはやばい
- 96: 名前:名無しさん投稿日:2017/04/18(火) 02:21
-
1-94
- 97: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/04/24(月) 03:04
-
電車が一駅、また一駅と
寮の最寄まで距離を狭めていく。
あぁ、今日も1日が終わっていくなぁ…
暗闇を走る地下鉄の中で僕はそんなことを考えていた。
奈那「○○くんってさ、」
「うん?」
揺れる電車の音に被せて奈那ちゃんがなにか話してきた。
奈那「○○くんって、分かっててそういう態度とってるのか
本当にわからなくてそういう態度なのかわからないよね」
「え?態度?」
声を抑えめにしながら奈那ちゃんが僕に問いかけてくる。
奈那「そういうとこも…」
僕は奈那ちゃんが何を濁してるのかわからなかったけど、
僕も感じてたこそばゆかった違和感の意味を指しているのかなと勘付いた。
「そういえば、お化け屋敷でのこと気にしてるみたいだったよね」
奈那「あ、ド直球できたね…」
「やっぱり気にしてるんだね…ぼくあの時奈那ちゃんになんていったか忘れちゃったんだよね」
奈那「うん。知ってる。そんなことはとっくに」
半笑いでそう言う奈那ちゃんにぼくはまた投げかける
「よければ、僕がなんて言ったのか教えて欲しい。それで傷つけたのなら謝りたいし」
次は…○○…という車内アナウンスと被りながら奈那ちゃんの目を見つめる。
奈那「そんなに大したことじゃないよ?本当に」
「大したことじゃなかったら、あの時言った言葉覚えてるかなんて言わないよ」
奈那「う…まぁ…それはそうだけど…」
「言いたくない?」
奈那「いや…う〜ん弱ったな…」
「え?」
奈那「楽しいままの記憶で終わりたかったなぁって…
今日のこと思い出して、あの時○○くんと遊園地で騒いで楽しかったなって
私の中ではもうそれだけでよかったのに…」
そんなことを言う奈那ちゃんからは
普段のバラエティ班オダナナの要素が微塵も感じられなかった。
電車が止まり、動き出し、
次は目的地…今聞き出さないと奈那ちゃんはお茶を濁す気がする。
奈那「あのね、あの時○○くんが言ったことはね………やっぱり言えない…ごめん…」
「ごめん…僕の一言は奈那ちゃんを傷つけてしまったんだね」
奈那「ううん…私の気持ちが先走ってただけだから…
○○くんは私なんかのために今日の時間を作ってくれたんだもんね。
私本当それだけで嬉しいの。だからもう謝らないで」
次は○○…次は○○です…お出口は…
車内アナウンスが聞こえてブレーキがかかり始める。
このまま別れたら僕はもう奈那ちゃんを誘えない気がした。
彼女と気まずくなるのは望んでいない。
彼女といると笑顔が絶えない。
こんな気持ちにさせてくれる奈那ちゃんを失いたくはない。
奈那「あ、いかなくちゃ…じゃあね○○くん」
電車から降りようとする奈那ちゃん
このままでいいのだろうか?
1もう少し話したいと引き止める。
2気をつけてと言って見送る。
- 98: 名前:名無しさん投稿日:2017/04/24(月) 03:13
-
1でおけ
- 99: 名前:名無しさん投稿日:2017/04/24(月) 08:06
-
このままだと雲行き怪しそうなので1で
- 100: 名前:名無しさん投稿日:2017/04/24(月) 14:41
-
1でお願いします!
- 101: 名前:名無しさん投稿日:2017/04/24(月) 16:30
-
1でお願いします
- 102: 名前:名無しさん投稿日:2017/04/25(火) 00:43
-
1で!
- 103: 名前:名無しさん投稿日:2017/04/28(金) 00:39
-
とりま2
- 104: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/01(月) 22:38
-
僕は電車から降りる奈那ちゃんを引き止めた。
奈那「え?…」
「やっぱり、このまま帰せないよ」
奈那「え?…ちょっと…」
腕をとって元いた所へと引き戻すと、
発車を告げる音ともにドアが閉まった。
僕がこんなことをするなんて、昔では考えられないほど勇気がいることをしたんじゃないかと思う。
奈那「あっ…門限」
「何時?」
奈那「…ううん…それはまだ大丈夫なんだけど…」
「じゃあ付き合って」
奈那「えっ!?…あっ…うん…」
僕があまりにも積極的だったからか、
奈那ちゃんは戸惑った顔を見せている。
電車は再び寮から遠ざかっていく。
そこから2、3駅の所で電車を降りた。
奈那「ど、どこ行くの?」
「決めてないけど、ご飯でも食べようよ」
奈那「あっ…じゃあ改札抜けて左側…」
「わかった」
奈那「うん」
僕が少し真面目な顔をしているからか、
奈那ちゃんはどうすればいいかわからないみたいだ。
少し歩いた所で、小洒落たレストランを見つける。
「ここ?」
奈那「うん。何回かナガルと来たところ」
「ナガル?…あぁ…ねるちゃんのことか」
そういうと奈那ちゃんは頷いた。
それじゃあ…と店の中に入ると、
鈴の音が僕たちを出迎えた。
- 105: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/02(火) 03:46
-
〜レストランにて〜
料理が運ばれてくると、奈那ちゃんはウエイトレスへありがとうございますと答えた。
そして、様子見の世間話もそこそこに、奈那ちゃんは僕に本題をぶつけてきた。
奈那「どうして引き止めたの?」
僕は運ばれてきたスパゲティから手を離すと、奈那ちゃんの目を見て言った。
「曖昧なままで終わらせたくなかったから」
奈那「あいまい?」
「うん。やっぱりモヤモヤするんだよ
野暮って言われても構わないから、知りたいんだ」
奈那「本当にそんな大袈裟なことじゃないんだって…」
「奈那ちゃんがそんな愛想笑いするような子じゃないことくらい知ってるさ!」
僕が少し語気を強めたのに奈那ちゃんは少しびっくりしちゃったようだ。
「ご…ごめん…」
無言で首を横に振る奈那ちゃん
「奈那ちゃんにこれから自分の気持ち隠して僕と会って欲しくないし、
僕だって、奈那ちゃんに隠し事したくないんだ…だから…本音を言って欲しい」
熱意が通じたのか、
奈那ちゃんは息を吐いてから僕に向き合った。
奈那「○○くんのこと本当にわからない…でも、話すよ」
張り詰めた空気の中、奈那ちゃんは僕に言った。
奈那「○○くんが私に会ってくれたのは、友達としてなんでしょう?」
「え?」
奈那「友達だから、仲良くしてくれてるんでしょう?」
「ちょっと待ってよ…」
奈那「友達だから、二人で遊園地に来ても何も感じないんでしょう?」
「友達…友達って…」
奈那「あのとき私は二人でお化け屋敷入る友達なんているかなって聞いたんだよ」
「………ッ!」
奈那「そしたらキミは、僕らがそうじゃんって言ったの」
「………思い出したよ」
堰を切ったように溢れ出てくる奈那ちゃんの感情
僕は自分がそんなことを言ったことすら忘れてしまっていた。
奈那ちゃんだって、一人の立派な女性だ。
そんなことはわかっていたはずじゃないか…
もし奈那ちゃんが僕に好意を寄せていたとしたら、
僕が放った言葉は、奈那ちゃんの意を削ぐには充分すぎるくらいだ…
「ご…ごめ
奈那「謝らないで…余計に惨めになってくるから…」
最後に力無く笑った奈那ちゃんの絞り出すような言葉を聞いてから、
僕は何も言うことが出来なかった。
- 106: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/02(火) 04:11
-
店を出て、奈那ちゃんの横を歩いていると、
奈那「あっ!私ちょっとこの辺に用事あるわ」
奈那ちゃんはそう言って足を止めた。
「え?付き合おうか?」
奈那「ううん!大丈夫!これ以上は○○くんにも迷惑かけるし!
ほら、電車もちょうどいい時間にくるところだし!」
「電車は大丈夫だけど?」
奈那「いーのいーの!」
遊園地ぶりに見たこの笑顔が
奈那ちゃんのつよがりだということを野暮な僕はまだこのときは理解できずにいた。
奈那「じゃあ行くね!ちゃんとあったかくして寝るんだよ〜?」
「いや、暑いし」
クソ面白くもないツッコミをしてしまった僕にも
奈那「あっそうだったね!」
なんていいながら、笑ってくれる。
奈那「あっ!ほら!時間時間!じゃあね!」
奈那ちゃんは僕の返事を聞く間もなく背中を向けた。
「奈那ちゃん…」
背中がどんどん小さくなり、消えていった。
仕方なく僕は昇ってきた階段を下りると、
上の空で電車に乗り込んだ。
結局僕はその日から奈那ちゃんに連絡出来ずに、
奈那ちゃんからも連絡が来ることはめっきりなくなった。
彼女の無垢で真っ直ぐな気持ちに気付けなかった僕の失敗だ。
「野暮」この二文字は僕の心にこびりついて離れなかった。
- 107: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/02(火) 04:33
-
遊園地編を書ききったので!
コメント返事をしていきますノ
&さん
コメントありがとうございます♪しーちゃんとはぶちゃんはどー絡めるかわかりませんが
出せるように頑張ります!
雀の声さん
コメントありがとうございます♪
見ていただけてるのがわかるともっと頑張れます!
ありがとうと言いたいのはこちらの方ですよ!
93さん
コメントありがとうございます
そう言っていただけると、もっと書く意欲になります♪
95さん
コメントありがとうございます♪
奈那ちゃん呼び好評みたいでなによりです笑
ちなみに私は、オダナナって呼んでます笑
そして、選択肢の方もみなさんご協力ありがとうございます!
期待を裏切ったか、予想通りかわかりませんが
実を言うとあそこのルートは難しいところでしたf^_^;)
引き止めるルートは私の構想的にはバッドな選択だったんですよね!(すいません)
結果的に引き止めたことで気まずさだけが残るという形になってしまい、
主人公は連絡をためらい、オダナナは同情されたくないと、連絡をしなくなってしまいます。
これからオダナナルートを書くのかどうか今のところ白紙ですが、
もしまたオダナナルートを書くときがありましたら
重要な選択を皆さんに委ねてみようと思います♪
それでは引き続き、欅恋を宜しくお願いします。m(__)m
(´-`).。oO(次はどの子を書こうかな…
- 108: 名前:名無しさん投稿日:2017/05/05(金) 23:29
-
ぽんちゃん、あおちゃん辺りはいかがでしょうか?
ひらがなもありならめみちゃんや彩花ちゃん検討してみて下さい!
- 109: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/10(水) 02:23
-
それからまた数日、
オダナナのことを引きずらないように
僕はまた待ち合わせの場所へと向かっていた。
?「あっ!○○さん!」
待ち合わせ場所にはすでに妖精がいた。
妖精はトコトコとこちらに小走りで駆け寄ってくる。
「ごめん、待たせたかな?」
?「ううん!待ってないですよ〜♪莉菜も来たばっか」
そう、妖精とは上村莉菜ちゃんのことである。
欅坂の愛されお姉さんの服装は、妖精の名の通りゆるくふわっとしていた。
「じゃあ行こうか」
莉菜「うん!どこに連れてってくれるんですか?」
「とりあえず、都内を巡ろうか」
僕が歯を見せると、うえむーも嬉しそうにうなずいた。
〜都内某所にて〜
僕たちは、限りある時間をフルに遣って
東京観光を楽しんだ。
莉菜「あ!ねぇみてみて!この子可愛い」
「どれどれ…あーペンギンだ!」
昼になって僕たちは水族館に来た。
この後は、夕方のイルカとアシカショーを見てから帰るつもりだ。
莉菜「ペンギンといえばね〜♪」
「うん」
莉菜「みぃちゃん!」
「あー確かに!そのイメージ僕も出たよ」
莉菜「本当?ねぇねぇ莉菜は○○さんの中でどんなイメージなの?」
「うえむーかぁ〜…そうだねぇ」
うえむーが首を傾げて聞いてくる。
どことなく仕草が、ずーみんにも似てる。
「うえむーは…ダンス下手って聞いたね」
莉菜「あー!酷いんだぁ〜!」
「ははっ…」
莉菜「え!?それだけじゃないですよね?」
「あとはー…ハンバーグが独創的とか」
莉菜ちゃんが作ったハンバーグ(通称上村バーグ)
僕はこのイメージが強くて、そして、元の身体で番組を見てた時から
食べてみたいなぁと切に思っていた。
莉菜「ハンバーグ!?」
「うん、あれ美味しそうだなーって思ってた」
莉菜「MCのお二人にはメンチカツって言われてたけどね!」
「だね笑 あとは、ニオイに敏感だよね?うえむー」
莉菜「そうみられてるんだね〜」
うえむーは餌付けされてるペンギン達に手を振りながらニコニコしている。
莉菜「まー悪いこと言われてないからいっか!」
うえむーはそう言うと、ペンギンにサヨナラをした。
- 110: 名前:◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/17(水) 15:59
-
水族館には自然公園が併設されていた。
僕たちは、水族館をぐるっと一周すると、
自然公園へと向かった。
〜公園にて〜
莉菜「○○さん!お昼にしましょう?」
「そうだね、お腹減ったよね」
莉菜「そこのベンチでいいよね?」
「え?ベンチ?」
莉菜「うん!いいからいいから♪」
うえむーがキラキラした笑顔を見せるものだから
僕は押されるようにベンチに腰掛けた。
莉菜「う〜〜〜ん!…天気良くて気持ちいいね」
「そうだね!春の陽気って感じ」
莉菜「あ、じゃあ…」
うえむーは鞄からバンダナと一緒に何かをとりだした。
莉菜「はい!○○さん!」
「え?なに?これ…」
莉菜「いいからいいから!ほら、開けて?」
「うん…あっ!」
僕がバンダナの結び目を取ると中から可愛らしいお弁当箱が出てきた。
「これ僕に!?」
莉菜「うん!○○さんとお出かけするって決まってからずーっと作りたいって思ってたんだ!」
「わぁー!うえむーバーグ!」
莉菜「どう?気に入りましたか?」
「すごいね!美味しそう!」
莉菜「菜々香にね、お弁当ってどんなもの詰めるものかとか聞いたの」
「どおりで!卵焼きが入ってるわけだ!」
うえむーが作ってくれたお弁当には
ハンバーグ・卵焼き・スパゲッティ・唐揚げなど
定番で固めてきた間違いのない具材が揃っていた。
「いただきます!」
莉菜「どーぞ!召し上がれ♪」
「ぱくっ…もぐっ…もぐっ…」
莉菜「どうですか?」
「もぐっ…もぐ…んん!んまい!」
莉菜「本当に!?良かったぁ〜」
うえむーは僕の感想で胸を撫で下ろしたようだ。
「本当においしいよ!これ、菜々香ちゃんが選んだの?」
莉菜「菜々香が選んだけど、作ったのは私だよ〜♪」
「タコのウインナー…よくお母さんが乗せてくれてたなぁ」
莉菜「あ!私も私も〜!お弁当あるあるだよね!」
妖精がキラキラ笑顔を見せてくるもんだから
思わず僕も気分が高揚してしまう。
あのテレビで見ていたうえむー特製ハンバーグの味は
本当にメンチカツとハンバーグの中間というMCの例えが的確だった。
味はもちろんすごく美味しい。
「普段から料理はするの?」
莉菜「うん!する!私食物調理技術検定1級っていう資格持ってるの」
「へぇ!すごいね!どんな資格なの?」
莉菜「うーんと、指定された材料でお誕生日とか、祝い事の時とか行事ごとの献立自分で考えて作れる技術があるよって資格かな」
「それって知識とかないと難しいよね!」
莉菜「うん。高校とか夏休み丸々学校にいたこととかあったよ〜!でも達成感すごいよいざ資格取れたって分かると!」
「知らなかったなぁ!僕うえむーのこと千葉の妖精としか認識してなかったし」
莉菜「出た〜!…まぁ言わなきゃ分からないもんね」
「じゃあ、いいお嫁さんになるね。うえむー」
莉菜「そうですかね?笑」
「あ〜食べた食べた!うえむーごちそうさまでした!」
莉菜「は〜い♪」
うえむーは料理が得意という一面を知っただけで
彼女の好感度がぐんぐん上がった。やっぱり男って単純な生き物だなぁ
- 111: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/18(木) 03:31
-
莉菜「ねぇ○○さん」
「ん?」
莉菜「ずみことのデート楽しかった?」
爽やかな風が薫る中、
うえむーは自然な流れでこの前の佑唯ちゃんとのことを聞いてきた。
そしてこれは、何かが起こる前兆だった。
「どうして?」
莉菜「いいから、答えてくださいよ」
横目でチラッと彼女を見ると、ぱっつんの妖精が僕のことをジーっと見ていた。
「そりゃあね…楽しかったよ…?」
莉菜「ふぅ〜ん…そうなんですね〜」
「いきなりどうしたのさ?」
莉菜「ずみこと、どこまで行ったの?」
「え?どこまでかって?海の方…」
莉菜「違くて!男と女の話です!」
「え?…そんなこと言われてもなぁ」
莉菜「私、本当は聞いてますよ?だから、隠してもムダなんですからね」
嘘だろ!?
