そばにいたいから |
- 01: 名前:チャンス◆gl83nHRE投稿日:2013/08/20(火) 04:43
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新作です。更新頻度は遅いと思います。
感想・アドバイスお待ちしております。
※この物語はフィクションであり、実際の個人、団体とは一切関係ありません。
- 02: 名前:チャンス◆gl83nHRE投稿日:2013/08/20(火) 04:44
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息を荒げながら足をゆっくりと動かす。
壁際まで辿り着くと足を止め、その場に座り込んだ。
ため息をつくと上着の内ポケットから"Marlboro"と書かれた箱を取り出し、そこから煙草を一本引き抜く。
人差し指と中指の間にはさみ込み、そのまま口に咥えた。
煙草をはさむ反対の手を外ポケットに入れ、ライターを取り出した。
カチッと音を立てて火をつけ、煙草の先に持っていく。
先が赤く染まったら火を消し再びポケットにしまい込んだ。
身体が重い。もう指一本すら動かせない。疲れた。
無言のまま肌に当たる風の感触を味わう。
ビルの屋上とあってか下よりも風当たりが強い。だが、それがまた気持ちよい。
遠くからサイレンの音が響き渡ってきた。徐々にこちらへと近づいてくる。
嫌というほど聞き飽きたその音が非常に姦しい。
「ここにあいつがいたらな」と、荒唐無稽なことを口に出してみる。
サイレンの音はビルの真下まで来ると少し音量を下げた。
壁にもたれかかりながら立ち上がり、ふらふらと屋上の端にある柵まで歩く。
柵の手前で足が砕け、肩から柵に勢いよくぶつかり大きな音を立てた
<省略されました> [全文を見る]
- 03: 名前:チャンス◆gl83nHRE投稿日:2013/08/20(火) 04:46
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すいません、1つ前は間違いです。
息を荒げながら足をゆっくりと動かす。
壁際まで辿り着くと足を止め、その場に座り込んだ。
ため息をつくと上着の内ポケットから"Marlboro"と書かれた箱を取り出し、そこから煙草を一本引き抜く。
人差し指と中指の間にはさみ込み、そのまま口に咥えた。
煙草をはさむ反対の手を外ポケットに入れ、ライターを取り出した。
カチッと音を立てて火をつけ、煙草の先に持っていく。
先が赤く染まったら火を消し再びポケットにしまい込んだ。
身体が重い。もう指一本すら動かせない。疲れた。
無言のまま肌に当たる風の感触を味わう。
ビルの屋上とあってか下よりも風当たりが強い。だが、それがまた気持ちよい。
遠くからサイレンの音が響き渡ってきた。徐々にこちらへと近づいてくる。
嫌というほど聞き飽きたその音が非常に姦しい。
「ここにあいつがいたらな」と、荒唐無稽なことを口に出してみる。
サイレンの音はビルの真下まで来ると少し音量を下げた。
壁にもたれかかりながら立ち上がり、ふらふらと屋上の端にある柵まで歩く。
柵の手前で足が砕け、肩
<省略されました> [全文を見る]
- 04: 名前:チャンス◆gl83nHRE投稿日:2013/08/20(火) 04:51
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すいません、空白がちゃんと表現されないので何回か投稿するかもしれません。
人差し指と中指の間にはさみ込み、そのまま口に咥えた。
煙草をはさむ反対の手を外ポケットに入れ、ライターを取り出した。
カチッと音を立てて火をつけ、煙草の先に持っていく。
先が赤く染まったら火を消し再びポケットにしまい込んだ。
身体が重い。もう指一本すら動かせない。疲れた。
無言のまま肌に当たる風の感触を味わう。
ビルの屋上とあってか下よりも風当たりが強い。だが、それがまた気持ちよい。
遠くからサイレンの音が響き渡ってきた。徐々にこちらへと近づいてくる。
嫌というほど聞き飽きたその音が非常に姦しい。
「ここにあいつがいたらな」と、荒唐無稽なことを口に出してみる。
サイレンの音はビルの真下まで来ると少し音量を下げた。
壁にもたれかかりながら立ち上がり、ふらふらと屋上の端にある柵まで歩く。
柵の手前で足が砕け、肩から柵に勢いよくぶつかり大きな音を立てた。
普通なら悲鳴をあげるはずの激痛も、今は微塵も感じられなかった。
柵の隙間から視線を下に向け、様子を窺う。
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- 05: 名前:チャンス◆gl83nHRE投稿日:2013/08/20(火) 04:52
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息を荒げながら足をゆっくりと動かす。
壁際まで辿り着くと足を止め、その場に座り込んだ。
ため息をつくと上着の内ポケットから"Marlboro"と書かれた箱を取り出し、そこから煙草を一本引き抜く。
人差し指と中指の間にはさみ込み、そのまま口に咥えた。
煙草をはさむ反対の手を外ポケットに入れ、ライターを取り出した。
カチッと音を立てて火をつけ、煙草の先に持っていく。
先が赤く染まったら火を消し再びポケットにしまい込んだ。
身体が重い。もう指一本すら動かせない。疲れた。
無言のまま肌に当たる風の感触を味わう。
ビルの屋上とあってか下よりも風当たりが強い。だが、それがまた気持ちよい。
遠くからサイレンの音が響き渡ってきた。徐々にこちらへと近づいてくる。
嫌というほど聞き飽きたその音が非常に姦しい。
「ここにあいつがいたらな」と、荒唐無稽なことを口に出してみる。
サイレンの音はビルの真下まで来ると少し音量を下げた。
壁にもたれかかりながら立ち上がり、ふらふらと屋上の端にある柵まで歩く。
柵の手前で足が砕け、肩から柵に勢いよくぶつかり大きな音を立てた
<省略されました> [全文を見る]
- 06: 名前:チャンス◆gl83nHRE投稿日:2013/08/20(火) 04:53
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息を荒げながら足をゆっくりと動かす。
