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  紫蘭とカイヤナイト

01: 名前:投稿日:2013/08/10(土) 19:02
初めまして、もしくはお久しぶりです。
以前小説を書いていたことがありました史です。

久しぶりに新しく書かせていただきます。
重要どころは小嶋陽菜と古川愛李でいきます。(この組み合わせには特に理由ないです。)

コメントしていただく際にはできれば名無しさんでコメントしないでください。(コメント返しづらいので…。)
では、更新ペースはゆっくりですがお付き合いください。

02: 名前:投稿日:2013/08/10(土) 19:05
五十嵐渚は病院への道を急いでいた。

渚は大学に通い始めて半年以上経ち、特別なことはなくとも楽しく大学生活を送っていた。

講義が遅くまである日はどうしても面会時間ぎりぎりになってしまう。

目的の病室に着いた渚は肩で息をしながらドアを開けた。

「母さん…。」

返事はない。

渚の母・征子は1ヶ月前、脳疾患の一種を患って倒れてしまった。

一命は取り留めたものの、それ以来未だに意識は戻っていない。

ベッドの周りには心電図やらいかがわしい機器がいくつもあり、辛うじて母の生存を伝えている。

渚はベッド横の花瓶を手に取ると挿してあったアヤメを今日買ってきた新しいアヤメと換えた。

飾り気の無い病室に一輪のアヤメが異様に映える。

「また明日来るからね。」

渚はいつも通りの別れの挨拶をして病室を出た。

病室を出ると、これが生きている母との最後の対面だったのではないか、と不安にかられてしまう。

「母さんは必ず戻ってくるよね。」

天井を見ながら根拠の無い呟きで不安を無理やり振り払う。

すれ違った看護士がぎこちない笑顔
<省略されました> [全文を見る]

03: 名前:投稿日:2013/08/10(土) 21:58
フラワーショップ「KoJiMa」――

小嶋陽菜は開店に備えて花の陳列に勤しんでいた。

陽菜は高校を中退して以降、両親の経営するこの花屋で働いている。

中退した理由は成績不良などではなく事故に巻き込まれたからであった。

その事故でそれ以前の記憶を失くした陽菜は当然事故のことも覚えていない。

「お父さん。」

「うん?」

「私の遭った事故ってどんなのだったの?」

「…、いいからおまえは事故のことは忘れておきなさい。」

陽菜がいつ訊いても両親は情ない返事しかしてこない。

その度に、気にしないなんて無理だと陽菜は思う。

それでも最近は店の業務の大部分を担うようになり、そんなことに拘っている暇はない。

「あぁ〜、もう10時だ!」

店のドアの札を裏返す。

陽菜は1つ深呼吸をして店内へと戻った。

04: 名前:投稿日:2013/08/12(月) 22:52
「渚って全然友達作らないよね。」

古川愛李が目の前のオムライスをつつきながら言った。

「作らない、じゃなくて作れないだろ。」

渚が愛李の質問に返すより早く、日下雄大が口を挟んだ。

渚と愛李と雄大は大学の食堂で昼食を取っていた。

食堂は溢れんばかりの人で、喧騒が幾度となく会話を遮ろうとしてくる。

「だってさ、渚サークルにも入ってないじゃん。傍から見れば人を避けてるようにしか見えないもん。」

「古川さんも話しかけてきてなければ友達になってないと思うよ。」

「それひどいよ〜。」

愛李は頬を膨らませて渚を軽く睨んだ。

渚と愛李はドイツ語の講義で席が隣同士で、愛李が積極的に渚に話しかけたことで仲良くなった。

「未だに距離感じるもん、まだ『あいりん』って呼んでくれないじゃん。」

「いや、『あいりん』は恥ずかしすぎるでしょ…。」

渚がそう言うと愛李は再び渚を軽く睨んだ。

ほとんど話さずずっとサラダを口に運んでいた雄大が口を挟む。

「そもそも俺達ってお互いのことよく知らないからね。」

「あ、じゃあ今日授業終
<省略されました> [全文を見る]