僕はうえむーから放たれた言葉に動揺を隠せなかった。
「え!?…そうなの?…」
ただ僕はこの時気がつかなかった。
うえむーが顔に似合わず策士だったということを…
「知られてるなら…しょうがないよね」
莉菜「そうですよ…○○さんの口から聞きたいんです!ずみことどこまで進んだのか…」
「はぁ…なんで言っちゃったのかな…ずーみんも」
莉菜「私に隠し事なんてずみこがすると思います?」
「はぁ…まぁそうだよね…聞いた通りだよ浜辺で抱きしめたし、車でキスもした」
莉菜「え?…ずみこ…うわぁ…」
うえむーはどこか違和感があるリアクションを見せたけど、
バカな僕はそれがどういうことか全然気づいていなかった。
莉菜「やっぱりそうだったんですか…ずみこがあなたに抱きしめたられてキスまでして…」
「やめてよ…改まって言うことじゃないじゃない」
莉菜「ずみこ…隠し事したんだ…」
「え?うえむー?」
うえむーは立ち上がると僕の上に乗っかってきた。
「ちょっ!えっ!うえむー!?」
莉菜「好き?」
「え?」
莉菜「ずみこのこと!好き?」
「え…わかんないよそんなこと言われても」
莉菜「好きじゃなくてもキス出来るんですね?」
「そっそれは人聞き悪いよ…」
莉菜「じゃあ…莉菜ともできますよね?」
思考が停止した。
うえむーは一体何を言い出したんだ。
そして、真昼間から公園のベンチで僕に跨ってくるうえむー
誰かに見られたらどうするんだ!
どんな意図があるかも全くわからないまま強張った手はうえむーに触れることもできない。
莉菜「ふふっ…そんな顔もするんですね?…かわいい」
「ちょっとまって!うえむー!見られたらマズイから降りて!」
莉菜「大丈夫ですよ♪だってあなただって誰かに見られてもいいから海でずみこを抱きしめたんでしょう?」
僕の目の前で笑顔を見せていた妖精は
まるで獲物を見つけた魔物のような笑みを見せていた。
莉菜「莉菜なら…も〜っとあなたを楽しませられると思うんだけどなぁ…ふふっ」
心臓のバクバクが止まらない
うえむーにこんな一面があるなんて知らなかった。
莉菜「ねえ、私とイイコトしませんか?」
頭の中がグルグル回る。
物怖じしない彼女の瞳に吸い込まれてしまいそうだ…
僕のことをからかうようなそんな余裕すら伺える…
ここでイエスといえば、僕はうえむーと『イイコト』が出来る
どうしようか………
1離してくれと言って彼女を振り切る
2ずーみんとの仲が壊れるかもしれないよとなだめる
3もうどうにでもなれ!と彼女と『イイコト』しちゃう
- 112: 名前:名無しさん投稿日:2017/05/18(木) 06:43
-
3、
- 113: 名前:名無しさん投稿日:2017/05/18(木) 11:09
-
3で
- 114: 名前:名無しさん投稿日:2017/05/18(木) 22:34
-
イイコトと見せかけて実は全くお色気なことではないパターン笑
それともマジで青姦?
- 115: 名前:&投稿日:2017/05/18(木) 23:04
-
3で3s
- 116: 名前:名無しさん投稿日:2017/05/19(金) 19:24
-
まさかの上村莉菜が痴女!?斬新っていうか誰も想像してないキャラ出てきたな!支援!
3で!
- 117: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/20(土) 07:48
-
もうどうにでもなれ!こんな可愛いコとイイコトできるならそれでいいじゃないか。
悪魔が僕に囁いてくる。
そうか、そうかもしれない。
「……莉菜ちゃん。約束してくれるかい?」
莉菜「ん?なにを〜?」
「絶対に誰にも言わない…もちろんずーみんにも」
莉菜「言ったら私、欅のメンバーの立ち位置失っちゃうよ」
うえむーはいつもテレビで見るような笑みを見せる。
「分かった…じゃあ…」
莉菜「する?」
「う…うん…」
〜公衆トイレ〜
大方予想は付いてたけど、
AVみたいなシチュエーションが実現するとは…
うえむーは周りを見渡してから僕を女子トイレへ誘った。
確かに男子トイレに比べてバレるリスクがないのは助かる。
今の時代、SNSで出回った…なんてケースは多い。
ネットで個人が特定されてしまえば、社会的な意味での抹殺は避けられない。
莉菜「ねぇ?」
「え?」
莉菜「緊張してるの?…」
「いや、慣れてないから…こういうこと…」
莉菜「じゃあやめる?」
「いや…そんなことは…」
莉菜「はぁ…じれったい…」
彼女はそう言うと、身長差30はある僕にキスしようと手を首にまわしてきた。
莉菜「ラクにして?…別に酷いことしようなんて思ってないですから」
主導権を握られた。
これが、欅坂の小さなお姉さんと言われる所以か………。
- 118: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/20(土) 08:09
-
目を瞑ると、ぷるんとした唇が触れ合った。
軽いリップ音…誰か来てたらこれだけでバレる可能性もある。
お酒も入れてないのに今は正常な判断が出来ない。
この瞬間、妖精は堕天使になった。
僕の唇をこれでもかと貪る彼女
構内では卑猥な音が鳴り響く。
わざと立ててるとしか思えないくらいに激しく鳴り響く。
次第に舌が入ってきて、蛇のように絡みついてくる。
滑らかでみずみずしいそしてうねる彼女の舌使い。
くそっ…僕の中の彼女の印象が一瞬にして吹っ飛んだ。
でも、そこは男。
毎日相手もいずに右手が恋人だった昔の人生を思い浮かべると、
今はバラ色の人生と言ったってお釣りがくるくらいだ。
ましてや相手は娼婦ではない。
僕の前でケダモノと化してるのは、紛れもなくアイドルだ。
それも、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの欅坂だ。
僕の中で緊張が悦びに変わるのにそう時間は有さなかった。
気持ちいい。フワッとした香水の匂いに惑わされていく。
「バレても知らないよ?」
堕天使は笑って頷いた。
カワイイ。もう戻らない。
今この時間を楽しむことに決めた。
- 119: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/20(土) 09:37
-
迷いがなくなると身体が軽くなった気がした。
僕の首に巻き付いていた腕がほどけ、
その腕は僕の上半身をさわさわと撫でる。
「すっごい男らしい筋肉…」
莉菜は僕の胸を指でなぞり、乳首を探し当てると円を描くようになぞりあげた。
「うはっ…」
「気持ちいいの?」
悪戯な笑みを見せながら細い指で円を描く。
「うっ…あっ…」
敏感になってしまった部分は次の刺激を求めている。
それを知ってか知らずかはわからないが、
莉菜は簡単に刺激を与えてくれなかった。
「ふふっ…カワイイ人だね」
「莉菜ちゃんには負けるよ…んくっ…」
「ふふっ!…気持ちいい?じゃあこれなんてどう?」
僕のシャツに手を掛けて、一つ、また一つとボタンを外していく。
全部、片手でやってしまうところから彼女の器用さを垣間見る。
「うぁッ!…」
首筋からうなじにかけて、真っ赤な可愛い舌を這わせてくる。
まるで僕の感じる部分などお見通しと言わんばかりに莉菜の舌技は凄みを増していく。
全部のボタンを僅かな時間で外されると、今度は乳首に照準を絞られた。
「うっ…くあっ…」
ワンタッチだけで僕は悶えてしまう。
枕をかわした友香にも乳首を舐めさせたことはあったが、
根本的に何かが違う。そうじゃなければこんなに悶えることはない。
莉菜は唾液を分泌させ、ジュルジュル音を立てるように舌をうねらせる。
これがえもいわれぬ気持ちよさを生む。
こんだけ気持ちいいなら、僕はマグロでもいいかもしれない。
今のこの状況は例えるならまるで性サービス嬢とお客さんだ。
誰に仕込まれたのかはわからないが、プロ並みにうまい。
「こっちも窮屈そうになってるよ?」
乳首を舐めながら、手がどんどん下へと流れていく。
そして、ズボンの上からでもわかるくらいになってしまったソレを指先で行き来するようになぞってくる。
莉菜のすごいところは、刺激に対して慣れてきた段階で次へと移行する所だ。
友香は僕が指示を出すまで同じ所を刺激し続けた。
一度慣れてしまうとそこはもういいよという感情になるのだが、
その点莉菜はその男の心をよくわかっているようだ。
今だって、僕が感じてる間にスルスルとベルトを外しにかかっている。
莉菜の可愛らしい妹ファッションからは想像できないほどのテクニシャンだ。
「ふふっ!…私で大きくなってるみたい」
その通りだから仕方ない。
ちょんちょんとボクサーパンツの上から亀頭の部分をタッチしてくると
少し先走ってしまった。
「わっ…シミになってる」
莉菜は僕の股間を見て子供のようにはしゃいでいる。
この子相当エッチが好きなんじゃないかな。
僕が頭の中で空論を並べていると、
パンツの上から舌を這わしてくる。
それがちょうど裏筋で僕は悶えることしかできなかった。
「ふふっ!ここがいーの?」
莉菜は頭を動かしながら僕の裏筋をなぞりあげる。
「きっ…きもちいい…!」
僕が悶々とした気持ちでいるのを見透かしたかのように
莉菜はモノ本体にはまだ触れてくれない。
僕を試しているのだろうか?アイスキャンディを舐めるように舌の腹いっぱいに押し付けてくる。
「ねぇ…どうされたい?」
「うぐっ…つぁっ…」
「これだけでいいの?」
「いや…もっと…」
「え?…きこえないなぁ〜」
「もっと直に触れてほしい…」
「ん?どうやって?」
くそっ!わかってるはずなのにこの子は俺を屈服させたいのか!
「パンツの上からじゃなくて、もっと直に…」
「直って?」
「言わなきゃダメ?」
「言わないとシてあげな〜い♪」
これ、僕が友香にやったことと一緒じゃないか!
友香の気持ちが少しわかった気がした。
すごい恥ずかしい…
「ねぇ?いいの?上からで」
「舐めて、俺のアソコ」
「ふふっ…もうひと息」
「チ○コ…舐めて」
「あ〜あっ言っちゃった!」
「くっ…耐えらんない…」
「しょうがないなぁ…よいしょっ!…うわっ大っきい〜♪」
パンツをずり下ろした莉菜は僕のアソコを見て目を丸くしている。
「こんなモノ持ってるなんてね〜」
莉菜は僕の勃起をまじまじと見る。
「見過ぎじゃない?」
「え〜だってこんなの滅多にお目にかからないしね〜」
「でもうえむー…」
「ん?なぁに?」
エッチ好きそうじゃん…
言いかけてやめた。
聞くのが怖かったから。
「うぁっ!…ぐっ!」
莉菜はいきなり亀頭を指で捏ねくりはじめた。
それに同調するようにヌルヌルとカウパーが分泌されていく。
「あ〜もう莉菜の手が汚れた〜」
「ごっごめんっ!…ぐっ!」
莉菜は亀頭の次に竿を責め始めてくる。
細い指がグロテスクな僕のアソコを上下に行き来する。
指の動きが滑らかすぎる。
まず扱い方が根本的に違う!
