邪悪なる誘い |
- 01: 名前:名無しさん投稿日:2014/04/14(月) 22:33
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遙佳は24歳の大学生だった。
人並みより少し、大学生活に時間をかけてしまってはいたが、
すでに卒業論文も書き終え、ほとんどアルバイト先での仕事に明け暮れる毎日。
眩しいほどに若い10代の1・2年生たちとは違う、
若いなりに成熟した女性の魅力を持った娘だった。
恋人との交際は3年目。
同じ歳ではあったがすでに社会人となった彼とのクリスマスには、
少し儀礼化した気配がなかったとは言えないものの、
ロマンチックな夜と素敵なプレゼントに祝福された。
年が明けて・・・。
お互いの仕事のタイミングから、初詣にも行けず、
新年のデートは延び延びになっていた。
成人の日を控えた3連休の週末、
何とかお互いの都合をつけて、二人は初デートをする予定だった。
しかし、恋人の仕事先から、どうしても外せない業務の連絡が入り、
逢瀬は難しい状況になってしまう・・・。
重い気持ちで恋人の電話を受ける遙佳。
案の定、険悪な雰囲気になってしまった二人。
激しく口論になったわけではなかったが、
仕方なくあきらめた自分自身の、
思わず言ってしまった相手への皮肉っぽい口調が、<
<省略されました> [全文を見る]
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