演劇部の先輩 |
- 01: 名前:名無しさん投稿日:2018/07/11(水) 21:05
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中学時代、俺には好きな子がいて、人を介して両想いらしいことはわかっていた。
しかしヘタレな俺は、とうとう何も行動を起こせずに卒業を迎えてしまったのだった。
高校は別々。俺の方は家からは遠い進学校へ入学した。
そこで演劇部に入ることにした。演劇でヘタレな自分を変えてみたいと考えたのだ。
それを新歓の時に2年のM先輩に話すと「私が君を変えてあげる」。
このM先輩、体は小柄だが元気のいい人で、部のムードメーカーであった。
さらに多才な人で、勉強は学年トップ、部活では自分で脚本を書いちゃうような人だった。
M先輩は偶然にも家が割と近くで、帰りには毎日誘ってくれて一緒に帰っていた。
部活だけでなく勉強の面倒も見てくれたりして、いい姉貴分だった。
そんなある日。6月の終わり頃だった。
いつも通りM先輩と一緒に帰り、電車に揺られて駅に着き、ホーム階から改札階へ。
そこで見たくないものを見てしまった。
中学の時に好きだったあの子が、反対のホームの階段から降りて来たのだ。
隣に誰か知らない男。その男と仲良さそうに手を繋ぎ、彼女は満面の笑み・・・。
いつもさして混雑して
<省略されました> [全文を見る]
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