何度も友香の例を出すのもアレだが
この子の男の天才的な扱いは真似することが困難だろう。
次第にアソコからも淫らな水音がぎちゅぎちゅっと聞こえ出す。
莉菜はその動きを止めずに、自らの唾液をも追加してくる。
たらぁーっと垂らされた後、また扱きを早めてくる。
「ふっ!…うぁっ!…」
僕が悶えているのを見て彼女は面白そうに笑う。
「ふふっ!…手だけでイッちゃうの?」
「正直、イキそう…」
「あらあら…」
遠慮することなく僕を導こうとする莉菜に
ぼくは懇願した。
「うえむー…お願いだから…口でシて…」
「え〜だって洗ってないじゃん…」
「お願い…!本当にこのままだとイク!」
僕がうえむーの肩を掴んで離そうとすると、
彼女の手の動きが止まった。
「もう…しょうがないから少しだけね」
莉菜のその言葉に僕は高揚した。
まるでご褒美を与えられて手懐けられた幼児だ。
莉菜は唾液とカウパーが混ざり合った僕のアソコを口に含んだ。
「あっ!…うぁっ!…」
手の扱きが再び始動し、僕を導こうとシゴキだす。
僕はというと、ずっと棒立ちで、屈んでフェラチオしてるうえむーを見下ろしていた。
莉菜は決して僕と目を合わさず、一点を見つめながら首を前後に動かしている。
ぐぶっ…ぐぼっ…
イヤラシく響く音が僕の理性をかすめ取る。
『イレタイ』僕の中ではそればかりが残った。
「うえむー…」
「ん?…」
「挿れたい…」
「らめ…ほむないれひょ?…」
ゴムないでしょう?そう言われたのはわかった。
「外に出すって約束するから!」
「ら〜め!…ぐぼっ…ぐぼっ」
だってこのままじゃもう僕は!…
「イキそうなんだって!」
「ぜったいら〜め!」
莉菜はいっちゃえと言わんばかりに扱きを早める。
タマからなにから全部征服された僕に残されたのは
絶頂することしかなかった。
「うえむー!もう無理!出るっ!」
「んっ…んっ…ぐぼぉっ…」
僕は莉菜の口内に溜まりに溜まったものを吐き出した。
腰がわななく…力が入らなくなる…
「んっ…むぅ…」
莉菜はカラカラカラとティッシュペーパーを千切ると、
そこに僕の白濁の液体を吐き出した。
莉菜の口からどろおっと出てきたおぞましい液体を見て
僕は射精後特有の虚無感に襲われた。
「はい、おしまいね」
莉菜は唇についた粘液をティッシュペーパーで拭き取ると、
全部水に流した。
また何億もの生命が子孫を残すという使命を果たせずに消えていった。
女子トイレを出た後、莉菜は何事もなかったかのようにふるまってくる。
僕に残ったのは、莉菜へのイレタイという欲望だけだった。
- 120: 名前:名無しさん投稿日:2017/05/20(土) 10:22
-
痴女むーえっろ!
- 121: 名前:&投稿日:2017/05/20(土) 18:43
-
最高です!
- 122: 名前:名無しさん投稿日:2017/05/21(日) 04:16
-
>>1-150
- 123: 名前:名無しさん投稿日:2017/05/22(月) 06:34
-
むーちゃん・・・笑
- 124: 名前:名無しさん投稿日:2017/05/22(月) 11:30
-
あのー次から彼女のことそういう目で見てしまうんでやめてもらえます?(褒め言葉)
- 125: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/24(水) 18:21
-
〜帰り道〜
莉菜「1日楽しかったですね♪」
「え、うん…そうだね」
莉菜「イルカもペンギンも可愛かったなぁ〜…ね!?」
「え、あ〜イルカね」
その後のショーのことなんて、僕は全く覚えてない。
僕の気持ちを見透かすかのように身体を密着させてくるうえむーに色々な気持ちを鎮めるのに必死だった。
莉菜「軽い返事ですね〜」
「ごめん…」
莉菜「まぁしょうがないですよね〜」
彼女を見る目が180度変わった。
目を見ることすら憚られる…
莉菜「忘れてくださいっていったって不可能ですもんね」
「ムリだよ…」
莉菜「…ふふっ♪」
「なんで笑ってるの?」
莉菜「な〜んか、私の思い通りになっちゃって」
「うえむーの思い通り?」
莉菜「私ね、ずみこからなーんも聞いてないの」
「………えっ!?」
いきなりのカミングアウトに素っ頓狂な声が出る。
だとしたら僕は、彼女の掌の上で踊らされていたわけだ。
「なにも聞いてない?」
「聞いてないよ…デートしたってことしかね」
やられた。可愛い顔してやることはまるで策士だ。
莉菜「それなのに面白いようにことが進むんだもん。欲情しちゃってさ?」
「うえむー…酷いよ」
莉菜「でも、気持ちよかったんですよね?莉菜に支配されて」
素直に認めたくないがその通りだ。
僕は彼女にいいように扱われ、思うがままにヤられてしまった。
今だって、彼女に欲望を放ちたい。
莉菜「ヤらせないですよ?簡単に攻略できると思われちゃ癪なんで」
「べ、別にそんな気は…」
莉菜「ウソだぁ〜顔に書いてありますもん。私とエッチしたいなぁって」
「ちょっ!うえむー!」
莉菜「莉菜はもうずみこへの怒りを果たしたからいいんです♪」
「いや、うえむーが良くたって…」
莉菜「なら、そーいうお店に行ってください♪」
全て見透かされている。
城壁が建てられた以上、もううえむーの城を堕とすことは不可能だろう。
ここは一旦退避だ。
「うえむーがその気にならないのにどうこうするつもりないよ」
莉菜「ふふっ潔い人は嫌いじゃないですよ♪」
全てにおいて、僕より上に立たれてる。
そんな女を屈服させることも楽しいのかもしれない。
今の僕には、そんな自信も技もないのだけれど。
- 126: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/26(金) 02:15
-
立て続けに組まれた予定もひと段落し、
僕は色々あったこの1ヶ月を振り返った。
虹花ちゃんとのランチ、なーこちゃん・べりかコンビとの夕食、友梨奈の悩み相談、
ふーちゃんとの約束、ずーみんとの海デート、
あかねんのお買い物…それが僕へのプレゼントだったこと、
土生ちゃん・ゆっかーとの夕食…ゆっかーとの情事…
奈那ちゃんとのデート…これは…あんまり振り返りたくないな…
そして、昨日のうえむー…
この1ヶ月だけで欅坂メンバーとこれだけの濃密な時間を過ごした。
夢のようで、いや夢なんだろうけど…覚めて欲しくない夢。
そして今もひっきりなしに通知が来る携帯電話。
コーヒーあったかな…こんな時こそコーヒー飲もう。
- 127: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/26(金) 02:28
-
投票ありがとうございました♪
今回は少し捻りを加えてみましたが、
いかがだったでしょうか(笑)
まさか上村莉菜ちゃんが!との意見を頂いた時は
しめしめ…なんて思ってました(笑)
やっぱり見てもらえる小説にはサプライズがつきものですものね!
私はこの節を書こうとした時に莉菜ちゃんの勉強も一緒にしました(o^^o)
料理できて、お裁縫もできちゃう莉菜ちゃんなら男性ならみーんなトリコになっちゃうんじゃないですか!?(≧∇≦)
私はすっごーく莉菜ちゃんに興味が沸きましたよ♪
閲覧ありがとうございました(・ω・)ノ
- 128: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/26(金) 02:32
-
あと、コメント返しなんですけど
名無しの方が多いようなので
コテハンの方(使い方あってるかな?)に限らさせていただきます勝手ですいませんm(_ _)m
でも皆さんのコメントはしっかり受け止めておりますので
これからも叱咤激励お願いいたしますm(_ _)m
- 129: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/26(金) 02:37
-
〜コメント返し〜
&さん
閲覧ありがとうございました
&さんはこのサイトで結構見かけるので
目が肥えてそうなので、お褒めの言葉を頂けるのはとても光栄です
これからも是非ごひいきしてください♪
- 130: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/26(金) 02:53
-
昼下がり、一通のアプリの通知が目に留まった。
「ねぇねぇ○○さん、暇してますか?」
てちだ!てちから連絡が来た!
「やぁ!元気かい?特にやることないから暇だよ」
送る前におかしなところがないか確認して僕は送信する。
1分くらいして、またディスプレイが光った。
「本当?じゃあリフレッシュに付き合ってください」
てちは僕を誘ってくれた。
断る理由もないから僕は構わないよと返信をした。
待ち合わせ場所と時間を聞いてから
僕は雑誌で女子ウケ間違いなしと謳われた洋服に着替える。
いつも手を抜いてるわけではないけれど、
なぜだかてちと会うということで僕は高まる気持ちが抑えられなかった。
『神秘的なスーパーガール』やっぱりこのイメージは拭えなくて、
だからこそ僕も格好良く見せたくなる。
身だしなみを整えて、いざ出陣。
素顔の平手友梨奈に会いに行くんだ………。
- 131: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/26(金) 12:56
-
待ち合わせ場所についた。
格好つけてサングラスまで掛けてきてしまった為か、
通り過ぎる女の子からはチラチラと渇望の目を向けられていた気もする。
やっぱり僕ってイケメンなんだな。
ゾッとするほど僕の中の世界が変わって、
女性の価値観も少し変わった気がする。
やっぱり男は顔目当てなんだな…みたいな悲観に近いもの。
「○○くんやっほ♪」
ん?誰だろう。
この声は友梨奈ではない…このTHE女の子ボイスにはテレビでもよく聞いた。
僕が振り向いた先には
「ねるちゃん!?」
やっぱりそうだ、この独特の高い声色、清楚ルックスの王道
長崎の野生児こと、長濱ねるちゃんだった。
ねる「なんで驚きよっと?…」
「いや、友梨奈と待ち合わせしてたから…まさかねるちゃんが来るとは思ってなくて!」
ねる「ねるじゃ嫌と?」
テレビでよく見る少し膨れた顔を披露するねるちゃん。
マジでかわいい。
「ねるちゃんに会えるのはすっごくびっくりしたし嬉しいよ?
でも友梨奈と待ち合わせしてたはずなんだけど…」
ねる「ねるもてちに呼ばれた」
「あ、じゃあ友梨奈何人か呼んでるってことか!」
ねる「そうかもしれんね」
その場でてちを待っていると、
次に来たのは…
?「あれ、ねるじゃん」
僕は次に来たメンバーに息を飲んだ。
だって…そのメンバーは…元いた世界で何度となく握手を交わしてきたメンバーだったから…
ねる「あ、まなかぁ〜♪」
そう、僕の欅坂の推しメン…志田愛佳ちゃんだ…
鼓動が早くなるのがわかる。
愛佳「えっと…隣にいるのは…」
ねる「○○くんだよ」
ねるちゃんが愛佳を見ながらそう言うと、
愛佳の目が僕に向けられた。
愛佳「あぁ〜…どうしたのそのグラサン」
そうか、愛佳にだって僕のこと知られてるんだった!
僕と愛佳の距離感どんなもんなんだろう…
「おはよ…志田さん」
僕の言葉に怪訝そうな顔をする愛佳
愛佳「え?志田さん?むず痒いんですけど…」
「あっごめん…もな!」
愛佳「あ、はい…」
距離感的には、知り合い以上…友達未満?ちょっとよくわからないな…
これは攻略に時間がかかりそうだ…
でも、僕の容姿なら、嫌われることはないだろう。
愛佳「ところでねるは○○さんと何してるの?」
ねる「ん?デート」
ええっ!?
ねるちゃんが僕の腕にぴたっとくっついてくる。
愛佳「あぁ…そう…」
愛佳の冷たい視線が突き刺さる。
「ねるちゃん!?」
ねる「うそうそ、実はてちに呼ばれてるの」
愛佳「あれ、私も平手に呼ばれたけど…ねるも?」
ねる「そそ、おまけに○○くんも呼ばれたみたい」
愛佳「なんだ、そういうことだったのね」
愛佳がそういって僕を見上げる。
愛佳「あなたがねるを誘ったのかと思った」
そう言うと愛佳のネコ目はより強調される。
「まさか…ハハハッ…」
ねる「○○くん連絡くれんもんね?」
そう言うねるちゃんはまたさっきの少し膨れた顔を僕に見せる。
でも、やっぱり僕は愛佳のスレンダーボディに目がいってしまうみたいだ。
ハーフパンツから伸びるスラッとした脚、ヒールを履かなくても他を圧倒する存在感。
そしてこのシティーガール風のコーディネート。
どれもこれも洗練された愛佳に似合う仕上がりだった。
(綺麗だ…)
愛佳は必要以上に僕と目を合わせようとはしてくれない。
そんなクールな所もポイント高い。
- 132: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/26(金) 19:32
-
サングラス越しに愛佳を見ていると、
ねるちゃんが僕の袖をきゅっと掴んできた。
ねるちゃんは構ってと言いたげに上目遣いで訴えかけてくる。
そんな目で見られたら僕死ぬよ?いいの!?
今まであった中でも一、二を争うくらいのボディタッチの量。
「えっと…友梨奈遅いね…」
愛佳「あー…収録」
「収録?」
ねる「うん、ラジオのね」
「あー!…あれか!」
てちのラジオは僕も愛聴者だったから分かる。
そうか、だからこの場所なのか
「ってことは、ゲストいるよね…今日は誰だろう」
ねる「この前ねるだった」
愛佳「前のスペシャルウィークはウチだった」
「そうなのかー…おりかとか?」
愛佳「あー尾関?…どうだろね」
ねる「葵ちゃんとか」
てちのラジオにはゲストパートがある。
僕たちは友梨奈が来るまでその話題で盛り上がった。
「みんな他のメンバーのスケジュールとか把握してるんだね?」
ねる「全員ってわけではなかとよ」
ねるちゃんの地元の方言はねるちゃんの声色も相まってすごくカワイイ。
そういえば、愛佳から方言って聞いたことないなぁ。
新潟ってそんな突出した方言ないのかな?
