邪悪なる誘い |
- 01: 名前:名無しさん投稿日:2014/04/14(月) 22:33
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遙佳は24歳の大学生だった。
人並みより少し、大学生活に時間をかけてしまってはいたが、
すでに卒業論文も書き終え、ほとんどアルバイト先での仕事に明け暮れる毎日。
眩しいほどに若い10代の1・2年生たちとは違う、
若いなりに成熟した女性の魅力を持った娘だった。
恋人との交際は3年目。
同じ歳ではあったがすでに社会人となった彼とのクリスマスには、
少し儀礼化した気配がなかったとは言えないものの、
ロマンチックな夜と素敵なプレゼントに祝福された。
年が明けて・・・。
お互いの仕事のタイミングから、初詣にも行けず、
新年のデートは延び延びになっていた。
成人の日を控えた3連休の週末、
何とかお互いの都合をつけて、二人は初デートをする予定だった。
しかし、恋人の仕事先から、どうしても外せない業務の連絡が入り、
逢瀬は難しい状況になってしまう・・・。
重い気持ちで恋人の電話を受ける遙佳。
案の定、険悪な雰囲気になってしまった二人。
激しく口論になったわけではなかったが、
仕方なくあきらめた自分自身の、
思わず言ってしまった相手への皮肉っぽい口調が、
遙佳の気持ちをささくれ立たせた。
新年の週末、
街は新年会や御用始めの人々で浮き立っている。
その人ごみとイルミネーションの中で、
自分だけが当てもなく漂っているような気がして、
遙佳の心はいっそう荒んでいった。
少しだけ自棄になっていたのだ。
だから・・・誘いに応じてしまった・・・。同じ年頃か、ちょっと年下くらいの感じの男だった。
雑踏のスクランブル交差点を渡り終えようとしたそのとき、
遙佳はいきなり腕をつかまれた。
「キミ・・・なんか寂しそうだね。。。」
ドキリ、とした。
普段はキャッチなど鼻にもかけない遙佳だったが、
自分の心を見透かされたような言葉に、
思わず相手の顔を振り返る・・・。
優しい目をしていた・・・ような気がした。
気がしてしまったのだ。
男はささくれた遙佳の心に染み入るように言葉を続ける。
「どうしたの?すごく気になったんだ。」
「一人で歩いてる女性はたくさんいたけど、君だけが一人ぼっち、って気がして・・・。」
「思わず声をかけちゃったんだ。ごめんね、びっくりしたよね。」
遙佳はなんと答えていいのかわからず、曖昧な声を発してしまう。
いける・・・。と男は思った。
「このあと、何か予定はありますか?」
男は遙佳をクラブに誘った。
自分の友達がDJをやっているクラブで、
今夜ニューイヤーのイベントがあるのだと言った。
女友達がいないわけではなかったが、
急な誘いだったので自分も相手を見つけられず、
仕方なく一人で街まで出てきたのだと・・・。
遙佳も素直に自分の事情を話した。
「あぁ!だから寂しそうに見えたんだね。」
男が笑顔をつくる。
少し眩しい気がした。
遙佳の心は、操られ始めていたのだ。
「じゃあ一緒に行こうね。待ってて、ダチに電話するから。」
遙佳から少し離れる男。
携帯を取り出し、小声でどこかに電話をしている。
その声が、遙佳に届くことはなかった。
「捕まえたぜ、上玉。今から連れてくぞ・・・。」
ターミナルの駅を外れ、
線路沿いに5分ほど歩いた石張りの建物。
地下へと続く階段が、そのクラブへの入り口だった。
男について降りていく遙佳。
中は・・・目が慣れないとよくわからないほどの暗さだった。
イベントはまだ始まらないのか、
そこだけスポットの灯ったDJブースのあたりに、
2〜3人の人影が見えるだけだった。
男と遙佳がフロアーに入ると、
入り口の影に隠れるように立っていた男がクラブの扉を閉めて施錠した。
ガシャン、という施錠の音に、少し不安げに男を見る遙佳。
「あ、気にしないで、俺もスタッフだから、始まるまで打ち合わせなんだ。」
