倒錯日記 |
- 01: 名前:名無しさん投稿日:2014/05/23(金) 22:37
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「そこに座りなさい。」私は少女に言った。おずおずと椅子に座る。
ほんの数分前の出来事。
「いらっしゃいませ!」店に入ってきた真面目そうな彼女の様子は他の客と
は違っていた。なんだか落ち着きがない。そして… 陳列してあるリップク
リームを鞄に入れる。やっぱり。店をでた瞬間、彼女を追いかける。伊達に
女ながら店長をやってるわけではない。
「あなたがここに連れて来られた訳、わかってますよね?」うつむいたまま
黙っている。「鞄の中身、全部出してもらえますか?」出てきたのは携帯、
家の鍵、財布、学生証、そしてリップクリーム。学生証を見る。「○○中学
の1年生ですか…安藤涼子ちゃん。」この辺りでは有名な私立中学だ。
「これから警察と学校に連絡…」言い切らない内に彼女が顔を上げて言っ
た。「お願いです、見逃してください!」目に涙を浮かべている。「このこ
とがバレたら退学になっちゃう…」
「そんなことを言ったって、万引きは犯罪なのよ?」「お願いします!何で
も言うことを聞きますから!」彼女の哀願する様子を見ていると胸の奥で何
かが燃え立つのを感じた。
「なんでも言うこと
<省略されました> [全文を見る]
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