そんなこと思ってると、遠くからトコトコと歩いてくる女の子が見えてきた。
黒髪ボブに小動物のようなルックスそれに見合わない高身長…
?「ごめーん!待ったよね!」
愛佳「待った待ったチョー待った!」
?「ごめんぴっぴ〜!」
ねる「てちお疲れ様〜♪」
遂に現れた。欅坂の若きカリスマ。
友梨奈「あっ、○○さんも、こんにちは!」
「お疲れ様、友梨奈」
てちに声を掛けると、
てちは控えめに会釈した。
その姿はカリスマの面影を思わせず、
一人の女子高校生のそれだった。
愛佳「あ、そうだ平手」
友梨奈「ん?どしたのぴっぴ」
愛佳「今日のメンバー誰だった?」
友梨奈「あぁラジオ?」
愛佳「そう」
ねる「みんなで予想立ててたの!ねるは、みぃちゃん」
愛佳「ウチはぺーた」
ねる「で、○○くんが」
「よねさん!かなっ」
友梨奈「キャハハッえーみんなそんなことしてたの!?」
愛佳「平手来るまで暇だったからね」
ねる「で、正解は誰と?」
友梨奈「えー…ゴホンッ!正解は〜………鈴本美愉でしたぁ〜!」
友梨奈がおどけて正解を発表すると、
愛佳とねるちゃんは「あ〜鈴本(すずもん)ねぇ!」と声を合わせた。
友梨奈「全員不正解です!ということで今日は全員私に奢りましょう〜♪」
てちが楽しそうに小躍りする。
この姿が僕が見たかった等身大の平手友梨奈なんだと思った。
愛佳「えーやだー帰るー」
友梨奈「おーい!帰らないでー!」
すごく楽しい。
美少女たちの戯れを娘を見るように眺める僕。
こんな友梨奈の姿を見れただけで今日はもう充実した1日になりそうだ。
- 133: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/27(土) 04:34
-
「友梨奈、これからどうするの?」
歩き出してすぐ、僕はてちの背中に問いかけた。
友梨奈「えっと〜…私たちはお買い物したいんだけど…○○さんはどっか行きたいところある?」
「友梨奈が行きたいところへ行こうよ。荷物持ちするよ」
ねる「わっ頼もしい」
ねるちゃんは僕の隣にいたがる
だから前にてちと愛佳、後ろにねるちゃんと僕という図式になる。
友梨奈「じゃあ、行きたいところ決まった!新しくできたところ行く!」
愛佳「あ、ウチもそこ行きたかったわ〜…アリだね!」
やっぱり流行に敏感なのは女の子だなぁと思う。
〜大型ショッピングモール〜
友梨奈「ねぇぴっぴ!あそこ良さそう」
愛佳「じゃあ行ってみよう」
愛佳といる時のてちは、子供のように甘えている気がする。
愛佳もそんなてちを軽くあしらわないで付き合ってあげている。
いい関係性だなぁ。
ふーちゃんも言っていた言葉が思い出される。
『平手のつっかえ棒を取り除くメンバーはいっぱいいる』
確かにそうだ。確信した。
友梨奈のあのキャピキャピした笑顔を見て、僕は嬉しかった。
ねる「欅坂って仲良いでしょう?」
「そうだよね、楽しそう」
ねる「ねるも楽しか」
「ねるちゃんも見てきなよ」
ねる「○○くん一人ぼっちになるよ?」
「いいよ僕のことは、輪の中行っておいでよ」
ねる「そう?」
3人の美少女が店内を物色する姿を僕はただ眺めていた。
まぁ女物のお店にずっといるのもなんか気恥ずかしいしね。
- 134: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/05/27(土) 16:35
-
ショッピングモールに来てからだいぶ経ったけど、
彼女達の興味が薄れることはなかった。
友梨奈「ねぇぴっぴ〜これ似合うかな?」
愛佳「平手にはまだ早いんじゃない?もう少し若々しいのでいいと思うけど」
愛佳のファッションチェックは少々手厳しいようだけど、
てちはそんな愛佳に全て任せているみたいだ。
友梨奈「ねるはどう思う?」
ねる「ん〜よかよ?だけん、大人っぽすぎやね」
友梨奈「えー大人に見られたいんだけど」
愛佳「15歳が何言ってんだか」
ねる「そやねぇ、じゃあワンポイント可愛いのがある奴とかどう?」
愛佳「例えば、コレとか」
友梨奈「う〜ん…」
ねる「嫌ならよかとね」
愛佳「着てみたら変わるかもよ?ウチはねるの意見いいと思う」
友梨奈「じゃあ〜…試着してくるから待ってて!」
愛佳「はいはい」
愛佳もねるもてちをうまくコントロールしているなぁ
女の子が女の子に見せる自然な態度って感じかな。
愛佳「お客様サイズの方はいかがですか〜?」
友梨奈「は〜い、ピッタリでーす!」
ねる「お客様見せてもらってもよか〜?」
友梨奈「はーい!OKでーす!」
友梨奈がカーテンから姿を現わす
か、可愛い…
愛佳「おーいいじゃん」
ねる「ね!似合っとうよ!」
二人に褒められたてちは得意げになっている。
友梨奈「このリボン必要かなぁ?」
愛佳「いやそれありきでしょ」
ねる「そやね、可愛い服着たてちも好きっちゃん」
愛佳「まあ、最後は平手が決めればいいよ」
結局二人に乗せられたてちは素直にその服を買った。
それを荷物持ちの僕が貰ってその場を出る。
- 135: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/01(木) 02:42
-
更新待ってます!
- 136: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/03(土) 00:55
-
友梨奈「○○さん!みんな!今日はありがとう。息抜きできたわ」
帰り際、てちは僕とねるちゃんと愛佳にそうお礼を告げた。
ねる「気にしなくてよかよか!」
愛佳「改まって言うことでもないでしょ、帰り道っつ
- 137: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/03(土) 00:55
-
ミスです気にしないでくださいf^_^;)
- 138: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/06/03(土) 01:07
-
〜帰り道〜
友梨奈「○○さん!みんな!今日はありがとう。息抜きできたわ」
帰り際、てちは僕とねるちゃんと愛佳にそうお礼を告げた。
ねる「気にしなくてよかよか!」
愛佳「改まって言うことでもないでしょ、帰り道だって、寮だって一緒なんだから」
ねると愛佳はてちに笑いかける。
「そうだよ、友梨奈と一緒の時間過ごせてよかったよ!もちろん、二人もね」
僕が3人に言うと、愛佳は目線を逸らして、ねるちゃんはニコッと笑って、てちも釣られて笑った。
「それじゃあね、みんな!気をつけて!」
太陽が沈み、夜になる。
暗闇は物騒だが、
3人いるなら大丈夫だろう
愛佳もねるちゃんもしっかりものだ。
友梨奈「またデートしてくださいねぇ!」
突然背中越しに聞こえた声の主は
僕に向かって手をブンブン振りながらニコニコと笑っていた。
そんなティーン真っ盛りなてちの愛くるしい笑顔はカリスマという称号には結びつかないものだった。
- 139: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/06/07(水) 02:59
-
今日の出来事をデートと言ってくれたてち。
僕はちっともデートという風には感じなかったけど、
テレビ越しに見ていた平手友梨奈と実際のてちはやっぱり異なるものがあって、
そんなコがグループのトップとしてアイドルを全うするということは
やっぱり凄いなと改めて舌を捲く。
僕は、みんなと別れてからとあるメンバーに呼び出され、とある場所へ向かっている。
〜待ち合わせ場所にて〜
僕を呼び出したメンバーを待つ。
その間、アプリからの通知が何通か来ていた。
てち、あかねん、ゆっかー…そして、ねるちゃん。
僕が待っていた愛佳からは来ていなくて、
やっぱり愛佳にはいいイメージを持たれてないのかもしれないと気落ちする。
○○「お待たせ」
背中越しに聞いたその声に
僕は振り返る。
「やぁ…さっきぶり…
ねるちゃん………」
僕を呼び出したメンバーはさっき一緒にいたねるちゃんだった。
彼女とは比較的一緒にいた。僕は愛佳とてちの背中を彼女と一緒に見続けていた。
それなのにもかかわらず、ねるちゃんはまだ足りなかった…ということなのだろうか?
それはそれで、嬉しい。
こんなに可愛いコの隣をまだ歩けるならそれは光栄なことだ。
ねる「ふふっ…なんか変な気分やね」
「そうだね…さっきあったのに…」
ねる「あれでねるが満足すると思ったと?」
ねるちゃんの破壊力抜群の方言に、
僕はノックアウトされそうになる。
「満足してないんだ?」
ねる「ふふっ…まだまだ足りんばい」
僕の腕にそれが当たり前と言わんばかりに絡みついてくるねるちゃん。
「おっとっと…みんなに見られちゃうよ?」
ねる「ふふっ!…見せびらかしとるんよ?いいやん、彼女やろ?」
え?今なんて言った?
僕の聞き間違いでなければ、
ねるちゃんは僕と付き合っている?
彼女?…ねるちゃんが僕の?
ねる「何で不思議そうな顔しとーと?」
「え、いや…別に…」
ねる「変なのぉ〜」
「ご飯いこっか…?」
ねる「うん…ねるもお腹すいた」
そうか、僕とねるちゃんはこの世界では付き合っていると…
どうすればいいんだろう…
彼女ということは、そういうことももちろんしてるのだろうか…?
〜レストランにて〜
ねるちゃんはそのあとも躊躇することなく僕の隣に絡みついてきた。
まぁ付き合っている男女なら…ごく自然なことなのだろう…
けど、この世界の僕はもしかしたら僕の知らない間に色々やっていたのかもしれない…。
ねる「今日のてちさ、すっごく可愛かったよね?」
「うん、そうだね」
ねる「あの服、気に入ってくれるといいんやけど」
「気にいるでしょ、ねるちゃんが選んだんだから」
僕がそういうと彼女はまた不思議そうに僕を見た。
ねる「呼び方気になる。いつも呼び捨てしてくるやん」
そ、そうか…そうだよね…付き合ってるんだもんね。
ねる「メンバーといるときは流石にダメって言ったけど、
今は二人きりだよ?」
「あ、そうだよね…ごめんね…ねる…」
くすぐったい。
すごくくすぐったい。
てちを友梨奈とよぶより、数倍くすぐったい気持ちだ。
ねる「うん!いつも通りに戻った♪」
クスッと笑うねるちゃんと、
現状が読めないままの僕。
その後も僕はねるちゃんの尽きないメンバーとの話に相槌を打つ一方だった。
ひとしきり喋り終える頃には、
運ばれてきた品も綺麗に平らげて、
僕は満腹感でいっぱいだった。
- 140: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/06/07(水) 03:13
-
僕は考えた。
ねるちゃんが彼女だというなら、
なぜみんな僕に連絡をしてくるのか。
誰にもばれちゃいけない秘密の恋愛だからか…
あるいはねるからの略奪を狙うのか…
前者なら、ずーみんやゆっかーが僕を好いてくれている気持ちにも整理がつく。
この交際が誰にもバレてないのなら…
ねる「ねぇ、○○」
「あ、ごめん…なに?」
ねる「な〜んか、今日は本当いつもの○○じゃないみたい…どうしたと?」
「ううん…なんでもないよ…」
ねるちゃんは僕の手に手を重ね合わせる。
僕たちはこれから、『ごく自然なこと』をする。
交際をしてるなら別に気負いすることもないし、
それを知っているからねるちゃんも拒まない。
ねる「大好きだよ…○○」
吸い寄せられるようにねるの唇が重なった。
〜ラブホテルにて〜
- 141: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/06/07(水) 03:56
-
ねる「最近全然連絡くれんけん…ねる寂しかった」
ナチュラルボーンぶりっ子。
ねるちゃんを表す最大の言葉だと思う。
ねる「ばかばか」
ベッドの上で僕の胸板をドンドン小突く。
少し痛い。
「痛い痛い…ごめんって」
ねる「許さないもん」
「どうすれば許してくれるの?」
僕の上にのしかかってくる美少女に
許しを乞う僕。
2次元かよと思わず突っ込みたくなる。
ねる「ちゅーして」
言われた通りに僕はねるの唇に軽くキスする。
少し下を向きながら軽く照れてるのがわかった。
「可愛いな、ねる」
頭をぽんぽんとしてあげるとねるはもっと下を向いた。
ねる「自分で言っといて、恥ずかしくなっちゃった…」
はにかむ彼女の唇を今度は頭を傾げながら奪う。
ねるは目を瞑って、それを受け入れた。
触れるだけの優しいキス。
ふっくらとした彼女の唇は心地がいい。
唇を離すと、ねるは閉じていた目を開く。
そして微笑む。
ねる「なんか熱くなってきちゃった」
ねるは手で顔を仰ぐ。
そして僕の身体から離れると、
ねる「ちょっと浴びてくるね」
そう言って浴室へ向かっていった。
おあずけを食らった僕は、
昂ぶる思いを鎮めるべく、メンバーの通知に既読をつけた。
寮ぐらしのねるちゃんに、時間はそれほど残されていないはず。
欅ちゃん達の寮は門限があるはずだ。
大丈夫なのかな。
ピコンッ♪と通知がまた送られてくる。
返信した五分後くらいにはまた通知が…
シャワーの音がこれからのコトを想像させる。
ねるちゃんは、慣れてる。
ゆっかーのコトを思い出してみると、よく分かる。
あのコはラブホテルのことをよく理解してなかった。
それはまぁ…酔いもあったことだろうけれど、
シャワーがあることすら知らなかったのではないだろうか?
それを考えると、ねるちゃんはやっぱり…慣れてる。
以前にも僕と来てたから?それともその前から?