「お客さんは後から入れるから、、、えっと、名前、なんていうんだっけ?」
「遙佳です。」
「ああ、遙佳ちゃんは特別だよ。VIP待遇!何か持っていかせるから食べたり飲んだりしててね。」
先程と変わらない笑顔に、遙佳は少し安心する。
「お〜い、ケン。彼女になんか作ってあげて。・・・あ、お酒は?平気だよね?」
「はい。」
答える遙佳。
扉を施錠した、ケンと呼ばれた男が、奥の厨房らしき方へ消えていく。
「あなたの、、、名前は?」
「俺?俺は純っていうの。純情・純粋の純だょ。憶えた?」
また男が笑う。いい笑顔だな・・・と遙佳は信じた。
コートを預け、襟刳りの開いたセーターにフレアーのミニスカートの姿態が露になる。
控えめな香水と、若い女性の体臭が混じった香りが開放され、辺りに漂う。
座席のない、スタンディングのテーブルに肘を預けて、
遙佳は純と言葉を交わした。
なんということもない、他愛のない会話、
純は話し上手で聞き上手だった。
たちまち打ち解けたように感じて、気持ちが高ぶってくる遙佳。
ケンと呼ばれた男が、皿とグラスを持ってくる。
「お、できた?さあ、遙佳ちゃん、食べてね。」
薄暗くはっきりとはわからないが、リゾットのようなものだった。
純が皿に取り分けて差し出してくれる。
「ありがとう、これ、何?」
「当クラブ特製、キノコのリゾットだよ。どうぞ召し上がれ。」
スプーンで一口食べてみる。
美味しかった。
程よくパルミジャーノの効いたリゾットは、
しかしキノコの部分だけが、干し椎茸をうまく戻さずに使ったような、
がさついた食感があった。
それが気になって、出された飲み物を口に含む。
こちらも口当たりの良い、ラムベースのカクテルのようだった。
ちょっと今までに経験したことのない、
不思議な後味のカクテルだったが、まずくはなかった。
純の楽しい会話に乗せられて、進められるままに、食べて飲む遙佳。
奥のDJブースの男たちが、
澱んだ目で舐めるように遙佳を見ていることに、
気付いていなかった。
男たちがタバコを吸い始める。
換気のあまり良くない地下のフロアーは、
たちまち霧が立ち込めたように霞んでくる。
遙佳は、、、不思議な匂いだな・・・と思った。
タバコとは異なるような、甘く、重い香りがしていた。
煙が立ち込めるほどに、強まる香り・・・。
香りだけではなかった。
遙佳の身体の内側からも、重たく甘ったるい不思議な感覚が湧き上がってきた。
不意に立ち眩んだような気がして顔を上げる。
DJブースの上のスポットライト、妙に眩しかった。
その光の周囲が虹のようにぼやけて見える。
身体がいうことを利かなくなってくる感覚。
純の顔を見る。
先程までの気さくな笑顔が消えて、狡猾な狐のような冷笑をたたえていた。
「し・・・しまった・・・。」
遙佳の危険信号を遮るように、突然激しいレーザーの光の渦が、
フロアーを包み込んだ。
その瞬間、心臓を鷲掴みにされるような激しいビートと、
ねじり上げ、浮遊するような音に襲われ、
パーティーが始まった・・・。元来サイケデリックトランスは、いわゆる「クスリ」の類とは深い関係にある。
もちろん公式のクラブやイベントでは、表面的には排除されてはいるが、
「クスリ」との相乗効果でトランスしていく感覚には、
体験したものでなければわからない高揚があった。
今日、このプライベートなイベント・・・いや企みで、
遙佳はマジックマッシュルーム入りのリゾットと、
ハルシオンを溶かしたカクテル、マリファナの煙に誘われ、
未体験の世界へと拉致されてしまったのだ・・・。
男たちは全部で4人だった。
純と、料理を持ってきたケンと呼ばれていた男、
オレンジに染めた髪に鼻ピアスの男、
そして国籍不明な雰囲気のDJ。
DJ以外の3人が、遙佳を取り囲むように近づいた。
ライブハウスとしても使っているのか、
フロアーの後方、壁に沿って一段高く通路状になっている場所に、
