小学生の悪戯(新章/1) |
- 01: 名前:名無しさん投稿日:2014/04/26(土) 18:47
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「待ちなさいっ!」
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学校の廊下に叫び声にも似た怒号が聞こえ、けたたましい足音が響く。
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(何だ?)
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高橋健太は近づいて来る足音の方を見た。
顔を強張らせながら必死に走って来るのは、同級生の狩野信吾と鈴木啓二の2人。
2人は狭い廊下を全速力で走り健太の前を通り過ぎて、脱兎の如く姿を消した。その後ろから遅れて走ってきたのは、1人の若い女教師だった。
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「狩野君!鈴木君!待ちなさいっ!!」
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若い女教師はそう叫びながら息を切らして健太の前を走り抜けていった。
その更に後から数人の生徒達が笑いながら野次馬のように追いかけていく。
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(何があったんだろう?)
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健太はぼんやり考えた。
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放課後―。
学校の帰り、健太は友達6人と家の近くの空き家に寄り道していた。
椅子に座る健太を取り囲むように6人の友達は輪になって、健太を見下ろしている。
輪の中には健太ともう1人、小学生の少女がいた。
その少女は健太の学年より1学年上の小学6年生で、6年生の間はもとより健太たち5年生の間でも美人と評判の高い、稲吉
<省略されました> [全文を見る]
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