シャワーの音だけでクエスチョンマークが増えるのもなんか童貞みたいで恥ずかしい。
キュッキュッと言う音の後に浴室の扉が開いた。
タオルがこすれる音と、ねるちゃんが鼻をすする音、
歯磨きをしている音。
全てがライブ感満載だった。
そういえば、一度呼んだデリ嬢も、
こんな感じだった気がする…
あの人は、ハズレだったな…
髪を乾かすドライヤーの音が聞こえ始めて、
僕はデリ嬢のことを忘れようとした。
これから起こすコは、そんなハズレデリ嬢なんかとは比べものにならないくらい
リアルガチの清純派アイドルだ。
忘れよう。ねるちゃんがいる。
今にもタオルを巻いて出てくるであろうねるちゃんに
僕はそっと口づけをするんだ。
- 142: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/06/08(木) 23:53
-
ねるちゃんが脱衣所から顔だけ出してこちらをみている。
ねる「○○はどうすると?」
「あ、うん僕も入ろうかな」
ねるちゃんに促された僕はベッドから起き上がる。
そして脱衣所まで向かうと、ねるちゃんはタオルを巻いて場所を譲ってくれた。
ねるちゃんがベッドの方へ向かうのを見て、
僕は一枚一枚衣服を脱いでいく。
磨りガラスで薄く身体が見えそうなドアを開けると
一呼吸置いてから、シャワーを出した。
温度がほどよく気持ちいい。
ねるちゃんから放たれていた同じ匂いのシャンプーで
今日1日の汚れを洗い流す。
と言っても、施設は冷房が効いていたし汗はかいてはいないのだが、
不快な思いをさせるよりはいいだろう。
僕は念入りに身体を清めて、
シャワーを止める。
そしてまた一呼吸置いてから浴室を出た。
彼女と同様に歯を磨き、ドライヤーで髪を乾かし、
これからのコトに対する準備は整った。
ねる「あ、おかえり〜」
「うん」
ねるちゃんはベッドの端っこにちょこんと座り僕を見上げた。
ねる「隣」
ぽんぽんとベッドを叩いて、座るように促してくる。
素直に応じて僕はねるちゃんの隣に腰を下ろす。
ねるちゃんはいつの間にかテレビをつけていて、
それを見ていたようだった。
この時間は1時間のドラマが多いから退屈はしないんだろう。
「これ、よく見るの?」
ねる「そうだね」
「ふーん」
ねる「でも録画しとうけん、見なくてもよかたい」
「そっか」
ねる「興味無し!って感じやね」
「え?そう見えた?」
ねる「うん。ねるにはそう見えました」
興味あるかないかと言われれば確かにないけれど、
それがわかるくらい顔に出てたのだろうか?
それはあまりよろしくないですね。
どうしてか、シラフだと友香の時みたいにガッつけずにいる。
彼女だったら拒むことはよっぽどのことがなければ僕の欲を拒むことはないんだろうけど、
とまどいばかりが勝ってしまって、
いざこうなると、本当にいいのだろうか?なんていらぬ不安が浮かぶ。
この世界の僕がねるちゃんをどのように彼女にしたのか
どんな経緯で愛を育んできたのか…なにも分からない。
ねるちゃんが言ったように今のままの僕は変なのだろう。
かといって、変われと言われてそっくりそのままこの世界の僕に変われはしないだろう。
でも、それは一緒だから、
僕だってこの身体になってから
昔の僕を捨てるようにこの1ヶ月間生きてきたんだから。
躊躇するだけおかしな話だ。
今の僕の容姿で昔の僕の性格でいてはダメだ。
草食系なんて言葉はあるけれど、
あんなのは良いように言い当ててるだけであって主張をせずに女の子に気を遣わせているだけだ。
僕はフーッと息を吐いて、
そっとねるを抱き寄せた。
彼女は頭を肩に乗せてきた。
- 143: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/10(土) 03:05
-
おねがいします!
- 144: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/10(土) 08:18
-
>>143
何がおねがいしますなんだよ
- 145: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/10(土) 16:03
-
〜完〜
- 146: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/10(土) 19:09
-
まだまだ続きます
- 147: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/10(土) 21:36
-
この作者さんにはコードがあるから
なりすますことできないのに馬鹿なのかな?
- 148: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/12(月) 09:04
-
>>147
バカが
なりすましじゃなくて暗に辞めろ、辞めてもいいぞって言ってるんだ
- 149: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/12(月) 18:26
-
>>148
辞めろにはないけど、辞めてもいいぞってなんか少し優しさあるな笑
- 150: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/12(月) 18:49
-
やめるかやめないかは作者さん次第。
嫌いならよまなきゃいいだけ。
- 151: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/12(月) 21:00
-
>>150
違う、そうじゃない
- 152: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/06/13(火) 04:35
-
「ふふっ…外では全く触ってくれなかったのに…二人きりだとオオカミさんみたいやね」
「そんな僕が好きなんでしょう?」
「ん?…だーいっきらい♪」
言葉とは裏腹に僕の頬にキスをするねる。
ぽてっとした唇の感触がダイレクトに伝わる。
世の男はこんな女の子を前にして耐えきれるだろうか?
いや、そんなことはできないと思う。
僕もその世の男の考えと同様だ。
抱き寄せたねるの唇を強引に奪う…
目があうと、また唇が触れ合う…
目は口ほどに物を言うとはよく言ったものだ。
彼女の目は、僕に「きて?」と訴えかけていた。
体重をゆっくりかけると、ねるの頭がぽふっと音を立てて枕に乗せられた。
僕を離すまいと手を頭の後ろで組んで引き寄せてくる。
舌先がチロチロと伸びてきて僕を捕まえてくる。
負けじと舌を差し入れると舌の腹がにたどり着いた。
たどたどしい舌使いでねるの口内を貪っていると、
吐息が口内を支配する。
頭の上で組まれたねるの指先が僕の首を撫でる。
そんな仕草一つとって見ても、ねるは慣れていると思う。
「ちゅるっ…ぷは…激しいよ」
ゼロ距離で見つめてくるねるちゃんはそう言って口角を上げる。
「好きなんでしょう?」
「そがんことなかよ」
口では否定してるのはだいたいのニュアンスでわかるけど、
本気で否定してるわけではないのはわかる。
彼女の目がハートマークになっているのは分かってるから。
- 153: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/13(火) 07:41
-
辞めていいよ
- 154: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/14(水) 01:40
-
ねるちゃんやばいぐらい可愛い
- 155: 名前:&投稿日:2017/06/16(金) 21:49
-
更新お待ちしてます!
- 156: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/16(金) 22:06
-
更新なんてねーよ
- 157: 名前:&投稿日:2017/06/18(日) 22:38
-
>>1-600
- 158: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/06/18(日) 23:06
-
細くて白い首筋から拭き残した水が滴り落ちる。
それを舐めとるとねるはくすぐったいと言わんばかりに首をすくめた。
その反応が可愛くて、僕はねるちゃんの首筋を舐めまわした。
「ちょっと…も〜!…くすぐったいって〜」
ねるちゃんはそう言いながら僕の頬をツンツンする。
そんな仕草一つとってもねるは可愛くて、
単純な僕は彼女の表情が綻ぶたびに胸がキュンッと締め付けられた。
ねるは両手で僕の顔を引き寄せて目を見つめてくる。
ジーっと見つめられると、瞬きの回数が早くなる。
そんな僕を見てねるは、クスッと笑う。
「な、なんだよ」
「ううん、○○がオドオドしてるのが可愛くて!…ふふっ!」
逆に、この子は照れたりしないのだろうか?
女の子にそんなに見つめられたことがない僕は、やはり戸惑ってしまう。
この1ヶ月でずいぶん女性に耐性はついていたとは思っていたけど、
まだ、僕は昔の名残を捨てきれちゃいない。
「ねるちゃんってキス好きだよね」
「んー?どうかね?」
「だって…ちゅっ……ほらっ」
「んっ…なぁにー?」
「僕が顔を近づけるとすぐに目を閉じるじゃん?」
「え?…逆に○○はちゅー好きじゃないの?」
「ううん、好き。ねるちゃんとするキス好きだよ」
「ふふっ…嬉しい」
ねるはそう言ってまた僕に顔を近づける。
僕もまたそれに応じる。
やっぱりねるは、目を閉じる…
- 159: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/19(月) 18:33
-
マジ大島ってマゲマンすぎんだろ
なあお前もそう思うだろ
- 160: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/19(月) 21:54
-
マンコにチョンマゲ生えてんのかよ?
大島きもすぎんだろwww
- 161: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/19(月) 23:26
-
www
- 162: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/06/20(火) 03:17
-
「ねえ、もっとねるのこと見て…?」
「え?」
「え?じゃないよ〜!焦らさんでよ!」
「あっ…あっ…うん…」
ねるをきつく締め付けていたバスタオルに手をかける。
あれ、結び目がわからない…
どっかに沈み込んでるであろうバスタオルの結び目が見当たらないので、
ねるの胸元に手を突っ込んでみた。
「あっ…違う違うここ!」
どうやら見当違いだったようだ……。
結局ねるに手伝ってもらう形になり、
立て膝になって、バスタオルの結び目を外に出してくれた。
まさか、そんなとこに折り込んでるなんて思わないから、
ある意味勉強になった。
巻き寿司を剥がすかのごとく、
ねるの背中まで手を伸ばしてバスタオルを剥がしていく。
ねるが僕に身体を預けるようにもたれてくると、
バスタオルが音を立てて下へ落ちた。
すぐ下に視線を向ければ、ねるの美しい股体が僕の目の保養になる。
ただ、今僕の視界には、細長い首と綺麗な鎖骨が支配している。
肝心のねるの裸体はまだ見せてくれないようで、
ねるは僕の身体をぎゅっと抱きしめたまま体重を預けてくる。
彼女のサラサラの黒髪から放たれる芳しい大人の匂いのシャンプーが僕の鼻腔をツンと突いた。
- 163: 名前:&投稿日:2017/06/20(火) 12:00
-
良いですね!更新お待ちしてます
- 164: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/20(火) 13:48
-
良いっていうコメントのあとに更新待ってるなんて言うかね普通
更新したばかりで早くしろよって取り立てみたいなだな
- 165: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/20(火) 23:13
-
&が人の気持ちなんて考えられるはずがない
- 166: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/06/21(水) 18:40
-
ねるは、腰を下ろして、首に手を巻きつけてきた。
僕はねるのトロンとした瞳をジーッと見つめて、
またすぐに貪るようにキスをした。
舌を絡めながら、彼女の肩に触れる。
そして、両腕で背中を抱きしめるとまたゆっくり枕にねるの頭を下ろす。
一旦身体を起こそうと首に巻きつかれた手をほどく。
露わになった清純派王道アイドルの小ぶりな胸はやはり心が躍る。
動作を止めた僕に彼女は
「見過ぎやろ…恥ずかしいったい…」
そう言うと胸を隠してしまうねる。
「あっ…ごめん」
僕も慌てて目線を外す。
心臓の鼓動がバクバクと音を立てる。
「嘘だよ、ねるのこともっと見て」
そう言って僕の顔を両手でぐいっと引き寄せる。
両手で寄せられてかろうじて谷間ができる彼女の胸は推定B〜Cカップくらいはあるだろうか。
「どうかな?…」
「うん…綺麗だよ」
「ふふっ…ありがと…」
急に恥ずかしくなって、ねるの顔が全く見られない僕を
彼女は手懐けるかのように僕を操る。
「あのさ、触ってもいい…?」
唐突な僕の言葉に
ねるは一瞬?な顔をしたけど、すぐにコクリと頷いた。
お椀型のねるの胸に手を伸ばすと、
女性特有の感触がてのひらいっぱいに包まれた。
この感覚、これこそ男のロマンだなとつくづく思う。
柔らかさよりも弾力が強調されるねるの胸は、
手のひらですっぽり収まるくらいには小ぶりで可愛い。
その手で痛くしないように揉むと脂肪の少なさがよく分かった。
ねるはあまりそこは感じないのか、声を出さない。
ある程度ねるの感触を楽しむと今度は舌でツンと上向いた乳首を舐めてやる。
最初は声を出さなかったねるも、そこばかりはもどかしさに声をあげた。
乳首を舐めしゃぶり、舌でこねくり回していると、ねるは口を閉じたまま声を漏らした。
控えめに声を出すねるとは裏腹に、
ピンと張った乳首が気持ち良さを示してくれていて僕は嬉しくなった。
- 167: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/21(水) 21:28
-
なんでも自分の思い通りになると思ったら大間違いなんだよ
- 168: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/06/22(木) 04:00
-
「赤ちゃんみたい」
ねるは一心不乱に胸を愛撫する僕をそう例える。
赤ちゃんの頃の記憶は全くないけれど、
乳飲み子を見る母親はこんなに悶えてはいないだろう。
いざ自分がセックスをするとなると、
タイミングがわからなくなる。
友香の時のように気が大きくなっているわけでもないから
ねるに対してSにもなれない。
「下も見ていい?」
探り探りでねるに言うと、彼女は
「いちいち言わんでよか…好きにすればいいったい」
目を瞑りながらそう僕に呟いた。
「あ、うん…わかった…」
多分いちいち言われるのはうざったいんだろうなと
僕はそれ以降ねるに聞くことをやめた。
自分が思うままにねるを気持ちよくさせてやろう…
下へ下へと身体を移行させ、ねるの股下までスルリと下がる。
閉じられた両脚を開くと、神秘的な光景が広がった。
「すごい…」
思わず口に出してしまう。
ねるのアソコは、無毛地帯だった。
いわゆる、パイパンっていうやつ。
本当に実在するんだな…パイパンって…
「せからしか…」
どっかのグループのシングルにあった気がする。
確か、うるさいって意味だったかな。
ねるは僕にうるさいなぁと小さく言ったんだろう。
でも、毛がないおかげでよくわかる。
ねるのアソコは男を悦ばせる教本のようだ。
ワレメを人差し指でなぞりあげると、
乾いてたはずの指が湿り気を帯びた。
声は控えめだったが、どうやらしっかり濡らしていたようだ。
「んっ…んっ…」
可愛らしい声が漏れる。
元々可愛らしい声をしてる彼女の声に更に艶が増している。
片方の指でアソコをクパァッと開くと、
ピンク色のおめこがてらてらと光っている。
「ねる…すごいな…」
「え?なにがぁ?」
「おまんこ…」
「だから言わなくていいからぁ…」
やっぱり、女性器ってのは神秘的なものだよね。
友香との記憶はもうほとんど忘れてしまってるから
女性器とはこういうものなんだと、また記憶を上書きした。
ただあの時は処女だったということもあって、
自分本意なセックスをしないように決めていた。
その点、ねるは僕の彼女みたいだから少し素直にやりたいことやってみようかな…
なんて思いを巡らしてしまう。
それに同調するように身体はねるを欲しているようで、
ねるのアソコに顔を近づけると、ぺろりとワレメをひと舐めした。
「ひゃうッ!…」
いきなりの先制攻撃に声を上げるねる。
そのさまを確認して、もうひと舐め
今度は舌先でチロチロとヒダを責めてやる。
すると、また違った反応を見せるねる。
どうやらこっちの方が気持ちいいみたいで、
僕は舌先でねるを刺激し続けた。
女の反応ってこんなにわかりやすいものなんだなと
その行為を通じて、改めて実感することになった。
- 169: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/06/23(金) 16:29
-
力の加減の仕方とか、だんだん掴めてくると
その度にねるは嬌声をあげる。
ジュンジュンと濡れそぼったアソコに指を挿し入れる。
第二関節あたりまで差し掛かると、人差し指は温かさに包まれた。
下から上からきゅうきゅうと収縮するねるのナカは、
指の出し入れをする度にイヤらしい液を分泌させている。
「ぁ…んっ…はぁっ…」
甘い声を漏らすねるに僕の気持ちの昂りも抑えきれない。
中で捏ねくるとその都度ヨガリ声を漏らす。
くちっ…くちっ…という水音は男なら誰しも嫌いにはなれないだろう。
ねるを見ると、目を瞑りながら指を口元にあてて気持ちよさそうに声をあげている。
さらなる刺激をと、少し調子にのって舌での攻撃を追加する。
全てが丸見えになったねるのアソコをチロチロと舐めると、
手での責めの時より声を漏らす。
それに気を良くした単純な男は、
気がすむまでねるのアソコを愛撫しつづけた。
AVの知識は役に立たないみたいな話は聞いたことあったが、
実際それでもねるは僕を求めていたわけだから、
十中八九間違いとは言えないだろう。
「ねる、僕も」
なにも言わずに頷くねる。
すぐに僕のタオルを剥がしにかかってきた。
正直自分がタオルを巻いていたことすら忘れていた。
手際よくタオルを剥がすと、じーっと僕の分身を見つめている。
そして半勃ちほどの、アソコをすぐに触ってくる。
き、気持ちいい…
触られるだけでこんな気分にしてくれるなんて…
「寝てていいよ?」
ねるに言われた通りに硬いベッドに横たわる。
アイドルが僕のアソコを上下に擦る姿は奇妙な光景だ。
ねるは舌をペロッと出して、頭を舐め始める。
「くッ!…やばい…」
舌が亀頭を一周したかと思ったら、口をすぼめて僕の分身を咥えはじめた。
ちゅぼ…ちゅぼ…というイヤらしい音がし始めると、
僕はもうねるを見れずに天井をひたすら見続けた。
「ねぇ、挿れていい?」
気持ち良さがピークを迎える前に、
僕はねるのナカに入りたかった。
ねるはそんな僕の気持ちを察してか、
「いいよ」
と一言だけ発した。
- 170: 名前:&投稿日:2017/06/26(月) 06:13
-
素晴らしい!