05: 名前:投稿日:2013/08/14(水) 18:59
陽菜は客1人1人に丁寧な接客を続けていた。

知り合いには天然などと言われるが、仕事に対しては模範的で客からの評判も良かった。

旗の台駅を出てすぐにある「KoJiMa」は常連、一見含めて多くの客が訪れる。

「ちょっと休憩とれるかな…。」

夕方になり、客の入りが落ち着きを見せ始める。

陽菜はティーバッグで手早く紅茶を作って店の奥で一息ついていた。

紅茶の甘い香りもずっと花に囲まれているとそれ程感じられない。

「ごめんください。」

紅茶を飲みきる間もなく新たな客がKoJiMaを訪れた。

陽菜は溜息を1つついてから笑顔で店頭へ戻っていく。

どんなに疲れていても、接客の基本である笑顔は忘れなかった。

06: 名前:バッド投稿日:2013/08/14(水) 19:30
はじめましてーバッドです。

前の小説も見てました。また見たかった…

けど今回の小説もおもしろそうなので更新楽しみにしてます♪

07: 名前:投稿日:2013/08/14(水) 19:45
>>06 バッドさん

は、初めまして…? でもコメントありがとうございます。
そう言っていただけるのは嬉しいですけど、前の小説冷静に読み返してみるとひどいですよ。(XX)

08: 名前:バッド投稿日:2013/08/14(水) 19:54
はじめましては嘘です(笑)

いやー俺は好きでしたよ?まぁ推しメンってこともあったけど…

09: 名前:投稿日:2013/08/14(水) 20:15
未だに推してるのは変わらずなんですか?

因みに僕は変わってしまいましたが。(^^)

10: 名前:バッド投稿日:2013/08/14(水) 22:55
変わらないですよー!

まぁ一推しにかなり近い二推しが新しくできましたが…

史さんは誰に推し変したんですか?

11: 名前:投稿日:2013/08/14(水) 23:18
いや、その二推しも教えてくれるのは暗黙の了解でしょうよ〜。(><)

今も宮澤氏は好きですけど、どうしても古川氏が気になってるんです。

12: 名前:バッド投稿日:2013/08/14(水) 23:28
え〜知らないと思いますよ?HKTなんで(笑)

自分、宮澤氏はAKBを好きになって最初の推しメンでした…

あいりん可愛いですよね〜絵上手いし、けどちょっと変わってるところがまた良い(笑)

13: 名前:投稿日:2013/08/14(水) 23:50
顔と名前覚えるのは早いので大丈夫、さあ言ってみよっ!(**)

「そこっ?」って言われるかもしれないですけど、僕は古川氏の声が好き。

14: 名前:バッド投稿日:2013/08/14(水) 23:52
あいりんの声良いのめっちゃ分かります!

声は自分の中ではかなり重要なポイントです(笑)

二推しはHKTのなっちゃんこと松岡菜摘ちゃんです♪

15: 名前:投稿日:2013/08/14(水) 23:57
ね〜、声いいですよね〜。(^^)
ただあの年齢だと「卒業」が怖い…。(←アイドルの低年齢化が及ぼす悪影響…)

…ごめんなさい、全然分かりませんでした。(vv)

16: 名前:バッド投稿日:2013/08/15(木) 00:01
なら調べてみて下さい(笑)

かわいいんで、声も♪

たしかに卒業怖いですよね…

特にSKEはくーみんとかおぎちゃんとか主要メンバーがドバッと卒業しちゃいましたし、ドラフトとかで更に入って来ちゃうとねぇ…

17: 名前:投稿日:2013/08/15(木) 00:07
考えてみたら、自分博多のことほとんど分かりませんわ(笑)
まあじゃあまた気が向いた時にでも…。

だからこそ! 古柳に卒業されては困るんです!(・・)

18: 名前:名無しさん投稿日:2013/08/15(木) 00:11
雑談やめろや

19: 名前:バッド投稿日:2013/08/15(木) 00:13
そのとおりですよ〜

さてこれ以上は史さんの小説に影響が出そうなので(すでに出てるけど…)

