娘(1) |
- 01: 名前:名無しさん投稿日:2014/01/12(日) 09:12
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娘の三学期が始まった。
代休の俺は、妻の今日子と久しぶりに二人で朝食をとっていた。
トーストとコーヒーの簡単な食事だったけれど。
「今日子、あのさ、あずみのことなんだけど」
娘の話を切り出した。
ちょっと気になったことがあって。
「あずみ?なんかあった?」
エプロンにこぼしたイチゴジャムを拭きながら今日子が訊く。
「あいつの胸、ちょっと異常じゃないか?」
「はぁ?あの・・・おっきいってこと?」
「そうだよ。中一であれは、大きすぎるだろ」
背は低いのに、バストが痛ましいぐらいに大きい娘のことが気になっていたのだ。
本人の前では言うこともはばかられるので、今ならと、妻に切り出してみたのだ。
「そうねぇ。男の子の目が気になるって言ってたしね。105センチよ。すごいね。あたしなんか80しかないのに。少しほしいわ」
「男の子の目ならまだいいよ。大人の男で変なやつが目をつけたら大変だよ」
「何を心配してんのよ。バッカみたい」
今日子は鼻で笑った。
俺はそれ以上、言うべき言葉を失った。
気になっているのは、ほかならない俺じゃないか。
娘のバス
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