- 171: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/27(火) 05:51
-
>>1-300
- 172: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/28(水) 05:10
-
佐藤と土生を
- 173: 名前:名無しさん投稿日:2017/06/29(木) 06:00
-
続きを
- 174: 名前:名無しさん投稿日:2017/07/03(月) 19:43
-
待ってます(^-^)
- 175: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/07/05(水) 03:08
-
「あっ…んっ…」
体重を掛けてねるのナカヘと滑り込む。
膣肉がうねるようにぼくのアソコを締め付ける。
「うわっ…気持ちいいっ…なんだこれ…」
思わず声を出す僕に、照れ笑いしながら目を瞑るねる。
なにこれ、くっそ可愛い…
正直ねるとまぐわっている瞬間は
他のメンバーのこととか全部吹っ飛ぶくらい…気持ちよかった。
このなんともいえない快感…やっぱりセックスって素晴らしい。
「あっ…あっ…」
控えめに声を漏らすねると
猿と化したイケメン。
これは女性用AVかなにかか?
客観的に見たら、そんな風に感じた。
まぁ、ハメて腰振っている時点で客観視なんかできるわけないんだけど…
正常位・騎乗位でハメて多分次はバックかな…
僕の上で惜しげもない姿で前後左右にぴたんぴたんとあそこを密着させるねる。
そんな声まで上げて、ファンが聞いたら悲しむよまったく…
「はぁっはぁっ…あんッ…あんッ…」
ヨガリ声って最高だ。
ねるのそんな声を聞いていたら自然と腰が浮いてしまう。
ねるは僕のしたいことを理解したのか、
僕の上半身にだらっと身を預けてきた。
ならば…と僕は下から思いっきりねるを突き上げる。
ぱちゅんっぱちゅんっ…内腿が当たる音が断続的に続く…
正直もう、イキそうだ…
慣れない動きをしているから
多分終わったら腰が痛くてしょうがないだろうな
なんてことを考えてると、
本気でヤバくなってきた。
「ねる…イクよ?」
「いいよ…出して?」
ねるのその言葉に我慢が限界を越えた。
動きを止めると、ねるのナカに
びゅくんっびゅくんっと精液が一定のリズムで放たれていく。
「あっ…あっ…」
ゴム越しにも出てる感覚は分かるみたいで
ねるは少し息を弾ませながら僕の目をジッと見つめていた。
「はぁ…はぁ…ティッシュとって…」
僕の頭の上にある箱ティッシュを指差しているねる。
騎乗位の態勢で僕のアソコを引き抜くとティッシュで念入りに拭き始めた。
一発だけで充分だ。
終わった後のこういうちょっとした仕草をみて、
男は多分賢者タイムに突入していくんだろう。
ねるは余韻に浸ることもなく、すぐに脱衣所へ歩き出した。
多分もうねると僕は何度もエッチしてて、
行動もパターン化されているから、
エッチすることがねるにとっては作業の一つでしかなくなっているのだろうか。
だとしたら少し、興ざめしてしまう節があるのは否めない。
それに僕はもっとラブラブなセックスが出来るもんだとばかり思っていた。
まぁセックスに夢を持ちすぎるのは少し童貞チックで恥ずかしいかもだけれど。
- 176: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/07/06(木) 06:05
-
元のこの身体の持ち主がどうかはわからないが、
正直ねるに僕はそこまでお熱ではない。
確かに可愛いし、人気もあるし、握手対応だって悪くない。
でも、やっぱり僕は彼女がねるというこの世界の設定を
嬉しいんだけど、望んだ展開…とは捉えられないでいた。
チェックアウトするとまた一人の時間が訪れる。
ねると別れてすぐに携帯を取り出す。
友梨奈、あかねん、ゆっかー…
先ほどと変わらないメンツだ。
一人一人返信の内容も変えて、
そんなモテ男の自分に陶酔する。
「そういえば、バイト…どうしようか」
正直使ってないお金はいっぱいあるけど、
彼女たちのために使えるお金はないよりかある方がいい。
さっき繁華街のホストの勧誘みたいなのを何件も断ってるうちに、
この容姿でお金が取れることをするのも一つの手としてアリなんじゃないかと思った。
オリジナルの僕にはまず無縁の華やかな世界に身を投じるのも悪くはないんじゃないかなんて。
「そうだ、握手会のスタッフのバイトとか…」
僕が近くで彼女たちを見つめられる方法を思いついた。
そうだ、これなら苦痛なこともないだろう。
- 177: 名前:名無しさん投稿日:2017/07/06(木) 15:01
-
続き待ってます!
- 178: 名前:名無しさん投稿日:2017/07/06(木) 17:47
-
更新したばかりで続き待ってますとか
取立てにも程があるだろ
- 179: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/07/11(火) 05:21
-
朝のルーティンに新しく加わった
着信履歴、チャット履歴を読む。
この行動が僕の1日の始まりをより良いものにしてくれる。
しかし今日も、僕の推しメンは連絡一つ寄越してこないようだ。
まぁ、彼女らしいと言えば彼女らしい。
そしていつものコーヒーを飲む。
このホッとする時間が何より好きだ。
「そしてそして!こいつらが、欅ちゃんでぃっ!」
DVDプレイヤーを起動させ昨日見れてなかった彼女たちのバラエティ番組をチェック。
朝のせかせかした時間が、僕にはない。
昨日から続くゆっかーとのチャットに返信をする。
枕を交わしたあの日から、特に変わったことはない。
返信を返せば時間をおいて彼女もまた返してくる。
その繰り返しだ。
チャット画面の一番上は、ゆっかーかあかねんか
この二人が大抵占めている。まとまれば、ゆっかねんだ。
カタカナにすればどこかの国のF1ドライバーみたいだ。
そんなまったりとした時間を、
無機質な推しメンのタオルと一緒に過ごす。
昨日は、幸せな日だった。
あの子と僕が多少なりとも親しい関係者だってわかったから。
番組MCがツッコミを入れたところで突然携帯が鳴り出した。
「……はい」
?「あ、…出た…」
「おはよ」
?「あ、おはよー…」
めっちゃ声小さくて聞き取りづらいけど、
内心心躍る僕がいる。
「べりか、どうかした?」
そう、その声の主が欅坂のビジュアルクイーン…渡辺梨加だったから。
梨加「あ、今日…暇してるかな…って」
「今日?大丈夫だよ?遊ぶ?」
梨加「あ、本当?…じゃあななこちゃんも呼んで3人で…」
「3人?べりかは僕と二人きりになるのイヤなの?」
梨加「いやそういうわけじゃないんだけど…」
「二人がいいかな僕は」
梨加「あ…なら…うん…」
この前のべりかとは打って変わって、
今日のべりかは今テレビで顔を覆って笑ってるリカちゃんロボと一緒だ。
「じゃあ、○時に○○前で待ち合わせね」
梨加「あ、分かりました…じゃあ」
ということで急遽今日の予定が決まった。
ただ、大丈夫だろうか…
- 180: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/07/11(火) 18:56
-
〜待ち合わせにて〜
時間より5分くらい前に着いた。
でも既にべりかは僕より先に着いていたようだ。
少し、いたずらしてみようかな。
僕はそろそろと音を立てないようにべりかの後ろに立つ。
やっぱり鈍感な梨加ちゃんは、真後ろに不審者がいても気づかないみたい。
だから僕は、
梨加「ひゃっ!…え?…なに!?」
梨加の目を塞いでやった。
電話より少し大きい声を出しているべりかは少し肩をすくめている。
「騒いだら乱暴するぞ」
僕が脅すとべりかは小さく「ひぃっ」とビクビクした声を出した。
どうやら僕の声を認識していないようだ。
リカちゃんロボは相変わらずポンコツだ。
「手を離したら騒がずにゆっくりこっちを向くんだ」
梨加はコクリと頷く。
僕が梨加の目を解放してやると、梨加は言われた通りこちらを向く。
その手は震えている。
しかし、こちらを向き直った梨加の表情は僕と認識した瞬間にパッと明るくなった。
梨加「○○君!」
「おっとっと…」
べりかは誰かわからない恐怖から解き放たれた瞬間、
僕に向かってダイブしてきた。
梨加「変なことしないでよ!怖いよ!」
「ごめんごめん!そんなに怖がると思わなかったんだって」
ダイブしてきた梨加の頭をポンポンと優しく撫でる。
まるで、付き合いたてのカップルみたいで楽しい。
ただこの僕の行動は間違いではなかったみたいで、
梨加ちゃんの強張った心をほぐした分、
彼女の中で僕に対する安心感は大きくなったようである。
若者の聖地ということもあり、僕たちみたいにベタベタし合ってるカップルもいっぱいいる。
「行こっか、ずっとこのままじゃ日が暮れちゃうよ」
梨加ちゃんは口を結んでコクリと頷いた。
この仕草は、番組でもよく見かける。
生で見れたのは嬉しい限りだ。
- 181: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/07/12(水) 00:55
-
心なしか、少しベタベタしてくるべりか。
安心が上回って、こういう態度になっているのかな?
「なにかしたいことあったんじゃないの?」
梨加「うーん…パン…」
「パン!?」
梨加「パン…パン…」
僕を見つめてパンを連呼する梨加ちゃん。
正直、やばいくらいに可愛い。
「じゃあパン食べに行こっか」
梨加「うん!」
そして僕たちは、パンの食べれるカフェへと歩き始めた。
おっとりした梨加ちゃんに足取りを合わせるように隣に意識を向けながら歩く。
「この前のけやかけ見たよ」
梨加「え?…あー…」
「リカちゃんロボ、気に入った笑」
梨加「うーん…」
「最近さ、バイトどうしようかなって考えててさ」
梨加「バイト?」
「うん、なんか…いいのあるかな?」
梨加「えー………うーん…」
そうだよね、べりかに聞いても答えが返ってくるわけないんだけど、
なんだろ、場をつなぐためにこういう他愛もない話も大事かなって…
「べりかはなにかやってた?」
梨加「うーんと、なにもしてない…」
まぁしてなさそうだよね。悪いけど…
「面接とかも受けなかった?」
梨加「うん。あ、…ひとつだけ」
「おっなになに?」
梨加「欅坂…」
「お、おう…まぁ確かに…そうか…うん…」
そうじゃないんだよなぁ!!!!!