壁際まで辿り着くと足を止め、その場に座り込んだ。
ため息をつくと上着の内ポケットから"Marlboro"と書かれた箱を取り出し、そこから煙草を一本引き抜く。
人差し指と中指の間にはさみ込み、そのまま口に咥えた。
煙草をはさむ反対の手を外ポケットに入れ、ライターを取り出した。
カチッと音を立てて火をつけ、煙草の先に持っていく。
先が赤く染まったら火を消し再びポケットにしまい込んだ。
身体が重い。もう指一本すら動かせない。疲れた。
無言のまま肌に当たる風の感触を味わう。
ビルの屋上とあってか下よりも風当たりが強い。だが、それがまた気持ちよい。
遠くからサイレンの音が響き渡ってきた。徐々にこちらへと近づいてくる。
嫌というほど聞き飽きたその音が非常に姦しい。
「ここにあいつがいたらな」と、荒唐無稽なことを口に出してみる。
サイレンの音はビルの真下まで来ると少し音量を下げた。
壁にもたれかかりながら立ち上がり、ふらふらと屋上の端にある柵まで歩く。
柵の手前で足が砕け、肩から柵に勢いよくぶつかり大きな音を立てた
<省略されました> [全文を見る]
- 07: 名前:チャンス◆gl83nHRE投稿日:2013/08/20(火) 04:54
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お騒がせしました。
>>06が正規版です。
- 08: 名前:チャンス◆gl83nHRE投稿日:2013/08/21(水) 04:28
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暑い。
横を通り過ぎる人々は皆、今にも溶けてしまいそうな顔をしていた。
カンカンに照りつける太陽の日差しは触れるもの全てを赤く染め上げる。
地面のコンクリートからは熱気が漏れ出し、目の前の景色を歪めた。
まるでフライパンで蒸し焼きにされる貝のようだ。
しかし、貝と違ってスーツという殻を簡単に開けることはできない。
そんなことをしてしまっては女性が悲鳴をあげ、すぐさま警察が俺の身柄を押さえるだろう。
交差点の手前で足を止めた。赤信号だ。暑いから早く青信号になってほしかった。
周囲にも十何人と人が信号が青になることを今か今かと待っていた。
それは向かいの信号の下も、左右の信号の下も同じことだった。全員が青を待っている。
手のひらで帽子のつばのように影をつくり、空を見上げた。
青色が全体の八割ぐらいを占めていた。正しく快晴と呼ぶのに等しい天気だ。
視線を少し下げ、目を薄めながらビルの大型ビジョンを見た。
画面には中学生か高校生ぐらいの女が横一列に並び、目の前のカメラに満面の笑みを送っていた。
2009年イチオシのアイドルグループらしい。
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<省略されました> [全文を見る]
- 09: 名前:チャンス◆gl83nHRE投稿日:2013/08/22(木) 04:46
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女との距離が1メートル弱になると歩を進める速度を落とした。
視界に入らない斜め右後ろから近づいていく。
女は足で軽く地面を叩きながら時計を確認していた。まだ気づいていないらしい。
「あの……」
弱々しいを口から出した。女はそれに反応して時計回りで振り返り始める。
視線が自分に向く前に腰を少し曲げ、目線を同じ高さにもっていき、恭しい態度をとる。
「はい」
女はぽかーんと何かが抜けたような顔で俺を見た。
どうやら俺という存在を頭の中から必死に検索をかけているようだ。
証拠に服装や体の特徴、顔などキーワードになりそうなものを探していた。
まずは俺に対する猜疑心を解くところから始じめたいところだが時間がない。
もたもたしていては女の連れがやってきてしまう。
そうなれば罠に引っ掛かりそうなカモを逃がさなければならない。
ここは少し強引にでもいくしかないか……
「すいません、ちょっと道に迷ってしまって。宜しければ教えて頂けないでしょうか」
訴えかけるような眼差しで女に圧を送る。
「え……あ、はい。どこですか」
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- 10: 名前:チャンス◆gl83nHRE投稿日:2013/08/23(金) 04:51
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女の一歩斜め後ろの位置を保ったまま、その背中を追いかける。
「そういえば自己紹介がまだでしたよね。私、中田晴彦(なかた はるひこ)と申します」
左胸についている外ポケットに手を入れ、中から黒い革製のケースを取り出す。
開けると中には白い長方形の紙が何枚か収納されており、その内一枚を取り出して女に渡した。
狼狽えたような表情を一瞬見せたが、差し出された紙きれをゆっくりと受け取った。
真っ白な紙には中央に"中田晴彦"と黒字で書かれ、その斜め上には名前の文字サイズより一回り小さいフォントで会社名が書いてある。
しばらくその紙を見つめた後、腕に掛けていたカバンの中にそれをしまい、俺を見た。
「私、名刺とか持ってないんですけど……。小嶋陽菜っていいます」と、言って軽いお辞儀をした。
「小嶋陽菜さんですか。いい名前ですね」
お世辞とも知らずに"いい名前"という言葉に機嫌を良くしたのか、女は髪をかき上げながら嫣然とした。
そこからは俺が質問しては女が答え、質問しては答えの繰り返しだった。
名前は小嶋陽菜、年齢は21歳。
学生なのか訊いてみたが、
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- 11: 名前:果汁クソ%投稿日:2013/11/07(木) 19:07
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クソかもしれねえ
カスかもしれねえ
誰も読んでくれてねえかもしれねえ
けどよ
スレを建てた以上最後まで書くのが男ってもんじゃねーのかなあ
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