両脇を抱えられるようにして、遙佳は連れてこられた。
胸の高さほどのところにある手すりに、両腕を凭れるような形で固定される。
体の痺れはますます進み、
自分の脈がトランスのビートとシンクロするように頭蓋骨に響いている。
身の危険を感じる信号は、脳内から発信されているのだが、
なにかそれを遮るような、不思議な浮遊感覚に包まれ始める遙佳。
男たちは乱暴だった。
純が後ろから、遙佳の膝上丈のフレアなミニスカートを捲り上げる。
ブーツから伸びる素足からショーツまでが剥き出しにされる。
たちまちショーツは下ろされ、ブーツの足元で弱々しく丸まってしまい、
遙佳の癖のない控えめな草むらが、フロアー正面から丸見えとなった。
前からは、鼻ピアスの男が遙佳に取り付く。
下段のフロアーに立つと、ちょうど顔の高さが遙佳の陰部だった。
「おい、純。この女、いい匂いだぜ!」
「そうか、、、じゃあもっと匂わせてやるよ。」
後ろから純の指が遙佳の膣内に差し入れられる。
薬の効果もあって、たちまち蜜を溢れさせ始める遙佳。
思わず手すりにしがみついてしまう。
「そうそう、いい娘だ。しっかり掴まってなよ。」
指が2本になる・・・。
全身が震えた。
3本・・・。
後頭部に電撃が走る。
4本・・・。
膝が崩れる。
割れた膝を、鼻ピアスの男が支え、股間に顔を捻じ込んでくる。
ピアスに遙佳の陰毛が絡みつき、匂いが強まる。
ぱっくりと割れた襞の間に、充血した真珠の粒が見える。
舌が、遙佳の「それ」をいたぶり始める。
いつの間にか、ケンと呼ばれていた男は遙佳の横に張り付き、
手をセーターの裾から潜らせ、乳首を弄んでいた。
ヒリヒリするほどに敏感になったそこは、
痛いほどに勃ってケンの指に反応する。
自我の完全なる崩壊は間近だった・・・。
純が残った最後の親指を、遙佳のアナルに・・・、
ズブリ・・・!!
遙佳に、完全なトランス状態が訪れた・・・。カチャカチャと、ベルトの金具を純が外す。
紫がかり、いきり立った獰猛な肉棒が弾け出る。
後方から狙いを定めるようにあてがい耳元で、
「遙佳・・・いくぜぇ・・・。」
激しくイヤイヤをしながら、しかし尻を突き出してしまう遙佳。
そのまま・・・串刺しに・・・。
顎を上げ、絞り出すような遙佳の咆哮がフロアーに響いた。
ずっとブースから様子を見ていたDJの男が、
ニヤリと笑うとこちらに歩み寄ってくる。
歩きながらパンツのボタンを外し、ファスナーをおろし、
ペニスを露出させた。
やはり日本人ではないのか、著しく長く、褐色のペニスだった。
そのまま後ろから突かれている遙佳と手すりの間に、
遙佳の方を向くように割って入る。
ペニスを露出させたまま、手すりに腰掛けるようにする。
両足の間に遙佳を入れ、太ももに掴まらせて支えると、
もう遙佳の目の前に、醜悪な軟体動物のようなDJのペニスが、
先端から透明な糸を垂らして脈打っていた。
純がさらに激しく突き始める。
遙佳の顔が押され、DJのペニスに触れて汚れていく。
胸を弄っていたケンが、横からいたずらっぽく、ひょいと遙佳の鼻を摘む。
酸素を求めてぱっくりと、遙佳の口が開く・・・そこへ・・・、
にゅるりとDJのペニスが吸い込まれていった。
膣に純を咥え込み、
鼻ピアスにクリトリスを弄ばれ、
ケンに乳首を摘まれ、
DJのペニスが喉の奥まで・・・。
遙佳は全身から発汗し、上り詰めていく。
激しいビートに合わせ、男たちも上り詰めていく。
純とDJが同時に絶頂に達した。
喉の奥と、膣の奥で、
同時に激しい噴火が起きる。
体中に精液を圧入されるような、かつてない充足感。
遙佳も共に、トランス状態でしか経験し得ない頂上へと、
全身の血を逆流させながら駆け上っていった・・・。「まだまだ夜は終わらないよ・・・。」
鼻ピアスの男と、ケンがニヤリと笑い、
股間のファスナーを下ろした・・・。
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