梨加「それ以外は…就職活動とかうまくいかなかった…」
「あぁ…番組で見たかな」
梨加「まぁ、もういいんだけど」
「じゃあさ、彼氏にどんなバイトしてほしい?」
梨加「…へ!?彼氏?」
べりかはわかりやすいというか、なんというか…
表情で喜怒哀楽がはっきり出るタイプかな
仲良しの長沢くんが一定のトーンだからか、この二人が波長が合うのは少し疑ってしまいたくなる。
梨加「あ、ここ…おいしそう!」
「ん?ここでいいの?」
梨加「うん、入ろう?」
「わかったいいよ」
オシャレな西洋風な店構え、
中は丁度いい広さで、べりかのふんわりとした雰囲気にぴったりだ。
梨加「なに食べようかなー…」
「すごいね、パンの種類がいっぱいある」
梨加「うん。私このお店好きだー」
「良かったね笑」
好きなことに饒舌になるというのは、
コミュニケーション下手なコの特徴だって受け売りの知識で聞いた。
梨加ちゃんはメンバーと話すときよりもまだ硬いから
このパン屋で更に距離を縮められればいいと思う。
「チョココロネ、美味しそうだよ?ほら」
僕が指さした所を見るべりか。
梨加「あぁ…美味しそう!…迷うなぁ…どうしようかなぁ…」
「僕はこのBLTサンドだな。一目見て決めた」
梨加「えぇ〜もう決まったの!?どうしよう…」
「じっくり考えればいいさ!」
結局その3分後くらいに梨加ちゃんが選んだのは
チョココロネだった。
梨加「ななこちゃんにも教えてあげよう」
「なーこは卵じゃないと興味ないんじゃない?」
梨加「そうかなぁ?」
「いや、梨加ちゃんのが付き合い長いもんね、なんでもないなんでもない」
余計なこといって梨加ちゃんの機嫌を損ねないように、
否定するようなことはしないことにした。
- 182: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/07/19(水) 05:02
-
明日もし地球が滅亡するならなにを食べたいか。
その問いに彼女はパンとチョコと言った。
その答え通り、彼女は運ばれてきたチョココロネをもぐもぐと幸せそうに食べている。
僕は、明日もし地球が滅亡するなら、べりかのその笑顔に癒されていたいかなぁ。
梨加ちゃんは僕を見ると、口をもぐもぐしながら目を細めた。
僕もそんな梨加ちゃんに同調するようにニコッと笑った。
少しして、僕のクラブハウスサンドが運ばれてきた。
梨加ちゃんのチョココロネより少し手間がかかるから遅れてくるのは仕方ないんだけど、
彼女の食べ姿を見ていて、ぐっと腹が減っていたから
僕はすぐにかぶりついた。
梨加「もぐもぐっ…んふふっ…」
梨加ちゃんは僕を見て笑っている。
でもその笑い方は嘲笑しているわけではなくて、
本当に嫌味もなく純粋に僕を見て笑っている。
「ん?…なんかおかしいかな?」
梨加「豪快だったから!…ふふっ」
梨加ちゃんは大口を開けて笑わない。
それは本当に番組でも見たことがない。
梨加ちゃんはお行儀がいい。名前も相まって本当にお人形さんのようだ。
「梨加、次はなんかしたいことある?」
梨加「あのね、猫カフェ行きたいなぁ〜」
口数が増えた梨加ちゃんは行きたいところも言ってくれるようになった。
「アオコもそう言ってる?」
僕がそう言うと梨加ちゃんはすぐに鞄からアオコを取り出して
梨加「うんっ!」
とジンベエザメの人形を操った。
梨加ちゃんと、猫なんて、癒し要素がありすぎて、
疲れが吹っ飛んでしまうよ!
「じゃあ、食べ終わったら行こっか!猫カフェ!」
梨加ちゃんはやったーと言いながらアオコで拍手していた。
可愛すぎの刑で逮捕だね。笑
- 183: 名前:名無しさん投稿日:2017/07/19(水) 17:07
-
ありがとうございます!続きも期待してます^_^
- 184: 名前:名無しさん投稿日:2017/07/20(木) 15:47
-
>>1-1000
- 185: 名前:名無しさん投稿日:2017/07/27(木) 02:28
-
続き楽しみにしてます!
- 186: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/07/31(月) 10:20
-
〜猫カフェにて〜
予想してた通り、梨加ちゃんと猫ちゃんの組み合わせは、
それはもうマイナスイオン出てるんじゃないかと錯覚するほどの癒し空間だった。
お店の人も、梨加ちゃんと猫じゃらしで戯れる猫ちゃんを見て微笑んでいる。
梨加「にゃー!…にゃー!」
コロコロと転がる仔猫に梨加ちゃんもうっとりしている。
「さすが、猫飼ってるだけあるよね」
梨加「え?…ぺーちゃん?」
「そうそう、ぺーちゃん」
梨加「可愛いんだよーぺーちゃん」
「だろうねぇ」
まだ生えたての歯を見せながらコロコロと右往左往する仔猫ちゃんに梨加ちゃんも満足そうである。
「梨加の猫ちゃんご飯欲しいときなんて鳴くんだっけ」
梨加「ごは…ごはぁ〜ん!って鳴くの〜」
わざわざ声色まで変えてくれる梨加ちゃん。
そんな梨加ちゃんを見てクスッとなってしまう。
僕の膝の上でグルグルと喉を鳴らす猫ちゃんを撫でていたら、
少しウトウトとしてきた。
………。
……………。
梨加「あ、寝ちゃったの…?」
- 187: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/08/01(火) 14:44
-
「スーッ…スーッ…」
グルルル…グルルル…
色々な音で目が覚めた。そっか、僕寝ちゃったんだ。
店員さんも起きた僕を見て微笑んでいる。
そして右肩が重い。
その正体が梨加ちゃんの頭であることはすぐに分かった。
正直彼女感がすごい。
店員さんにも見られて、少し気恥ずかしい。
店員さんは僕に近寄ってきた。
注意されるのかなと思いきや…
店員「お客様と猫ちゃんが寝てる画がすごい芸術的だったので、まことに勝手ながら、写真を撮らせていただきました…
現像したのですが、お持ちになりますか?」
そう声を掛けてきた。
「見せてもらえますか?」
僕がそう言うと、店員さんはレジの方へ向かって現像した写真を僕に渡してくれた。
「………
いいですね…この写真いただきます」
店員「気に入っていただけたみたいで嬉しいです」
「おいくらですか?」
店員「あ、お代は結構ですよこちらが勝手に撮ったものなので
お客様が嫌だと言えば処分するだけでしたので…
ただこの写真は処分するのもったいないくらいいい写真だと思ってたので
お客様が気に入ってくれて良かったです。
彼女さんにも是非見せてあげてくださいね」
彼女さん…というのは僕の肩で寝息を立てている梨加ちゃんのことだよね…
彼女…じゃないんだけど、そう見えるのも無理はないよね。
猫ちゃんは店員さんが背中を向けるのを見て僕の膝から飛び降りて行った。
梨加ちゃんの隣にいた猫ちゃんももう満足したと言わんばかりに僕たちから去って行った。
僕は肩で寝息を立てている梨加ちゃんを起こすことにした。
柔肌を人差し指でツンツンしてると、パッチリとした目が開き、僕の肩から頭を起こした。
梨加「あぁ!ごめんなさい!…寝ちゃってた!」
「いいよいいよ…そろそろ行こうか。すっかり長居しちゃったみたいだ」
時計は14時を回ろうとしてる。
僕たちはお金を払うと店を出た。
店員さんにお礼を言うと、梨加ちゃんはきょとんとした顔で首を傾げていた。
- 188: 名前:&投稿日:2017/08/01(火) 22:48
-
続き楽しみです!
- 189: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/02(水) 01:40
-
作者さんサゲ更新してるのになぜあげるのか。&は配慮って言葉を知らないのか。だからお前は嫌われるんだよ。
- 190: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/02(水) 07:52
-
クズすぎて思わずスレ建てちまったぜw
- 191: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/02(水) 08:08
-
上の人みたいに小さなことでスルーできないやつは現実うまく生きていけないと思う
- 192: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/02(水) 13:10
-
>>191
どうしてだい?
- 193: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/02(水) 14:22
-
189だけど、作者さんがサゲで更新してるんだったらひっそりさせてやれよ。それを小さなことスルーできない人は…ってお前何様なんだよ?更新催促すんなよマジでスレッドの癌だから消えてくれ
- 194: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/02(水) 14:57
-
誰も止められない
- 195: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/02(水) 16:58
-
&ってクソスレを建てたくなるほどムカつくよね!
- 196: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/02(水) 17:29
-
いや、&も&クソスレも癌だからまとめて消えてくれ。俺は冷静にこの作者さんの作品が好きなだけ。
- 197: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/02(水) 20:28
-
つまんねえからいいだろ
読んだことねえけど
- 198: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/03(木) 15:22
-
いや、どいつもこいつもうるせぇわwwwwww
- 199: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/03(木) 15:29
-
しょうがないだろ
我慢しなさい
- 200: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/03(木) 16:00
-
俺を見ろ
- 201: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/08/03(木) 16:25
-
猫カフェを出て少し歩く。
袖をつかんで僕を見る梨加ちゃんはなにか言いたげだ。
多分、さっきの店員さんへの対応のことなんだろう。
「ん、どうしたの?」
梨加「知り合い?」
「あー、猫カフェの店員さん?」
梨加ちゃんはコクンと頷く。
「違うよ」
梨加「…そうなんだ」
梨加ちゃんは袖をつかむのをやめて、隣を歩く。
本当その顔の割に背が高いなこの子は。
「梨加って理佐と同じ茨城だよね」
梨加「うん」
「なんで寮暮らしなの?」
梨加「遠いから」
「そっか」
梨加「理佐ちゃんはしっかりしてるから大丈夫なんだよ」
「梨加は…あぁまぁそうか…」
梨加「うん」
「頷いちゃったし!」
梨加「ふふふ…」
本当テンポが崩されるというか、調子が狂うな梨加ちゃんといると。
「アオコ」
梨加「え?」
「アオコ見に行く?」
梨加「え、沖縄行くの!?スケジュール的に無理だよ」
「いやいやそうじゃなくて!ジンベエザメ!ほら横浜とかいるじゃん!」
梨加「え?あ、そうなの?」
「今から行けば多分門限には間に合うよ」
梨加「沖縄?」
「だから違うってば!笑」
This is natural .
ど天然べりかを引っ張って、僕は水族館へ行くことにした。
水族館といえば…いや、思い出さないようにしよう。
あの子にはいつか借りを返してやる。
それよりもこのど天然美少女を連れて行かねば…
- 202: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/03(木) 23:23
-
お前ナメてんの?
- 203: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/08/04(金) 04:34
-
〜横浜シーサイド水族館にて〜
電車で1時間半、時刻は15時過ぎ
電車に揺られながら目的地へと到着した。
梨加ちゃんが口を隠して大きな欠伸をする。
「疲れた?」
梨加「ううん」
「本当?顔がノッてないよ」
梨加「気のせいじゃないかなぁ?」
だといいんだけどね。
梨加「ここにサメいるの?」
「みたいだけどね、おっと…すごい人の数だ」
梨加「わぁ〜本当だ!私ここ来たことない」
「都心だけど僕も来ることないなぁ」
梨加「でも楽しみだよ♪」
「ならよかった…」
5分ほど並んでチケットを購入できた。
「はい!梨加の分ね」
梨加「あ、お金は…」
「いいよいいよおごり!ほら行こう」
梨加ちゃんは払う払うと躊躇しているが、それを押し切って、
僕は梨加ちゃんの手を取った。
- 204: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/04(金) 07:15
-
稲田防衛大臣のエロ小説をお願いします
- 205: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/06(日) 21:08
-
鈴本みたいです
- 206: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/06(日) 21:09
-
>>1-301
- 207: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/23(水) 00:14
-
ほらな
投げ出すって言っただろ
- 208: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/25(金) 23:17
-
続き楽しみに
- 209: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/25(金) 23:17
-
してます!
- 210: 名前:名無しさん投稿日:2017/08/30(水) 15:46
-
戦争反対です
- 211: 名前:名無しさん投稿日:2017/09/09(土) 05:55
-
>>1-450
- 212: 名前:名無しさん投稿日:2017/09/12(火) 21:27
-
更新楽しみにしてます!
- 213: 名前:名無しさん投稿日:2017/09/18(月) 17:54
-
見てて本当に面白いです。次が待ち遠しいです!
- 214: 名前:名無しさん投稿日:2017/10/07(土) 20:38
-
更新お願いします!