これにて!更新待ってます〜

20: 名前:投稿日:2013/08/15(木) 00:31
>>01にも書きましたけど、名無しでコメントしないでください。

21: 名前:投稿日:2013/08/18(日) 18:24
渚はまだ空が仄かに明るいうちに病院に向かっていた。

いつも日の暮れた時間が多いので車窓からの景色も違って見える。

旗の台、旗の台――

温かみのない無機質なアナウンスが響きわたる。

改札を出ると、渚は病院へ向かう前にある店のドアを開けた。

「ごめんください。」

フラワーショップ「KoJiMa」――

ここでアヤメを買ってから母親の見舞いに行くのがルーティーンになっていた。

22: 名前:投稿日:2013/08/19(月) 18:36
陽菜はエプロンの埃をはたきながら店頭へ戻っていった。

「あ、アヤメですよね。」

陽菜は客の男を一瞥すると、レジ横のアヤメを手に取った。

この男はKoJiMaの常連客で互いに顔見知りであった。

「こちらでよろしいでしょうか?」

「はい、それで。」

「ラッピングもいつも通りでよろしいですか?」

陽菜は訊きながらもレジ下の包装紙の1つに手をかける。

この男はいつも同じラッピングを注文するので意識せずとも身体が動いていく。

しかし今日は些か予想外の返事が来た。

「あの、メッセージカードもつけてもらえますか?」

KoJiMaでは客の希望に合わせてメッセージカードを添えるサービスを行っている。

この男が注文してきたのは今日が初めてだった。

「ではどうぞご自由に。」

陽菜は淡い青のカードとボールペンを男に差し出す。

ボールペンを取り出すとき、胸ポケットから「*はるな*」と書かれた名札が落ちた。

男は何も言わずにメッセージを書いていく。

陽菜はその男の瞳にいつもはない何かが宿っているように見えた。

「よし、
<省略されました> [全文を見る]

23: 名前:LEGO投稿日:2013/08/19(月) 19:29
続きが気になります
こじはる可愛いです

24: 名前:投稿日:2013/08/22(木) 19:30
>>23 LEGOさん

わ〜、随分とお久しぶりです〜。(^^)
花屋で働くこじはる…、そりゃ可愛いっしょ。(←ちょっと調子乗った)

25: 名前:投稿日:2013/08/22(木) 19:31
まだ空が暗くなりきっていないなか愛李は家路についていた。

今日はこの時期にしては随分冷えていて、吐息が白くなって昇っていく。

「あ…。」

ふと空を見上げると飛行機雲が長く整然と伸びている。

それを生み出したはずの飛行機はもう遠く、愛李の肉眼では確認できなかった。

「明日は雨かな…。」

愛李はそう呟くと再びゆっくり歩き出した。

そこまでうるさくない商店街、愛李の家もここで店を営んでいる。

「いつも思うけどうちは何屋なのよ…?」

愛李は自宅の外観を眺めて自嘲的に呟いた。

特に目立つ看板は掲げておらず、初見の人では商いの香りも感じられない。

実際宝石に限らずさまざまな鉱物を揃える、強いて言えば“石屋”のような店である。

「…、ただいま。」

「…、おかえり。」

愛李が最低限の挨拶をし、愛李の父親も最低限の挨拶を返す。

とりわけ仲が悪いわけではないが会話は最低限交わすだけ。

そんな関係が愛李にとっても愛李の父親にとっても違和感のない関係だった。

26: 名前:LEGO投稿日:2013/08/23(金) 18:27
史さん
覚えていただいていて
こちらがびっくりです
気になっているメンバーが出てるし
こじはる可愛いし
続き期待して待ってます

27: 名前:投稿日:2013/08/26(月) 21:42
>>26 LEGOさん

名前を見れば、大体昔コメントくださった方は思い出すと思いますよ〜。(^^)
更新ペースは遅いですが今回は完結させますのでお付き合いください。

28: 名前:投稿日:2013/08/26(月) 21:45
19時を過ぎて街は会社帰りの人で賑わいを見せ始める。

閉店時間を迎えて、いつも通り陽菜は店頭に並ぶ花を店内にしまっていた。

「いがらし…。」

手慣れたはずの作業だがいつもより進みが遅い。

『え? あ、はい、渚です。 五十嵐渚です。』

その名前を耳にしてから、陽菜はどこかしこりのようなものを感じていた。

「そうだ、携帯…。」

陽菜はレジ横に無造作におかれた携帯電話を手にとる。

銀色のフォルムにかわいらしいキャラクターもののストラップが女の子らしさを与える。

「やっぱり…。」

アドレス帳を見渡すも“五十嵐渚”の名前は見当たらなかった。

やりきれない気持ちを抑えこむように、些か乱雑に携帯電話をテーブルに戻した。

「あ…。」

その時、ストラップのキャラクターを模した部分が外れて転がっていってしまった。

それはそのまま滑りこむように陳列棚の下へ入りこんでいった。

よりによって一番大きい、大掃除の時以外動かさない棚の下に。

「あぁ〜、もう…。」

周りの映えた花に見合わぬ溜息をついて、ひきずるように棚
<省略されました> [全文を見る]

29: 名前:虎舞竜投稿日:2013/09/01(日) 00:09
つまんねえから放棄して結構
てかしろ

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