- 215: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/10/15(日) 12:31
-
半ば強引だったかもしれないけど、
梨加ちゃんの顔色は悪そうではない。
アトラクションや館内を他愛もないお話をしながら周るのはすごく心地が良かった。
「カワウソだぁ!かわいい〜!」
突然叫んだかと思いきや、
トコトコと触れ合いパークに歩いていく。
梨加「わぁ〜!触ったよ!見て!」
テレビで見るあのコは誰だろうと
今、動物たちとはしゃぐ梨加ちゃんを見て僕は思う。
アイドルという皮を脱いだら
彼女も一人の女の子だということを僕は再認識させられた。
梨加「友梨奈ちゃん、カワウソって呼ばれてるんだよ?知ってる?」
「てち?聞いたことあるよ。虹花ちゃんが言ってたよね」
カワウソのちっちゃな手をプニプニとする梨加ちゃん。
カワウソも手を思いっきり伸ばして梨加ちゃんの指を捕まえようとしている。
その後も、イルカやアザラシ、セイウチなど普段見ることのない生き物を見れた梨加ちゃんは満足そうだった。
ただ、あの生き物の姿が見えない。
一抹の不安を残したまま、メインへと移る。
梨加「すごいね…」
「うん」
少しの沈黙も気にならないのは、
梨加ちゃんの瞳の中に映る青が
彼女の気持ちを代弁している。
そんな気がしたからだ。
その美しい横顔に、僕は見惚れてしまうばかりだった。
彼女の目が僕にゆっくり向くと、
梨加ちゃんは微笑して下を向いた。
- 216: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/10/23(月) 20:56
-
結果的に、ジンベエザメは見つからなかった。
どうやら、一般公開の期間が終わったらしい。
「ごめんッ!わざわざ神奈川まで来させたのに!」
「ん?…」
「都内戻ったら夜飯奢るからさ!本当ごめんね!」
「うふふ…私怒ってないよぉ〜?」
「でも、ジンベエザメいるからって、来てくれたんだよね?梨加ちゃん」
「う〜ん…見れなかったのは残念だけど、それだけじゃないよ」
梨加ちゃんは終始笑っている。
潮風にふわっと靡く髪が美しい。
「あのね…え〜っと…」
梨加ちゃんは口を結ぶと髪を耳に掛ける仕草を見せる。
これもまた、テレビでよくみた姿だ。
「○○くんが誘ってくれるところはどこに行っても楽しいんだよ?」
梨加ちゃんが渾身の一言を僕に放つ。
あ、すっごい可愛い…。
「あ、ありがとう」
僕が感謝を告げると梨加ちゃんは下を見ながら口を結ぶ。
その目は、笑っているように見えた。
目だけで、笑みが伺えた梨加ちゃん。
この子は、根っから良い子なんだろうなと思えた。
心臓がバクンバクンと鼓動を早めた。
「帰ろうか…もう日が暮れちゃう」
「うん、そうだね」
- 217: 名前:名無しさん投稿日:2017/10/25(水) 01:49
-
ひさしぶの更新ありがとうございます
- 218: 名前:名無しさん投稿日:2017/11/07(火) 02:34
-
更新を
- 219: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2017/11/27(月) 05:13
-
梨加ちゃんと、都内で夜ご飯。
実は予約しておいた新宿の高層ビルのレストラン。
「わ!すっごい!ねぇ!綺麗!」
梨加ちゃんは、都内を一望できる大きさに感動してくれている。
彼女のリアクションを見て、お金を貯めてきてよかったと心から思えた。
「ようこそお越しくださいました。ご予約の○○様でいらっしゃいますか?」
「はい!…そうです!」
堅い雰囲気のお店なんて、来たことない。
ドレスコードという言葉の意味もつい最近覚えたばかりだ。
通された場所は、女の子とのデートに最もふさわしく、最も背伸びしている場所だった。
綺麗な赤いタワーや、日本で一番高い塔も一望できる。
「すごーい…」
梨加ちゃんはずっとぎょろぎょろと目を動かしている。
「緊張してるの?」
「私…こんなところ来たことない…」
梨加ちゃんはまるで借りてきたネコのように背中を丸める。
しかし僕もほとんどこんな所に来ることはない。
なんでフォークがこんなに多いのかも全然分かっていない。
周りを見回すと、スマートな紳士や淑女が慣れた手つきで料理を食べている。
テーブルマナーを覚えておけばよかったと僕は後悔した。
僕たちは運ばれてきた料理に舌鼓を打ちながら、
なんとかこの場面を楽しむことができた。
周りにどう見られようが、僕たちは僕たちなんだからなにも気負う必要なんかないさ。
そう思うと、楽になったし、梨加ちゃんの話を余裕を持って聞くこともできた。
ぺぺぺのぺーのぺー!なんていいながら梨加ちゃんの今の感情を当てろ!
なんて無茶なクイズも言い出す始末で、梨加ちゃんは本当に楽しんでくれている。
「ぶぶー!…ハズレです!」
「えー?ハズレなのー?じゃあ正解は?」
「正解は…お肉が柔らかくて食べやすいなぁ…でした!」
「わっかんないよ!あははは」
「まだまだべりか愛が足りませんね!ふふっ」
いや、このクイズ当たる気がしない…
そんなこと思いながら僕は彼女が出す問題に答え続けた。
梨加ちゃんは成人してるけど、お酒はあまり飲まないらしい。
弱いのかな?なんて思いながら僕は白ワインを嗜む。
「ふわぁ〜」
梨加ちゃんが口元を隠してあくびをする。
「疲れた?」
「お腹いっぱいになったら、眠くなった」
「ふふっ…梨加って本当自由だね」
「そうかなぁ?…○○くんはそういうコ嫌い?」
「嫌いじゃないよ、自然体でいいと思う」
「そうなの?…よかった…」
「ん?なんでよかったの?」
「ううん…嫌われたらイヤだなぁって」
「嫌わないよ〜…梨加が嫌いなコなんていないって」
うん。それは本当にそう思う。
「ふふふっうれしい」
梨加ちゃんは寮だから、
あまり長居しすぎると門限に間に合わないかもしれない。
でも梨加ちゃんといると、ここだけ時間が止まっているんじゃないかと思うくらい和やかな空間が出来上がる。
せかせかとした都会の人達を見てきた僕にとって、
彼女の存在はとても和ませられる。
- 220: 名前:名無しさん投稿日:2017/12/01(金) 18:17
-
更新ありがとうございます!
- 221: 名前:名無しさん投稿日:2017/12/29(金) 11:05
-
更新お願いします
- 222: 名前:名無しさん投稿日:2018/01/05(金) 14:37
-
投げ出したか
- 223: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2018/03/06(火) 15:37
-
楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
嗜む程度に飲んでいたワインは丸々一本空けてしまった。
梨加ちゃんも気分を良くしてたのか、何杯かワイングラスを空けた。
「梨加、そろそろ帰らないとだね」
「えっもうそんな時間?」
「うん。寮閉まっちゃうよ?」
「わーそれは困る!」
俺はウエイターにお会計の旨を伝え、席を立つ。
隣でちょこんと立つ梨加ちゃんは少し危なっかしい。
「本日のお会計…になります」
予想はしてたけどすごい額だ。
でも、今日一日の出来事を考えれば、そんなもの痛くも痒くもない。
梨加ちゃんが自分の財布をバッグからあさるが
そんなことしてる間に僕は全額出してしまった。
「ありがとうございました。またのご来店を心よりお待ちしております」
梨加ちゃんの手を引き、エレベーターへと向かう。
深々と頭を下げていた店員さんは、スッと頭を上げると
僕たちの前から消えた。
「○○くん…いくら出したの?」
「ん?いいよいいよ今日は楽しかったからさ」
「え、ダメだよ○○くんにばっかり払わせてる」
「いいの!こんな美人さんが僕に1日費やしてくれただけで僕は満足だから」
「ねぇ…もう…」
梨加ちゃんは僕の袖をきゅっと掴んで放してくれない。
下唇を噛みながら僕のことをじーーっと見る梨加ちゃん。
目を合わせたら、僕は梨加ちゃんを帰したくない気持ちになってしまうだろう。
ピンポーン
エレベーターが一階に着いたようで、
梨加ちゃんは名残惜しそうに僕の袖を放した。
ちょっともったいない気持ちになったけど、
僕は開いた扉から足を踏み出した。
お別れの時だ。
「じゃあ僕は向こうだから」
「うん…」
「今日は本当に楽しかったよ」
「わたしも楽しかった」
「また遊ぼうね」
「うん!…」
梨加ちゃんは首を縦に振ると肩掛けバッグを手で押さえながら僕のことをじーーっと見る。
僕は梨加ちゃんを見送ろうとその場から動かずにいたけれど、
彼女は全く動く気配がない。
「電車…行っちゃうよ?」
「うん…そうだね」
本当は梨加ちゃんの手を取ってまだ帰したくないって気持ちがあるけれど、
それはダメだ。
でも梨加ちゃんは僕を見ては瞬きを繰り返している。
地下へと続く階段の前では、車が通り過ぎる音が延々と続く
「一緒に行く?」
痺れを切らした僕が、そう尋ねると
梨加ちゃんはコクリと頷いた。
口下手な梨加ちゃんは、目で僕に語りかけていたようだ。
「じゃあ行こう」
梨加ちゃんの隣に行き、歩幅を合わせる。
そういえば、梨加ちゃんは酔っているんだった。
僕は何も言わずに梨加ちゃんの腰に手を回した。
一歩一歩、慎重に階段を降りていく。
欅坂の宝石に傷をつけたら僕は一生恨まれることだろう。
梨加ちゃんは右足を前にして降りるから僕は左足を前にして降りるようにする。
まるで二人三脚でもしているかのようだ。
そして、この地下階段、やけに長かった。
これを今の梨加ちゃんに一人で下らせていたら、いくら手すりがあろうが少し危なっかしいことになっていただろう。
そんなこんなで、地下までたどり着いたが、その間に一本電車は行ってしまった。
ベンチに腰掛けると、一帯は僕たちしかいないようで
少し異様な光景であった。
まだ人が引くには少し早い時間帯だ。
周りをキョロキョロと見渡してると、
左の肩がずしりと重くなった。
「ん?大丈夫?」
梨加ちゃんは頭を乗せながらコクリと頷いた。
少しこのままにしてあげよう。彼女も疲れただろうから。
- 224: 名前:名無しさん投稿日:2018/03/27(火) 03:00
-
更新きずかなかったです!
早く次が見たい!!
更新していただけないでしょうか…?
- 225: 名前:◆LCCnO.SU投稿日:2018/04/19(木) 03:45
-
梨加「すーっ…すーっ…」
どうやらこの状況下で梨加ちゃんは眠ってしまったようだ。
少し振り回しすぎたかもしれない。
門限…大丈夫なのだろうか。
起こすこともあまり気乗りしないけど、
寮に入れないことはもっと問題だ。
「なーこに電話してみるか…」
僕は携帯を取り出してなーこの着信履歴からリダイヤルしようと指を動かした。
スクロールした先に長沢菜々香をみつけた。
菜々香「もしもし…」
「なーこ!僕だけど」
菜々香「うん。分かってるよ」
「寮の門限って何時までかわかる?」
菜々香「21時〜22時」
「あーーーおっけ」
菜々香「なんかありました?」
「梨加といるんだけど」
菜々香「え?そうなの?」
「内緒ね?…んで、梨加連れ回したら眠っちゃって」
菜々香「困りましたね…どうしよう」
「寮の場所まで送るからなーこでれないか?」
菜々香「じゃあ…寮母さんに適当に理由作って出てみます…寮の場所はLINEするんで、駅ついたら連絡ください」
「ごめんね、助かるわ…」
菜々香「はーい」
なーこが出てくれてよかった。
多分このペースでは梨加はふらふらで寮には帰れない気がする。
よくよく考えれば、梨加をこんな夜道に一人にできるわけないじゃん。
梨加の寝息を肩で聞きながら、僕は次の電車の到着を待った。
なーこには借りができてしまったが、
梨加が無事帰れるならそれでいい。
- 226: 名前:名無しさん投稿日:2018/05/11(金) 16:12
-
そろそろ書いてください
- 227: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2018/05/13(日) 16:22
-
僕は梨加ちゃんを抱き起こして電車に乗せた。
幸い座れるようで、起こさないように気をつけながらイスに腰掛けた。
「これで最年長なんだもんなぁ」
寝顔も見惚れてしまうくらい美しい。
寮に着くまでに何駅もないけど、この時間を独占できるのは今だけかもしれない。
美人は3日で飽きる…誰がそんな事を言い出したのかわからないが、
僕は彼女の愛おしく可愛い表情を3日で飽きるなんてことはないだろう。
ガタンガタンという揺れは、僕の眠りも誘発して、
僕はウトウトとしてきた。
右肩で寝息を立てる彼女
明日はレッスンだろうか?収録だろうか?それとも雑誌の撮影?
突っつきたくなるような透き通った柔肌は手を伸ばせば軽く届く。
そんなことはしないけれど。
右肩に美女を乗せながら、僕はなーこと連携を取る。
電車でよくウトウトして頭が倒れそうになりながら頑張ってる人とかをみると、
首が辛そうだなぁとか感じてたから、梨加ちゃんには、そんな負担をかけさせられないなと思った。
ドアが開き、チャイムが鳴り、またドアが閉まる。
二駅〜三駅たった頃だろうか、右肩がフッと軽くなった。
梨加「ん…?…あっ…」
「おはよう」
梨加「あっ…寝てた」
「うん、疲れたよね?1日中一緒だったもんね」
梨加「そうかもしれない…いまどこ?」
「寮に帰る道だよ。脚とか疲れてない?」
梨加「うん。大丈夫だよ」
「そっか、良かった…あっそうだ、梨加に見せたいものがあるんだ」
梨加「なぁに?」
僕は鞄から例の写真を撮りだした。
「はい、これ」
梨加「ん?……え!いつ撮ったの??」
「僕もわからないけど、いい画じゃない?」
梨加「うん…猫ちゃん可愛いね」
「そうだね、梨加にすっかり懐いてるみたい」
梨加「喉鳴らしてて可愛かったなぁ…」
梨加ちゃんは写真を見ながらうっとりとした表情を見せる
「これ、梨加にあげるよ」
梨加「ほんと!?」
「うん、はいどーぞ!」
梨加「ありがとう!…ふふっ」
梨加ちゃんが喜んでくれたようでよかった。
店員さんにも、感謝しないと。
- 228: 名前:名無しさん投稿日:2018/05/14(月) 09:48
-
更新ありがとうございます
- 229: 名前:名無しさん投稿日:2018/05/15(火) 22:35
-
めっちゃ好きです!ありがとう!
- 230: 名前:名無しさん投稿日:2018/07/09(月) 03:04
-
更新してください
- 231: 名前:mia pron khalifa投稿日:2018/12/21(金) 16:53
-
eYGWnd This unique blog is no doubt awesome and also factual. I have found many helpful tips out of this amazing blog. I ad love to return every once in a while. Thanks!
- 232: 名前:名無しさん投稿日:2019/06/15(土) 13:13
-
保守
- 233: 名前:名無しさん投稿日:2019/10/26(土) 07:19
-
こいつも所詮投げ出し
- 234: 名前:沈黙大多数◆40RVTnT6投稿日:2019/12/22(日) 12:20
-
テスト
- 235: 名前:◆yIms2E.6投稿日:2019/12/22(日) 12:22
-
テスト。
- 236: 名前:沈黙大多数◆LCCnO.SU投稿日:2019/12/25(水) 03:44
-
てすとっと
- 237: 名前:名無しさん投稿日:2020/07/06(月) 22:26
-
誰か
- 238: 名前:名無しさん投稿日:2020/07/06(月) 22:26
-
誰か!
- 239: 名前:名無しさん投稿日:2021/03/30(火) 00:55
-
更新して
-
-
|
|